2002.4.26号 06:00配信


おしゃべりおばさん 珍道中

(うめこ)

正直に全て書こう。お正月に同窓会が温根湯であって泊まったホテルの抽選で「知床ホテル北コブシ」の無料宿泊券が当たってしまった。と言うか、じゃんけんによる争奪戦で奪い取ったのである。その期限が4月いっぱい。連休に家族で利用しようと思っていたら連休は満室だと断わられた。でもそのまま流してしまってはじゃんけんに負けた同窓生の皆様に申し訳ない。と思っていた時お茶に来た我が友に「ねえ、温泉行かない?」と軽く誘ったら「行く!」と言う。かくしてお気楽主婦の平日知床旅行が決定した。

お昼に出発、でも昼を食べずに出かけ、常呂にて早くも休憩。レストラン「ブレ」にて豪華昼食。ポークの香草焼きが美味であった。友曰く、「安くておいしい。コーヒーは別料金でもいいくらい。」だそうだ。

道中ひたすらしゃべっていた。おしゃべりおばさんを自称するものの、普段はさほどペラペラしゃべる人間ではないと思っていたのだが、気の合う友達というのはまた別で、いくらでも話は尽きない。景色も観光も何もなく、口だけ動きっぱなしでホテルまでどうにか到着。斜里の向こうは何年ぶりかわからないくらい久しぶりで、地の果てにでも来た気分であった。

宿泊自体がいただいた無料宿泊券なので部屋や食事は期待しないでおこうねと語り合っていたのだが、案ずるよりもと言うべきかお部屋も立派。そして食事はチョーデラックスであった。また来客も少ないとみえて、ゆったりできたのも何より良かった。温泉も良し。屋上の露天風呂で強風に飛ばされそうになったのも良しとしよう。

そして満腹を抱えたまま安らかな夜を迎え、美女二人、最果ての地での曝睡となったのである。(でもまぶたが落ちるまでまたしゃべってた・・・。)

朝、もちろん起床。バイキングの朝食をとりすぐ出発。オシンコシンの滝にも目もくれず斜里岳の壮大さを横目に、でもシロサギの姿には多少キャーキャー言いつつまたもや一路車を走らせるのみ、口は動きっぱなしのドライブ旅行。そして常呂で今度は「しゃべりたい」のカレーを食べてピザを土産に帰路についた。

本当にしゃべって食べに行っただけの小旅行であったが、あんなにもしゃべれることを大発見し、それなりに実に有意義な珍道中であったと思う。



レストラン「ブレ」のポークの香草焼き




夕暮れ時のウトロ港




中央に見えるのが飛んでいる白サギ






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