2001.5.22号 07:00配信


オーロラ・ハンティング

相方は言った(出発前)


相方は「オーロラを見たい」と言った。こちらにも大して異論がなかった。そもそも、特に行きたい所もなかったので、新婚旅行はあっさりオーロラ鑑賞に決まった。入籍を済ませた昨年12月だったような気がする。

さて、オーロラを見る、とはいっても、どこに行けばいいのか。北海道でも見れそうなものだが、まぁ、アラスカか北欧が妥当だろうなぁと考えるものの、どこの何という街で交通アクセスはどうで…。そんなことを詳しく知るはずもなく、書店で立ち読みしたガイドブックにも、オーロラに関してはそれほど詳しい情報が載っていない。

さてどうしようと思案したのだが、YAHOOトラベルで検索すると、ツアーが山ほど出てきてしまった。
そこで大阪の中堅旅行代理店に資料請求したわけだが、いっこうに返事が来ない。いったいどうなっているんだ。個人情報山ほど送ったのにもかかわらず(結局この会社から資料は来なかった)。

2月中旬、しょうがないので、ネットにも案内を出していた日本○行のツアーを検討することに。函館駅前にある支店にいってパンフを取ってきた。一応は新婚旅行なので、面倒のない添乗員付きパッケージで日程に余裕がありそうなもの(実際はなかった…)を選択。出発時期にもよるのだが、一人179,000円と思ったより安い。

ただ、ネックだったのはツアーがすべて関空出発だったこと。函館−関空便(一日三往復)を考えると、帰国日は大阪に一泊しないとならない。ま、成田発着でも似たようなもので、そもそも新千歳にカナダの定期便はないし、いずれにせよ函館からカナダに行くには仕方ないことなのかも知れないなと納得した。

電話で予約し窓口に行くと、「最少催行人数が12人でして、お客様を入れて現在8人です。大丈夫だとは思いますが、中止の場合はご容赦下さい」と型通りの説明を受けた。関空までの往復と、大阪一泊の「関西シティプラン」(一人)をくっつけ、相方の傷害保険(7000円)を入れて(俺はクレジットカードに付帯)、総額は二人で約460,000円。予約金6万円を支払った。

相方はドキドキ「早く誰か申し込まないかなぁ」とつぶやき、こちらはこちらで中止なら中止でいいやと「そんなこと分からないって」と応答しつつ、日々待つこと二週間くらい。日本○行から「催行が決まりました」と連絡が入る。

相方はもちろん喜んでいたが、俺の方もにわかに現実感を覚えてきて、一応パスポートの確認なんかをしてみたりした。いまさら確認したところで、どうにもならないのだが。

旅程が届いたのが出発5日前と遅かったので、出発までドタバタしたものだった。

郵便局で定額貯金を崩し、その足で窓口に行って旅行代金を支払い、さらに中央郵便局でカナダドルのトラベラーズチェックを購入し、一応、常備薬や非常食としてカロリーメイトを購入(やっぱりこれが結構役立った)。

なんとなく、旅行気分が盛り上がってきた。

旅行前日から休みを取ったのは正解で、丸一日、支度に費やすことができた。

さて、函館も春を感じさせる穏やかな陽気。「なんでまた、寒いところへ…」と思いつつ、函館空港から関空へ向かったのは、3月25日だった。



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