2001.5.21号 07:00配信


オーロラ・ハンティング

写真と旅行について


あくまで素人が、オーロラをなんとか絵にする方法をまとめてみました。また、旅行中に気付いたことをFAQにしてみました。


●撮影関連
【カメラ】 【レンズ】 【フィルム】 【三脚】 【レリーズ】 【結露対策】 【電池】 【懐中電灯】 【十徳ナイフ】 【使い捨てカイロ】



●撮影方法


●旅行関連
【コンタクトレンズ】 【ガムテープ】 【スーツケース】 【トラベラーズチェック T/C】 【クレジットカード】 【タバコ】 【領収書】



撮影関連

【カメラ】σ(^-^)が持参したのは、ニコンのF70D-PANORAMA。取り敢えず一眼レフは必須です。オーロラ撮影は、コンパクトカメラや写るんですでは絶対無理です。普段はプログラム機能を使っていますが、マニュアル撮影です。-30度以下になると、電池やプログラム機能に支障が出でシャッターすら降りないこともあるようなので、そもそも、機械式のNewFM2なんかがお奨めかもしれません。当然、フラッシュは厳禁。写らない上、長時間露光する本格派に迷惑をかけます。オーロラが出た途端、デジカメでばしばしフラッシュを焚く人がいて閉口しました。写真のカメラにはプロストラップが付いてますが、σ(^-^)はプロではありません。具体的な撮影方法は下記へ。




【レンズ】広角で明るいのが理想。AFズームニッコール28〜70mmF3.5〜4.5Dを持参しました。もちろん、金に糸目をつけなければ、もっと良いのが欲しかったのですが…。いろいろ調べると、やはり、F1.4の24mm、28mm、35mmが使いやすいようです。って、そんなの価格十万単位じゃん(>_<)

【フィルム】FUJIFILMのISO400を使用。上記レンズの明るさでISO100だと露光時間が長くなりどうも無理です。オーロラは意外と“動く”ので、30秒以上の露光では流れてゴーストのようになります。かといってISO400を超えると、粒子が粗くなります。また、出来るだけフィルム交換の手間を省くため36枚撮りで。極寒下ではフィルムが硬くなり、巻き上げすら上手くいかない場合があるそうです。

【三脚】荷物になるので持っていかなかったのですが、これが大失敗。タオルを置いて雪面に固定すればOKだと思っていたのですが、やっぱりそれは無茶でした。結局、イエローナイフの写真屋さんで購入。SLIK-U9000が89CAN$。JCBカードが使えず、Masterカードでお支払いしました。しっかり固定さえできればどれでも問題はないと思います。

【レリーズ】背景に星が入るのでシャッターを押したときのぶれをなくすためにもあった方が良いでしょう。ビニール製は極寒下の場合、使えなくなるそうです。といっても、私は持参せず、っていうか持っていないので、カメラに付いているタイマー機能を使っていました。もっとも、レリーズ自体、数千円とそれほど高いものではないので、また行く機会があれば購入するつもりです。

【結露対策】σ(^-^)の場合、当時の気温は-10度程度と冬の紋別並だったので、気にしませんでした。それでも、ずっと外気にさらすためバッテリー対策として、撮影するとき以外はバスタオルを被せていました。また、小屋に持ち込むときはさらにビニール袋を被せしばらく気温に馴染ませるよう気を使いました。観測地点にいるのは日本人ばかりなので、外に置きっぱなしでも、盗られる心配はあまりないような気がしましたけど。

【電池】単三程度なら現地でも手に入りますが、F70Dに使う3Vは見かけませんでした。やはり日本から持っていった方が安心。余るほど持参しました。

【懐中電灯】オーロラ観測場所は、当たり前ですがどこも暗い。カメラの操作をするに便利でした。ただ、使う前に周囲に一声掛けるのがマナー。フィルムを感光させない赤い光を発するものがあればなおさら便利でした。

【十徳ナイフ】ネジを回したりなんやりと、あると便利ですし安心します。

【使い捨てカイロ】カメラ(電池)を直接暖めたり、カメラバッグに忍ばせたりと重宝です。かじかんだ手に暖気も取りますが、オーロラ撮影では、人間よりカメラの方が大切に扱われます。

撮影方法

さて、上記装備での撮影方法です。といっても結構簡単。まず撮影方法をマニュアルにし、露出は3.5、シャッタースピードは20〜30秒。カメラのプログラムがやや露出オーバー気味で丁度良いでしょう。
あとは、オーロラの出ている方向に向けタイマーをセット。勝手にシャッターが降ります。
σ(^-^)はこれでフィルム2本使い、なんとか良い写真を20枚撮れました。
シャッタースピードを適宜変えてみるのもポイントですが、後にどれくらいのスピードで撮影したか覚えておけば、次回に役立つでしょう。


旅行関連

【コンタクトレンズ】カナダは全般に乾燥しています。また、日本からイエローナイフまでは、バンクーバー、エドモントンと順調に乗り継いでも飛行時間だけで15時間。さらに、オーロラツアーはどこも行程が激しいので、20時間連続装着状態が何日も続いたりします。なので目薬は必須。移動中は眼鏡にするのも手でしょう。しかし、オーロラ撮影中は、寒さでメガネが結露したり、非道い場合、スチール部分が凍り付き顔の一部が凍傷したりするので、コンタクトが良いでしょう。

【ガムテープ】言わずもがな、何かと重宝します。

【スーツケース】イエローナイフに限らずオーロラ観測地は基本的に田舎です。そんな理由で、σ(^-^)は学生時代に購入したバックパックを持っていきましたが、これが大失敗。ツアーなので荷物を手に持って移動することはほとんどなく、やはり物が沢山入り頑丈なスーツケースに越したことはなさそうでした。AIR CANADAはさすがで、ロストバッゲジした人も見あたりませんでした。

【トラベラーズチェック T/C】現金より手数料やレートがよくお奨めです。函館では、中央郵便局で扱ってました。空港の店舗では大概使えるので、そこで小物などを購入し現金化するのが良いでしょう。東南アジアの国々のよう、空港や税関職員が平気で賄賂を要求することはないので、慌てて現金を用意していく必要もなさそうでした。

【クレジットカード】バンクーバーやトロントなど日本人が多いところではJCBも通用しますが、公衆電話はVISA、MASTER、アメックスのみ。イエローナイフでもJCBは見掛けませんでした。

【タバコ】カナダは嫌煙者の権利が非常に強い国で、屋内は大概禁煙です。ホテルの部屋も禁煙が多いらしく、細やかな気配りをしてくれる添乗員さんが、当初、禁煙部屋に当たったσ(^-^)を喫煙部屋に替えてくれたこともありました。バンクーバー空港でも確認できた喫煙所は一カ所だけ。そこはガラス張りの部屋で、空港全体は綺麗なのに、そこだけ清掃が行き届いておらず、椅子も焦げ目があちこちにあり、時代に取り残された未開人の見せ物小屋のようでした。関空からバンクーバーに着いて一服したときは、いろいろな意味で頭がクラクラしました。オーロラ観測基地も当然、禁煙。外で吸うにも灰皿なんてないので、携帯灰皿が必需品です。喫煙者はニコチンパッチかパイポがあると楽でしょう、ってゆうか、タバコやめろよ(笑)

【領収書】カナダは州によって違いますが15%前後の消費税を取ります。外国人にはその分を返してくれるのですが、その時、領収書が必要になります。還付申請書は、空港の出発ゲートを超えた免税店付近にあります。国外から発送するようですが、どういう手続きかは、やっていないので分かりません。だって領収書捨ててるんだもん(>_<) 詳細はガイドブックに載っています。


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