1999.12.26号 08:30配信


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このコーナーでは、木工芸に携わったことで気づいた、木のこと、木にかかわることを中心にお話します。
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NO.11 木の利用

 古代の遺跡からは土器や石器が出土するが、木製品は有機質ですぐ腐朽してしまうため、出土は非常に少ない。まれに保存状態の良い木製品が出土するが、それら出土品からいろいろなものが作られていたことが想像できる。土器や石器に匹敵するだけの利用が行われ、衣食住の大部分に木が利用されていたに違いない。
日本は西洋の石の文化に対し木の文化の国と言われているが、木は高度経済成長とともに急速に鉄やプラスチックにとって変わってきた。古代から培われてきた木に関する知恵や技が、どんどん失われてきた。
近年、自然環境に対する関心が高まり、木に対する評価も改めて見直されてきたが、残念なことに手遅れのものもある。「木は無垢がいい、木は呼吸する」なんて言われているが、そんな木を生活の中で使いこなす技術などほとんど残っていない。今の木は大半がプラスチック(表面塗装)の力を借りなければ、使いモノにならないのが実態だから。


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