1999.12.14号 08:30配信


Home

このコーナーでは、木工芸に携わったことで気づいた、木のこと、木にかかわることを中心にお話します。
pine




NO.10 木材乾燥

 木材は住宅や家具などに多く利用されているが、生木のまま利用されることはほとんどない。生木は乾く途中に割れたり曲がったりする。このため木材は良く乾かし縮ませてから使うのが常識となっている。
木材の割れやヒビの原因は木材中に含まれる水分の蒸発による。木材は簡単に言うと細い管を束ねたような構造で、水分は管の中と管そのものに含まれ、管の切り口である木口から一番早く蒸発し、割れも最初に木口にあらわれる。木材の表面は風や熱を受け水分が蒸発しやすく乾燥が進むが、内部の水分はほんの少しづつしか移動しない。表面は乾燥して縮もうとするが内部はほとんど変わらない、この寸法の差が割れやヒビとなる。木材を割らさないで乾かすためには、この表面と内部の水分の差をできるだけ少なくして乾かすことが大切となる。この乾燥原理に添った乾燥装置として電子レンジの利用が流行っている。



目次前に次へ


Home
(C) 1999 Webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで