2000.8.19号 08:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「ドーム大学6」

ドーム大学の講義から「楽しいキャンプと道具の話5」

時間も押し迫ってきましたので、最後の章に突入です。料理の話を手短にします。近頃のキャンプ場でよく見かけるというか、定番というか、まず間違いなく上位にランクされるのが、焼き肉とカレーライスでしょう。確かに屋外で食する焼き肉とカレーはうまいものです。でもキャンプ初心者にはお勧めしません。なぜか、一番の理由は後かたづけがめんどくさいからです。

炭火で熱せられた焼き肉の鉄板は、後半になるとアスファルトでも塗りたくった様になってしまうし、網もカーボンが真っ黒にこびりつきます。もちろん終わった後にメンテナンスをすれば長く使えるのですが、二日酔いでボヤーっとした頭には、この後かたづけは相当つらい物です。カレーも水だけで後始末するには相当手こずる物の一品です。カレールーは食器はいつまでもぬるぬるしているし、鍋にこびりついた残骸もなかなか落ちてくれません。又余ったカレーを翌朝に食べるのはホントにうまいものですが、ツーバーナーのストーブでカレーを温めるのは、相性がどうも悪く大抵鍋の中央に焦げ目リングが出来ます。それでは何がいいのか????

雪上車の中を思い出して下さい。一日の長い行程を終えて、皆様の一番の楽しみは夕食だったと思います。そこで私が一番気をつけたこと、それは「迅速にパッパーと食べ物を出す」これにつきます。これを家族キャンプに置き換えてみて下さい。最初の内はどうしてもキャンプサイトの立ち上げは時間がかかります。ようやくそれも終わって、さてこれから食事の支度です。この頃になるとみんなそろそろ腹の虫が鳴り出してきて、「まだ出来ないのー」コールが、貴方の回りに満ちてきます。そんなときに凝った物に取りかかると大抵失敗するはずです。 なぜか??料理って心と時間のゆとりをもって作らないと必ずと言っていいくらい失敗するからです。

「うるせー!!黙って待ってろー!!」と怒鳴ったら、確かにその場の不満コールは消えるでしょうが、反対に大皮肉・陰口光線が貴方に大量に降り注いでくるはずです。「ケンタッキー食べたい」「モスバーガー食べたい」「回転寿司はもっと早いぞー」と悪魔に変身した貴方の御子達は口々に好き勝手なご託を並べ立て、頭の中では「一家皆殺し!!」の不吉な文字が乱舞し始めることでしょうが、そこは男ならぐっとぐっとこらえて料理にトライしましょう。

さあ決定版「迅速出現キャンプ料理」をお教えします。メモのご用意を・・・・。

納涼特集

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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