2000.8.8号 06:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「ドーム大学2」

ドーム大学の講義から「楽しいキャンプと道具の話」

えー皆様こんにちは、今日はまず楽しいキャンプの話からします。ここではいろいろの年代が集い、暮らしているわけですが、まだ小さなお子さまがいらっしゃる平沢氏、林氏。この世に出現していませんが、持つ可能性のある本山氏、川村氏。お子さまの前にその製造元、お嫁さんを捜さなければならない佐藤氏、西平氏。家族と一緒に集う事がなによりの苦手と見ただけでわかる福田氏。キャンプに行っても無口で黙々となんでも進めてしまうのかちよっと興味のある金戸氏と多彩なメンバーですが、帰国するであろう近い将来、誰かに「キャンプに連れてってー」と言われても戸惑わないよう、最低限の事をレクチャーします。 

尚これは私の私見ですので後で「ちょっと違う!!」と言われても抗議は一切受付ませんのであしからず・・・

まず誰かと一緒にキャンプに行って「楽しかったー」と感謝されるコツです。これは一言で言って奉仕です。徹底的にサービスしてください。特に奥様を同伴したときは、このテーマを錦の御旗のごとく頭のてっぺんに張り付けて置いてください。「キャンプなどもう絶対行かない!!」とコメントが帰ってくるのは、大抵奥様達が日常生活をそのままキャンプに持ち込んだ時です。親父の仕事はテントをたてるだけで後は「自然はいいなー」とのたまって缶ビール片手にごろ寝。その傍らで奥様が、普段の生活と同様炊事を一生懸命している光景をよくキャンプ場で目にしますが、あれは× 最低です。

キャンプに行ったら親父は家族に徹底的につくす。それでなくても奥様方は自分の城である台所から離れて、いつもの設備より格段におとった環境で作業しているわけですから、顔で笑っても心の中では「なんでこんな所で飯作らにゃあかんのだ」と必ず思っています。どんなメニューでもかまいません。お湯を沸かして、ボンカレーと食べたらわかる佐藤の御飯でも何でもいいですから、キャンプに行ったら親父が下僕のごとく家族に仕える。まずはこれを徹底的に頭に叩き込んでください。楽しいキャンプのこつ・・・・そうです。それはただ一つ。家族が楽しめるキャンプに徹底的にこだわることです。

リラックス聴講生

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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