2000.8.7号 06:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「ドーム大学」

ドーム大学は隊員達がそれぞれ順番に講師となり、自分の体験や研究テーマをくだけた形で発表する。授業内容は毎回異なり、その道の現役バリバリのプロが新鮮なテーマを話してくれるため下手な講演会顔負けの内容となる。

7月も終わろうとするある日、私と平沢隊員の番が巡ってきた。「平沢隊員」のテーマは自分の専門分野から「コリオリ加速と回転球体のetc」講義が始まると普段の食い意地が張って、すけべで、恐妻家のおっさんの顔とは大違い。新進気鋭の若き気象学者の姿がそこにはあった。「ミサイルをぶっ放すにも、ただ適当に打っても駄目なのヨ」と言うのはわかったが詳しい段階に入ると、筑波大学と海上保安学校の偏差値の差か、根本的に脳味噌の活性細胞の数の差かよくわからないが、まじめに考えても、よくわからなかった。

いよいよ私の番が来た。講義内容は「料理の話」「海上保安庁の紹介」「調書の取り方」「飲み屋で絡まれた時の護身術」等々いろいろ考えたが、料理の話は毎日々聞かれても聞かれなくても喋っているし、海上保安庁の紹介というのも「紹介してどうすんだ!!」言われれば反論のしようがないし、調書の取り方も隊員内に学生運動の元闘志がいるとの情報を(本人が喋った)つかんでいたため、後ろから「官憲打倒!!」と闇討ちをくらっても困るし、飲み屋で絡まれた〜は、手の内を教えてしまうと酒乱のあの人が暴れたとき、逆手をとられても困るので、やめにした。

ない知恵を絞って考えた末、あまり堅いテーマでもみんなが退屈すると思い、 日本にいるときの私の趣味「キャンプ」をテーマに、当時ドームで人気のあったビデオ「キャンプで逢いましょう」を教材として「楽しいキャンプと道具の話」と決定した。


西村教授


不真面目な聴講生

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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