2000.8.4号 12:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「燃料搬送大作戦3」

個人批判ばかりしていても、らちがあかないどころか生命の危険すら感じられてきたので打開策はないものか、それぞれ知恵をだしあって考えていくことにした。人間9人も集まっているといろいろの意見が出てくる。列挙すると

「橇を何らかの滑りを入れて人力で基地の近くまで引っ張ってくる」
橇の重量は約1.5トン。それに乗っているドラムは一本約180Kgで12本乗っかっているから

180×12=2160+1500=3660kg

これを9名で割ると一人当たり406kgにもなるので、大仁田も小錦もいない現状ではとても無理であり否決。

「電動ポンプホースを継ぎ足し、150mのラインを作って直接入れる。」
これは楽な方法ではあるが、継ぎ足し用のホースその物が基地にはないため涙を飲んで否決。

「ヒアブ(クレーン付き雪上車)のクレーン部分だけなんとか稼働し、滑車を併用しなんとかドラム缶をワイヤーでずりずり引っ張ってくる。」
クレーン部分だけ稼働する手間をかけるのだったら、車両を立ち上げた方が早い。将来的には採用の余地を残しつつも今回は没となった。

「生活空間を限界まで切りつめ、なんとか温かくなってくれるのを待つ」
これは提案した人があまりの消極案に恥ずかしさを覚えたのか、提案した1秒後に「・・・すみません。撤回します。」であえなくチョン。

「サンダーバードを呼んで橇を引っ張ってもらう」
と私が提案した寒い冗談は白い目と冷たい視線の嵐を浴びて笑いを誘うこともなく寂しく撤退・・・・。

いろいろな提案がなされたが、これと言った決め手はなく、暗礁に乗りかけた頃サンダーバード2号が救援物資を搭載して飛来することはなかったが、ウルトラマンが現れた。その名は「福田ドクター!!!!!」

躰を鍛える福田氏

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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