2000.6.1号 07:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「ミッドウインター9」

1997年6月20日
「第3回ドームふじ観測拠点ミッドウインターフェスティバル」が始まった。食堂棟には例によって紅白の垂れ幕がかけられ、華やかな雰囲気が漂って?いる。開会宣言みたいのはなく、まずは「中華料理テーブルいっぱいコース」の乾杯が開会宣言と言った所か・・・。料理マラソンスタートのメニューである。

「中華三昧メニュー」
・ボイルアスパラのオイスターソース
・冷菜盛り合わせ(クラゲ・蒸し鶏・中華ピクルス)
・車エビの蒸し餃子
・チャーシュー
・春巻き
・豚眠菜園
・中華ちまき
・チャーシュー饅頭  桃饅頭
・海鮮焼きビーフン
・海老チリソース トースト添え
・ぶりの中華風刺身 ホットオイル
・ねぎいか
・肉シュウマイ
・鶏肉のジンマヨネーズ
・から付きホタテ貝の清蒸
・ソフトシェルクラブの唐揚げ豆板醤ソース
・蟹チャーハン
・車エビと蟹むき身の中華揚げ春雨スープ

蟹パーテイーの時は無言で進んでいったが、中華料理となるとなぜみんなしゃべるのだろうか???「さあどーんと喰ってネ」という雰囲気が雄弁にさせるのだろうか??

会も中盤にさしかかった頃川村の兄ちゃんが「今日嫁の誕生日ですねん・・」とポツリと一言。前夜祭は「まだ会ったことがないけれど多分可愛いでしょう 兄ちゃんの愛妻 ふみこさんの誕生会」に切り変わった。37次隊がおいていった「オーストラリア製凄まじく甘い冷凍ケーキ」を引っぱり出して
切ったまでは覚えているが、誰が喰ったかは記憶にない。

この日のドームの空はPSC雲と言う夕焼けのように真っ赤な奴が鮮やかに出現していた。川村兄ちゃんの当直日誌をのぞくと「空がPSC雲で真っ赤に染まっていた。その中を体力お化けドクターは青春ドラマの様に走っていた。 空に向かってバカヤローと叫んだとか、叫ばなかったとか・・・。」まずは一日目が終わった。

「ミッドウインター中華料理」


「PSC雲」

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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