2001.10.22号 07:00配信


南極のドーム基地住人だった西村淳の
アドベンチャークッキング2
【気ままに語る食と人の話】

超スピードウェディングパーティー2


問題はあっけなく解決した。その日の午後、なんとなく申し訳なさそうな顔をして「竹内君」登場。
「すみません嘘ついていました。 彼女出来ました。つきましてはもう少し黙っていてください」との御報告。もうばらしていた。「誰だー官舎に夜な夜な通ってくる彼女の相手は??」と船で誰彼かまわず聞きまくっていた。「あーあの相手竹内のか・・。よかったじゃん」とその場は切り抜けたが、これを読むと「口軽男が!!」と陰で毒づかれるかもしれないが、もう時は遅し。どうも私は沈黙していると、人に不安を与える性格らしく、ずっと前にもこんな事があった。

小樽に勤務していた頃、船の後輩の結婚式があった。当然出席。テーブルの隣には、釧路に転勤した仲良しのS君が座っていた。
「おー久しぶり今日釧路から来たの??」
「いえ昨日です。」
「ふーーーーん???」
この一言が彼の心の琴線を微妙に揺らせたらしく、しばらくぶりに再開する他の人達と語らっていた時、袖を引っ張られた。
「すみませーん T子の所に泊まりました。」
今度はこちらが「えええええええええええ」と驚く番だった。前の船で一緒に乗船していた女性海上保安官の名前が突然出てきた。一緒にいた頃は確かいつも喧嘩ばかりしていたはずなのに・・。 まったく男女の心のあやはわからない。なんでも私があまりにもあっさりと引き下がったので、「あっこりゃばれてる!! やばいワ」と勘違いしたみたいで、遂白状してしまったとか・・。そんな探求心が強い顔をしているのか、これは他人が判断することだから私にはわからない。

とにかく「竹内君」の告白である。となるとパーテイーをしなければ。




竹内君本人


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