2000.4.9号 08:30配信


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中頓別町の情報
中頓別町の砂金掘りについて
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その6----

日本列島の北の端、宗谷管内に位置する中頓別町の「春」はもう少し先かなと思っていたら、「春の先っぽ」が見えてきたというか感じられる頃になりました。皆さんの地方ではどうでしょうか?

この「ペーチャン川砂金掘体験場」についての原稿内容もそろそろ底をついています。今まで5回にわたって中頓別町における砂金掘りの歴史・ペーチャン川砂金掘体験場の紹介・砂金の採取方法・砂金を使ったユニークなお土産品の紹介等々書いてきましたが、今回はこの「webnews」を読んでいる人達だけに教えるペーチャン川砂金掘体験場における「耳寄りな」砂金採取方法について書きましょう。

基本的なことは過去の原稿に書いてあります。川に入ってゴールドパンという砂金採取道具を使い採取するわけですが、ポイントはなるべく深く川底の砂金をすくう事です!砂金は比重が重いため、川底の砂利の表面にはなかなかありません。岩盤と呼ばれる固い地層にあることが多いのです。また、大きな意思の表面にも前に体験した人達が気付かずに落としていった砂金粒がくっついていることがあります。大きい石だからと言ってすぐに放り出してはいけません。一度ゴールドパンの上で洗ってみましょう。運が良ければそれだけで砂金粒がGetできるかも。ゴールドパンの上に網目で皿状の道具を使い砂利を入れていくのですが、欲張って大量の砂利を入れるのはお勧めできません。まず、ゴールドパンを川の中でゆする時に腰を悪くしてしまう可能性が高いし(川の中で中腰にてゴールドパンを揺するのは腰に負担をかけるものです!)、大量の砂利ではいくら比重が重い砂金粒でも砂利と一緒に川水に流れていってしまう可能性があるからです。せっかくゴールドパンに入った砂金粒をまた川に戻してしまうなんてもったいないと思いませんか?少しずつでもいいから確実に砂金粒を見つけることに専念された方が良いと思います。

「ウォッシング」と呼ばれる砂利の洗い方ですが、ゴールドパンを両手で持ち、円を描くように回していくと遠心力で砂金粒が分離しやすくなります。あまり強く回しては行けません。砂利と一緒に砂金粒も飛んでいってしまうからです。そしてゆっくりとギザギザの段がついている面に沿って少しずつ砂利を捨てていくことです。乱暴に捨てていくとせっかくゴールドパンの底面にある砂金粒も砂利の動きに合わせて流れていきます。このギザギザの段が砂金粒をゴールドパンに残す役目をしてくれるのです。少しずつでもいいからゆっくり丁寧に砂利と砂金粒を分離させていきましょう。また、川水を上手に使って洗っていきましょう。ザブザブ洗うと流れていってしまうので、ゴールドパンにゆっくりと川水を入れては洗い、川水と一緒に砂利を洗い流すということの繰り返しです。

さてさて、いよいよ砂利が少なくなってきたら、細心の注意を払ってください。砂利が綺麗になくなると黒い砂鉄と黄金色に光る砂金粒だけが残ります。砂金粒は太陽の光に反射してキラキラ輝いていますのですぐにわかります。ただし晴天の時のことで、少々曇り空の場合はよ〜く目を凝らして見てください。この砂金と砂金粒だけになったら慌てずに少量の川水でゆっくりとゴールドパンを回してみてください。前記したように砂金粒は比重が重いため、本物の砂金粒なら、ゆっくりした円運動では川水の中でも動きません!ゆっくり回してみて砂金粒を確認したら、砂鉄と砂金粒を分離するように再度ゆっくりゆっくりとゴールドパンを動かしてください。砂金粒がはっきりとその姿を現します。砂金粒を確認したら、川水をゆっくりと捨ててゴールドパンの表面から水分を無くしてください。砂金粒は川水に濡らした指でチョンと突くようにすると指に付着します。その指をキャップをはずした砂金粒を入れる瓶(事前に川水を十分に入れておく事をお勧めします)の口に付けて瓶を上下にひっくり返すようにして砂金粒を中に落とします。貴方の指から離れて瓶の中に入った砂金粒は、きっと貴方の心を豊かにしてくれることでしょう。そして再度ゴールドパンをゆすってみたくなるはずです。砂金粒を入れる瓶はペーチャン川砂金掘体験場にて1本200円で販売しています。また、前回書いたキーホルダーも販売していますので、自分で採取した記念のお土産としてご利用ください。

いかがでしょうか?ペーチャン川砂金掘体験場における砂金粒の正しい「Getの仕方」はご理解いただけたでしょうか?勿論、この他にもいくつかの採取する上でのポイントがあります。現地の管理人さんと仲良くなると「今現在、どの場所がよく採れるか教えてもらえる」とか、とても有利になる情報がGetできるかもしれませんよ!

今年の「ペーチャン川砂金掘体験場」は6月10日(土)オープンです。オープン当日は1日無料開放することになっています。(観光協会の事務局長さんおねがいします!この記事を読んでくれている人達に嘘の情報を提供することになったら困るんですよ!)。毎年たくさんの人で賑わうこの道北でも穴場的な体験観光ポイントである「ペーチャン川砂金掘体験場」で、今年の夏は「一攫千金!」ならぬ「一攫砂金!」を夢見てはどうでしょう?皆さん方の来場を心からお待ちしています!

「中頓別町の砂金掘りについて」と「ペーチャン川砂金掘体験場」についてはもう書くことがなくなってしまいました。次回の記事からは違ったテーマで書ければいいなぁと思ってます。この記事を読んで興味をもたれた方、疑問に思ったことがある方等はお問い合わせください。


文中の「ペーチャン川砂金掘体験場」の問い合わせ先は、
〒098-5595
枝幸郡中頓別町字中頓別182番地
中頓別町役場内中頓別町観光協会
TEL.01634-6-1111(内線27)
FAX.01634-6-1155

原稿文責:中頓別町役場産業課商工観光係 主任小坂達哉




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