2002.1.14号 07:00配信


さくらうめこの梅小路

1月13日(日)「成人のプレゼント」

(サロマ町:うめこ)



わたしの町では今日、成人式がおこなわれた。最近は出席者の行儀が悪いとかでいろいろ問題になることが多いご時世であるが、ここではそんな心配もなくとどこおりなく挙行された。新成人のみなさんは、女の子はほとんどがきれいな晴れ着に身を包み、小さな頃から知っているわたしとしては本当に大きくきれいになってと驚くばかりである。男の子達もスーツ姿がピリッと決まっている。式は短いなりにも厳粛に、かつ和やかな雰囲気のなか終わった。

その後ボーイスカウトの少年達によって紅白の餅が記念品として手渡された。昔から日本では祝い事があると餅をついてふるまう習慣があった。この餅は朝から子ども達が搗いてくれた餅である。まだ暖かみさえ残る柔らかさである。それから獅子舞の披露があった。郷土の伝統となる芸能である。それからソプラノとピアノによる記念コンサートが開かれた。本物の美しい歌声が現代の若者に歓迎されるだろうかという一抹の不安が正直あった。が、それは全く余計な心配であった。出演してくれた3人の女性も、工夫を凝らした内容を用意してきてくれたのである。それは子どもの頃に歌ったであろう懐かしい歌であったり、町の中学校の校歌であったり、または新成人の彼らへ贈る歌であった。みんな大喜びでそれらを聞いていた。オリジナルの「サロマの歌」にも拍手喝采であった。

成人となっても昨日と大きく生活が変わる訳ではないだろう。でもちょっとは大人になった気もするのだろうか。今日、成人をこの町で迎えた彼らは、今日のことをおそらく忘れないであろうと思う。多くの人達の「おめでとう。」という気持ちがきっと伝わったに違いない。故郷と家族とがあって、みんなに祝ってもらえたことを、きっと誇りに思ってくれたと信じられる。成人へのプレゼントは熱く暖かいみんなの思いであった。それが確かに伝わったという手ごたえを、わたしは感じた。いい成人式であった。

全国のご成人のみなさん、本当におめでとう!心からお祝いたします。




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