2002.1.12号 07:00配信


さくらうめこの梅小路

1月11日(金)「夢」

(サロマ町:うめこ)



日中ふとひとりになった時間。かつては子どもの世話に追われ、こんなにゆっくりする時間などなかった。それが最近では子ども達がみな出かけ、ひとりで過ごす時間が多くなっている。今に子ども達は独立して次々と家を出ていくのだろう。そうなったらわたしは何をして過ごすのだろう。何もすることがないなんてむなしい。何か自分のしたいことをし続けていたい思う。何がしたい?案外旅行とかそういうことではなくて、やっぱり家にいておいしいものを作る暮らしをしていたい。でも今のように子ども達がいなかったら、夫と二人っきりで食卓を囲むのだろうか。それもちょっと淋しいけれど、時々来る客人連中との宴会とも違う、日々の食事を楽しみたい。となると簡単なおふくろ食堂なんてどうだろう。それもメニューが毎日変わって家庭料理と同じような雰囲気で、毎日の食事を一緒に楽しむのだ。手によりをかけて料理をしよう。食器にも凝って、テーブルセッティングも楽しんで・・・。食材もいいのを使おう。健康に良い献立を考えよう。大変だけれど楽しいはずだ。献立の研究もしなくては。いいな、それも。久しぶりに夢を見た。夢のような、そんな暮らしがしてみたい。

そこまで考えてルンルン気分になったところへ息子さんご帰還。帰るなり「ただいま、腹減った、ご飯なあに?」ときた。「はいはい。」と答えて台所へ向かいながら気がついた。これじゃあ、“夢”とちっとも変わりないじゃないか、結局ご飯支度に明け暮れる日々。そう思うと、せっかくの“夢”も急に色褪せてしぼんでしまった。けれど今を“夢”と同じくていねいに楽しめということなんでしょうね。はかない“夢”物語でした。




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