2001.5.24号 07:00配信


オーロラ・ハンティング

再び長い一日だった(2日目)


25日AM5:30、いびきがうるさいと相方につねられてた上、怒られて目が覚めた。
よく理解できないのだが、テレビニュースをなんとなく見ていると、イギリスの口蹄疫について、長い時間を割いて取り扱っていた。口蹄疫を英語で「Mouth-foot-disease」ということが分かった。それだけだが。

最上階、ペントハウスでバイキングスタイルの朝食。窓からナイアガラの滝が見える。さすがに感動。
俺も日本人の平均的男子としては相当胃袋が大きいほうだと思うのだが、白人系はさすがだった。中年の大太りしたおばちゃんは、直径30センチはある大皿にベーコンとスクランブルエッグを山盛りにしていた。俺と相方の分を足しても、その半分くらいにしかならない量だった。

9時の集合時間ちょっと前にチェックアウトを終え、ホテル内の店舗で切手(なぜか6枚1セットのシートでしか売ってくれない)を購入し、そのままフロントで「ぷりーず」といって手渡したら、後日、きちんと届いた。

さて、恒例のナイアガラの滝見物。

別のツアーガイドが「ここは日本人観光客で成り立っているから、日本人がお金を使わないと大変なことになります」旨の説明をしていた。日本語だから現地の人には分からないだろうが、聞いていてあまりいい気分ではなかった。

昼食は、テーブルロックのレストラン。チキンのステーキとニンジン、ブロッコリー、パンにコーヒーなのだが、これが大味でまずいのなんのって。空腹を満たすためだけに口に運んだ。デザートに出てきたアイスクリームは美味。

昼食を終え午後、市内観光、というかお土産物屋に連れられる。しかも「巨泉のOKショップ」…。表示は日本語だし、店員も日本語が通じるので苦労はないのだが、それほどそそられるものはなかった。しかし、相方が…。結局、がらくた(失礼!)がどっさり増えた。
ガイドの○岡さんは「OKショップ」に連れてくる理由を、アフターケアや買い易さとしていたが、恐らく店からそれなりのコミッションを受け取っているのでしょう。ま、それは言いっこなしってことで。

買い物を終え、NFからバスに乗り、高速道路からトロントへ。
途中、ワインナリーへ寄った。名前もなにも忘れたが、ここでもガイドの○岡さんが、いかにここのワインは素晴らしく、しかも安く買えるかを強調。あまり買う気はなかったのだが、試飲したアイスワインが美味しかったので、結局一本購入してしまった。不確かな記憶だが、50CAN$くらいだったような気がする。T/Cで支払った。

カナダの空港はどこも採光に気を使っていて明るく近代的。トロントの空港も、夜と昼では印象が全然違う。ま、昨晩はかなり疲れていて、そんなこと考える余裕もなかったのだが。

さて、トロントから次の目的地、イエローナイフへは、途中、中西部のエドモントンで乗り換える。

トロント空港で少々時間があいたので、NHLグッズなどを買った。
トロントからエドモントンへは極めて順調。PM5:20、定刻通り出発した。飛行時間は3時間半。時差−4時間で現地着はPM7:30だった。

しかし。やっぱり上手くいかないのであった。
エドモントンで再び足止めを食らう。PM9:00発のはずが、22:30分発へと大幅遅れ(後に聞いた話だが、この路線は遅れるのが当たり前らしい)。しかも、搭乗ゲートも変更されて、空港内を大移動。これが結構遠い。喫煙所も遠くなるし。

このトラブルが、まだまだ続く強行日程の序章とは、だれも気づいていない。

売店も閉じ、腹が減ったので自販機でクッキーを購入。相方と、ロビーでクッキーを頬張りながら、飛び立って行く飛行機を眺めていた。
相方はどうも○秘らしく、機嫌が悪い。参った。
1時間半遅れのイエローナイフ行きへやっと乗り込む。エアカナダは短時間の国内線(子会社のFIRST AIRが運航している)でも機内食、軽食が出る。もう何回食べたのだろう。最初は珍しかったのだが、もう飽きてきていた。

ところで、この国内線のスチュワーデスさんが、妙に明るい陽気な人で、機内サービスのたびに振りがついていた。俺の会社の先輩に似ていたので○島さん、と呼んでいた。ちなみに、イエローナイフからエドモントンへの帰りも、同じスチュワーデスさんだった。

これといって変化のない機内だったのだが、到着直前、窓からボヤーと光る薄緑の筋が見えた。どうもオーロラらしいのだが、違うかも知れない。それでも、オーロラが見えなかった時に備え、相方と二人で「これはオーロラだ」と言い聞かせた。すでに、オーロラは見えたのである。

やっとイエローナイフに到着。が、今日?はまだ終わりではない。これからオーロラを見に行くのである。

イエローナイフは雪が降っていた。空気も景色も北海道の田舎町そのものだった。

スクールバスのようなバスで空港から約20分。エクスプローラーホテルへ向かう。現地でオーロラツアーを行っている会社のガイド、杉○さんが合流した。バス内でいろいろ説明してくれたのだが、よく覚えていないというか聞いてなかった。

ホテルへ到着すると既に12時を回っている。予定では、ホテル着はPM11:50だった。(それでも結構遅いなぁ)。すぐに部屋には行かず、ロビーで街の地図など資料を渡され、防寒着のレンタルやその他オーロラツアーにイロハについて○本さんが説明する。
ホテル内は暖房が効きすぎていて、しかも立説明を聞いている間はちっぱなしなものだから、小学校の朝礼よろしく、倒れそうになる。「もう、オーロラはいいから寝せてクレ」と叫んでいた。

説明が終わり、ホテル内にある現地ツアー会社のデスクでレンタル防寒着のサイズを合わせ、やっと部屋へ。
ベッドに倒れると、もう二度と起きあがれなくなることが分かっていたので、最後の力を振り絞って、というのはさすがに大げさだが、防寒着・靴を着込み、カメラの準備。さっきまで疲れたとぐずっていた相方は、オーロラが見えると思って急に元気を出している。

再びロビーに集合。田舎町のさらに山の中にあるオーロラ観測地点までは、ホテルからバスで40分。道が悪いのかバスが悪いのか、道中、体がボンボン跳ねる跳ねる。

オーロラ観測所は、まさに山の中で、針葉樹が鬱蒼と茂っている中に、ネイティブ・アメリカンのテントのようなものがぼつぼつ突っ立っていた。そこで暖をとりながら、それぞれが適宜外に出ては、夜空を見上げるのである。

が、この晩はオーロラは見えなかった。出たのかも知れないが、雲が出ていたのである。

ホテルへ戻ったのはAM4:00ちょっと前。眠りたいのだが、猛烈に腹が減っている。テントでもスープとパンの夜食が出たのだが、あくまでおやつ程度だった。
店はもちろん開いていない。再び、カロリーメイトでごまかした。ベッドに着いた時、すでに外は白んでいた。


indexbacknext



home
(C) 2001 webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで