2001.3.9号 10:00配信


三度、ネパールの地に。

(紋別市社会福祉協議会:篠原辰二)


 2001年元日、僕は再びネパールの地を踏んでいた。
 僕が紋別で暮らしてから7年が経つ。その間、正月といっても実家に帰ることもなく、しかし一応は年越しそばやおせち料理、正月のテレビ特番や初詣で正月気分に浸ることができた。21世紀の幕開けを神々の国ネパールで迎える。僕にとってこんなに光栄なことは今までにない。2000年の最後の日、僕等の旅は始まった。

 旅と言っても僕等の旅は一般的な観光ではない。僕等は紋別市で活動を行っている市民団体、「ひとの会(会長:渡部章)」の一員だ。このひとの会では様々な活動を通して「人づくりとマチづくり」を考える団体。会員はそれぞれの技術や知識、能力を活かしながらそれぞれの分野での活動を展開する。僕の場合はボランティア活動が主流だろうか。10年前、北見市を拠点とするNGO(非営利組織)団体「ランタン基金の会(代表:西村正義)」が発足した。ネパールのとある寒村で、水道を作り、学校を建て、子どもの教育支援などを行っている団体である。ひとの会では平成6年の発足以来、このランタン基金の会を応援しようと考え、これまでに学校教室の建設や孤児施設への物置の建設、会員の派遣交流事業などを行ってきた。今回のこの旅も、ひとの会による会員派遣事業の一環であった。ひとの会の会員派遣事業は今回で3回目。過去97年と99年にも同様の派遣事業を行ってきた。僕と同じくひとの会会員の本間明くん。この旅は彼との二人旅である。僕は今回が三度目のネパールの旅。97年には二ヶ月間、ランタン基金の会が建設した孤児施設「マーブーガル」の運営管理、畑の再生などを目的とし渡航した。99年には一週間、大きくなった子ども達に逢い、前回に自分が行ってきたことを再確認する、それが目的であった。

 同行する本間くんは、ネパールはおろか海外旅行をするのが初めての経験。パスポートを取得するところから旅の準備が始まる。彼にとっては何から何まで初めての体験。「不安はない?」と聞く僕に、「不安よりも楽しみだよ」と笑みを浮かべて返す。4年前、僕自身が初めて異国の地、ネパールに訪れる時を思い浮かべる。たしか、きっと僕もそういう思いだったのだろう。若者同士の二人旅、ネパールの国状と支援の現状を知っていることもあってか、不安だったのは僕の方かも知れない。それにしてもこの地に三度も訪れるとは、本心思ってもいなかった。 



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