ほぼ週刊さろま2003.6.18 10:00発行 第152号

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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                           │
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 昨日、帰宅すると郵便受けに回覧版が入っていました。中身は『ゴミの出し方
 について』というものでした。(おそらく町内みなさんのご家庭に回っている
 事でしょう)佐呂間町で分別が始まったばかりの頃は「佐呂間町のゴミは一番
 きれい」だと言われていたのに、最近では「佐呂間町のゴミが一番きたない」
 と言われ戻されるのが多くなったという事が書かれていました。ステーション
 を覗いてみると、全く分別されていなかったり、指定の袋に入れられていなか
 ったりで残されているゴミをよく見かけます。町内の中に「私一人くらい・・」
 という気持ちの人がいると、町内会全体が嫌な思いをしてしまいます。“ゴミ
 ステーションこそ町内会の顔”ぐらいの意気込みで、美しい町並みを創ってい
 きたいものだと思います。

 本州では梅雨の季節ですが、ここ北海道は花の季節を迎えています。この時期、
 家庭の庭先や歩道、雑種地やら畑のあぜ、場所を選ばずありとあらゆる花々が
 その命を輝かせます。見た事も聞いた事もない花々でも、ゆったりとした心持
 ちで眺めていると何だか懐かしささえ覚えてしまいます。

 ┃今週のサロマ、のぼり藤。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                      │
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 『出来秋が楽しみ』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昨日(6月15日)の日曜日は素晴らしい天気であった。その前日の雨が農作
 物にとっては、まさに、恵みの雨であったために昨日の天気はいっそう気持ち
 よく感じたのかも知れない。

 小生は毎年秋になると、親戚や友人に沢山のジャガイモとカボチャを送ってい
 るが、何時かは自分で栽培したものを送ってやりたいと思っていたが、今まで
 一度も実現しなかった。しかし幸いにも今年は友人の畑を借りることができた。

 その畑に5月10日は男爵とマチルダを蒔き、昨日はカボチャの苗を移植した。
 雨上がりの素晴らしい天気の下で野良仕事をすることは、こんなにも気持ちが
 良い物かと改めて実感した。

 今年は、今のところどの作物も順調に生育をしている。この調子で行くと皆で
 豊作を祝うことが出来るのではないかと楽しみでならない。つい先日、埼玉県
 に住んでる兄から立派なジャガイモと玉ねぎが届いた。兄も退職後、家庭菜園
 にこっており、いい作物を栽培しては近所の人達に配っているらしい。

 出来秋がなんとも楽しみである。

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│【慶弔】 by ももっち                         │
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 ★心よりおくやみ申し上げます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   幌岩 加藤 典さん  (76歳) 10日死去

   仁倉 脇本 静雄さん (82歳) 13日死去

   永代 本田 弘子さん (57歳) 14日死去

   宮前 杉村 伊佐美さん(87歳)15日死去

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│【今週のお知らせ】 by なおき                     │
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 6月18日(水) 佐呂間高校ボランティア学習 老人福祉センター 10時

 6月21日(土) わんぱく広場(漁業体験) 富武士 9時30分

 6月22日(日) 全町サイクリング 役場集合 8時45分

 6月24日(火) いきいき親子セミナー 児童館 10時

          佐呂間高校前期公開授業研究会 1〜5校時
           どなたも丘の上の学校、自由にご参観ください。

 『人形劇講演会』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 みなさんお待ちかねの「ぱんぷきん」のお母さんたちによる人形劇公演会を開
 催いたします。
 今年も新作の人形劇やパネルシアター等々楽しい出し物がいっぱいです。
 みなさんのご来場をお待ちしております。

  日 時:7月5日(土)午前11時から
  場 所:児童館 入場無料

 『遠軽地区7か町村青年バスツアー』・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 遠軽地区7ヶ町村の青年を対象とした研修事業「青年バスツアー」が開催され
 ます。この事業は、遠軽地区青年団体協議会が主催し、各町村の青年が研修を
 通じ、親睦交流を深めようということで開催されています。この機会に参加し
 て町外に新しい仲間をつくりませんか?

  期 日:7月26日(土)〜27日(日)(1泊2日)
  研修先:富良野市
  内 容:(土)体験学習 係留熱気球体験・ジャム作り体験
      (日)視察研修 ふらのワイン工場・麓郷の森
  対 象:遠軽地区7ヶ町村在住の青年(各町村4名)
  参加料:5,000円程度
  主 催:遠軽地区青年団体協議会
  申込み:6月17日(火)までに教育委員会社会教育課(2-1295)まで

 『さろま町民講座 夢工房 〜アウトドアクッキング〜』・・・・・・・・・

 大空の下、家族みんなで“わいわいガヤガヤ”アウトドア料理に挑戦してみま
 しょう!屋外でみんなで食べる料理は、とってもおいしいよ!

  期 日:7月13日(日)10時〜13時
      ※先週号まで期日に誤りがありました。訂正しお詫びします。 
  場 所:佐呂間町体育館裏 バーベキューハウス
  内 容:スモークチキン&段ボールでピザ作り
  対 象:全町民
     (小学3年生以下の方は、保護者の方と一緒に参加して下さい)
  参加料:大人500円、子ども300円程度の予定
  定 員:40名(申込み多数の場合は家族単位で抽選し後日通知します)
  申込み:6月20日(金)までに教育委員会社会教育課(2-1295)までお申込
      み下さい

 『ぐるっと一周!サロマ湖冒険ツアー参加者募集』・・・・・・・・・・・・

 サロマ湖に隣接する3町の小中学生が、サロマ湖や周辺での様々な体験活動を
 行なうことにより、参加者相互の交流を図り、地域の自然や環境・産業などに
 ついて理解を深めます。

  主 催:サロマ湖冒険ツアー実行委員会
     (湧別町教育委員会・佐呂間町教育委員会・常呂町教育委員会)
  後 援:湧別漁業協同組合・佐呂間漁業協同組合・常呂漁業協同組合
      常呂少年自然の家
  期 日:平成15年7月19日(土)〜7月21日(月) 2泊3日
  会 場:1日目 湧別町 、2日目 佐呂間町 、3日目 常呂町
  内 容:キャンプ、ホタテの貝むき、幌岩山登山、花火
      食糧調達ウォークラリー など
  対象者:小学4年生から中学3年生までの児童・生徒
  定 員:75名(各町25名)
  参加費:3,000円(2泊3日分)
  申込み:7月4日(金)までに教育委員会 社会教育課 2−1295へお
      申し込み下さい※定員に達した時点で締切りとさせて頂きます。
  その他:詳しい日程等については、参加決定後に通知致します。

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│【走れ、サロマ湖100キロウルトラマラソン近づく】             │
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 今年も気づくと、サロマ湖100キロウルトラマラソンがもうすぐです。今年
 で18回目を数えます。1回目の参加は58人だったのが、今年はなんと2700
 人を超えるランナーの参加があるのだそうです。詳しくはこちらをどうぞ。町
 内からの参加者も紹介しています。おもしろデータもおもしろいですよ。
 http://www.town.saroma.hokkaido.jp/event/100k_2003/eve_mara_2003_2.html

 尚、今年も前夜祭、及びゴールの奥にてサロマ湖マラソンオフをしますので、
 読者のみなさん、どうぞご参集ください。詳しくはWebnews内「サロマ湖100キ
 ロウルトラマラソンの掲示板」へお越しください。
 http://www.webnews.gr.jp/CgiBin/bbs-marathon.cgi

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│【今週の話題】 by うめこ                                 │
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 『変な英語、世にはばかる』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先週来、サロマの町をアラスカはパーマ市からの留学生が、もうすっかり慣れ
 て我が物顔に歩き回る一方、町民はみなできるだけ英語で語りかけようと必死。
 なんでも英語で言いたくて、思わず変な英語が口をついて出るようで笑えた。

 まずは醤油をあげようとして思わず「じゃぱにーずそーす」、これは正しくは
 「soy sauce」ですね。そしておかしかったのが、さつま芋。手にして見つめて
 思わず「ろんぐぽてーと」とは言い得て妙。「sweet potato」と言えばそうか
 と分かるのだが。極めつけは焼き肉のタレを、ちょうど「コレハナニデスカ?」
 と指さされたその先にあった文字が“黄金のタレ”であった為に「ごーるでん
 そーす」と表現したのが一番傑作かな。

 当の留学生諸君の日本語の方がずっと上前をいって、「タノシカッタデス、ア
 リガトウゴザイマシタ。」とか、「ドコヘイクノデスカ?」などなど、あっと
 いう間に2語文をモノにし、ある子は帰る度に「オカン、イマカエッタデ。」
 とのたまうとか。

 変な英語と変な日本語の応酬で、楽しい楽しい国際交流が毎日繰り広げられて
 いました。

 『ひびけ、湖に。札響あすなろコンサート』・・・・・・・・・・・・・・・

 17日、サロマ湖のほとり幌岩小学校体育館にて札響による“あすなろコンサー
 ト”が開催された。幌岩小学校は全校生徒9名の小さな学校である。校長先生
 も「わたしはサッカーの種蒔きをしましたが、今日はサッキョ−が来ました。」
 などと冗談を飛ばしている場合ではない、本当に札響がやって来た!

 小さな体育館に生徒と地域の人が集まりコンサートは開かれた。間近に見る弦
 楽四重奏。それはしっかりとみんなの心に響いたことと思う。

 「楽器のお話し」ではヴァイオリンのでき方についてうかがった。表は松で、
 裏は楓、手は黒檀。弦は羊の腸の皮、弓は馬のしっぽ。そういう話しをみんな
 真剣に聞いていた。

 「みんなでうたおう」では何と校歌を札響四重奏の伴奏で高らかに歌い上げた
 子ども達。歌もなかなか上手だったよ。

 「やわらかクラシック」ではピチカートによる『プリンク プランク プルン
 ク』。ネコを表現した『ワルツィング キャット』(何だ、ネコのワルツじゃ
 ない)、など楽しい説明と共に十分に演奏を楽しんだ。

 最後に演奏してくれたアニメのテーマ曲は本当に素敵だったね。体育館の窓か
 らはお日様の光がこぼれ、湖を渡る風も吹いてきて、演奏が終了するとともに
 カッコウの声が聞こえるこの学校。とてもいい時間を過ごせて、日頃ささくれ
 だった心にもきれいな弦楽器の音色がしっとりとしみたのでした。

 ┃幌岩小学校での札響あすなろコンサート。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_wadai1.html

 『ガンバレがんばれ、中体連!』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 中体連がありました。町営体育館でおこなわれたバレーボールを覗きました。
 体育館は熱気と割れんばかりの歓声がいっぱいに響いていました。佐呂間中学
 校・若佐中学校ともにいい活躍を見せてくれました。

 名物おじさんになっている応援団が、「今日のサロマはいい!調子の悪い人を
 一緒になって落ち込まないで、ちゃんと他の人がカバーしてる。」と言ってい
 たのが印象的でした。力を合わせること=チームワークを見せてもらいました。

 ┃中体連バレーボールの試合です。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_wadai2.html

 『カボチャの季節』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 町内の畑には無事にカボチャの苗が植えられています。それどころか何とサロ
 マバタフライさんもカボチャを植えたというではありませんか。キリンさんち
 のアトランティックも無事育ちつつあるそうで、では我が家のおもちゃカボチャ
 えもそろそろ登場させねばなるまい。でも実のところ、まだポットの中に入っ
 たままなのですが、さてどこに植えてどのように『生育日記』を展開しようか
 まだまだ思案中の今日この頃。

 ┃やっとお披露目、おもちゃカボチャの芽。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_wadai3.html

 『Cafe de free 開店』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 某箇所に新しいお店、“Cafe de free”が開店しました。アイス屋さん?喫茶
 店?それともリサイクルショップ?数々の謎を秘めたこのお店。詳しくは来週
 ご紹介しましょう(忘れなかったらね)。

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│【とものお気楽日記】〜山梨から故郷サロマへ向けて送ります。      │
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 『蛍』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先日、近くのプレハブの飲み屋で飲んでいたとき、一緒にいた年配の役場職員
 が、「ほたる、見たか?」と話しかけてきた。「うちのそばにいっぱい蛍がい
 てぇ、夜窓を開けて寝ると、寝室にぱーーーっと蛍が入ってきて、ばあさんと
 二人でそりゃあ、ロマンチックなんだけー、いいぞー」へえ。いいなあ。蛍か
 あ。是非見たいというと、「今度、泊まりにくりゃあいいじゃん!」と。酔っ
 た席でお互い顔も名前も覚えていないから、それ以降声はかからなかったが、
 先日、保育園児の母親から、蛍の見れる場所を偶然教えてもらった。わくわく
 して落ち着かなくなった私は子どもを連れて早速その夜地図を片手にその場所
 に向かった。

 やがて車がずらっと並んだ川にたどり着いた。ああ、見える見える。白く光る
 小さな小さなもの。ぼーっと光ってはぱっと消える。消えてはまたぼーっと光
 る。川に近づいてみてみると何百匹、何千匹とうごめいている。川の水面、川
 向こうの林の木の枝、木の奥から。石から。草から。ばらばらになって光って
 いる蛍も、やがて同時に光りだす。それはまるでクリスマスツリーだ。なんて
 幻想的なのだろう。なんて綺麗なのだろう。「まっくろくろすけが、手にタイ
 マツ持って歩き回っているみたいだね」そんな風に見えた。

 一人の女性が娘に声をかけた。「腕に蛍が止まったから、あげるね。」そういっ
 て、大きな蛍を娘の手のひらにそっと優しく入れてくれた。小さな指の隙間か
 らぼーー、ぼーー、と光る明かり。ほころんだ娘の顔もぼーー、ぼーーと光る。
 車の中に入り、そっと指を広げてみた。息子は優しくその蛍をひっくり返して
 みる。おしりがUの字型に光っていた。光はぱっぱっぱと川とは明らかに違う
 光り方をしている。身の危険を感じたような光り方だった。「家に持って帰っ
 て寝室で放してみる?」そういうと、「ううん、みんなと一緒がいいよ。み
 さき、返してくるね」そういって、光り方に焦ったように娘はすぐにそうっ
 と手をまたかぶせ、大事そうに車から降りて川に向かって歩いていった。

 こんな光景を、子どもたちは忘れないでほしいと思った。そして大切な人に見
 せたいとも思った。娘の小さな手の中にそっと託した大切な蛍のように、私の
 心の中でそっと大切にしたい人たちにも。余命を宣言された友人。北海道の友
 達。家族、親戚、、、、そして亡くなってしまった大勢の大切な人にも。

 蛍は今週いっぱいで、光らなくなる。来年までその光景を見られないかと思う
 とやっぱりいつまでもいつまでもそこに留まって見つめていたいと思う。大切
 なものを見つけたとき、人は優しくなれるようだ。誰かが帰り際にこんなこと
 を言っていた。「いいものを見せてもらった」小さな命が消えても、小さな命
 に感謝を忘れない人たちがそこでぼーーっと生まれるようだ。

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                    │
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 6月15日(日)『カボチャ畑』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アトランティックの苗は、今、元気にビニールトンネルの中で育っています。
 一昨年、種から育てて巨大かぼちゃがお目見えするはずが見事な「えびすかぼ
 ちゃ」を収穫したキリン宅(笑)。翌年から苗をいただく事に。

 「えびすよりアトランティックの方が葉が丸いですよね〜。」などど知ったか
 ぶりを豪語しつつ、種同様、間違ってえびすを持ち帰る危険性大のため、昨年
 は会長に今年はパンプキン先生に選んでもらった3本の苗。出品出来るまでに
 育つと良いな〜。

 ┃畑のアトランティックです。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_kirin.html

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│【森からのたより(29)】 by 釜爺                    │
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 『小さな家』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いま住んでいるログハウスが完成したのは1933年だった。丁度、10年前になる。
 手がけたのは、1988年、基礎が出来て最初の土台になる半割れ丸太をのせた時
 の感慨は今でも生々しく心にある。その年は雪が早く来て、後は翌年の春をま
 たねばならなかった。

 オンボロユニック車をのりいれて本格的に丸太組を開始したころ、前にたって
 いた杏の大木が、うすピンクの花を爛漫にひらいていた。この樹は残そうとき
 めていた。テラスの中央に穴をあけて、永い付き合いをと、杏の樹を見上げな
 がら、太い幹を撫でさすり、触れあいの日々を楽しく思い描いていたものだっ
 た。ところが、作業開始でそんなおもいはうち砕かれた。ユニックのアームが
 樹が邪魔で思う様に回転させれないのだった。

 ログハウスが完成した時、5年の歳月が経っていた。杏の大木は、太い伐根を
 地面よりわずかに覗かせ、消えていた。

 少し重い荷物を背負って50歳のハードルを跳び越えよう…乗り越えれたら、
 新しい生き方が拓けるかも…44歳の時山と渓谷社の雑誌「ウッティライフ」の
 公募に応募して19名の若者達と海を渡り、ログワークを学んできて、燻り続け
 ていた本格的なハンドメイドログハウス建設のユメが、47歳という50歳間近の
 時期に、熱病の様に取憑いてしまったのだ。

 資金面でも、肉体的にも一人で実行するには不可能と思われる事を為し遂げた
 後、大きな自信が沸いていた。「想いは不可能を可能にする」…この10年間、
 自分にとっては挑戦の連続だったような気がする。

 初めて町民舞台の脚本を書いたのが、平成6年、佐呂間町の開基100年事業の一
 環として取り組んだ。何もかも素人との境を出なかったにしろ、半年の稽古と
 準備をかけて上演した「武士原野の人々」は関わったものに多きな達成感をあ
 たえてくれた。その想いが、3年ごとの3回公演を成し遂げた。

 日本児童文学者協の会員に、ある作家の推薦で入会した。書くことの困難さは、
 太い丸太との格闘とは違い才能が要求された。同人誌の合評会で、たたかれる
 たびに、落ち込んだ。

 春、川辺の川柳の小枝の萌葱色(もえぎいろ)に触発されて、小枝人形のアー
 トにのめり込んだのも、同じ時期だった。昨年の11月西興部の「木夢」から
 「第6回木の匠展」の招聘依頼があって制作に没頭した。珍しく何度も何度も
 作り直して「風の子伝説」というシリーズ作品を展示させてもらった。木の枝
 の造形素材としての可能性に新しい境地を見いだした。

 2003年61歳、ログハウス完成の年から10年を経て、あのころの血が騒ぎだした。
 再度家づくりに挑戦しょうと思い立った。やるなら今しか無い…15年前の脅
 迫観念に似た想いが又、襲った。

 この10年は、背伸びした10年だったとつくづく思う。気がつくと、身体はがた
 がたになってしまった。肩は抜けて固まって、寝ていても疼く。膝と言えば手
 術をする始末。もう無理は利かない。ならば、身の丈サイズで…と、小枝アー
 トの工房を造ることにした。

 雪解けを待って作業を開始、重いテラスの枕木をひっぺ返してした。太い伐根
 が顔をだした。あることすら忘れていた杏の樹の名残だった。

 その伐根の上に、小さな家が建ち上がった。どでかい丸太の家の前にちんまり
 建った白木の家は、まさしく今の61歳の自分にとって身の丈サイズだ。かりに
 71歳まで生きれたとしたら、その10年は良き友人達と、今度は背伸びしない身
 の丈サイズで生きていこう。

 完成祝いのバーベキューパーティにMさん夫妻が差し入れてくれた、なんと5
 本ものウイスキーの最初の瓶の栓をぬいて「グビリ」と水割りを味わいながら、
 これからの10年を想っている。 

 ┃釜爺の『小さな家』。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0618_kamajii.html

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│【あっちこっちのサロマニアン】 by ベイブ                        │
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 『久々の帰省』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お久しぶりです。ベイブです☆6月16日(月)社会人になってから初めて里
 帰りしました!!

 サロマへ向かう車の中で『いや〜のどかだね。さすがサロマ!!』と一言。社
 会人3ヵ月目でまだまだ仕事に慣れない私にとってサロマは本当に気持ちが癒
 される所です。

 今回、私が帰ってきた理由はなんと我が家にライアンがホームステイをしてい
 るってことで会わねばならないと思い、少ない休みの中帰ってきました!!
 せっかく学生時代に勉強した英語もほぼ忘れていて無理くり単語をならべて、
 やっと会話をしました。勉強したあの2年間はなんだったんだろう、、、英語
 は使わないとだめですね(^_^)2日間しか一緒にいられないのですが、そ
 の2日間で学生時代2年間分の知識がよみがえるように、ライアンにくっつい
 て歩こうと思います!!そしてサロマを満喫していきま〜す☆★

 では、またいつの日か、、

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                   │
└───────────────────────────────────┘

 予報では本日の気温は29度にも上がるそうです。ビールがうまい季節です。

 留学生の滞在期間も残り少なくなり、「サロマハタノシイ。カエリタクナイ。」
 と言っています。思う存分満喫できたでしょうか。今週のサロマでお見せした
 「のぼりふじ」、別名「ルピナス」は留学生達の故郷アラスカにも咲いていま
 すね。そしてアラスカの州花は「忘れな草」=「Forgeto me not」です。楽し
 かった日々をどうか忘れないで。

 取材で訪ねた札響コンサートでは美しい音の響きあいに感動。中体連の試合で
 は力を合わせた試合展開にこれまた感動をもらいました。みんな違うのです。
 それぞれを生かしあったり補いあう時に、一番いいものが生まれるのですね。

 さてまた1週間、元気に過ごしましょう!

┌───────────────────────────────────┐
│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
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  ご協力に感謝します。
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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.06.18 (毎週水曜日発行) 第152号     ┃
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   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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