ほぼ週刊さろま2003.4.16 10:00発行 第143号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                           │
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 4月に入り早々、屋根より高くこいのぼり♪が上がりました。娘だらけの我が
 家には、ほぼ関係ないようですが、最近になって「家にはどうしてこいのぼり
 がないの?」という末娘の問いかけに、巧い返答ができないでいる母です。

 暖かい日が続き、冬の間閉じていた農家の車庫からはトラクターが顔を出し、
 機械の整備が始まっています。もうじき黒土を耕すトラクターの音が響き渡る
 でしょう。そういえば、先日覗いたビニールハウスでは、青々としたビートの
 苗が元気に育っていました。山や畑が緑に染まる風景が、すぐそこまで来てい
 るのですね。

 新入生は、新しい生活にも慣れ一息ついてる頃でしょうか。小・中学校では、
 交通安全教室が開催され、自転車通学が始まるようですよ。子どものみならず、
 自転車に乗ってる方をよく見かけます。点検を万全に、お互いが安全な走行を
 心掛けましょう。

 ┃今週のサロマ、屋根より高い鯉のぼり┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0416_iku.htm

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                      │
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 『上京中』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先般、新しい北海道知事が誕生した。21世紀の北海道はどうなるのか。道民
 の多くの人達が関心を持っていることは確かであり、大いに頑張って欲しい。

 今、小生は市町村合併の問題で、北海道町村会の考えを是非とも国に認めても
 らうべく、役員のメンバーと行動を共にし上京中である。国は財政難を理由に、
 半ば強制的に市町村合併を進めようとしているが、その案は全国一律であって、
 北海道の特異性を全く配慮していないのが現状である。

 我々は北海道における将来的な自治の在り方について地方制度調査会のメンバー
 及び、この件について深く関係する国会議員の先生方へ向けて、北海道町村会
 の対策を直接説明するべく行動中である。連休明けには、地方制度調査会より
 市町村合併に対する中間答申が出される予定であるため、それに間に合わせる
 べく今回の行動を計画した。

 市町村合併の問題は、日本における地方自治の根幹にかかわる重要議題であり、
 そんな簡単に結論を出すべきでない。熟慮に熟慮を重ねてもらうためにも我々
 の努力が必要と考えている。このことは、是非とも新しい知事へもはっきりと
 提案し、審議を深めていきたい。我々のこの行動が空しいものにならないため
 にも頑張らなければと思う。

 東京の桜はすでに葉桜で、残っている花も雨にくすんでいる。

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│【あれは30年前】〜昭和48年4月号「広報さろま」より〜 by Don     │
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 ・“部落から”〜片側の鼻の穴のない仔牛が生まれる〜・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・富武士 大沢道夫さん・

 この珍しい仔牛ができたのは、富武士の大沢道夫さん宅です。先月の25日誕
 生した雄の仔牛で、いま元気に育っていますが、右側の鼻の穴がなくて、しか
 も鼻筋が左のほうへ極端に曲がっています。これは、歯を覆っている上層の部
 分が欠けて形成されておらず、歯が外側へむき出しになっており、よく口の中
 を調べてみますと、上あごが半分欠けて、片方の鼻の穴が口の上あごのところ
 へ通じています。このような奇形は、町内でも珍しく近所の話題になっていま
 す。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/48_04_buraku.pdf

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│【慶弔】 by ももっち                         │
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 ☆お誕生、おめでとう!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  西富  青木 真吾さん、かおりさん 翔(しょう)くん    1/22生まれ

  宮前  山崎 洋樹さん、明子さん  翔夢(しょうま)くん 1/24生まれ

  宮前  五十嵐 淳さん、麻貴子さん 絢世(じゅんせい)くん 2/2生まれ

  富武士 新保 貴司さん、里美さん  結梨(ゆうり)ちゃん 2/24生まれ

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│【今週のお知らせ】 by なおき                     │
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 4月14日(月) 百人一首教室     児童館      15時

 4月15日(火) 仁倉・知来地区敬老会 各地区公民館   11時

 4月16日(水) あやめ会老人     福祉センター   10時

          女性連絡会議総会   町民センター   13時30分

          ゲーム大会      児童館      15時

          サッカー少年団総会  佐呂間コミセン  19時

 4月17日(木) 保健・衛生推進会議  佐呂間コミセン  13時

          社会教育委員会議
          体育指導委員会議   町民センター   19時
          文化財保護委員会議

 4月18日(金) 自治会長会議     佐呂間コミセン   9時30分

          リハビリ友の会    老人福祉センター 10時

          卓球教室       児童館      15時

 4月19日(土) お話広場       図書館      14時

          パークゴルフ協会総会 佐呂間コミセン  19時

 4月20日(日) 春季消防演習     町体育館駐車場  13時

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│【今週の話題】〜ホットな話題をお届けします。by うめこ            │
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 『三宅伸治旋風、サロマに吹く』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 キリンさんも書いていましたが(最近これが多い)、ギターマン三宅伸治ライ
 ブがサロマは喫茶アトリエを舞台に華やかに催されました。本当のところ、彼
 の音楽に接するのは初めてで、一体どんなやからかと興味津々でありましたが
 素顔の彼はとてもとてもやさしい目と語りで、何と「星のカービー」の主題歌
 を作ったのは僕ですなんて言い出すものだからビックリ!娘がいるんですよと
 のたまうが、こんな素敵なパパを持つ娘の気持ちを聞いてみたいものです。

 以上は開演前の様子でしたが、いざ舞台が始まると、温厚でやさしそうな彼が
 一変してパワフルなロックマンに変身し、それはそれはエネルギッシュな舞台
 でした。そして何よりもギターのテクがそりゃもう最高!みんなのってのって
 のりまくって楽しみました。

 彼のサービス精神旺盛なのにも感心。ジャンルの広さにも驚き!ギターも取っ
 替えひっ替え、ある人の思い出のドブロギターをも弾いてくれたというのです
 が、そのギターが登場した時には何だこりゃ、プラネタリウムかと思わせられ
 たリゾネーターというらしい鍋蓋のような反響版付きギター、なんだかすごい
 表現になったけれど、要はそれも弾いて、いい音でした。ロックありソウルあ
 り、わたしの好きなブルースあり。

 圧巻はのりまくって外にまで出て、即興の屋外ライブをやらかしたことでしょ
 う。子どもが起き出す、爺が怒ると心配したやからもいましたが、とにもかく
 にも大変楽しいひとときを過ごしました。また来て下さい、三宅伸治さん。

 彼的にはサロマ湖緑館の露天風呂が大変お気に入りのご様子でした。

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 『商工会REED発刊』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ある日突然新聞にはいった折り込み、「REED」とは何ぞや。それは商工会
 発行のミニコミ紙でした。目につくデザイン、内容もなかなかのもので、特集
 の「町の老舗」で昔の商店街の様子を伝える記事には読ませるものがありまし
 た。また「交流プラザ」のニュースも新鮮でしたね。中心街の空き店舗を利用
 し、町民の憩いの場を作ろうというもの。是非とも実現して欲しいものと思い
 ます。

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 『スタースイミングスクール生徒募集始まる』・・・・・・・・・・・・・・

 暖かな季節がやってきました。管内でも注目されている年中利用可の温水プー
 ルSTARのスイミングスクールがいよいよ始まります。詳しくはこちらをご
 覧ください。

 ┃スイミングスクールのご案内┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/sisetu/star2003/plrogram.html

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 『ADSLサロマに上陸するか!?』・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 もうすでにみなさんのお手元にはADSLの申込書が届いていることと思いま
 すが、町内で200件以上の加入申し込みが必要です。これこそ是非実現して
 欲しいものです。勧誘に歩こうかな・・・。

 ┃詳しくはこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/adsl/adsl.html

┌───────────────────────────────────┐
│【サロマの春】〜すっかり暖かくなったサロマからサロマの春の配達便。  │
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 昨日今日はとても暖かく、6月の気候だそうです。数日前には雪で真っ白な世
 界だったのが信じられないくらいです。ネコヤナギ、フキノトウ、福寿草に続
 いて春一番の花クロッカスも咲き始めました。写真は・・ない。今日のサロマ
 をご覧下さい。

 ┃今日のサロマです、毎日更新しています。┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/

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│【浜だより】 by 海坊主                         │
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 先週からオホーツク海の流氷も遠ざかり、やっとカニ漁とホタテ漁が流氷の合
 間をぬって操業が始まりました。今日はほとんど流氷も見えなかったとのこと
 でした。これから水揚げも順調にいって遅れたぶんを取り戻してくれることで
 しょう。湖内もいくらかの氷が漂流しているものの、湖面はほぼ全面海明けし
 たようで、船外機でのニシン網漁も行われています。16日には船も全船海に
 下ろされ、いよいよ活気にあふれた浜になってくるでしょう。

 先日12日には救難所の訓練大会も町、海上保安署、警察関係者の参列のもと
 行われ、特に昨年の事故があったせいか緊張感あふれるものでした。今年は事
 故などないよう漁業者のみならず、遊漁関係やレジャー関係みんなが気を付け
 て楽しい浜にしたいものです。

┌───────────────────────────────────┐
│【とものお気楽日記】〜山梨から故郷サロマへ向けて送ります。      │
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 ふとした理由で突然山梨にやってきて半月。私と子供と犬猫は、見たことも聞
 いたこともない山に囲まれた町に住むことになった。小さな部落が点在し、桜
 があちこちに咲き乱れている。近くに大きな川が流れ、夜は川の音を聞きなが
 ら眠りにつく。山村留学としてこの町にやって来たが、なんとも人が温かい。
 この町に着いた夜、町内会の会合を終えた人たちが私の姿を見るなり、「深尾
 さんだねぇ、ほらみんなこの人が深尾さんだよぉ。いやあよく来たぁ。」とみ
 な笑顔だった。嬉しかった。町内会長はチャキチャキばあちゃんで会う度笑わ
 せてくれる。

 住宅はどの家もチャイムがない。ガラガラと引き戸を開けると中にふすまがあ
 り、すぐに茶の間になっている。日蓮宗総本山がすぐ近くにあり、玄関の上に
 はどの家にも和紙に墨で書かれた札が貼ってあり、茶の間には必ず神棚があり、
 仏壇もある。我が家もそうであり、クリスチャンだが神棚や大家の先祖の仏壇
 に親子で手を合わせる生活が始まった。かやぶき屋根にトタンを貼った住宅が
 山道の上や下に点在する、なんとものどかな町に生活することになった。子ど
 も達は町の学校。私は保育園の保育士。さてこれから何が起きるのか、暫く皆
 さんにお伝えしたいと思います。

 パソコンの設定がダメなのか、どうしてもネットが使えず、暫くは、こうして
 携帯メールで原稿を書きます。親指が痛い。

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                    │
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 4月12日(土)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 喫茶「アトリエ」にて三宅信治さんのギターライブ。前回のサロマ教会でのピ
 アノに続いての第2弾との事。教会の雰囲気も良かったですが、今回は本当に
 まじかの巨大なスピーカーからの音響が何とも言いがたい良い感じでした。近
 い分一体感が増すって事でしょうか?もっと「イエーイ!」って腕を振ってき
 ても良かったかな(笑)。次回も楽しみです。野外の広々としたベンチでゆっ
 くり聞くのも捨てがたいですし、身近で色々な事を楽しめるのは幸せですよね。

 ┃三宅伸治ライブの模様┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0416_kirin.htm

┌───────────────────────────────────┐
│☆【サロマ式ダイエット法】☆〜果たして、痩せられるか。実験台→うめこ │
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 新年度に新コーナーをと考えていましたが、なかなかいい案がなくて。そんな
 時、おっちょこちょいなある人が(わたしですが)またもやダイエットに挑戦
 すると息まいて、それも今サロマで人気の流水ダイエット教室!すぐに定員いっ
 ぱいになったはずですが、なぜかひとつだけ空きがあったもので、中途からで
 すがもぐり込むことに成功し、その過程と成果を一月に及び追跡調査しようと
 いうもの。万一痩せられたら、サロマの温水プールSTARも超有名になる、
 かも?

 『食事の記録』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 本当は毎日の毎食、何をどんくらい食べたかを克明に記録して提出することに
 なっている。一応書いてはいるけれど、性格と同じ、書き方も大雑把。でも、
 それでも書くだけで多ベ過ぎだとわかる。しかも書いて見せるのが恥ずかしい
 ので、書きたくないものは食べないという、これはいい効果!

 本当は記録に対して町の栄養士さんからのご指導がくるのだけれど、わたしの
 はまだ出ていない。結果は見なくてもわかるよ、きっと一言「多ベ過ぎです。」

 『息が苦しい』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 何が辛いって、プールに入る前にするストレッチの中で、足を前に投げ出して
 座り、片足を膝曲げてもう片足の膝の向こうに置き、体を反対方向にねじって
 手の平を胸の前でぐっと力を入れて合わせ、息を大きく吸ってお腹を膨らまし
 その状態で息を止めるというのがあり(ああ、説明が大変だった)、わたしは
 これが一番苦しくて辛い。第一この姿勢はちょっとお出になったお腹が大変に
 苦しいし、その苦しいお腹に息を吸い込んで増々膨らますという苦しい状況で
 ストップ、息を止める。もう体がプルプルするくらい苦しいです。とは言え、
 ど根性もないのですぐに「は〜〜〜」と息を吐いちゃうのだけれど、もっとずっ
 と息を止められる人は本当に尊敬します。

 『プルプル』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 プルプルで思い出した、流水に当たるとお腹のぜい肉がプルプルするのは先週
 にも書いたのだけど、このプルプル。一定のプルプルではないのだ。余裕がで
 きて水中のぜい肉プルプルにも細かな注意を払うことができるようになり、良
 く見てみると(というか、感じてみると)、流水も一定の流れではなく、あち
 こちへとランダムに乱れ流れるのに従って、お腹の肉もあちこちにプルプルと
 これはまるで上等のマッサージ!やさしくそしておそらく中まで。

 『新陳代謝』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 全身をくまなくプルプルマッサージするとどうなるか。新陳代謝が盛んになっ
 て、体の中の老廃物を排出する働きが盛んになり、つまり良く出ます。これは
 健康や美容には欠かせない大切な働きです。

 『さて、効果のほどは』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 はっきり言ってあまりなし。それより先日あるご招待の為に身を粉にして働い
 て忙しさのあまり食事を取る暇もなかった時に、きっちり1キロ減りました。
 やっぱり食べないのが一番かな。でもそれはできないから、やっぱり食べてスッ
 キリする方法を、わたしはあくまでも追求するぞ!

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│【森からのたより(20)】 by 釜爺                    │
└───────────────────────────────────┘

 『月夜の鹿』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 沢の水音が、静かになってきた。湖の氷もひらいて消えていく。

 今年の春は、のんびりとやって来た。春を呼ぶ強い南西の風も吹かず、野山の
 雪を解かす雨もお湿り程度…「目覚めたら春だった」…とぃったドラマチック
 な展開は無かったが、一歩一歩、それは確実にやってきた。

 山すその雪の原にぽっりと浮いた牧草畑が、まだら模様に春を広げ、エゾシカ
 の群れがここ数日、頻繁に姿を見せるようになった。若い雄ジカだけの群れも
 あったが、今、姿を見せるのは、数十頭の大家族だ。まだ雪の残る木立の際を
 縦横に移動しながら、芽生えた春を辿って行く。

 一団が姿を現したのは、午後の2時頃だった。遠目に見る鹿の群れの数を双眼
 鏡で追う。重なりあってなかなか確認しづらいが。何とか21まで数える。か
 なり多い群れだ。昨年の春には30頭を越える群れをみた事があったが、あま
 りの多さに唖然とし、どこで寝るのだろうかといらぬ心配をしたものだった。
 ホロイワ山は鳥獣保護区で、狩猟解禁中でも、ハンターが立ち入れないに違い
 ないから、鹿にとっても平和な郷なのだろう。

 数時間後、街から戻ると群れは、帰り始めていた。来た道を雄鹿を先頭に移動
 していく。眺めていると群れは二つに分かれた。後続の群れが、歩みを止めて
 しまったのだ。双眼鏡にうずくまっている子鹿が写った。

 一度追い抜いた鹿が戻ったきて、鼻先で子鹿を促しているが、子鹿は立ち上が
 ろうとしないのだった。夕暮れが迫っていた。群れは子鹿を取巻く様にそのま
 ま居座って、シルエットになっていった。

 会議を終えての帰路、肩崩しの道を走っていると、車内がときおり明るくなる。
 不思議に思った。謎は解けた。とびとびの道ばたの残雪に月光が照り返してい
 るのだった。ホロイワ山の頂に丸い月が上っていた。

 「鹿達はどうしたろうか」丸太小屋を通り越し登山道に車を乗り入れると、月
 明かりの中にひとかたまりの鹿の群れがいた。車のライトに首をもたげ、シッ
 ポの白い毛がボンヤリ灯った。

 ライトとエンジンを止めると、登山道への道を車を転がしてくだった。前に延
 びる車の影を踏みながら、月夜の子鹿の行く末を気遣っていた。

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│【あっちこっちのサロマニアン】〜サロマ出身、沖縄在住の小梅が語ります。│
└───────────────────────────────────┘

 学校が始まり、90分もの長い授業に集中力も切れかかっているところ、気分転
 換に原稿を書きましょう。今受けているのは環境物理。エネルギーについて、
 自然環境科学的視点からのこれからの望ましいあり方について学んでいます。

 自然エネルギーの中のひとつ、太陽エネルギー。これは膨大な量があるうえに
 ほぼ無限に存在するもの、そして活用する際に汚染物質が生成されない。環境
 にかなり好条件のもの。あらゆる場面で活用が試みられているがその普及率は
 低い。なぜならエネルギー生産コストが高く、気候によってエネルギー獲得量
 が不安定なため。

 その太陽エネルギーの他に注目を浴びているのが水素エネルギー。水素を結合
 した際の放出エネルギーを利用するものである。今そのための課題となってい
 るのがいかに水素原子を生成・収集するか。ひとつに生ゴミや家畜の糞尿から
 メタン(CH4)を発生させる方法があげられている。そのための装置研究が着々
 と進められているようだ。知らないところで地球をいたわりつつ人間が住み続
 けられるように頭を使っている人たちがいるものだ。すごいぞ、こうして見る
 と人間の知識と努力は素晴らしいなぁ、と感動してしまいました。

 他に大企業が毎日排出される膨大な量の生ゴミ・残飯を機械で堆肥に変えて農
 家に低コストで売り、自らはその農家から農産物を買い取るというシステムを
 実現しているというハナシもあった。太陽電池の原料がシリコンの結晶だとい
 うことを初めて知ったし、(シリコンは豊乳手術で使うやわらかいゲル状ゴム
 のことだとばかり思っていた)太陽電池の仕組みも初めて知った。(太陽電池
 という言葉とその用途くらいは知っていたが)

 う〜ん、私の頭に入っている知識なんてぇものはちっぽけで薄っぺらなものだ
 なぁ、と軽くショックを受けつつ新たな知識に耳を傾け新鮮で嬉しくもありま
 した。

 あらゆる分野で無知な自分という現状は結構好きです。常に未知の世界にわく
 わくするし、あぁ、そうだったのかー!という歓喜・感動の瞬間が幸福だから。
 そんな楽しみが私の先長い人生の中でまだまだたくさんあると思うとなんだか
 嬉しくなっちゃうなぁ、大学の講義は知識の宝庫です。だからひまな時、興味
 のある講義によく聴講しに足を運びます。教授は専門分野を教えるだけに恐ろ
 しいほどの知識を持ち合わせていてハナシがまたおもしろい。

 さぁーてこうしてる間に授業がおわりました。これからバイトです。
 いってきまーす!

┌───────────────────────────────────┐
│【新人さん、いらっしゃ〜い!】〜この春の転入者紹介のコーナー。    │
└───────────────────────────────────┘

 新年度、またたくさんの方がサロマ人の仲間入りをしました。その中から数人
 をご紹介したいと思います。まず手始めは今年度わたし的には最も注目のこの
 人物、「若山徹さん」です。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・ 若山です。今度、町内の幌岩小学校に赴任しました。管外旭川から来ま ・
 ・ した。趣味は走ることです。サロマ湖ウルトラ100キロマラソンにも ・
 ・ もう何度も参加しています。昨年、10回目の100キロ走破がリタイ ・
 ・ アに終わり、その地点が何と幌岩でした。今年こそはリベンジ、地元の ・
 ・ 人間として、サロマンブルー目指して走ります。           ・
 ・                                  ・
 ・ 早速夜、練習を始めましたが、真っ暗で危なくて走れません。こんな経 ・
 ・ 験は初めてです。幌岩は街灯も少なく、月や星がなければ漆黒の世界で ・
 ・ す。今度は早朝に、練習時間を切り替えようと思っています。     ・
 ・                                  ・
 ・ トライアスロンもやるのですが、今年はオホーツクサイクリングにも参 ・
 ・ 加するつもりです。今は単身赴任ですが、そのうち妻と、もうじき生ま ・
 ・ れる子どもを含めて家族が3人サロマ町民に加わりますので、みなさん ・
 ・ よろしくお願いします。                      ・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ┃元気いっぱいの若山先生です、ようこそ、サロマへ!┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0416_sinjin.htm

┌───────────────────────────────────┐
│【お店紹介】〜町内のお店をあれこれ紹介します。            │
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 町の中の色々なお店を少しずつ紹介したいと思います。今回は新装開店してか
 らずっと気になっていた「斉藤商店」を訪れてみました。どうぞご覧あれ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・ ここは浜サロマにある「斉藤商店」。いつも店先には数台の車が停まっ ・
 ・ ている。遠くからのお客も多いということだ。一度のぞきたいとかねが ・
 ・ ね思っていて、今日こそ接待があるので海の幸を仕入れにと参上した。 ・
 ・                                  ・
 ・ 店の前も賑やかならば、店内もなかなかの様子。モノも人もいっぱいで ・
 ・ ある。そしてあるある、海の幸!そして安い!ついついおもしろく、た ・
 ・ くさん買い込んでしまった。生物も干物も色々いっぱい!       ・
 ・                                  ・
 ・ 遠隔地に送りたい時も、テーブルに送り伝票とペンも用意され、すぐに ・
 ・ 出すことができる。おまけにそのテーブル、お菓子が置いてあって、密 ・
 ・ かに狙ったのだがちゃんとごちそうしてくれたし、お茶も用意してあり、・
 ・ これぞ用意周到。                         ・
 ・                                  ・
 ・ 買ったものをご披露しよう。毛ガニ、タラバガニ、ホタテ貝付き、ホッ ・
 ・ キ貝、ツブ貝、ホッケの開き特大!、春ニシン、カニ子、カスベのほっ ・
 ・ ぺ、等々。                            ・
 ・                                  ・
 ・ 久々に興奮して買物しまくった感じがする。これからは時おり買い出し ・
 ・ に来ようと思っている。必見の価値あり!              ・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ┃斉藤商店です┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0416_saitou.htm

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                   │
└───────────────────────────────────┘

 雪景色一変してすっかり春の装いです。チャリチャリ自転車で買物の帰り、庭
 箒を抱えたまま地面をじっと見つめる近所の若ママ。「何してるの?」「蟻が
 ね、虫を巣穴に入れようと必死になっているのがおもしろくて。」虫も這い出
 てきました。そう言えば今日、何と蝶の姿も見かけましたよ。

 家中の自転車を整備して乗り始めました。スーパーへの途中で車の友人に声を
 かけられました。「自転車、なんで押してるの?」「坂道で息が切れて・・。」
 早く息が切れないで乗れるようになりたいものです。家の外で声を掛け合うこ
 とができるのが、何ともうれしい春の訪れです。

┌───────────────────────────────────┐
│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
└───────────────────────────────────┘
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  ご協力に感謝します。
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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.04.016(毎週水曜日発行) 第143号     ┃
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   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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