ほぼ週刊さろま2003.3.26 10:00発行 第140号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                                                │
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 お別れの季節です。この時期は、学校でも職場でも涙なしではいられません。
 というのは私だけでしょうか?(この時期でなくても、常に涙腺の弱い私なの
 ですが)

 遺伝なのかどうか、我が娘達もまた涙腺が弱いようで、先日行われた小学校の
 離任式では、担任だった先生が転勤する事もあって、しゃくりあげるような泣
 き方をしてきたようです。帰宅後の娘の言草では「もう○○先生に会えないん
 だよ!泣かない方がおかしいじゃん!」だそうです。入学してからこの一年、
 勉強も遊びも学校生活の全てに影響をもたらしてくれた大好きな先生とお別れ
 するなんて、考えられない事だったのでしょう。子どもの中で“先生”の占め
 る割合が大きいのだという事を改めて感じられました。

 連日、二桁の気温を記録しています。雪が溶けるのと同時に、子ども達の元気
 な笑い声が通りに響いています。春休みに入り、心も体も開放的になっている
 ようですが、思わぬ事故が起こらないよう、お互いが声を掛け合い新しい学期
 を迎えさせてあげたいものです。

 この平和で穏やかな日々の暮らしを送りながら、同じ空の下で苦しんでいる命
 があるという事実を受け、何もできない私は、ただただ“ノーウォー”と叫ぶ
 ばかりです。

 ┃融雪剤をまいた畑では、小麦がこっそり見え出しました┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0326_iku.htm

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                   │
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 ◇テレビより戦争の画像が消える日を・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  3月20日、とうとうアメリカ・イギリス軍によるイラクへの攻撃が始まっ
  た。テレビ・新聞は連日そのニュースで持ちきりである。

  いま、日本においては、4年に一度の統一地方選挙が全国的に行われるとい
  う言うにもかかわらず、関心はいま一つである。

  小生は1938年生まれであるため、小学1年生の8月に終戦を迎えた。当
  時、小生は大阪に住んでいたため、戦争の恐ろしさはいまでもはっきりと覚
  えている。飛行機に乗っている兵隊の姿が肉眼でもはっきりと分るほど低空
  を飛び、機関銃による一斉射撃をくり返し、多くの人たちが傷つき亡っていっ
  た。また、毎日のように夜は空襲警報が鳴り爆弾が雨の如く落とされた。各
  所で火災が発生し、家が壊され燃えた。人々はそれぞれの地域に造られた防
  空壕に身を寄せ、不安な夜を過ごした事も忘れられない。

  イラクの子ども達はいま、どんな思いで不安な日々を送っているのだろうか
  と思うと、居ても立ってもおられない。現地から流される戦場の状況を、い
  まの子ども達はテレビゲーム感覚で見ているのではないだろうか?現場から
  のニュースもいまは報道規制がひかれていることもあり、余り悲惨な場面は
  放映されていないが、現在使われている武器の破壊力は、想像をはるかに越
  えていると思う。

  一方世界各国では、いままでにない大規模な反戦行動が広がっているという。
  日本の中高生の多くが、各地で反戦行動に参加していることを知り、少しほっ
  としている。

  一日も早く、テレビの画面から戦争のシィーンが消えることを祈る。

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│【あれは30年前】〜昭和48年3月号「広報さろま」より〜 by Don      │
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 ・“乗り越しで困っている少年に親身の親切”・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜佐高生 大角さんほか2人〜・

 よい行いをした高校生は、佐呂間高校3年C組の大角和美さん、長屋淳子さん、
 山内久美子さんの3人で、下車駅を乗り越して困っていた少年を励まして無事
 に帰らせたお話し。
 ちょっと旧聞になりますが、前記3人が美幌からの帰り道、常呂をすぎたとこ
 ろ、隣に寝ていた少年がガバッとおきて「能取は過ぎた?」と聞くので、うな
 ずくと急にオイオイ泣きだしました。 
 事情を聞いたら、能取駅で降りるのだったという。少年は乗り越しの不安から
 泣き止まず途方にくれていたもので、彼女たちは同情してさっそく車掌に事情
 を話して次の汽車で送り返してもらうことを約束し、駅から自宅へ連絡をとる
 など、また、腹が減っているだろうとパンを買って与え、そのうえ帰りの汽車
 賃を出し合って与えるなど少年を勇気づけ、本当に親切にしてあげたもので、
 この程、中湧別の駅長さんから連絡があって判ったものです。
 このように「小さな親切」は、なかなか勇気のいるものです。私たちも、お互
 いに困っている人には親切にしてあげましょう。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/48_03_sinsetu.pdf

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│【慶弔】 by ももっち                                │
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  今野 敏夫さん(72)武士  21日死去

  高橋 紋七さん(89)富武士 24日死去

   心よりおくやみ申し上げます。

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│【浜だより】 by 海坊主                         │
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 ◇今週のサロマ湖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ここ数日の暖かさにより、サロマ湖の氷にも色が付き始めて来ました。氷下
  網漁も今日が終漁日になっていて、全ての網が揚げられることでしょう。そ
  して、昨日は外海のホタテ船の大漁祈願が行われましたが、いまだ港内の氷
  で船が上架されたままでの祈願となったようです。

  紋別近くまでは幾分流氷も沖合へ遠ざかったようですが、サロマ湖沖はまだ
  まだのようでカニ漁と外海ホタテ漁はいつに初出漁になるのでしょう。4月
  になってしまうのでしょうか。湖内では氷下網漁も終わり、今週あたりから
  船の手入れをしたりペンキを塗ったりと段々と賑やかになってくるのではな
  いでしょうか。

  イラクでの戦争が始まってしまいましたが、こんな田舎の港町でも少なから
  ず影響をうけてしまいます。色々な人がいて、色々な意見があり、そこに争
  いが起こる事は避けられないのかも知れませんが、尊い命にまさるものなど
  ないはずです。1日も早く解決する事を望みます。

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│【とものお気らく日記】                        │
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 ◇「行って来ます」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  突然のことなので、自分でも頭が混乱していますが、今月末に佐呂間を離れ
  ることになりました。

  1年間、山村留学の学校に子供たちと出かけてきます。大きな負債を抱えた
  今、このような私のわがままを許してくれた主人や親に、心から今、感謝し
  てますが、きっと気持ちは当然通じるはずもありません。去年から体調を崩
  し、精神的にも疲れてしまいました。わがまま承知で、1年間リフレッシュ
  したいと思うのです。場所は、南アルプスの南東、山梨県の早川町です。小
  さな学校で(でも、子供が通っていた浜佐呂間小学校よりは少し大きかった)
  山登り、川下り、あれこれ子供たちもリフレッシュ。いい経験をするよう、
  私も頑張りたいと思います。私は保育所で保母さんをします。体調をみなが
  ら仕事をすることができます。土日は子供たちとゆっくり出来ます。犬と猫
  を連れて、行ったことも見たことも親戚もいない場所に行くことは、大冒険
  です。だからこそ、元気でやっていきたいです。(静岡の実家は車で2時間
  ほどです)幸い、担当者の教育委員会の方も、大家さんも、とても温かい人
  たちです。住宅も仕事もすぐに見つけてくださいました。嬉しい限りです。

  1年間、メルマガは続けていきたいと思います。佐呂間で心配しているだろ
  う大勢の友達のためにも、あちらの様子をお伝えしたいと思ってます。

  あれこれと辛かったことは、今日、このためにあったのだと、そう心から思
  います。あのことがなかったら、このことがなかったら、、、、私はその町
  に暮らすことなど出来なかったでしょう。きっと、何かが私たち親子を待っ
  ているのだと信じています。

  主人は1年間営農を続けます。一番大変なときにこんなことになり、彼は複
  雑な心境です。尖った気持ちをまあるくして、体も丸々太って、親子犬猫、
  ぷくぷくして戻ってきます。(猫はすでに太りすぎ)それがなにより、心配
  をかけている主人や回りの人たちへの一番の恩返しです。

  また、佐呂間の沢山の人たちの顔を見たいので。家族6人でぷくぷく笑って
  いたいので。戻ってきます。必ず、戻ってきます。

  友達のネットワークを広げてきます。ちょっとだけ、休憩です。

  行って来ます。

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│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
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 3月26日(水) 無医地区巡回診療    幌岩公民館   14時30分

 3月27日(木) 乳幼児健康審査     佐呂間コミセン 13時

 3月28日(金) 心と体リハビリ教室 浜佐呂間活性化センター 10時

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│【サロマの春】〜すっかり暖かくなったサロマからサロマの春の配達便。  │
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 暖かくなりましたね。日中はストーブも要らなくなりました。暖かい日には、
 日中外に出る時も上着がいらないほどですが、ちょっと日が陰るとすぐに寒く
 なります。

 サロマの春を随時お届けできればと思います。

 “その1〜ふきのとう”

 外で遊んでいた9才の娘が、突然バタバタと入ってきてはバタバタと出て行き
 ました。何ごとかと思いましたが、取り立てて気にも留めませんでした。する
 と数分後舞い戻った彼女の手には、さっきのバタバタ騒ぎで持ち出したのであ
 ろうデジカメが・・「これ、どう?」なんて言うものですからパソコンに取り
 込んで見てみると、初物!今年はまだ、肉眼では見つけた事がなかった“ふき
 のとう”が写っていました。子どもの視線で見付ける【サロマの春】もまた良
 いものです。

 ┃キッズが撮ったフキノトウです┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0326_haru.htm

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                         │
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 ◇3月23日(日)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ビートの種蒔きが始まっていますね。春休みの仕事と思ってましたが、最近
  は雪が少ないせいか始まるのが早くなった様です。

  畑はスノーモビルに積んだ融雪剤がまかれ、白い雪の上に黒い縞模様が出来
  ています。好天の続いた連休の陽射しで、黒い部分から徐々に雪が溶け始め、
  総合体育館裏手の公園の斜面にある「さろま」の文字も読めるようになりま
  した。

  21日にサロマスキー場が終了。(無料開放だったそうです。)冬も夏も好
  きな事を出来るのは、平和な証拠ですね。

  連日、テレビで映画の様に戦闘の様子が流れてきます。リアルタイムで見ら
  れるのは、技術的には「スゴイ!」事なのでしょうが、これだけの事が出来
  る時にどうして戦争なのでしょう?

  ┃畑には融雪剤が撒かれました。┃
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0326_kirin.htm

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│【森からのたより(17)】 by 釜爺                    │
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 ◇イチロがやってきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 窓ガラスをたたく音が頻繁にきこえる。
 特別、強い音がしたときは窓を開けて地面を確かめる。すると小鳥がうずくま
 っているときがある。窓ガラスを空つづきと勘違いして激突した小鳥だ。そん
 な時は救出に向かう。まずカゴを地下から持ち出し病室を用意する。今回の遭
 難鳥はイチロだった。樹の幹を逆さまに走りまわる俊敏なゴジュウガラは、黒
 いアイラインを引いた時の、かのイチロ選手なのだ。うずくまるイチロを手に
 取ると、かすかに細いクチバシを動かしている。口からじわりと血が湧いてき
 た。「これは、助からないかも」とおもった。

 一週間ほど前にはウソが激突死していた。手のひらの中で体温をなくし目の光
 りが失せていく小鳥たちを何度か看とった。小さな命といえ、やはり哀しさは
 つきまとう、何とか生きれよと声をかける。「ガンバレヨ」

 南向きの窓辺には枯れ草が乾いていた。カゴの中に寝床を作ってやった。体温
 を奪う寒風から守るため部屋に持ち込みストーブの横にカゴをおいた。安静を
 妨げないよう、コートで覆った。やがてパソコンを打つ耳にかさこそと音が聞
 えた。イチロは蘇っていた。

 「さあ、退院だ」手を入れて外に出した。窓を開けて外に逃がそうとしたとき、
 ハプニングがおこった。イチロは、天性の敏捷さで、手からするりと部屋の天
 井に逃れてしまった。
 
 一番やっかいな事態になってしまった。
 こんな時はやたらと追い回すと二次災害を誘発する。窓の外の空はどんなに魅
 惑的か、内からの窓への激突だ。蘇った命を失う事になりかねない。
 静観を決め込む。居場所だけ確認しながら、夜を待つ事にした。一泊入院だな…
 
 イチロは二階の踊り場の棚に留っていた。
 ばたばたしないで冷静に事態を承知している風だった。

 イチロは、騒がなかった。捕らえさせたのだ。二階の窓から放つと、沢の木立
 をわたって消えた。冷静沈着な敏腕選手のプレーをかいま見た想いがした。

┌───────────────────────────────────┐
│【サロマ昔話し】〜サロマの昔を知っている方に語ってもらいました。      │
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 もう一回休み。休んでいる間に、資料はどんどん溜まりそうです。徳永さん、
 物置きから山のような資料(お宝?)を掘り出したそう。楽しみたのしみ。

 先日お話しした方。佐呂間から一度も出たことがないとおっしゃる。でも10
 日だけ出たというので、何かと思えば知来から10日ほど若佐に嫁に出て、
 10日後にまた知来の開拓に舞い戻ったそうな。一鍬一鍬掘り起こしたさとい
 う言葉には、とても重みがありました。

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
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 かれこれ30年前、やたらめっぽう色々受験した中で、唯一受かった合格発表
 を終えて、わたしは兄のいる広島へ向かった。学費を借りるためだった。宮島
 で満開の桜の下で写した写真には、まだ初々しかったわたしが写っている。

 いつかまたあの桜を見たいとずうっと思い続けていたのだが、とうとう兄が呼
 んでくれた、無言となって。

 また満開の桜を眺め、新しい出発ができたらいいと思っている。

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│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.03.26(毎週水曜日発行) 第140号     ┃
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     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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