ほぼ週刊さろま2003.2.12 10:00発行 第134号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                                                │
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 2月、例年なら「しばれるね〜」という言葉がピッタリのはずですが・・今年
 の2月はちょっと違う。立春が過ぎてからというもの、お天気が良く昼間の気
 温が高いため、路肩の雪が解けはじめ、更にはすっかり乾いてしまいました。
 まるで入学シーズンの頃のような風景、まさに異常気象とでも言いましょうか。
 それでも、このままオホーツクの厳しい冬が終わるわけもなく・・やがて来る
 “厳寒”への心構えをしておくべきと思います。

 北海道特有、内地のスキーヤーは誰でも憧れる(私もそうでした)パウダース
 ノーのゲレンデは見当たらず、ジャリジャリと音が聞こえそうな斜面ばかり。
 周囲の畑へ目をやると、解けては固まった雪が「氷の板」のようです。その硬
 そうな一面の氷野原に、子どもサイズの足跡がちょこちょこと残っています。
 大人にとって邪魔な雪でも、子ども達には大事なおもちゃのような存在なので
 しょう。北海道でなければ出来ない遊びが沢山、月末には「かまくらまつり」
 もありますし、まだまだ冬は終わりませんね。

 ┃今週のサロマ┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0212_iku.htm

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                   │
└───────────────────────────────────┘

 ◇暖気に想う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  いつもの年だと、今日この頃が一年の中でもっとも寒さが厳しい時期だと言
  うのに、ここ二・三日の天気はいったいどうしたのだろう。

  佐呂間町と長い間交流をしている、東京都の港区から先日「オホーツクしば
  れツアー」で22名の人達が、酷寒を体験する目的で佐呂間に来てくれた。
  初日から来訪者は「東京より暖かい」と驚いていた。

  2月の中旬で、こんなに暖かい日が続くのも本当に珍しいことである。また
  また、夏の天気が心配になってしまう。

  今から52年前のことであるが、2月13日気温は−30度以下の気温が続
  いたことを覚えている。その日は、小生の父が42歳でこの世を去った日で
  あったため忘れない。

  父は昭和20年の年に戦争から逃れるため、大阪から家族を引き連れ開拓者
  として佐呂間に来て6年目であり、6人の子供を残してこの世を去ったので
  あるが、さぞかし心残りであったと思う。

  父が早く死んだ分、お袋が長生きしてくれている。今年の1月3日で89歳
  の誕生日を迎えたが元気で、子供・孫・ひ孫のことをあれこれと心配をしな
  がら毎日を元気に過ごしてる。

  ありがたい事である。

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│【冠婚葬祭】by ももっち                                          │
└───────────────────────────────────┘

 ★心よりお悔やみ申し上げます。

    富武士   佐々木 高寿さん 75才 2月6日死去

        宮前町      豊田 やなゑさん 92才 2月8日死去

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│【市町村合併について】                                                │
└───────────────────────────────────┘

 久々に町のHPをゆっくり見ると、「市町村合併」というコーナーができて、
 ずいぶん詳しく説明会の様子などもアップされているので、どうぞみなさんご
 覧になった上で、もしご意見などありましたらお寄せください。
 http://www.town.saroma.hokkaido.jp/gappei/index.html

 わたしが説明会に出席して思った感想は、まずやっと市町村合併について考え
 る糸口が見つかったというもの。町の説明はとても分かりやすく、家庭の経済
 に例えての説明はなるほどと納得できるものではあったが、お金がないから合
 併するという訳でもないとは思うのだが。お金がないから好きでもない人と結
 婚するのかとも思ったが、そうではなく、近くの人と共同生活をすると節約に
 なるという話しなのだ(違うか)。

 市町村合併については、勿論みんなの注目の的でもあり、色々な錯綜が飛び交
 い、おもしろいものは「佐呂間・常呂・端野の3町」というものとか、さすが
 に「7町」という説は消えたが「4町は大丈夫か」とか「しない」という説と
 か色々耳に入る。

 などと書いていると、また新しい記事が新聞に。今のところ「4町」への方向
 が強いと思っていたが、それに異義を唱える動きがまた出始めた。特に上湧別
 町では遠軽町との合併への希望が強い傾向にあるようで、あちこちで色々な意
 見が続出し、いちいち右往左往していては話が進まないのではないかと危惧す
 るところである。

 どうぞみなさんのご意見を!

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│【あれは30年前】〜昭和48年2月号「広報さろま」より〜 by Don      │
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 ・“「誰か助けてェー」氷が割れて あわわ「博美くん よかったネー”・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・〜夏川りん子さん 人命救助で表彰〜・・

 年の瀬も迫った18日午後3時頃、夏川りん子さん(50歳)は、所用で汽
 車に乗るため自宅を出た。
 と、急に子どものかん高い声が聞こえてきた。はじめは、そこらの子どもが
 ふざけて遊んでいるのだろうくらいに思って気にもしなかったが、二度、三
 度の悲鳴に、これは何かある?とすぐ川べりまで走った。
 その時、川面の氷の割れ目から子どもの手と頭が浮き沈みにみえた。誰かを
 呼ぼうと道路へ出たが影は見えず、とっさに自分で助けなければと、丁度そ
 ばにあった歩み板を夢中で持ち出し、氷の上を滑らして子どものところへ押
 しやったが、暖気で緩んだ氷は、もがく子どもと歩み板を呑んでしまった。
 絶対の絶!よそ行きの着物もものかわ、胸近くまで川の中へ飛び込んで無事
 博美ちゃんを救い上げた。
 こうして尊い生命は救われた。終わってしまえば何の変哲もない、ごく自然
 のこと、もちろん本人も謙遜して多くを語らないが、非常に勇気のいること
 で、この行為に対し先月16日、遠軽警察署長が直接来て、浜佐呂間駐在所
 で表彰になったものです。
  
 ┃記事はこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/48_02_hyousyou.pdf

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│【今週の話題】by うめこ                                          │
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 ◇ちょっといい話し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  毎週金曜日、プールでは子どもの水泳教室が開かれ、その隣で佐呂間高校の
  野球部とサッカー部も水中トレーニングに励んでいる。7日の金曜日、水泳
  教室が終わり、使っていた補助台を元の位置に戻そうとしていた時のこと。
  高校の部活の先生が「手伝いましょう。」と声をかけてくださった。それは
  とてもうれしい出来ごとであった。そしてその後、更にうれしいことが。重
  たい補助台をか弱いわたしが難儀して動かしていたところ、すぐ近くにいた
  学生が、何も言わずにすっと手を貸してくれたのである。それはとても自然
  で何気ない仕種であった。わたしは本当に本当にうれしかった。先生の気遣
  いもうれしかったが、自然にそういうことができる子が地元の高校で育って
  いることが、とてもとてもうれしかった。当たり前の普通のことではあるけ
  れど、貴重な大切なことである。きっと周囲にそれをする両親や先生など、
  見習うものがあったはずだ。佐呂間高校、捨てたものじゃないぞ!!

 ◇秋山先生、サロマで語る!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  数学者であり、その個性で有名かつ人気の高い秋山仁先生が来町し、町内の
  全中学生対象に出前授業を行ったのち、教育文化講演会を開催しました。詳
  しい内容は語るに限りあって書き切れませんが、わたし的には久々にエキサ
  イティングな内容で、心が熱く燃えたのであります。

  中学校では目に見える形で数学の色々な定理を教えてくれ、生徒達も思わず
  身を乗り出して説明に聞き入っていた姿が印象的でした。秋山先生も、サロ
  マの中学生を「天然記念物!」と称し、東京ではもう見られなくなったさも
  中学生らしい中学生の姿だそうです。

  夜の講演では、今の教育改革の真髄を語り、オホーツクへのラブコールもあ
  りました。これからの本当の意味でのいい教育ができるのは、まさしくサロ
  マのような田舎学校ではないかとわたしは思ったのです。なんだか感動だけ
  書いて、中味を詳しく書けないのが歯がゆいですが、いつかどこかでゆっく
  りと触れてみたいと思います。

  写真は佐呂間中学校の様子とともに、前日の呼人小学校の様子もご覧くださ
  い。子ども達がいかに熱心に話に聞き入ったかが分かっていただけると思い
  ます。

  ┃秋山先生と子ども達。┃
   http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0212_wadai.htm

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│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
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 2月12日(水) あやめ会       老人福祉センター 10時
          ヘルスアップ教室町  体育館      10時
          シルバー健康教室町  体育館      13時30分

 2月13日(木) 若佐ふれあい会    若佐コミセン   10時
          はつらつリズムウォーキング スター   14時
          かんたんリ楽ックス     スター   15時

 2月14日(金) 寿大学開校30周年記念講演
           『妻 三浦綾子と歩んだ40年』 町民センター10時
          心と体のリハビリ教室  浜佐呂間活性化センター10時
          燃やせ!体脂肪水中運動   スター   14時
          コリコリ解消水中運動    スター   19時

 2月15日(土) ちびっこスキー教室     スキー場  13時30分
          パーフェクトボディーアクア スター   18時

 2月16日(日) サロマ湖ドッチボール大会  町体育館  10時

 2月18日(火) グランドファザークッキング 町民センター10時
          ツ半接種・風しん接種  若佐診療所   10時15分
                      小田医院    11時15分
                      佐呂間医院   13時30分
                      厚生病院    14時30分
          無医地区巡回診療    栃木公民館   15時

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│【寒いぞ、佐呂間】〜寒いサロマの冬の暮らしをお伝えしましょう。      │
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 おかしいぞ、一番寒い季節のはずが暖かい。でも遊ぶには最適。今週は冬の楽
 しい遊び方をお知らせしてみましょう。

 ◇アイスクリームを作りましょ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  外は天然冷蔵庫。でも正しくは冷凍庫であり、外に置いたものはことごとく
  凍るのです。で、アイスを作りましょ。というよりアイスキャンディーです
  な。

  ジュースをそのまま凍らせてもお味はおいしくありません。凍ると味が薄く
  感じるからです。おいしくしたい場合は甘さを足した方が無難です。そして
  早く凍らせるには、雪にも“塩”を入れたらいいのです。昔、理科で実験し
  ませんでしたか?どうぞお試しください。

 ◇かまくら遊び・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  いつだか誰だかに、雪だるまの作り方を聞かれたことがありましたが、あれ
  は正当な作り方などあるのでしょうか。雪を丸めてコロコロと転がして段々
  と“雪だるま式に”大きくするのですよね。

  かまくらはですね、雪をまずたくさん積み上げます。山のようにする訳です。
  それを横から穴堀して、掘った雪を上に積んでのくり返し。かつて毎年大き
  なかまくらを作っていた我が友人は、大勢の子どもを入れるのが楽しみで、
  崩れては大変と木の板で天井を張り、それを支える柱も立てたという凝り様。
  でも季節が過ぎると雪が解けて危険になるため、最後は見事に崩していまし
  た。あそこまでやると本当にすごい!

 ◇型つけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  これはもっとも単純な遊び。子どもなら誰でも経験者ですね。一番は靴の跡。
  長靴の足の跡もおもしろいし、誰も踏んでいない新雪を歩いて、自分の足跡
  をつけるのは、宇宙に第1歩を踏み入れた宇宙飛行士の気分にも似たり。

  それにも飽き足らず、体ごと雪の中に倒れ込んで、自分の“ひとがた”をつ
  けるのもいとおかし。みんなやるね、あれ。単純でとてもおもしろい!した
  ことない人、冬のサロマに遊びにどうぞ来て下さい。

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│【浜だより】 by 海坊主                         │
└───────────────────────────────────┘

 浜だより「韓国釜山編」です。

 ソウルの後釜山へ移動して統営というとこで、タイやスズキなどの養殖施設を
 視察しました。岸からすぐなのに水深は20メーターもあるとこで場所的には
 湾になっていていいとこでした。

 しかし、そこの魚価も他の国からの輸入物によって影響を受け安くなってきて
 いると業者は嘆いていました。

 その後は近くのカキの養殖施設と加工場を視察しました。カキの養殖は我々と
 ほとんど同じ形態でおこなわれていました。加工場は非常に衛生的で施設も最
 新の物で、生食用のロケットと冷凍製品に加工されていて、生は国内向け、冷
 凍は全量日本向けだと説明を受けました。加工場の機械類は日本のメーカーの
 もので、漁組でも同じメーカーのものを使用しているようです。

 以上、今回の韓国視察の様子でした。
 これでただキムチと骨付きカルビを食べに言った訳じゃ無いことをおわかり頂
 けたでしょうか。

 今日、氷下網を見に行ってきたら、網から外した雑魚を目当てに、オジロワシ
 が数羽はねを休めていました。ん〜いい景色だと自分だけ楽しんできた海坊主
 でした。

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                         │
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 ◇2月9日(日)スキー大会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  各小学校からのエントリー56名(3名風邪で欠場…。今年の風邪は長引く
  ようです。早く良くなって下さいね。)曇り空で多少寒かったですが、雪も
  降らず穏やかな天気。開会式終了後、学年毎に大回転開始。お父さん・お母
  さん・おじいちゃん・おばあちゃん・各学校の先生方が声援を送る中、緊張
  の1回勝負。「頑張れ〜。」2種目の滑降も終了し、みかん&お菓子拾い、
  修学前の子供達もダッシュ。

  ┃スキー大会の様子です。┃
   http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0212_kirin.htm

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│【森からのたより(11)】 by 釜爺                    │
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 ◇トガリネズミの死・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  カウンターの角にキュウリ魚の乾物が一匹ながい間放置されてあった。生干
  しのうちになぜか食べ損ねて残っていたのである。

  ある日、フト目を留めると腹の辺りが心なしかえぐられていた。何日か、気
  になって観察を続けた。何者かがたべているらしくわずかずつやせ細っていっ
  た。ある朝気づくと小魚一匹忽然と消えていた。何日もかかって食べ終えた
  者は誰なのか、ハツカネズミにしても小食すぎる。昆虫の類なのかも…と思っ
  たりした。

  オリジナルで小枝アートを創ってもらえないでしょうか…友人の結婚祝いに
  したいのですが…と見知らぬ人から電話…ピアノとトランペットの合奏をテー
  マーに創って欲しいとのこと…カップルがたしなんでいる楽器なのだという。
  一瞬とまどった。ピアノの素材をなににするか…トランペットの一巻きした
  管を小枝でどのように表現するか、初めての試みだったが、それだけに興味
  をそそられた。

  道具も、材料も、部屋の隅につみかさねてあった。一番下に空の四角い木の
  箱が置いてあった。30センチ四方のさいころ状の箱の底に、小さな動物が伏
  せていた。ハツカネズミより寸足らずで両脇に投げ出した後ろ足がケラの足
  のようだ。つまみ上げるとトガリネズミの死骸だった。モグラの仲間だと言
  うトガリネズミは、めったにお目にかかれない珍客だ。目は針の先でつつい
  た程度、鼻先がとんがり、まばらな髭が廻りを囲んでいる。手足は土を掻く
  ために比較的大きく爪がある。何とも愛嬌のある風采をしている。

  よりによってなぜ、木箱の底に、まるで置物の様に死んだのだろうか。…ト
  ガリネズミはこの程度の板壁をよじ登れなかったのだろうか?幾日もカウン
  ターの壁を上りつめて、小魚を食べ続けたのだから、それは考えられなかっ
  た。やはり餌が尽きて餓死したのかも知れない。

  引き受けた、ピアノとトランペットの製作にはいった。図鑑を調べる。少し
  でも近づけたい。ハシドイの幹の枝別れのへこんだ部分を輪切りにしてグラ
  ンドピアノを作りあげた。薄くスライスした蓋をもちあげた。なかなか臨場
  感がある…さてトランペットをどうするか、手のひらサイズの小枝人形に吹
  かすのだから、吹き口などは二ミリが限度だ。ブラリと材料を物色に流氷寒
  気の居座る沢をくだった。

  バードレストランに鳥がむれていた。鳩ほども図体の大きいカケスが三羽、
  アカゲラが二羽、ヒヨドリが柿の実が食べたくて降り立っては羽根を広げ肩
  を怒らせ小刻みにふるわせている。大きく見せて、カケスの攻撃を交わそう
  としているらしいが、どっこい問屋はおろさない、すぐに見破られて近くの
  枝に逃れる。ガラ類が隙をぬっては飛来する。命のさんざめきが満ちている。

  元気の良い鳥たちを眺めていて、四角の空間の中に伏せて動かないトガリネ
  ズミの姿をおもいだしていた。いわむらかずおの「トガリ山の冒険」という
  作品は、全6巻だったか8巻だったか、トガリネズミのトガリィ爺さんが自
  分の若い頃の冒険談を孫達に聞かせるという素晴らしい絵物語である。

  自然界の命ある者すべからく、生き延びると言うことはどれほどの冒険に満
  ちているのだろう。死んでいった小さなトガリネズミにはどんな冒険が待ち
  受けていたのだろうか。釜爺の家に隠れすんで過ごした数日間も大変な冒険
  であったのかも知れない。そんなことを想いながら、作品を完成させた。

  窓辺に忍び寄る夜の気配をバックに、ピアノとトランペットの合奏が始まっ
  た。木箱はトガリネズミの棺…影絵の窓辺に静かに葬送曲が流れて夜陰に紛
  れていく…

 ┃ピアノとトランペットの合奏┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/03_0212_kamajii.htm

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│【お気楽日記】 by とも                                          │
└───────────────────────────────────┘

 ◇「言葉」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  先日、久しぶりにデパートに買い物に行った。

  チョコレート業界が繁盛する時期、デパートの一角には、派手やかなチョコ
  が山積みとなっている。私の娘も、業界の宣伝に駆られてか、義務のように
  その山に向かっていた。

  と、目の前の山が2−3箱、崩れた。どうやら、男の子が、通りすがりに上
  着をぶつけて落としたらしかった。お母さんは先頭を歩き、その光景を知ら
  ない。お母さんに遅れまいと戸惑いながら振り返りながら歩く少年。

  と、そのとき、すぐ後ろにいた家族連れの男性が、突然怒鳴りだした。
  「おい、坊や、ちゃんと拾わないとだめなんじゃないか?」
  突然の大声で私の心臓も高鳴った。
  「どうして、拾わないで知らんふりしていっちゃうかなあ、、、
              どういう教育されてるんだ、なに考えてんだ!」

  男性は正義心に燃えていたんだろう。一緒にいた奥さんも称えるかのように
  後ろでそうだそうだと言わんばかりに立っていた。少年とお母さんは、立っ
  たままのその男性に頭を下げながら箱を拾い、慌ててその場を立ち去った。
  ばつが悪かったんだろう。お母さんは別な場所で少年を責めていた。耳を真っ
  赤にして泣きべそをかきながら、お母さんに引っ張られるようにして歩いて
  いった少年を見つめ、私は思う。

  世間では大人が子供を叱らなくなったと言われてる。知らない子供が悪いこ
  とをしても回りの大人は注意しないと嘆く番組もある。だが、この少年は、
  悪さをしたんだろうか。注意した男性に頭を下げて謝る必要があったんだろ
  うか。上着で引っ掛け、戸惑い振り返る少年には、悪意は見つからない。も
  し、声をかけるなら、声をかけた男性も一緒に拾ってあげる優しさも持って
  欲しいと思った。子供を見下して罵声を浴びさせることが、教育だとは思わ
  ない。子供たちに優しさを見せる大人が減ったと、私は自分も含め、そう感
  じる場面だった。

  高齢化社会、福祉社会だとか、そう言われるようになり、高齢者に優しい世
  間になってきた。高齢者に優しく声をかける大人も子供も増えた。が、大人
  は子供たちに優しく声をかけているだろうか。

  そのときの言葉は子供は忘れない。大人は忘れても、子供は忘れない。

┌───────────────────────────────────┐
│【サロマ昔話し】〜サロマの昔を知っている方に語ってもらいました。      │
└───────────────────────────────────┘

 ちょっと休憩。ネタはまだまだございます。来週をお楽しみに!

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│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅                                │
└───────────────────────────────────┘

 さて、試験も終わりほっと落着いた小梅です。最近はバイト中心の生活を送っ
 ています。飲み屋と言う事で、完全に生活時間帯がずれています・・・。ま、
 いいや。

 さて、最近沖縄あったかいです。今日は特に初夏のような強い陽射しがさんさ
 んとふりそそいでおりました。大学内にはドピンクの桜(沖縄の桜は濃い桃色。
 一般に色の強い植物が多い。)が咲き、めじろが飛び交い、うぐいすが鳴く。
 春爛漫です。ホントに今2月だわけ??!とつっこみたくなります。

 そういえば、琉球大学前期試験を受けるべくして来島したのは一昨年の2月だっ
 た。あの時もこんなあったかい沖縄に私は心ときめかせていた。道端のハイビ
 スカス、石垣のお家、玄関門の両側に座っているシーサー、こんなにあったか
 いのにジャケットはおって歩いている沖縄人。目に入るもの1つ1つに感動し、
 興味津々で。

 今日、ふとそんな事を思い出した。もうココに来て2年になるのか、時が経つ
 のは本当に早い。あっという間に過ぎてゆく。そんな風に少し思いにひたって
 しまった。

 この島は特殊な雰囲気があって、人は心穏やかな性が多く、どんな苦難にも大
 して気負わず、落ち込まず、なんとかなるさあ〜の1言ですませてしまえる強
 さ、というべきか、心の余裕がある。また米軍基地の存在が、日本の戦争の歴
 史を生々しく感じさせる1面も。その環境の中で人生の中の20代といういい
 時期を過ごしている今、沖縄という場所にたどりついた運命に感謝の心が湧い
 てやまない今日この頃。

 この2年で顔もしゃべりもすっかり、しっかり、沖縄に染まってしまった私。
 もう北海道に帰らないかもなあ・・・なんて。

┌───────────────────────────────────┐
│【HPリンク集】 その6〜『パンプキンらんどサロマ』          │
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 新年第一発目の新企画。サロマに関するみなさんの色々なHP(ホームページ)
 を毎週紹介してリンクしていきたいと思います。個人で、または団体・企業の
 HPでも結構です。簡単な紹介文とともにお寄せ下さい。これでアクセスアッ
 プは間違いなし!よろしくお願いします。           (編集部)
 ......................................................................

 知る人ぞ知る、サロマが誇るカボチャ博士“パンプキンタケダ”殿のHPです。
 かぼちゃまつりの話、カボチャの育て方のこと、などなどカボチャの話題満載
 のHPです。が、突然ご自分の昔や家族が出て来るところがとてもおもしろく、
 飽きない魅力の世界です。どうぞご覧あれ。

  ┃「パンプキンらんどサロマ」のHPはこちらです。┃
   http://www.muratasystem.or.jp/~takeda/
......................................................................

 紹介済みのリンク集

  ┃ほぼさろ第133号掲載分「ふじさわ牧場」┃
   http://www.d1.dion.ne.jp/~husky/

  ┃ほぼさろ第132号掲載分「旅人宿さろまにあん」┃
   http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shipman/

  ┃ほぼさろ第131号掲載分「ふるさと通信」┃
   http://www.town.saroma.hokkaido.jp/hurusato/huru2_index.html

  ┃ほぼさろ第130号掲載分「夢ふうせんHP」┃
   http://www9.ocn.ne.jp/~mlink/yume/index.html

  ┃ほぼさろ第129号掲載分「お茶の間からの町づくり」┃
   http://www7.ocn.ne.jp/~mitamami/index.html

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│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
└───────────────────────────────────┘

 確かに暖かい今日この頃。マイナス10度では「暖かい」と表現する今日この
 頃です。

 今週はバレンタインデーがありますね。何年か前の新聞に、このチョコレート
 騒ぎに使うお金の何分の1でもいいから、食糧に飢える子どもらに送ってあげ
 たいというのが載ったのを毎年思い出します。それでこの時期、本当にわずか
 ではありますが、ユネスコ募金をするのです。チョコレートはすぐ買えるけど、
 募金するのはなかなか大変だというのがこの現実です。

 さてみなさんのところには、誰からどんなチョコレートが届いたでしょうか。
 たまにはみなさんの声をどうぞお聞かせください。メール、お待ちします。

┌───────────────────────────────────┐
│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
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 ▼サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ▼日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。
 ▼本誌は上記『日刊web新聞webnews』の協力を得て製作しています。
  ご協力に感謝します。
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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.02.12(毎週水曜日発行) 第134号     ┃
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   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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