ほぼ週刊さろま2002.11.27 10:00発行 第123号

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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                                                │
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 先日の天気予報で、「晴れ」「雨」「雪」のマークが全部ついていました。ど
 んな風に読んだら良いのでしょうか?「晴れのち雨、夕方には雪に変わるでし
 ょう」という感じでしょうか?今日は少し暖かいと思ったら昼前から雨が降り
 始めました。それほど天候の変わりやすい季節だという事でしょう。

 先週末、若佐地区で敬老会が行われました。近所のとても元気な方が出席され
 ていて、「そんな年齢だったの」と驚きました。仕事柄、高齢の方と接する機
 会が多いのですが、お仕事を持たれていたり、趣味や生きがいを持たれている
 事で年齢よりお若く見える方が沢山いますよね。“寝たきり”とか“介護”と
 いう言葉が多く聞かれる中で、このように元気で過ごされている方が多くみら
 れるという事は、若い世代の私たちや地域にとって大きな誇りであると思いま
 す。何かの本で、『老人は、次の世代にバトンを手渡せる強気ランナー』とい
 う一文があったのを覚えています。この意味を理解し、高齢者社会を渡ってい
 かなくてはと感じました。

 さて、11月も最終週になりました。いよいよ師走、心忙しくなる時期ですが、
 風邪などお召しになりませんように。(ちなみに、私は風邪という言葉とは全
 く無縁です)

 ┃若佐地区敬老会の模様┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1127_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                        │
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 『市町村合併の動き』

 毎日のように市町村合併に関する記事が新聞紙上を賑わしている。これはまさ
 に全国的な傾向である。多くの市町村にあっては平成17年3月を目処にに作
 業を進めている。国の指導は、いま全国で3218ある市町村の数を1000
 位にするというのが目標とされている。もしもその通りになると、2218の
 市町村名が日本から消えていくことになる。

 いま佐呂間町は。遠軽7か町村がひとつになる案と、サロマ湖4町がひとつに
 なる案の2案があり、それぞれ検討会、住民説明会などを行い、生き残るため
 にはどうあるべきかと協議を重ねているところである。

 国はいま、かつてない財政難であることは我々国民一人ひとりが理解している
 と思う。その対策として、市町村の数を減らし、交付税として各市町村へ出し
 ている交付金を少しでも削減しようと考えているのが狙いである。いまどこの
 自治体も財政的には厳しく、余裕のある市町村はほんの僅かである。

 自治体の数を減らし、交付税を削減することによって、本当に国が豊かになり、
 財政難から脱却できるのであろうか、大いに疑問の残るところである。合併の
 対象になっている多くの市町村では交付税がその市町村の運営財源の約50%
 前後であることを考えると、交付税の強制的削減はどこの市町村でもにとって
 も深刻である。

 日本における市町村合併の動きは、明治・大正・昭和とこれまで3回による大
 きな合併がなされてきた。明治時代は全国の市町村の数が72000程もあり、
 その後、大正・昭和の合併で今日3218となっているが、北海道においては
 昭和30年代の合併でも多くの市町村がそのまま残っているところが多い。そ
 れは本州と異なり、各々の自治体の面積が広いからである。ちなみに遠軽7か
 町村が合併した場合は沖縄全土とほぼ同じ面積となるのである。

 いま国は合併の基準をあくまでも人口の数においている。これが大きな間違い
 だと多くの首長は言うのである。と言うことは、特に北海道のように基幹産業
 が農林水産業である場合は、当然広い用地を有さなければならないのである。
 そのような地域の自治体が他市町村に吸収されて無くなることは、第1次産業
 の衰退につながると言っても決して過言ではない。

 どの自治体においても、いま明年度の予算編成の作業に入っているが、明年も
 どれだけ交付税が削減されるのか、果たして予算が組めるのか、頭の痛いとこ
 ろである。

 いま小生は27日に開催される全国町村長大会に出席するべく上京中である。
 本大会の最も重要課題は市町村合併問題である。今後、住民の人達と夢と希望
 を持てる町づくりをどのように築いてゆくのか、いよいよ大変な時代に入った
 ことと実感し、冬の時代を乗り切らなければならない。    (東京にて)

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│【慶弔】 by ももっち                                                │
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 ★心よりお悔やみ申し上げます。

  山前 一ニさん(武士)   80才 11/19死去

  掘北 隆美さん(知来)   73才 11/21死去

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│【ゴミ問題とリサイクル】 by d−b                                    │
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 だいぶ定着し落ちついたゴミ問題ですが、まだ少しずつ小さな疑問が生じます。
 ひとつひとつ解決していきましょう。

 今週も、知来ゴミ処理場焼却施設の閉鎖について、再度お知らせします。

 いよいよ今週末11月29日を以って、知来ゴミ処理場焼却施設の処理が終了
 します。今月に入ってからの週末は、知来ゴミ処理場への道路は渋滞となって
 いるそうです。しかし、燃やすゴミが処理できるのもあと3日。家庭に燃やす
 ゴミが多量にある方は、搬入をお願いします。11月30日以降に多量の燃や
 すゴミを捨てたい方は、遠軽の焼却施設へ直接搬入してください。

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│【あれは30年前 〜昭和47年11月号「広報さろま」より〜】 by Don   │
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 ・・“秋空に偉容を誇る 住民の殿堂”・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜待望の体育館完成〜・・

 スポーツの秋にふさわしく、佐呂間町にも10月27日、町民待望の体育館が
 落成しました。近年、スポーツレジャー施設は都市周辺から急速に辺地までお
 しよせて、いきおい、これ等に関連のあるスポーツ人口は急激に増え、いまで
 は完全に生活の中に入ってきて、生活のリズムにさえなってきています。町内
 でも、この影響を多分に受け、施設の整備充実が早くから要求されてきており
 ましたが、学校開放格技館などの整備で急場をしのいでいたような形でした。
 町では、早くから用地を物色中でしたが、一昨年、西富32号線に適地が見つ
 かり、早速整地を始めて、本年春から体育館と老人憩いの家の建設に当たって
 いたものです。

 体育館は、鉄筋、鉄骨モルタル面積2,025.556平方メートル、総工費
 1億580万円の立派なもので、内容は室内競技場をはじめ事務室、会議室、
 シャワー室、観覧席、管理人室などで、冬期間は温風暖房を備え、11月以降
 は1週に5日間開放しておりますので、団体個人を問わず大いに利用してくだ
 さい。

 体育館の落成と同時に、すぐ横に老人憩いの家も完成しました。この憩いの家
 も6月から工事にかかっていたもので、面積326.52平方メートル、総工
 費千六百万円で、内容は和室3、浴室、温室、ボイラー室など兼ね備えており、
 温室、浴室には熱帯植物が数十種類も咲いて、老人安息の場にふさわしい雰囲
 気です。また、裏には人工池、樹木園、自然林などを造成して、その間を縫っ
 た散策道があり、四季の花のほか、シャクナゲ、ツツジ、白樺などが美しいコ
 ントラスをみせ、自然環境も全くすばらしいものです。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_11_kansei.pdf

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│【今週の話題】                                                   │
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 『国際交流』byゆうこ

 先日お知らせしました、中学生の姉妹敏訪問ですが、本格的に事前研修がスター
 トしました。英会話はもちろん、今度の訪問団を象徴するマークをデザインし、
 そのシールを作ってオリジナルノートを作り、パーマ市へのお土産にします。

 手作りで、心温まるプレゼントにしようと、みんなはりきっています。今週中
 にもデザインが確定致しますので、後日みなさんにお知らせします。今週はパ
 スポートの受け取りにみんなで網走に行ってきます。すこしづつ、みんな実感
 がわいてきたのではないでしょうか。
 ......................................................................

 『カキ&ホタテフェア開催中』〜サロマ湖温泉ホテル緑館

 サロマ湖温泉ホテル緑館では、サロマ湖冬の味覚として「カキ&ホタテフェア」
 を開催しています。1泊2食付・おひとり様7000円でご奉仕しています。
 期間日時限定となっていますので、お気をつけください。

 〈食べ放題〉焼きガキ、蒸しガキ、カキフライ、カキ雑炊、ホタテ貝焼き、
  ホタテフライ、ご飯・汁物・漬け物

 〈個人盛り〉ホタテ他造り、酢ガキ、旬魚煮付け、サロマ鍋、フルーツ、
  グリーンサラダ

 〈開催日時〉 12/6 12/7 12/13 12/14 12/20 12/21 12/22
               1/10 1/11 1/12 1/17 1/18 1/24 1/25 1/31 2/1 2/28 3/1

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│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
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 11月27日(水) 農業者巡回ドック  町民センター       6時

           たまご教室     町民センター      10時

           ヘルスアップ教室  町体育館        10時

           シルバー健康教室  町体育館     13時30分

           無医地区巡回診療  幌岩公民館       14時

 11月28日(木) 食生活改善教室   町民センター    9時30分

           乳幼児健康審査   佐呂間コミセン     13時

 11月29日(金) 遠軽地区栄養士会研修会 町民センター    16時

           心配ごと相談    老人福祉センター    13時

 12月 2日(月) リサイクル資源収集 上地区

           赤ちゃん相談日   児童館         10時

 12月 3日(火) 遠軽地区移動文化展(〜5日) 町民センター

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│【告知板】                                                            │
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 『おことのコンサート』

 佐呂間町で平成4年から活動している生田流筝曲紫陽会のコンサートが下記に
 て行われます。普段、和楽器はあまり耳にする機会は無いと思いますが、生の
 おこと・お三絃」の音に是非触れていただけませんか?

 会員一同未熟ながら一生懸命お稽古に励んでおります。当日は、みなさんよく
 ご存知の曲も多数演奏致しますので、お気軽にお越し下さい。

        と き  平成14年11月30日(土)12:30〜
        ところ  佐呂間町町民センター 1階和室
        入 場  無 料
        演奏曲  1.千鳥の曲
             2.浜千鳥・象さん
             3.夕顔
             4.きよしこの夜
             5.末の契り
             6.落葉する頃
             7.葦
             8.ペチカ    他

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│新コーナー【歌集、味噌人】 by Y.T                             │
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 「ほぼさろ」のライターを探していると、色々な方に出会うものである。この
 方、実に多才。その色々は追々紹介したいと思っているが、まず手始めに彼の
 作品の中から“短歌”を掲載していきたいと思う。歌集『味噌人』は短歌31
 文字を「三十一」=「みそひと」=「味噌人」ともじってつけられたタイトル
 である。これからも分かるように、ユニークきわまりない彼の世界をお楽しみ
 いただきたい。

 『秋耕』昭和36〜40年、38〜42歳

 ○コトコトと 馬車で行くかな 天高く 麦俵積んで サロマ街路を
 ○朽ちかけの 道辺の丸太に 佇めば 木皮の隙間に 蟻がうごめく
 ○馬桶には 今朝初氷り 飼い馬には エン麦を増して 秋耕支度

 ┃Y.Tさんです。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1120_misohito.html

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│【ほぼさろ紙上物産展】 by うめこ                                  │
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 このコーナーはメルマガ紙上でおこなう物産展です。サロマの名産、もしくは
 おもしろう商品等をご紹介したいと思います。質問や依頼やお問い合わせなど
 ドンドン受け付けます。編集長までメールをお送りください。

 6回目の今日は・・・農協で手に入れるニンニクを紹介します。

 ●『サロマ産ニンニク』
  突然ですが、サロマの畑で採れたニンニク。秋には収穫物を買い込んで冬に
  備えるのですが、忘れてはならないのがこのニンニク。地物のはね品がとて
  も安く売られるのです。写真の右の篭にはいっているのが全部で298円。
  左のバカでかい道産んが343円。見栄えは良くなくても中味は変わらない
  ので必ず買って台所にたぷり常備します。

 ┃ニンニクです。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1127_bussanten.html

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│【とものお気楽日記】 by とも                                          │
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 ○月○日(○)『カウント』

 畑仕事が終わって、ほぼ毎日漁師のバイトをしている。さて、このカキムキ、
 同じ作業を繰り返すだけなので、手はしきりに動いていても頭は暇。今朝見た
 夢を思い出したり、子供の会話を思い出したり、テレビのニュースを思い出し
 たり。旦那のことを思い出すと腹ただしくなって失敗するカキが増えるので、
 思い出さないようにしている。突然誰かが、「はくしょん大魔王の女の子はな
 んていう名前?」なんて叫んでいる。いち早く答えられるのが30代。何だそ
 れって答えると年がばれるので誰も言わない。みんな黙って頭の中ははくしょ
 ん大魔王の曲がいつまでも流れている。

 とにかく1時間がひどく長い。この長い時間を如何に過ごすかの忍耐勝負のバ
 イトだと思う。カラカラとカキの殻の音とザーという水の音で賑やかな作業場
 でラジオの音の時報だけがはっきりと聞こえるので、最近、1時間に何個綺麗
 にカキが剥けるか、数えることにした。多分1時間に300個だろうって思う。
 失敗したカキを含めるともっと増える。退屈だから1,2,3とカウントして
 いくのは結構暇つぶしになる。が、50以上数えると数がわからなくなること
 も多い。さっき50台を数えていたと思ったら、今は30台だったり、100
 を越えるとさらにわからない。

 数も数えられない私なので、1時間に300という数字も当てにならない。時
 報も聞こえないときもあるので、気がつくと400、500と数え頭の中はパ
 ニックになっている。はくしょん大魔王の話のときはさすがに、手が止まり、
 頭が止まり、その代わり、歌が頭の中で始まった。私が300なら、他の人は
 1時間に400も500も剥いていることだろう。みな何を考えて時間を過ご
 しているのだろうかと休憩中に聞こうとしたら、ひどく眠たそうな顔をしてい
 た。やはり漁師さんはみな職人だ!うとうと眠りながらも何百も黙々とカキを
 剥いている。数の数えられない私も早くそうなりたいものだ。

┌───────────────────────────────────┐
│【海坊主の浜だよ】 by 海坊主                                         │
└───────────────────────────────────┘

 今日は1回目の船の上架作業が行われ、大型クレーンで3分の1ほどの漁船が
 岸壁の上に陸揚げされました。底建網漁も終盤をむかえ、いよいよカキ漁一色
 になってきたようです。朝日を浴びて走り回っていた船が、陸上で港の街灯で
 てらされるようになると段々と寂しい浜になってきました。それでもカキ業者
 は寒い中、忙しく仕事に励んでいます。もちろん自分も・・・。底建網漁も終
 盤になってしまい、いよいよカキ一色になりつつあるはまでした。

 皆さん、忘れてるかもしれませんが夏の貝毒による休漁から再開された外海の
 ホタテ漁は今も忙しく行われています。乗組員のがんばりで休漁分はとりもだ
 したようで、休みもなく、そしてこの寒い中でも頑張ってくれている乗組員に
 感謝です。

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                                        │
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 11月25日(月)

 今年は例年より、寒くなりそうな気配?ウインタースポーツの到来が早まりそ
 うな今日この頃。

 先日、佐呂間スキー協会の定期総会がありました。今年もナイタースキー教室・
 町民スキー大会・級別テスト(一般)、ジュニアバッチテストなどなどが行わ
 れます。ナイタースキー教室は皆さん仕事・学校の後なので夜間に行われます。
 (指導の方も教わる方も冷え込みの厳しい日はちと辛い訳ですが........。)
 ダイヤモンドダストもサロマの夜景もサッブ〜って日ほど、澄んで綺麗な眺め
 になったりします。昨年か一昨年だったか定かでは無いのですが、非常に寒い
 日にリフトを降りたところで、小学校低学年の女の子がポロッと「綺麗〜。」
 って言ったんです。「えっ??」サロマの夜ってホントに綺麗だなって。気が
 ついてなくてゴメンナサイでした(笑)。

 さらに、今年は一般(高校生以上)の方の参加を募って、日曜日の暖かい時間帯
 の講習会を開催予定との事。詳細はスキー場の運行が始まる頃にでも明らかに
 なると思いますが…。当日は青空の下でスキーを楽しみたいですね。

┌───────────────────────────────────┐
│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅                                │
└───────────────────────────────────┘

 今、私がとっている講議の1つに、『教育実践ボランティア』というのがある。
 実際小学校へと足を運び、先生のサポートをしながら教育現場の子ども達と触
 れることのできる貴重な時間である。

 初日、大きな期待と少しの緊張を胸に私が担当する4年3組の教室に足を踏み
 入れた。と、教室内に1瞬の沈黙が走り、今まで賑わっていた生徒達の顔が、
 ざーっとこちらに集中した。そして次の瞬間。
 「わあーーーー!!」という歓声が起こり、
 「皆ー!尾崎先生が来たよーー!!」と元気いっぱいの女の子たちが一勢に集
 まり、私の周りに輪を作った。

 きゃー!!きゃー!!とはしゃぐものすごいエネルギーを発する小学生にしど
 ろもどろ。そんな私に容赦なく女の子たちの質問攻撃が浴びせられる
 生徒「ねえねえ、尾崎先生何才ねー??」
 私 「20才だよー。皆より10才も年上だよ。」
 生徒「20才ってよー!わかーい!!」
 「尾崎先生ビジンだから男子が喜ぶよ〜。」
 (近くでモジモジしていた男の子をつかまえて、)
 「あい、まさきー赤くなっているよー!!照れんなー!!」

 ほんとにものすごいエネルギーの塊だと感じた。あっという間に生徒と打ち明
 け、そうこうしているうちに授業が始まる。このクラスの担任の先生は、30
 代の女の先生。朗らかな中にもきりっとした1面を持っていて、生徒に対して
 のけじめがきちんとした指導力を持っている。素敵な先生ということは生徒の
 様子を見ればすぐにわかった。

 ここで毎回行われる授業は算数。今は小数の勉強をしている。私は先生が授業
 を進めている間、机の間をぬって歩き、皆の様子をみながら時に質問をうけた
 りしている。ここで物事を何も内状態から教えることの本当のむつかしさを知
 る。こちらにとっては当たり前に理解していることも、小学生にとっては未知
 のものである。わかりやすく説明するのが大変で、でも私なりの言葉に真剣に
 耳を傾けている子どもたちはきちんと理解できる能力をもっている。それゆえ
 に、指導する側の責任を感じた。説明しているうちにパッと表情が輝いて、
 「あーっ!そっか、わかったあ!!」と本当に嬉しそうに言う子どもを目にし
 て、かわいく思えてしょうがない。

 子ども達は1人1人ちゃんと個性があって、その雰囲気やなんかは私が小学生
 だった頃の同級生のキャラと重なってしまい、なんだか懐かしい気分だった。
 ざわめく子どもと、先生の声が響く教室の雰囲気、校庭でボール遊びや、けん
 けん鬼や、S字鬼なんかに夢中になって本気で遊んでいる子ども達、廊下をきゃー
 きゃー叫んでかけまわり息をきらしている子ども達、そのかたわら教室内で物
 静かに読書をしている子もいた。その1つ1つの光景が、私の小学校時代に感
 じた物事や感情とダイレクトに重なり、切なさとあったかさが混ざったような、
 懐かしい気分で胸がいっぱいだった。

 自分があの頃に見て、感じたことが今の自分にどれほど残っているだろうか。
 年を重ねて、世間が言う『大人』というものに近づくにつれて、新しく身につ
 けた知識や常識、気配り、思いやり、悪知恵もあれば、いつしか人生の道々に
 置き忘れてきてしまった本当は大切な物事、感情、想い出もたくさんあるだろ
 う。

 今回の講議の一貫でこうして小学校の中に再び存在してみて、にわかに忘れ去っ
 ていた感情や光景なんかがぱっと頭をよぎったりする。過去の時間の中に1瞬
 だけふりもどったようで、心に封じ込められていたエネルギーたちがふつふつ
 と湧く思いだった。

 そんなこんなで毎回小学校で過ごす時間はあっという間に過ぎてしまう。帰り
 際、生徒達と別れを惜しみつつ「また来週ねー!」とこれまた元気いっぱいに
 見送ってくれる生徒達に手をふり、とってもいい気分で帰路につく。

 いつも私まで元気にしてくれる子ども達と過ごす週に1度の時間は、今の私を
 大きく支えてくれている。『学校の先生もいいなあ・・・。』と気まぐれな私
 の将来の選択肢がまた1つ増えてしまったこの頃です。

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
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 四国から編集後記を送ろうと楽しみにしていたのに、その日は所用を終えたの
 が遅くて間に合いませんでした、残念。でも先週号も無事お送りすることがで
 き、良かったと思います。

 遠い地の色々な人にお会いし、またたくさんのとこを学びました。特に町のリー
 ダーシップをとる方達のバイタリティーあふれる行動力に敬服しました。松山
 の市長さんはなんと30代です。テレビに出演なさって、「どうしてできない
 のかではなく、どうしたらできるかを考えていくのです。」なんて言っている
 のを見ると、思わずテレビに向かって拍手を送ってしまった。また田中耕一さ
 んの生い立ちを紹介する番組では、「自分の頭で考えて判断し、実行すること
 が大切です。」などという言葉を聞いた時は、今週号のトップにバタフライさ
 んが書いておられますが、正に市町村合併の問題を思い、わたしも住民のひと
 りとして、他人事ではなく、自分なりの見解を持たなくてはいけないなと真剣
 に思ったのです。

 旅に出ていつもと違う生活の中で、夜はゆっくりテレビを見ることもできて、
 それもまた良かったです。帰ってみると、故郷は寒い冬を迎えていました。で
 も暖かな仲間がそこにはいるのです。土地の良さを大切に活かしながら、我が
 町を平凡に暮らすことの中で、地道に支えてゆきたいと思いました。それには
 まずこの「ほぼさろ」を頑張ってこれからも出し続けることですね。なんと、
 今年の最終号は、と言うか、来年の第1号の編集は大晦日・・大掃除はどうな
 るのだろう、お節は、KIDSはと、今からちょっと心配。

 それにしても今週号はなんと“123号”!何となく「それ行け〜!」という
 感じで威勢がいい気がしますが、そんなこともないですか。今夜は以前読者の
 大阪のMさんにいただいて冷凍しておいた「くらわんか餅」と、発行責任者が
 香港で買って来てくれたチョコレートと、わたしの四国土産のお団子とで、甘
 くおいしくお腹いっぱいふけるのでありました。それでは増々太ってまた来週!

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┃    【ほぼ週刊さろま】2002.11.27(毎週水曜日発行) 第123号    ┃
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     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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