ほぼ週刊さろま2002.10.9 10:00発行 第116号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                                                │
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 秋です。毎週毎週「食欲の秋」ばかり話しているような気がしますが、今週は
 「芸術の秋」にふれてみようと思います。

 小1の娘が、生活科の授業で“秋”を探しに行くというので、「秋が見つかっ
 たら、お母にも教えてねぇ〜」とお願いし送り出しました。っと言っても、小
 1の子が詳しく説明できるはずもなく・・どうにも気になった母は、学校に赴
 き“秋”を堪能させて頂こうと思ったのです。
 すると、教室前の廊下に収穫した“秋”がびっしり!しかも拾ったくるみ・な
 なかまどなどを使って芸術作品をい創作していたのです。

 一目にして、入学後6ヵ月の成果が感じられ、生活科という環境・自然に対し
 て取り組む教科の意義を理解できたような気がしました。そして日々、子ども
 達に影響を与える学校・先生に感謝感謝の一日でした。

 という事で、来週号は“サロマの秋”特集です。(なんて勝手に決めて良い?)

 ┃“秋”の芸術作品┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1009_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                        │
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 『牛肉と日本人(4)』“牛肉の大衆化への流れ”

 時代が幕府の動乱に近づくに、食肉禁制も事実上緩み始めたという。それは居
 留地の外人による肉食の影響もあったが、このごろ増加した蘭学者による部分
 も多いとされている。ただ、長崎半島は幕府による唯一牛馬屠畜が公認されて
 いたという。

 安政年間(1854〜59)大阪の適塾に学んでいた福沢諭吉は「新訂福翁自
 伝」の中にこんな文章を残している。「まず度々行くのは鳥肉屋、それよりもっ
 と便利なのは牛肉屋だ。そのとき大阪中で牛鍋を食わせる所はただ2軒ある。
 最下等の店だから、凡そ人間らしい人で出入りする者は、決していない。文身
 (いれづみ)だらけの町の破落戸(ごろつき)と諸方の書生ばかりが得意の定
 客だ。諭吉らはこの店で頼まれた豚を河で窒息させて殺し、手間賃の頭部を剖
 検したのち煮て食べていた。」とある。

 この頃になっても「肉食解禁令」は出されていなかったが、ペリー提督の脅迫
 で開港地での薪水食糧供給を含む日米和親条約が結ばれたとき、まず、居留民
 向けの牛屠畜解禁の道が開かれ、その後肉食禁制は自然崩壊して言ったといわ
 れている。

 当時の牛肉は農耕などに使役したあと濃厚飼料を与え、仕上げてから肉用とし
 て出荷されていた。この仕上がりの技術が今日の高級牛肉を作り上げたのであ
 る。

 牛肉といえばスキヤキであるが、スキヤキは、江戸時代後期、農具の鋤の刃で
 鳥肉などを焼いて食べたのが始まりである。しかし幕末から牛肉が広くたべら
 れるようになったとき、それは薄いスライスを煮て食べる牛鍋という形であっ
 た。割り下を入れて煮る東京風のスキヤキはこの系譜を引くものであり、関西
 でのスキヤキはむしろ焼くないし炒めるに近いが、そこでもシャブシャブとよ
 ぶ水炊きが広くたべられる。要するに幕末からの牛肉食は、薄いスライスを煮
 て食べるという形が基本であったと言われている。

 今夜、我が家の夕食は昨日「大収穫祭」で仕入れた牛肉の網焼きである。

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 ┏━┫*。○新企画『サロマの秋、見〜つけた!』 大募集!○。*┣━┓
 ┃☆┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛☆┃
 ┗━━┛あなたが参加する新企画、参加しなきゃできないコーナー┗━━┛

 秋ですが、あなたはどんな時に秋を感じますか。あなたの“秋”をお知らせ下
 さい。カメラをお持ちの方は写真の添付もあればうれしいです。サロマ在住で
 ない方も、それぞれの土地の秋を教えて下さってもいいですし、懐かしいサロ
 マの秋の思い出話なども歓迎です。とにかく“秋”にまつわる話題を募集しま
 す。みなさんからのメールをお待ちします。

 ┃お便りの宛先は下記まで。┃
  mailto:umeko@webnews.gr.jp

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│【告知板】                                                            │
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 『猫、あずかってます。』

 若里小学校では迷い猫を預かっています。飼い主に思い当たる方、もしくは、
 この迷い猫を飼ってくださる方はご連絡ください。

 ★黒い子猫、生後1ヵ月くらいです。しっぽの長いかわいい女の子、病院の治
  療済みです。

 ★連絡は若里小学校(2ー3980)、夜は教頭宅(2ー3010兼平)まで。

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 『雨宮正子講演会〜食のゆがみと子どもの体』

  と き:10月11日(金)19:00〜
  ところ:町民センター2階研修室
  料 金:前売500円、当日600円

 サロマの給食を考えるにあたり、賛成・反対をこえたところで今一度食事につ
 いて理解と学習を深めたいと思います。ぜひぜひお越しください。

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 『第7回スターまつり』

 みなさんお待ちかねの『第7回スターまつり』を下記のとおり開催します。楽
 しいイベントやおいしい食べものが盛りだくさん!!ご家族、お友だちお誘い
 あわせの上、ぜひご来場ください。お待ちしてます!!

  ★と き★ 10月14日(月)体育の日 午前9時〜
  ★ところ★ 武道館・温水プール「star」
  ★内 容★ 水中宝探し、水上パン食い競争、などなど

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 『Star、大開放!』

 武道館・温水プールStarでは10月いっぱいを体力づくり月間としてプール・
 トレーニングルームを無料開放します。この機会に是非ご利用ください。

 無料開放時間

 ●火曜日〜土曜日   トレーニングルーム 午後6時〜7時
            プール       午後7時〜8時

 ●日曜日       トレーニングルーム 午前11時〜12時
            プール       午後10時〜11時

 ●お問い合わせ    2ー2261(武道館・温水プールStar)

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 『野菜の宅急便』 byあじな倶楽部

 野菜の詰め合わせメニュ
 ●にっころがしセット(ジャガイモ10キロ)  道内 2500円 道外 2600円
 ●だんごセット(イモとカボチャ10キロ)      2500円    2600円
  ●シチュー(イモ、カボチャ、タマネギ20キロ)   3600円    3700円
  ●天ぷらセット(イも、カボチャ20キロ)            3600円    3700円

  単品、オリジナルもお受けします。
  問合せ先・・01587-2-8876(さえきまりこ)


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│【ゴミ問題とリサイクル】 by d−b                                    │
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 ゴミの分別収集が始まってひとつき経ちました。当初の大騒ぎがやや納まった
 感じですね。ゴミのステーションも同じ白い半透明のゴミ袋が並ぶようになり、
 きれいにさえ感じる今日この頃です。だいぶ色々な情報が浸透してきたようで
 すが、まだしばらく気をつけて、ゴミの分別をしっかりと身につけましょう。
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 【先週の質問です。】

 ●「紙」のリサイクルマークがついているものは、燃やすゴミではなくてリサ
  イクル品として出すというのは本当ですか。

 答え:佐呂間町(遠軽7か町村)では、リサイクル資源「その他紙類」の収集
    をしていませんので、「燃やすゴミ」に出して下さい。「その他紙類」
    の収集をしている地域では、リサイクル資源となります。

 【今週の質問です。】

 ●果物を包んでいる白いふわふわのネット、魚の下に敷いてある白い水分取り
  の紙のようなもの、アイスクリームについて来る透明のスプーンなどはそれ
  ぞれどの分類になりますか。

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│【あれは30年前 〜昭和47年10月号「広報さろま」より〜】 by Don   │
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 ・“豊かな叙情に魅了される”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                 ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜テノールの布施隆治 来演〜・

 北見市出身のテノール歌手、布施隆治さんが先月はじめひょっこり佐呂間町を
 訪れ、浜佐呂間、若佐、佐呂間の中学校の3カ所でその美声を聴かせてくれま
 した。

 布施隆治さんは、ご存じのように日本の代表的なテノール歌手で中央で大きく
 活躍しておりますが故郷へ帰ってきた折に、当町の学校運営協議会と文化連盟
 のお骨折りでこられたものです。曲目も、日常私たちが口ずさむ身近なもので、
 叙情豊かな歌いぶりとステージマナーは、大勢集まった人たちを完全に魅了し
 ました。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_10_teno.pdf

┌───────────────────────────────────┐
│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
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 10月 9日(水) たまご教室 町民センター 10時

           ヘルスアップ教室  体育館     10時

           シルバー健康教室  体育館     13時30分

 10月10日(木) リサイクル資源収集日 中地区

           心と体のリハビリ教室 若佐コミセン 10時

           ツ反判定・BCG接種 若佐診療所 10:15〜10:45
                      小田医院  11:15〜11:45
                      佐呂間医院 13:30〜14:00
                      厚生病院  14:30〜15:00

 10月11日(金) リサイクル資源収集日 下地区

           心と体のリハビリ教室 浜佐呂間活性化センター10時

           雨宮正子講演会 町民センター 19時

 10月12日(土) 佐呂間中学校学校祭(〜13日) 佐呂間中学校

           サッカー教室 多目的広場  9時

           お話広場   図書館   14時

 10月14日(月) スター祭り スター 9時

 10月15日(火) リサイクル資源収集日 上地区

           3種混合接種 若佐診療所 10:15〜10:45
                  小田医院  11:15〜11:45

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                                        │
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 10月6日(日)『収穫祭』

 サロマ大収穫祭ですね。ホタテもサロマ牛も格安。今年も、沢山の方が町内・
 外から会場を訪れた事でしょう。

 我が家も、ちょっぴり収穫祭。とうきびを茹で、実をほぐして冷凍庫へ。とう
 きびの皮は綺麗に干して、ドライフラワーの装飾に使われる方もいますよね。

 収穫が多いと安くて余る、少ないと高くて足りない。折角採れたのだから出来
 るだけ、残さず食べきれ(使いきれたら)ると良いのですが…。保存にも限界
 ありますしね。

 とうきび・とうもろこし「唐」とつくので、中国から日本に来たものと思って
 いましたが、原産地は南アメリカのアンデス地方なのだとか。(本当かな?)

 ご先祖様の出生地はさて置き、サロマで育ったとうきびを自前の胃袋にもた〜
 んと格納した収穫祭でした。

 ┃サロマ産『とうきび』です。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1009_kirin1.html

┌───────────────────────────────────┐
│【とものお気楽日記】 by とも                                         │
└───────────────────────────────────┘

 ○月○日(○)『一生で一番短い4分間』

 NHKから突然連絡が来た。「紅葉の染をテレビで放送したいのだけど、教え
 てくれないか」というものだった。番組でスタッフが紹介するだけのものだと
 思い、快くOKしたら、生中継で私が出演し、放送するということらしかった
 ので、動揺した。とても若く優しいディレクターという人がやってきて、何度
 も打ち合わせをし、メールでのやりとりも行った。当日お世話になるアナウン
 サーも尋ねてくれた。テレビでニュースを読む人が目の前にいるのは、不思議
 だった。

 実は、紅葉染はいつもできるわけでもなく、まして、色落ちのする染めのため、
 趣味的にしか行っていない。それをテレビで、それも、全道での生放送だなん
 て、なんて自分は無謀なんだろうかと、だんだん不安になってきた。染の先生
 に確認してみようとメールしたのが間違いだった。やり方も違い、第一木綿を
 染めるなど、無謀だというようなちょっと怒りのメールが早速来た。フリップ
 の書き換えをNHKに頼んだが、もう遅かった。本番で自分がフォローしなく
 てはいけない。

 だが、当日。夕方の放送なのに、昼過ぎには大勢の人が、崩れそうな工房に集
 まり、機材を設定してる。この光景は、まるで以前テレビで見た映画の撮影風
 景のようだった。工房の床が抜けなきゃいいなどとあらぬ心配をした。スタッ
 フの慌しく走り回り、緊迫した状況にたじろいでしまい、一緒にうかつに連れ
 て行ってしまった犬と一緒におろおろするばかりだった。何度も行われるリハー
 サル。状況を見て話の内容をいつも変えているアナウンサーはさすがだ。でも、
 思いもかけない質問を振られ、頭が真っ白になる自分がそこにいる。できれば
 同じことを話してもらいたいものだと贅沢な気持ちになる。

 本番。生まれて初めてマイクとイヤホンをつけて、おおーーと思う。だが、ス
 タジオの声が左の耳に、アナウンサーの声が右に。両方の声を聞きながら明る
 い照明の中頭で質問の答えを考えていくなど、そんな経験もなくこわばった顔
 だけがテレビに映った。先生に言われたことを言わなきゃいけない、質問には
 ちゃんと答えなければいけない、なんだなんだなんだ、、、、すっかり、パニ
 ックになってしまった。そして、最後に間違った答えを話している自分に、話
 しながら「こりゃちがう」と気づくがもう遅い。

 4分間なんて、あっという間だ。先生に言われたことは一言も言えず、緊張し
 まくって「ハイ」しか言えなかった自分だけが、テレビに映った。やり直しの
 効かない4分間。思い通りにならない4分間。だけど、一生でもう出会えない
 だろう貴重な4分間。

 緊迫した中に、スタッフの一人一人の優しさが光る。一人の新人のスタッフが
 一生懸命仕事をし、その合間に、色んな話を私にしてくれたことが印象的だっ
 た。何気ない話が私の緊張をずいぶんほぐしてくれた。彼女は気がついていな
 いかもしれないが、そういう気遣いが、スタッフにはあるんだなあと、とても
 幸せな気持ちになれた。そんなことを思い出していたら、その中で相変わらず
 ぼさぼさの頭でサンダル履きの自分がいたことに今頃になって気がつき、今一
 人で赤面している。

┌───────────────────────────────────┐
│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅&ベイブ                     │
└───────────────────────────────────┘

 『雨の日に』〜小梅

 今日は雨降りの沖縄。めずらしく朝から肌寒い空気に包まれ、押し入れから長
 袖の服を引っ張り出すはめになってしまった。押し入れくさい長袖に手を通す
 と、なんだか懐かしい気持ちになった。こんな涼しい日は、北海道の空気と重
 なってしまい、いろんなことが思い出される。雨降りの道をお家に向かって歩
 いている時、夕刻時、赤々とした夕陽の力強い姿を目にする時、夜走っている
 合間にふと顔をあげた瞬間、無数の小さな星たちが、白く淡い光を放つのを遠
 くの空に確認する時。こんな日常のふとした瞬間の中に、懐かしい過去の記憶
 が刻まれていることがありませんか?私は結構多いです。

 今日なんかは、ひかえめに降り続ける雨に打たれながらの帰り道、(私は傘を
 持ち歩くことをあまりしない。多少の雨なら濡れて歩く。)高校時代の下校時
 を思い出していました。雨がアスファルトにしみて生じる匂い。私はこの匂い
 が好きだ。だから、雨の日は嫌いではない。どちらかというと、好きである。
 (沖縄のスコールのような激しい雨は好かないが。)湿った空気を胸いっぱい
 に吸いながら歩く足元を右往左往しているカタツムリ。湿り気を帯びた洋服の
 感じなんかが、高校のときのある瞬間とみごとにシンクロして不思議な気分だっ
 た。

 毎日毎日、朝起きて、「ああ、今日も学校だ、行かなきゃ・・・。」と重い体
 を引きずって歩いて登校した。教室の中で黒板とにらめっこをし、中には生徒
 をいじくりまわして困らせては喜んでいる気に入らない教師がいて腹を立て、
 それに押し黙ってされるがままの皆に対しても「何で怒らないの?反抗しない
 の?」と苛立ち、そんな自分も1人果敢にかみついたところでなんにも事態は
 好転しないことに不条理だ!ちくしょう!と憤慨していた。そんなことに不甲
 斐なさを感じて学校を心から憎んでいた時期もあった。

 柔道の部活は1年の夏休み顧問ともめて辞め、それからはとくにすることもな
 く放課後はあてもなく駅前の商店街をうろついたり、教室の窓からグランドの
 風景を眺めたりした。部活を辞めてから、それらの光景を見ることはちょっと
 した苦痛だった。放課後は、苦手だった。自分の居場所がなかったからだ。み
 んなで汗を流してがむしゃらに動きまくっている部員の姿を恨めしく見つめる
 ことが多かった。放課後の恐ろしく暇な時間と戦うことに疲れてとりあえず下
 宿に帰って寝てみたり、こんなふうに果てしなく続く同じことの繰り返しが、
 地獄の拷問のように感じられた。

 今思うとこんなに懐かしくて愛しい日々なのにな、と思う。自分のやりたいこ
 と、持て余しているエネルギーをどこで発揮したらいいのか困り果てていた。
 自分自身で人から遠ざかって行動しているくせに、どこかでかまってほしくて
 いつも孤独を感じていた。よく部屋で声を殺して泣いていた。自分のことを人
 に話すのが苦手だった。困っている子を見るとほっておけなくて思わず助ける
 くせに、自分のこととなるとまるでだめで、甘え下手だった。

 週末、母や父や兄弟なんかが足を運んでくれるのが至福の時だった。とうとう
 行き詰まって途方にくれている時に、父のこんな言葉、が私を救ってくれた。
 『ちえ、自分で環境をつくるんだ』。こう言われた時、1人でつっぱねている
 わりに、いつまでも家族や周囲の誰かに救ってもらおうと、どこかで待ってい
 る甘えた自分がいるのが見えた。

 自分は自分。自分で動かなくちゃ何も変わらないし得るものもない。そこで柔
 道を再開した。週4回の道場通い。強制もないし、義務もない。自分の意志の
 みによる練習。今までそんなに自ら好き好んで続けていたわけではない柔道を
 そんなふうにしてやり通すことは想像以上に厳しかった。自分自身を自ら律す
 ることほど難しいものはないと感じた。行きたくなければ行かなくても誰もと
 がめないし何の問題もない。だが、自分自身の甘えにまけることは、安っぽい
 気がして、わけもわからずにがむしゃらに暗い夜道を道着片手に歩いて通った。

 1人だけでがんばるのはそれこそ孤独で、誰にもほめられず見守られず、黙々
 とがんばることがバカバカしく感じて練習の帰り道、たまらなくなって涙がボ
 ロボロ止まらなくなることもあった。でも、その時の私は、柔道によって生か
 されていた。練習を続けることで自分の存在を確認し、自信を持つことができ
 ていた。1日、1日、柔道の練習を乗り越えることで自分は今日もがんばった
 と勝手な自己満足を胸にくたくたになって眠りについた。その頃は時間が過ぎ
 るのもあっという間で、充実していた。そして、自分に満足していた。今日体
 を通してそんなことが一気に思い出された。

 ああ、高校時代はよく泣いて、怒って、むくれて、悩んで、笑って、めまぐる
 しかったなあ、自分と言うものに対して不安を抱き、自信を持ち、憤りを感じ
 ることもあったなあ、とにかくいい生き方をしていたんじゃん。素敵な時間だっ
 たんじゃん。と1人ひたっていた。

 20才になってあの頃は考えもしなかった沖縄の空のした、こうして過ごして
 いる私だが、あの頃と比べて変わったと言えば大きく変わったし、変わってい
 ないといえばなんにも変わっていない気もする。相変わらず自分に納得できず
 に1人でプリプリ怒っているし、わけのわからない不安にかられてベソベソ泣
 いているし、人に頼ることは今でも下手だし(親は別)、変な所で意地を張る
 くせも直っていない。そしてここでも、毎日考えることも学ぶこともいっぱい
 あって、目がまわる。

 今は大人への道を歩み始めてしまった自分への不安がいっぱいある。義務と責
 任。失礼なことを口にしますが、日本の未来を担うことの気の重さ。まあ、こ
 れは次回にゆっくり語らせてもらおうと思います。今日も結局なにを言
 いたかったのかよくわからない文章でしたね。ごめんなさい。とりあえず、日
 常の風景の中や、ある瞬間の中に、いろんな過去の情景の影がひそんでいます
 よ、そんな瞬間を思わず感じる時のふんわりした不思議な気持ちをみなさんも
 味わうことがあるのかな、(デジャ・ヴの反対バージョンみたいなものです。)
 と思い、つらつらと書き下しました。

 では次回、私が今ぶつかっている『大人への過程の戸惑い』をお楽しみに・・。

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 (先週のお知らせに間違いがありましたのでお詫びして訂正します〜編集室)

 『子どもたちの願いに温かい手を!チャリティーコンサートご案内』〜ベイブ

 ●チャリティーコンサート「夢のなる樹〜子どもの夢を実らせて〜」

    1.日時  2002年10月19日(土)
          16時 開場 /17時 開演

    2.場所  目黒区公会堂

    3.出演  TEAM SPACE(ダンスユニット)
          中央大学Swing Crystal Orchestra(ジャズオーケストラ)
          難民子供会(カンボジア民族太鼓)
          上智大学 Safro Family(ゴスペル)

    4.主催  日本外国語専門学校チャリティーコンサート実行委員会
          (ボランティア村)
      後援  CYR(幼い難民を考える会)/NPO
          WAVE(ミャンマーの水と教育を支援する国際ボランティア
          の会)/NGO/目黒区/日本外国語専門学校
      協力  BAJ(ブリッジ・エーシア・ジャパン)/NPO
          ESPミュージカルアカデミー(専門学校)

    5. 他  チケット料金800円(収益金は全て支援の為に使われま
          す。例えば・・チケット代800円で(カンボジア)80
          食分の給食または、16枚の文字表が作れます。チケット
          代800円で(ミャンマー)机1つ・椅子2つが買えます。
          または、練習帳80冊が買えます。

 ┃夢のなる樹 アドレス┃
 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/9384/dreamtrees2002.html

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│【読者からのメール】                         │
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 以前、佐呂間町のなんでも掲示板に書き込みをして下さったHさんが、ご旅行
 ののち、メールと写真をお送りくださったのでご紹介します。

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 お天気もよく、大変楽しい道東旅行となりました。サロマ到着が日没直前とな
 ったため、お祭り拝見できませんでした。。。残念!しかしサロマ湖に落ちる
 夕日には間に合い、素晴らしい夕暮れを体験しました。

 オホーツク海はサケ釣りの真っ最中!こちらでいう『ボラ』のように『サケ』
 が港を回遊しているのに驚かされまた『サケ』を『秋鯵』と呼ぶことにも驚か
 されました。

 釣りの装備が不十分で、サケ釣りには挑戦できませんでしたが、来年は準備万
 端で再度出かけたいと思ってます。

 網走港でこちらの友人所有のヨットを発見したことも驚きでした!写真添付し
 ます。(艇名:月光Jr.船籍はまだこちら@神奈川県シーボニアになってい
 たようです)

 夫も大変北海道を気に入った様子・・・(道路が走り易いと感動しておりまし
 た)是非来年も同じ時期に訪れたいと思います♪

 ┃Hさんがお撮りになった北海道の写真。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1009_dokusya.html

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│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
└───────────────────────────────────┘

 私事ですが、先週から介護ヘルパーの講習会に通っています。隣の遠軽町に毎
 日通っているのですが、わが町からはわたしともうひとり、若佐のUさんが受
 講しています。ヘルパーさんは女の人が圧倒的に多いのですが、このUさん、
 おじさんです。もう現役を引退した正真正銘のおじさん。おそらくもう還暦を
 お迎えです。ある時テレビを見ていて、それは50代のおばさんだったそうです
 が、何かの資格を取ってこれからの人生をまた新たに役に立てたいと言ってい
 たのが心に残り、自分も何かをしてみようと挑戦を決めたのだそうです。ゆっ
 たりと静かに話されるどこにそんな情熱があるのかと思うくらい温厚な感じの
 おじさんですが、わたしはUさんにすっかり魅了されました。将来、きっとこ
 のおじさんヘルパーに癒され感謝するお年寄りの存在があるだろうと確信しま
 す。またひとり、素敵なサロマニアンとの出合いでした。

 そう言えば去年日本一周の途中でサロマにもお寄りいただいた「ごりさん」を
 覚えている方も多いと思いますが、ごりさんは自衛隊を退職後、日本一周を貫
 徹し、その後、ちゃんと講習を受けヘルパーの資格を得、現在ヘルパーとして
 第2の人生を活躍中です。「ご飯仕度が難関ですよ。」とおっしゃっていまし
 たが、来月わたくし上京しまして、ごりさんにもお会いする予定ですので、お
 じさんヘルパーの現状をしかと取材して来ようと思います。

 最近何かと疲れやすくてトシを感じる今日この頃ですが、こんなんでへこたれ
 てはいられないぞと先輩のお元気な姿に励まされます。みんな本当に元気です
 ね!お疲れ気味のあなた、サロマのおいしいもんでも食べて、元気に冬を迎え
 ましょうね!そうそう、新企画『サロマの秋、見〜つけた!』のお便りを心か
 らお待ちします。あなたの参加がなくては成り立ちまあせん。今すぐメールを
 ください。冬になるまで続けたいですね。

 段々寒くなりますが、お体ご自愛ください。ではまた来週。

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│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
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 ▼サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ▼日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。

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┃    【ほぼ週刊さろま】2002.10.09(毎週水曜日発行) 第116号    ┃
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   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
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