ほぼ週刊さろま2002.9.4 10:00発行 第111号

◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html

   ┏━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━┓
┏━━┻━━┛・・・・・・▼WEEKLY THE SAROMA!▼・・・・・・┗━━┻━━┓
┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
┗━━┳━━┓・・・・・・・2002.09.04 No.0111・・・・・・・┏━━┳━━┛
   ┗━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━┛

 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

┌───────────────────────────────────┐
│【巻頭言】 by ももっち                                                │
└───────────────────────────────────┘

 どうなってるんでしょう。この天気!8月中は夏日がなかったというのに、9
 月に入った途端、真夏日を記録しています。全くもって異常気象としか言い様
 がありませんよね。

 しかし、この好天のおかげで畑の作業は助かっているようです。2番牧草は例
 年ならほとんどが、ラップで包んで発酵させるのですが、今年は2番の乾牧草
 もとれています。じゃがいもも収穫期ですが、こちらはどうも不作なようで、
 掘ってみたら腐っていたという事も・・

 かぼちゃ祭りを週末に控えたサロマ町内では、パレードや出店の準備でバタバ
 タしてます。実行委員の方もそれぞれの役割を持って走り回っている事でしょ
 う。裏で支えて下さっている沢山の方々の頑張りに感謝しながら、皆で盛り上
 がりましょうね。

 ┃車で運ばれる牧草ロール。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0904_iku.html

┌───────────────────────────────────┐
│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                        │
└───────────────────────────────────┘

 『「こぶしの花」の予想も外れた今年の気象』

 9月に入って好天が続いている。全ての作物が収穫期を迎え何となく嬉しい季
 節となってくるはずであるが、どうも今年は手放しで喜ばれない状況にある。
 と云うのは、どの作物にとっても発育の大切な時期であった7・8月の気候が
 低温・多雨の影響をもろに受け、いまいちである。

 今年の春は「こぶしの花」が多く咲いたため、間違いなく豊穣の秋を迎えられ
 るものと予想し喜んでいた。ところが、思いもよらない異常気象に見舞われ、
 あらゆる作物に少なからぬマイナスの影響をおよぼした。このことは、自然界
 の動植物ですら感知できないほど気象の異常が大きいことの証明かも知れない。

 いま、世界的に環境問題が大きく取り上げられ、9月2日南アフリカのヨハネ
 スブルクに各国の首脳が集まり、環境開発サミットが開催された。それぞれの
 国の置かれている環境や立場は異なるであろうが、まず先進国が先頭に立って
 行動をすべきであって、大国のエゴを通してはならないと思う。

 我が町においても、ゴミのリサイクル・分別収集が遠軽7ケ町村足並みを揃え
 て本格的にスタートする。個人個人が参加できる環境保全の一つの手法である。
 遅過ぎ感はあるが、第一歩を踏み出すことが必要である。

┌───────────────────────────────────┐
│【告知板】                                                            │
└───────────────────────────────────┘

 『注意!気をつけてください、ルクシ峠の通行時間』

 9月になりました。ルクシ峠の通行時間制限が午後5時までとなりました。こ
 の時間をすぎるとルクシ峠は通行できませんのでお気をつけください。

........................................................................

 『図書館講演会』

     テーマ : 子どもはおもしろい・文学はおもしろい
     講 師 : 那須正幹さん
     日 時 : 9月13日(金)午後6時30分
     場 所 : 佐呂間町立図書館(2ー2215)
           入場無料・託児あり
     主 催 : 佐呂間町立図書館

    「ズッコケ3人組」でおなじみの児童文学者、那須さんをお迎えします。

┌───────────────────────────────────┐
│【ゴミ問題とリサイクル】 by d−b                                    │
└───────────────────────────────────┘

 いよいよ今月からゴミの分別収集が始まりましたが、案の定、取り扱いできな
 いゴミの出し方が見られ、また質問もあとをたちません。またみなさんの質問
 にお答えして、ゴミ分別収集への理解と周知を深めましょう。

 ●質問その1
  「プラ」のリサイクルマークはついていないで「プラスチック」と書いてあ
  るラップはどの分別ですか?

 ●質問その2
  食品を包んだりして、品名とか賞味期限など書いたシールがはってあるもの
  はどのように扱ったらいいのですか?またそこについている食品などはきれ
  いに洗い流さなければならないのですか?

 ●質問その3
  ラップはどのメーカーのものでも(成分が違うと思う)「その他プラスチッ
  ク」でいいのですか?

 ●質問その4
  例えばラーメンのたれの袋はなど中をきれいに洗わなくてはダメですか?油
  のポリ容器やビンなどはどのように扱ったらいいのですか?油がぎとぎとの
  ものでもきれいに洗わなくてはいけませんか?

┌───────────────────────────────────┐
│【あれは30年前 〜昭和47年9月号「広報さろま」より〜】 by Don     │
└───────────────────────────────────┘

 ・“精巧、新鋭のモニター付レントゲン”・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                 ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜厚生病院に設置〜・

 佐呂間厚生病院に今度、新型のレントゲンが入りました。
 これは、日立式TRU−VC型、価格は1,230万と、まさにジャンボで、
 従来の手動式と違い全自動モニター付きで、別室で操作しながら、しかも、い
 ろいろな角度から診察できるもので、患者さんも自分の病状を聞きながら病気
 の状態を観察できる、いわゆる一石二鳥で、胃のとおしなんかに威力を発揮し
 ています。
 またそのほか、X線の自動現像機も入っており、診察時間のスピードアップに
 大きく役立っています。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_09_rent.pdf

┌───────────────────────────────────┐
│【今週の話題】 by うめこ                                            │
└───────────────────────────────────┘

 『ニュースだニュースだ、大ニュース!!』

 なんと「ほぼ週刊さろま」が“表賞”を受けることに決定しました!以下、案
 内の文章をお読みください。

 佐呂間町文化連盟表彰事業審議委員会の厳選審査の結果、貴殿のメールマガジ
 ン「ほぼ週刊さろま」の功績に対して、文化振興賞を贈ることと決定いたしま
 した。

 とのことです、すごいですね!尚、表彰式は9月25日に行われます。

┌───────────────────────────────────┐
│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
└───────────────────────────────────┘

 9月 4日(水) ヘルスアップ教室 体育館 10時

          シルバー健康教室 体育館 13時30分

          市街自治会婦人部班長会議 佐呂間コミセン 19時

 9月 5日(木) リサイクル資源収集日 中地区

          児童・生徒作品展町民センター(19日まで)

          心と体のリハビリ教室 若佐コミセン 10時

 9月 6日(金) リサイクル資源収集日 下地区

          心配ごと相談 老人福祉センター 13時

 9月 7日(土) スター 17時閉館

          サッカー教室 多目的広場 9時

          お話広場 図書館 14時

          シンデレラ夢2002夢パレードほか
                  佐呂間市街・町民センター 18時〜

 9月 8日(日) ふれあい広場 老人福祉センター駐車場 9時30分

          シンデレラ夢2002 町民センター 10時

          サロマフリーマケット ホワイトドーム 10時

 9月 9日(月) リサイクル資源収集 上地区

          結核住民検診 山内商店       10:00〜10:40
                 小野商店前      10:50〜11:05
                 若佐コミセン前    11:10〜11:30
                 朝富公民館前     11:35〜11:45
                 役場前        13:00〜13:20
                 北公民館前      13:30〜13:40
                 若里活性化センター前 13:50〜14:00
                 三田満宅前      14:10〜14:20
                 佐呂間漁協前     14:40〜15:00
                 富武士公民館前    15:10〜15:20

          ワード・エクセル講習会 佐呂間中学校 19時

 9月10日(火) 結核住民検診 西中央公民館前    10:10〜10:25
                 中原孝一宅前     10:30〜10:45
                 佐呂間保育所前    10:50〜11:05
                 佐呂間農協前     11:10〜11:30
                 知来公民館前     10:40〜11:55
                 農協仁倉事業所前   13:30〜13:40
                 浜佐呂間活性化センター前 13:50〜14:10
                 常呂漁協佐呂間研修所前  14:20〜14:30
                 幌岩公民館前     14:40〜14:50

          ポリオ・麻しん接種 若佐診療所 10:15〜10:45
                    小田医院  11:15〜11:45
                    佐呂間医院 13:30〜14:00
                    厚生病院  14:30〜15:00

 9月11日(水) 寿大学 町民センター10時

          ヘルスアップ教室 体育館 10時

          シルバー健康教室 体育館 13時30分

          ワード・エクセル講習会 佐呂間中学校 19時

┌───────────────────────────────────┐
│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                                        │
└───────────────────────────────────┘

 8月30(土)『会場準備&街頭行灯設置』

 いよいよ来週に迫った「シンデレラ夢2002」。今日は、祭りの1週間前に
 行われる会場準備と街頭を明るく華やかに照らすかぼちゃ型行灯の設置が行わ
 れました。

 会場準備には、サロマ高校2年生と先生9名が参加。今年、佐高2年生は総合
 学習で佐呂間の歴史に取り組んでいるそうで、町の産業や色々な分野の歴史を
 学んでいるそうです。

 今回は「かぼちゃ祭りの歴史」をテーマにしたメンバーが、特設ステージの壁
 面の色塗りとステージの設営に参加してくれました。メイン会場である町民セ
 ンター前広場の中央にあるシンデレラ城は、毎年壁面を造り替え、傷んだ部分
 を補修するのですが、今年は彼らもペイントに加わりサロマンブルーをベース
 にさわやかな色合いになりました。会場の設営は、ステージの土台の組み立て
 や机や椅子の搬送等の力仕事が多いのですが、高校生の参加でいつもよりハイ
 スピードで終了。生徒の皆さん、また来年も来てね!

 ┃いよいよカボチャまつり、会場設営の様子です。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0904_kirin1.html

........................................................................

 9月2日(月)『シンデレラ試着会』

 今年は高校1年生の4人組、川又英理子さん・三浦小苗さん・今野敦子さん・
 寺川史恵さん&岸あずみさんの5名に決定。夢パレードの華「シンデレラ」は
 馬車に乗って沿道の皆さんに爽やかな笑顔を見せてくれる事でしょう。

 小中学生・高校生・参加される皆さんそれぞれ趣向を凝らし、パレードに参加
 予定との事。寒い夏が一挙に残暑かな?と思われるここ数日の蒸し暑い気候の
 中、準備をされている皆さんに感謝しつつ、今週末は皆で楽しみたいですね。
             (かぼちゃ倶楽部 パレード製作・ビンゴ班一同)

 ┃かわいい今年のシンデレラ達です。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0904_kirin2.html

┌───────────────────────────────────┐
│【読者からのメール】 編集長のもとに届いたメールをちょっと拝見         │
└───────────────────────────────────┘

 (まずはサロマにパークゴルフでいらした方からお礼のメールが届きました。
  先日放映されたテレビを見て、メルマガ宛にお礼メールを下さったのです。)

 コスモスの花が庭先から満開に咲きほころび、また、空を2匹仲良くトンボが
 飛び交い、文字どうり秋を感じる今日この頃、メ−ルマガジンを作成、また編
 集する関係者の皆様、日頃のご活躍する姿を只今NHKのロ−カル番組は管内
 一円に放映の場を紹介、拝見させて頂きました。さすが住み慣れた佐呂間町を
 愛する皆様方の故郷をピア−ルするお姿に、私は心を打たれた次第です。

 さて、出し抜けにこのメ−ルを差し出すにあたり、自己紹介をさせていただき
 ます。私は北見市高栄西町に住む水戸勝、昭和14年3月14日生まれの63
 歳、職業は会社員で勤務先は留辺蘂町旭の三井物産林業(株)です。

 さて、本日メ−ルマガジン関係者の皆様にメ−ルを出す目的は、平成11年会
 社を60歳で一度定年退職後はパソコンの勉強は申すまでもなく、現在74名
 の北見市ふれあいパ−クゴルフ同好会と申しまして、管内各所で大会を行なっ
 ている団体でございます。

 8月6日は佐呂間町のパ−クゴロフ場をお借りする予定で、早速同町の役場職
 員の知り合いでありますK様を通じ教育委員会に使用許可を依頼するも、あい
 にく同町内会のパ−クゴルフ大会とぶつかり、私もあきらめていましたところ
 遠く北見からの話であり、少々狭いコ−スではあるが若佐のコ−スを使用して
 は如何でしようかと言うとても優しいご案内。私もこの集団の事務局長として
 相手の優しい言葉にとても感銘を覚えた次第です。

 更に8月6日当日は天候に恵まれるばかりではなく、コ−スの整理、芝の刈り
 込み、正に歓迎の誠を場所で提供して頂いたものと感じています。御礼が大変
 遅くなりましたが、メ−ルマガジンとのご縁があり本日改めまして佐呂間町の
 皆様に御礼と、ご挨拶で失礼致します。

........................................................................

 (佐呂間町の「なんでも掲示板」に書き込みをして下さったGTromanさんから
  旅のご報告メールをいただきました。                )

 (前略)29日は8:00にホテルを出発し、サロマ湖&オホーツク海等を観
 光、オホーツク海の美しさに言葉を失い家族でぼ〜〜っと立ちすんじゃいまし
 た。船長の家は混んでいたので、網走まで足を延ばしオホーツクバザールで蟹
 を食し満腹になり、サロマ湖に沈む夕日を見ながら旭川経由でラーメンを食べ
 て富良野に戻りました

 (中略)北海道旅行の感想は『旨い!綺麗!広い!』というものであり、オホー
  ツク海の美しさには涙が出る思いでした。今度は是非知床半島の旅をしてみた
  いです。それと来年にでももう一度失った写真を取り戻すために、サロマ湖に
  行こうと思っています

........................................................................

 (夏には出没すると思われていたのに関わらず来なかったワカからのメール。)

 (前略)実は、10日からこっそり里帰りしようかと計画していたら、6日に
 虫垂炎が発覚!!あれよあれよと入院することに・・・・・。(中略)先週か
 ら始まった夏期講習の後期も、病院から出勤。3週間も病人扱いで、とんだ夏
 休みでした。

 只今、11月のバースデー割引きを利用した里帰りを企画中!!今度こそは実
 行あるのみ!

┌───────────────────────────────────┐
│【とものお気楽日記】 by とも                                          │
└───────────────────────────────────┘

 ○月○日(○)『夜空』

 先日、友人と電話をしていたら、ベランダで電話をしていた友人が、「あ、今
 流れ星が流れていった」と、興奮しながら話をしてくれた。星といえば、そう
 いえば最近見ていない。雨ばかりだったから夜空は真っ黒だった。それに、た
 とえ見えていた日でも夜外に出ることがあまりなかった。

 昨夜、出かけ先から帰る途中、ふと空を見て、星を見つけた。「ああ、いっぱ
 い星がある」童心にあっという間に戻った私は助手席でフロントガラスを見上
 げながらうれしくなった。後ろの子供たちと一緒に、3人で、口を開けたまま
 クビがおかしくなるほど上を向いていた。

 道を逸れて真っ暗な道路に車を止めてもらい、外に出た。北斗七星が見えた。
 スプーン型の星たちが大きな夜空をすくっている。「この星から7倍のところ
 が北斗星?あれ?3倍か??」なんとも頼りない主人を横目に「大熊座のしっ
 ぽが北斗七星。あれが頭であれが足、、、」と、すらすら話す息子。多分あれ
 だろうという北斗星は素敵に輝いている。静岡の私の出身中学は、北星中学。
 「北斗星のように」と名づけられたマンモス中学だった。そのころも、こうし
 て星を見ていたはず。変わらぬ星の下、自分たちはどんどん変わるものだ。

 「天の川が見えるね」と、確かなことを言って名誉挽回をはかる主人。静岡で
 はなかなか見れなかった天の川がここではいつも見れる。今の住宅は数年前か
 らパークゴルフ場が出来、昼間よりも明るい。家の前にはオレンジの街灯が並
 び、夜中11時14分まで誰のためか、静かな道を照らしている。星を見るた
 めに少し車を走らせれば見れるだけ、幸せかもしれない。

「天の川、、、、きれいだろ」と主人が顔を下に向けると、「おーーい、車にも
 う乗ってるんかい?!」と昔の思い出などない子供たちはすでに夜空を見飽き
 ているようだった。

 流れ星は心のピュアな人だけみることが出来るものらしいと、誰かがそんなこ
 とをいっていた。ピュアだと信じてた私の家族はその日は誰も流れ星をみるこ
 とが出来なかった。

┌───────────────────────────────────┐
│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅                                │
└───────────────────────────────────┘

 『命の授業』

 ここ沖縄、またしても台風が近づいている模様。しかし、昨日に引き続いて、
 今日もそんな前触れを感じさせないきれいな青空が広がっています。。。

 さて、そんな中、2個目の集中講議が始まりました。今日の講議でなかなか興
 味深い題材を扱っていたので紹介したいと思います。

 その講議内容は『にわとりを殺して食べる』。はじめ見た時はぎょっとしてし
 まいました。しかし、この講議、とっても学び多く、次のようなものでした。

 『生きる』ということは生きているものの命を取り入れる、ということ。この
 ことを伝えるために、小学4年生の子供達(両親の理解を得て)に、実際生き
 ている鶏の首をしめ、羽をむしり取り、肉を解体し加工して、食べるに至るま
 での作業をする授業が行われた。

 朝から水1滴、1口も何も食べずに空腹でいることが、この授業に参加する第
 1条件。農家から玉子を生まず、餌代だけがかさんできた鶏をいもらい受ける。
 殺されるニワトリたちだ。川辺に行き、ニワトリを放つ。「さあ、ニワトリを
 捕まえて!」その1声で、子どもたちがいっせいにニワトリを追いかけ回す。

 まず始めに男の子が捕まえてきたニワトリを受け取り、首をしめた。ぐにゃり
 と首が垂れる。思わず顔をそむける子どもたち。羽をむしって包丁を当てる。
 「いやだ!」「こわい!!」子どもたちの訴えの叫びを耳に包丁を握った手に
 力を入れる。血がどくどくと流れ、それでも最後の力を振り絞ってニワトリが
 暴れる。その生命力には身がすくむ思いがした。「さあ、はねをむしって。」
 もう力果てて死んだニワトリの加工を指示する。いやがる子どもや親の心をは
 ねかえすように事務的な口調でいった。そうでもしないと誰も動きださない。
 その言葉に突き動かされるようにおそるおそると羽をむしりはじめる親子。そ
 こから裸になった肉を、農家の人が解体する。ここではじめてスーパーで見ら
 れる肉の塊となる。

 こうした作業が淡々と続けられる中、最後の最後まで殺したくない、殺さない
 で、と1羽のニワトリを抱えて放さず、泣き続ける女の子たちがいた。

 その子たちからもニワトリを取り上げ、「今からこのニワトリを殺すから、目
 をそらさずに見ていること!」とかなりきつい口調で言い、全てのニワトリを
 解体した。今まで女の子に抱きかかえられていたニワトリのそのぬくもりが胸
 に痛い。だが、そういう思いを断ち切って授業を続けた。

 解体されたニワトリはくし焼きにしたり、汁ものにいれられて料理された。朝
 から何も食べていない子どもたち。はじめは今さっきまで生きていたニワトリ
 のことで胸を痛め、手を出さずにいた子もすこしづつ手を伸ばし、空腹を満た
 していった。

 ・・・とここまでが授業の概要。正直、なかなか過激な授業をするなあ、と思
 いました。

 でも、このことで多くの子どもたちは変わったようです。まず、1つに自分が
 今まで生き続けていることで、いかに多くの命をいただいてきたか、というこ
 と。さらに、小鳥や犬などのペットをかわいがり、すぐ「かわいそう」を口に
 して涙をす子どもたちが、他人が殺した生き物の肉なら平気で食べ、食べ切れ
 ないと言って捨ててしまう、といった事実が何の迷いもなく起こっていること
 が恐ろしい、とこの授業を行った先生は考えている。

 そのうえで、子どもたちに生き物の命の重みを感じてもらい、自分達が生きて
 いくために行われる「食べる」という行為に神聖さや感謝の意を含めてとらえ
 て欲しいと思ったのであった。

 狩猟時代はこの生き物を殺し食すということは当たり前であり、人は感謝・神
 聖の意を持っていた。いつしか殺す人と食べる人が分離された時から、人は命
 あるものを命あるものと見ることさえできなくなってしまった。自分の手ではっ
 きりと他の命を奪い、それを口にしたことがないということが、本当の命の貴
 さをわかりにくくしている。殺されていくものが、どんな苦しみ方をしている
 のか、あるいは、どんなにあっさりとその命を投げ出すか、それを体験するこ
 と。ここから、自分の命、人の命、生き物の命の尊さに気づかせてみよう、と
 いうものであった。

 授業を受けた学生の意見は実に様々に分かれ、その考え方に触れて多くの価値
 観を感じた。さて、皆さんはどう感じましたか?何かしら意見があればぜひ、
 聞かせてください。
 mailto:chie0429@abelia.ocn.ne.jp

 私の意見は、この授業によって全部の子どもがプラスのものを得るとは言い難
 いが、体験することで物事の原点を振り返ることは大切であると思う。命を扱
 う大がかりなこの授業を子どもたちに提供しようと決心した先生の思いには頭
 が下がる思いでした。

 現代に起きている錯覚の事実を見据え、その矛盾に矛先を当てて見つめ直させ
 ようとするのは、やり方を間違えればただ子どもたちに生々しいショックな体
 験をさせることで終わってしまう恐れもあります。そのことをも踏まえて、き
 ちんとした目的と対応とで学びの場を用意した熱意。なかなかできないことで
 す。今日の夕食は唐揚げでした。(よりによって・・・)生き物のみなさん、
 尊い命を、いただきます。

 註:これは「命の授業」として有名です。サロマでも仁倉で松井さんのニワト
   リを用いて行ったことがあったはずです。   (ほぼさろ編集室 註)

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
└───────────────────────────────────┘

 さて私事ですが、パソコンがまた動かなくなり冷や汗をかきました。今までも
 再三フリーズしていたのでおかしいなと思いつつ、メンテナンスする余裕なく
 こき使っていた結果、突然起動しなくなったのです。iMacは雷事件以来、
 不調のまんまですし、このiBookまでもダメになるとはこれは大変だと騒
 ぎつつも頭の中には先日店頭で見た新しいeMac美しいお姿が目に浮かび、
 それでもどうにかしないとこの「ほぼさろ」の編集にひびくと思ってあせりま
 したが、今回もお助けマンwebnews代表の岡島氏の手により、ちょちょいのちょ
 いで復活してしまいました(のようにわたしには見えました)。まあ無事で良
 かったです。

 また私事ですが、わたしの兄姉達、連れも含めて総勢13名がこのサロマ湖の
 ほとりに大集合するという、我が家にとっては一大イベントがあり、遠くは内
 地の広島、奈良などからはるばるとやって来てくれました。その数日、ここオ
 ホ−ツクは忘れた頃にやって来た真夏という雰囲気で、連日30度を超える厚
 さだったのですが、「北海道は寒い!」と洗脳された御仁達、夏の用意はして
 来なかったなど、暑さと戦いながら、それでもさわやかなオホーツクの風と空
 と海と夕焼けと、何よりもおいしい食べ物と人との出合いをまた楽しんでいく
 ことができ、この地の豊かさに改めて感謝しました。

 やっぱりいいなぁ、北海道!オホーツク!そしてサロマ!!

 今週はいよいよ“シンデレラ夢2002”です。今週号は海坊主もパレードの
 練習の為、原稿はお休み。なおき次長もさっさと準備の為お出かけ。わたしも
 数々の準備の為お疲れ気味と、まったくカボチャ祭り一色の今日この頃です。
 あと数日、思いっきりまい進して、事故なく楽しい手作りの祭りを、今年もま
 たみんなと一緒に堪能したいと思います。是非、是非、お越しください。

┌───────────────────────────────────┐
│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
└───────────────────────────────────┘
 ▼サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ▼日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃    【ほぼ週刊さろま】2002.09.04(毎週水曜日発行) 第111号    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
 ……………………………………………………………………………………………
  ▼バックナンバーはこちら
   http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/backnumber.html
  ▼メールマガジンの登録・解除などはこちら
   http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html
 ……………………………………………………………………………………………
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
 発行しています。 http://www.mag2.com/


バックナンバーインデックス



◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html