ほぼ週刊さろま2002.7.10 10:00発行 第103号

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 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.07.10  No.0103.................★□●
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

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【巻頭言】                                                    byももっち
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台風の影響でしょうか、グズついた天気が続いています。予報では、今週末から
天候が回復するそうです。もうじき清々しい初夏の北海道を満喫できますよ。

牧草収穫も終盤です。土・日に所用で札幌に行って参りましたが、小麦畑が、牧
草刈り取り後の畑のように黄金色に日焼けしていました。直に麦刈りが始まり、
麦作乾燥工場は24時間態勢になりますね。サロマでも、カラっと陽が照ると麦
畑が金貨のようにキラキラと色づくでしょう。作物が実る畑は、まさに自然の宝
庫と言えますよね。

名産のかぼちゃやじゃがいもの花が咲き始めています。シマエビ漁が解禁し、漁
場の方も賑やかでしょう。この時期、自然と味覚豊かな初夏のサロマに、ぜひ一
度足を運んでみませんか?

 ◎・・ビートと小麦畑
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_iku.html

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【町長のつぶやきコーナー】              byサロマバタフライ
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 ●・・大往生

仕事柄、多くの方の通夜や葬儀に出る機会が多い。大切な家族を亡くした悲しみ
は深く、遺族の顔を直視できない時もしばしばある。

先日(6月26日)、小生が古くから親しくしていただいたTさんが亡ったとの
知らせがあった。Tさんは明治42年生まれとのことであるから可也の高齢であ
ったが、物の考え方や日常の生活態度は大変立派な方であった。

4月15日その地域で開催された時期外れの敬老会にも出席しておられ、少し耳
は遠くなっておられたがお元気で小生にいろいろと話をして下されていました。
その後入院したとのことも聞いていなかったのでどうしたのだろうかと心配にな
り、通夜にはどうしても予定が入っておりお詣りに行けないため、せめてお顔だ
けでも見せてもらいお別れをとお宅までお邪魔をした。家族のお話を聞くと、昨
夜まで自分で風呂に入り、食事も済ませ、眠るが如く息を引き取ったとのことで
あった。

Tさんは、地域の誰からも愛され親しまれており、仏様的は存在であり、町の振
興、発展にも多大な功績をされた方であった。まさに大往生とはTさんの生き様
のことを云うのだと思われた。残された家族の方々も淋しそうであったが誰一人
悲しい顔はしておられないように見えた。息子さんが小生に「じいちゃんこんな
物を書いていた」と見せて下された。それは何年前に書いたかは明らかではなか
ったが、遺書にも人生訓とも思えるような立派な内容であった。最後の桁に“私
が亡ったときは赤飯を炊くこと”とあった。小生は家族の方に、これはどうして
も赤飯を炊かなくてはならないのではと冗談に云ったら、“もうすぐ出来上がる
から持って行って食べて欲しい”とのことであった。そんな話をしているうちに
お坊さんがみえ枕教が始まり、お詣りをして赤飯をいただき家路に向かった。T
さんの素晴らしい黄泉への旅立ちが羨ましく思えた。

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【サロマ湖 浜だより】                     by海坊主
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7月に入って始まったエビ漁も、今年は今のとこ順調に漁があるみたいです。し
かし、浜値は例年より幾分やすめのようです。今日からは湖内雑小定置網も本格
的になり、明日からは魚類の水揚げも増えるのではないでしょうか。この時期は
まだそれほど忙しい訳じゃなく、ホタテの施設の浮き球のたし増しだとか、交換
だとか陸での倉庫仕事がメインかな。

ま〜これと言った話題もありませんが、平和に東から朝日がのぼり、美しい夕日
が西に沈んでいる今日この頃です。

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【あれは30年前】〜昭和47年7月号「広報さろま」より     byDon
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┌─────“役場ってでっかいなぁー”〜社会科の施設見学〜──────┐
│                         町内小学校3年生 │
│毎年、町内の3年生が社会科の勉強で各施設を見学していますが、先月5班│
│に分かれて役場庁舎の見学にきました。                │
│初めて中へ入る子どもがほとんどで、珍しいことばかり、説明する係のおじ│
│さんの言葉もうわの空、目新しいものに集中していました。       │
│帰りには、町長からの帳面をもらって、よろこびいさんでバスに乗りました│
│これで、少しでも町の様子が解って利口になったことでしょう。     │
│                                            │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_07_kengaku.pdf

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【今週の話題】                        byももっち
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 ●・・『ラルズカップ全日本ドッジボール選手権北海道大会』

去る7月7日、札幌コミュニティドーム(つどーむ)において、「ラルズカップ
全日本ドッジボール選手権北海道大会」が開催され、若佐小学校で形成されてい
る「佐呂間ドッジボール少年団」が出場しました。出場50チームほとんどが、
札幌近郊のチームで団員数もケタ外れ、5,6年生中心の強豪チームに圧倒され
ながらも、連日の厳しい練習の成果を充分発揮してきました。

ドッジボールといえば、幼少児のレクレーション的なイメージがあったのですが、
日本ドッジボール協会の公式ルールに則った今大会で、スポーツという位置付け
で選手の闘志を垣間見、熱のこもった歓声をしてまいりました。

惜しくも決勝トーナメントには進む事が出来ませんでしたが、団員の疲れた表情
の中には、「敗因を補修し、年明けのクロネコカップ目指して頑張るぞ!」とい
う決意を感じました。このチームワークを今後の学校生活に役立ててほしいと思
います。

 ◎・・ラルズカップ全日本ドッジボール選手権北海道大会
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_iku2.html

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【今週のお知らせ】                       byなおき
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7月10日(水) 希望舞台「おばあちゃん」公演会 町民センター 10時

7月11日(木) 若佐ふれあい会     若佐コミセン     10時

7月12日(金) 心と体のリハビリ教室 浜佐呂間活性化センター 10時

7月13日(土) 2002インターナショナルオホーツクサイクリング
           (〜14日)    雄武町〜斜里町

         サッカー教室      多目的広場       9時

         お話広場        図書館        14時

         商工青年部チャリティビアパーティー
                     町民センター駐車場  16時

         泳力判定日       スター        17時

         水泳指導日       スター        19時

7月14日(日) 全町ソフトボール大会  総合グランド   8時30分

         マークテスト検定日   スター   1〜3級 10時
                           4〜7級 14時

7月15日(月) 巡回うたごえコンサート 富武士・若里小学校

7月16日(火) 巡回うたごえコンサート 仁倉小学校

         3種混合接種      佐呂間医院   13時30分
                     厚生病院    14時30分

         無医地区巡回診療    栃木公民館      15時

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【特別寄稿】〜読者からの投稿を3回に分けてお届けします。   by斑鳩の蛙
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 ●・・「サロマ湖口でのキャンプ」

(前回までのあらすじはこちら)
           http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_kikou1.html

「あの岸へ泳いで行けたら、多分10キロは節約できるはずだけどなあ。だって
向こう岸はもう常呂(トコロ)だよ」Hが恨めしそうに言った。向こう岸までの
水路は200m位だろうか。ガラスのように、いくら静かな水面でも、二人は泳
げる自信はなかった。溺れ死ぬかもしれないより、10キロを歩くほうが断然良
く思えた。実際に、湖水はここだけが長いヘアピン状に奥まっていた。元気付け
るように、「常呂からは道路があるんだ。ここと違ってしっかり歩けるよ」Hは
明るく話を続けた。

浜サロマに着いたときは夕方の6時前になっていた。一時は真顔になった船頭は
直ぐに船をだした。二人は足を撫でながら、Mがどうなっているのか心配してい
るうちに寝入ってしまった。朝、目を覚ますと、病人以外は船頭の家で並んで寝
ていた。Sが言葉にした。「Mはずっと痛みを訴え続けていた。時間があまりに
のんびりと過ぎるので、俺たちこそ焦って不安だったよな。ついに湖口の辺りは
刻々と暗くなってきたのに、船の姿がないだろう。このままではいかんと思い、
薪をどんどん燃やして注意を引いたけど何もなかったさ」

次の連絡隊を出そうか迷ったということだが、これは危険過ぎると止まったよう
である。HとKの脚は昨日よりもさらに棒のように固くなり、ぎしぎしと痛んだ。
歩いた距離は13時間で約40キロになるらしかった。ほとんど休憩をとらずに
真っ直ぐ歩いたのだった。我が高校の行事である強行マラソン(72キロ)より
も孤独で不安に満ち満ちていた。この朝、時間潰しにでかけたカレイ釣りから5
人が昼過ぎに戻ってみると、Mはニヤニヤしながら独りで?どん」をすすっていた。
ちょっぴり納得のいかないこの情景に、少年たちの風向きはゆらいだ。

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【キリンのぶつぶつ】                      byキリン
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 ●・・7月3日(水)「陶芸教室」

7月3日(水)PM7時、図書館講座「陶芸教室」が始まりました。富武士の杉
本さん・阿部さんを講師に招いて作業スタート。

講師のお二人から、基本的な作業行程の手順を教わり、参加した16名の方は各
自1.5kgの粘土を前に奮闘、世界でたった一つ、オリジナルの陶器を完成。
(乾燥させて釜で焼くため、手もとに届くまで数週間かかるそうですが。)
「楽しかった。また、やってみたい。」と大好評の感想ばかりだったとか。

図書館は、日曜日も「午前10時〜午後6時まで」開館しています。ちょっと調
べたい事、ゆっくり本を読みながらのんびり過ごせる読書スペース・ビデオ鑑賞
スペースもあり、さらに児童館併設と言う特典つき。(児童館も今年から土曜日
は10時から開館)

「この本借りたけど、手元に置きたいので買いたいのですが?こんな本あるかな?」
と思っている方、気軽に図書館職員にご相談下さい。  (by 図書館一同)

 ◎・・図書館講座、「陶芸教室」の様子です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_kirin.html

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【とものお気楽日記】                       byとも
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 ●・・○月○日(○)「家族」

いつものように犬の散歩に出かけた時、犬が立ち止まり動かなくなった。国道沿
いの花壇の植え込みに顔を突っ込み、なにやら匂いを嗅いでいる。よく見ると、
犬は蛇のように鋭い歯をむき出して鼻にしわを寄せている小さな子猫の猫パンチ
を鼻ずらに何度も浴びせられていた。暑い日だった。口からよだれを出し、ぐっ
たりしているのに、その猫は勇ましい。

しばらく様子を見たが、親猫らしき猫はいない。周りに家もない、大きな国道沿
い。このままでは国道に出てはねられてしまう。仕方なく、だがなんとなくうれ
しくも思い、その猫を抱きかかえると川で遊ぶ子供たちのところへ連れて行った。
あっという間に大勢の子供たちが集まり、「うちで飼う!」と一人の子がすぐに
家に持ち帰った。が、結局飼えないという事で我が家にやってきた。

「里親が見つかるまで」と旦那の許可を取り、しばらく家で飼うことにしたが、
「名前はなんてする?」と旦那もまんざらでもないらしい。室内犬の我が家の犬
は、動くおもちゃがやってきたと大騒ぎ。かみ殺されるかと心配したが、2日目
には一緒に並んで寝ていた。メス犬だからよかったのかもしれない。おっぱいを
捜す子猫に困り果てているが、顔を舐め、お尻を舐め、こちらもまんざらでもな
いらしい。目やにがひどく出て目が開けられないでいた猫を見て、獣医に相談す
ると、なんとかという感染症で大きくなれないか、このまま長生きできないとい
われた。せきもたまにする。目と鼻と喉を感染症でやられているのだという。

友人が、同じ日に、拾った場所から少し離れたところで同じような子猫や親猫が
道路わきで死んでいたと話してくれた。もしかしたら、あちこちと猫を捨てなが
ら車で走っていた人がいたんだろうかと、その人は推測し、私たちは悲しくなっ
た。たとえそうでなくても、この猫は、今、生きている。たとえ長生きできなく
ても、生きている間は、見守ってあげたい。にゃん吉、エーモンド、ニッコ、チ
ップ、ジーニョ、ヨーダと近所の子供たちからそれぞれ違う名前をつけられた子
猫は、母親となった犬のプチと一緒に、今、私の足元ですやすやと眠っている。

 ◎・・子猫と犬
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_tomo.html

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【あっちこっちのサロマニアン】               by沖縄の小梅
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今回は、私の大学で学んでいることについて少し触れて欲しいと思います。先日
の『教育課程・教育方法』という講議での内容を紹介しましょう。

最近、教育について論議されることが多くありますが、そもそも『学び』とか、
『学習』とかいう言葉はどんな由来を持っているか、皆さんご存知ですか?

ヤマトコトバのマナビとは、マネビともいって、真似をすること。先生の発音の
マネから始まり、字を書くことなど、みんなマネでした。それが学問として続い
て来ました。日本人が発明・発見に弱いのはこうした歴史に関係があるかもしれ
ませんね。

『学習』の『学』は旧字では『學』と書きます。冠部分のメが2つ重なっている
部分。これは先生と生徒の間で「交差」する、やりとりすること。その両脇にあ
る門の字の  學  ような部分は両手ですること。そしてその下の部分は家の
形。子は子ども。子どもが集まって先生と交差する家の意だといいます。『習』
の『羽』は鳥の羽。重なっています。『白』は古くは『自』という形で、動作を
表すので、『習』は重ねて何かをするということだそうです。つまり『学習』と
は、先生と子どもが力を交差させて、やり取りを重ねることをいうようです。で
すから漢字の世界では、学習・学問について一方的な働きとは見ず、師弟の力の
交互のやりとり・・・・子どもの自発性を見ているのだそうです。

そして、ついでに『教育』という言葉について分析してみましょう。
日本語の『教』=ヲシヘ(教え)からくるヲシヘル(教える)というのは相手に
働きかけていく動作だったそうです。現在の日本語のオシエルがタタキコムの意
を含むことが古い由来からわかります。『育』の上部分は『子』の字を上下逆さ
にした形。子が生まれでること。月は肉がつくこと。(満月になるまでの月の形
がだんだん大きくなってゆく変化から)つまり、『育』は生まれて肉がつく、と
いう意味だそうです。

それに対し、『教育する』と英語で訳すと『e-ducate』です。
この『e』は「外へ」の意。『ducate』は「引き出す」こと、つまり『教育する』
は「人の力を引き出す」に発しています。
ドイツ語でも『教育する』は『er-ziehen』で、『er』は「内から外へ」、
『ziehen』は「引き出す」の意です。英語・ドイツ語の世界では「人の能力を引
き出すこと」を『教育』の基本としてとらえているのに対し、日本人は『ヲシフ』
を「力を外からつける」としています。

私は教育とは子どもの能力を見つけだし引き出してあげることと考えるべきと思
います。外からタタキコムノでは、子どもにとっての学びが楽しいものではなく
なってしまうし、みんなが同じものを学ぶのでは、個性を生かせないでしょう。
『学ぶ』こともマネスルだけでは駄目でしょう。子どもを中心に、子ども自身が
手足、頭を使って考えることが大切で、そこから1人1人違うものとらえ、吸収
し、自ら未知の世界へとつながる学びを求め、創造力豊かな子どもとなるように
思います。日本人がこの辺に深く思いを致さないと世界に遅れをとってしまうの
ではないでしょうか。(今現在、教師の一方的な説明と伝達を中心とする一斉授
業が日本国内で79%を占めている。)

こんな風なことを教育学部2年次の段階でやっています。1部分に焦点をあてて
も、内容がとっても深くて考えさせられる議題ばかりです。

ところで今日の沖縄は台風に見舞われています。暴風警報のため学校はお休み。
バスも運行一時停止。飛行機は数多くの便が欠航です。風がほんとうに強い。ご
飯を買いに行きたくて、さっき外へと足を踏み出したのですが。前に進めなかっ
たため結局おうちに戻ってきました。北海道から送られてきたアスパラでも炒め
て食べようかしら。では。また来週。

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【告知板】
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 ●・・染職人の技を学ぶ                     byとも

日時:7月24日(火)〜28日(日)10時から16時まで
場所:佐呂間町町民センター

内容:7月24日 草木から色を作る(講師:角 寿子氏/小樽 染色家)

         草木から染液を作り、顔料を作る。作った顔料からはアレル
         ギーの子供にも安心な絵の具、パステル、クレヨンを作るこ
         とができる。

   25日・26日 藍の型染め(講師:樋口 篤子氏/札幌 型染作家)

         厚紙に模様を描き、くりぬき、そこに糊をおいて藍が染まら
         ないようにする。糊をつけなかったところを藍染。

   27日・28日 筒描き友禅(講師:斎田 次郎氏/東京 筒描き職人)

         糊を筒に入れ、白く残したいところを線で絵を描く。染液で
         布を染め糊を落とす。

料金:1日3000円。ただし、受けたいコースのみでも可能。
定員:各コース30人限定
申込:受講希望コース、氏名、住所、電話番号をお伝えください。後ほど、持ち
   物などご連絡します。
連絡:佐呂間町浜佐呂間 Fukao farm 深尾朋子
                         TEL & FAX.01587-6-2443
                      E-mail t-fukao@d7.dion.ne.jp
主催:日本草木染会議
   環境を考えた草木染を行う染色家研究者一般愛好家など国内外約200人
   のメンバーが学習、情報交換、研究などを行う1998年に発足した団体
共催:アースネットワーク
   環境にやさしく人に安全な天然素材の研究、開発普及、人材育成などを行
   い、世界の人々が健康で文化的な生活を営むことのできる地球環境を確保
   するために発足した、NPO申請中の団体
協力:Fukao farm
   日本草木染会議、アースネットワークメンバー。草木染のほか、顔料作り
   をしてクレヨン、パステル製作を模索中?どもたちを対象に草木染の
   ワークショップを開催
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 ●・・希望舞台『おばあちゃん』                byうめこ

日時:7月10日(水)
   開場18:00 開演18:30 終演21:00
場所:佐呂間町町民センター
料金:大人2500円(当日3000円)
   高校生以下1000円(当日1500円)
主催:希望舞台「おばあちゃん」実行委員会・佐呂間町芸術文化企画委員会夢創

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【釜爺の丸太小屋便り(27)】                  by釜爺
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 ●・・ネコガラス

自分の声を忘れた「ネコガラス」の話です。

同じ町内のTさんは大の菜園家で几帳面…畑には草の顔などみたくてもみれない。
隣接している釜爺の畑は、野原と見誤る草ボウボウで、草が越境するのではない
かと、この時期になると形見が狭い想いで過ごしている。このTさん、五年越し
でつき合っている「彼女」がいるとはなしだした。

出逢いは五年前の初夏、Tさんは無心に隣(釜爺)の畑からやってくる蟻ん子退
治をしていたそうである。背後で「ニヤオー」とねこの声がする…ふた声み声
「ニヤオーニヤオー」振り返って眺め渡してもねこの姿はなく背を向けるとまた
ねこの声…振り向くと声も姿もない…そんなことを繰り返すこと数回で、正体が
わかった。なんと声の主は木の上に留っている子ガラスだったそうな。

カラスが物まねをするのはめずらしい話ではないが、このカラスは、本来のカラ
スの鳴き声をわすれたように以来、ひたすらに「ニャオーニヤオー」と鳴くばか
り、Tさん、最近姿を見せないと少し寂しそうにいうのだった。鳴き声が雌猫の
色っぽい声だったとTさんは強調する。

一緒に話しを聞いていたAさんしたり顔でのたまった…「そいつ、ねこに育てら
れたカラスだ」…釜爺、「ウッ」と言葉が詰まる…「そんな事ってあるのかな」…
そこで、おそまつな一席を…

金物屋のオヤジは不精者、裏の倉庫はあれ放題で野良猫の巣になっていました。
雪が解けてサクラの花の咲く頃、住み着いていたヨモギネコが、一匹のミソネコ
を生みました。とてもとてもかわいがって、ネコがなめるようにそだてました。
ミソはヨチヨチ歩きのができるようになり、それなりにかわいい子ネコになりま
した。ヨモギはそんなすがたをネコ目を細めてながめながら、、ネコなぜ声で言
いました。「わたしのかわいこちやん…はやくおおきくなって、優しいおばさん
の家にうまくもぐりこむのでちゅよ…」ところが、親子の幸せはながくは続きま
せんでした。子ネコは、ヨモギの昼寝のすきに、倉庫のシャッタのすきまから、
冒険に出かけたのです。そして、待ちかまえていた、金物屋のオヤジにつまみあ
げられてしまいました。
そのあとの子ネコの運命は、オヤジしか知りません。

ヨモギは、生ゴミバケツをあさるのも休んで、子ネコをさがしまわりましたが見
つかりません。悲嘆にくれるヨモギのすがたに同情したカラスがいました。
「おなじ生ゴミバケツの仲間じやないか…わたしの子、ひとつくれてやるわ」カ
ラスは、ななつも子をもっていたのでした。「ひとつぐらいやってもあとむっつ
ものこるのだから…」このカラスは計算ができたのです。カラスの頭でしたが、
「カラスアタマ」ではなかったのです。

さて、カラスの子を養子に迎えて、ヨモギははたと困りました。「どやって乳を
のますか、これがもんだいだわ…」ポンポンに膨らんだオッパイをみせても、カ
ラスの子は泣き叫ぶばかり「カウーカウー」(注・このときはまだカラス声だっ
た)うるさいこと、煩いこと…長いくちばしでオッパイをすえるわけがないのだ
から、これも仕方がない…生ゴミあさりに出かけたくとも、ほかの野良ネコの目
つきが気になる…雄のクロブチなど、よだれをながして目はハートだ。
ヨモギは一計をあんじました…     

(さて、どうしたものか…釜爺、その一計を思案する、外のゴンベェにでも知恵
かしてもらうか…)「待てよ…」釜爺の「カラスアタマ」に灯がともりました。
五十代後半の人なら思い起こせるかも知れません、手塚治虫の漫画の初期のキャ
ラクターに「ランプ」がいたでしょう、あの感じで、頭に灯がともったのです。
(ゴンベェは、元々、Tさんの畑の隣の釜爺の畑にそびえていたとど松の巣にい
たのだ。だとすれば、ゴンベェは、「ネコガラス」の子ではないか…Tさんが最
近ネコガラスの姿が見えないというのは、トド松が切り倒されて、巣も子どもも
無くなってしまったからだ…

はたして真相は…釜爺、窓からのぞき込むゴンベェの目をのぞき込む…「ニヤン
とか言えよ」水浴びをしてきたゴンベェの羽根は、まさしく「水に濡れたカラス
の羽根」のように青黒に艶っていた。ゴンベェはなにやらクチバシの奥でつぶや
いている。それから、窓ガラスをノックする。「入れてくれよ…」「やだよ」と
釜爺…

この頃のゴンベェのウンチは、青虫色なのだ。部屋でやられたことには…

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★★【注目の新コーナー『サロマ湖ウルトラ100キロマラソンへの道』】★★
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サロマ湖100キロウルトラマラソンが終わりました。が、まだまだ余韻に浸っ
ているというか、疲れがまだとれないというか・・・。ついでにおっちょこちょ
いのわたしは、真似をして走り始めたというおまけ付きです。

結果が出ましたのでサロマ関係分のみ掲載いたします。

《100キロの部》完走者
  
    ○ 坂大祐さん   9時間19分58秒
    ○ 片岡満之さん 11時間50分40秒
    ○ 住吉健司さん 12時間16分29秒

坂先生は相変わらず速いですね。佐高生の応援を背に、今年も大活躍でした。今
年のサロマ勢はあまりふるいませんでしたね。先週、写真入りで張り切っていた
しとしさん、ワッカの入り口で時間切れとなりましたが、まだまだ走れそうで残
念でした。「サロマンブルー達成!」と応援したのは深尾さんのふたごさんの方
でしたか。サロマ人初のサロマンブルー誕生も、来年に持ち越してしまいました。
そんな中がんばった片岡さん。あまり走りそうに見えないのですが、どこにそん
なファイトがあるのでしょうか。住吉さんはスタート地点にもかわいいお嬢さん
の応援があり、元気いっぱいの力走でした。

《50キロの部》完走者

    ○ 川端信吾さん 35歳
    ○ 伊藤光夫さん 49歳
    ○ 須佐仁さん  41歳
    ○ 掘北勝美さん 44歳

《その他 関係者》

「ほぼ週刊さろま」の旗にさわると完走できるという神話ができつつあるのをご
存知ですか。今年は本当に多くの方が、「ほぼさろ」の旗のご利益で完走を達成
したのです。サロマシューズの写真を送りくださった大阪のMさん、初完走おめ
でとうございます!東京のSさんは去年に引き続きの見事な完走。前夜祭にわざ
わざ旗を探してくださったTさん、ゆっくりお話できませんでしたがスタート前
に旗と記念撮影をし、これまた見事に完走でした。また来年サロマ湖のほとりで
旗を中心に集まりましょうね!

 ◎・・これがその「ほぼさろ」の旗です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0710_marason1.html

 ◎・・webnews「サロマ湖100キロウルトラマラソンの掲示板」はこちら。
    http://www.webnews.gr.jp/CgiBin/bbs-marathon.cgi

 ◎・・「サロマ湖100キロウルトラマラソン」の様子
    http://www.webnews.gr.jp/today/saroma/saroma_index.html

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【編集後記】                    by編集長さくらうめこ
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7月になりました。今のところそう暑くもなく、例年どおりの夏になるのではな
いでしょうか。サロマ湖100キロウルトラマラソンも終わり、一息ついたら今
度はオホーツクサイクリングですね。今年、サロマからは65名のサイクリスト
達が参加するそうです。事故なく雄武から斜里の212キロをたどり着けるよう
お祈りします。

去年、歩いて日本一周をしている今田さんがオホーツクを通過されたのち、影響
されやすいわたしはせめてもとサロマ〜北見間を5日に分けて歩いてみました。
今年はサロマ湖マラソンにすっかり魅せられ、絶対に出ようとは思いませんが、
もう3日も走っています。サロマの風を身いっぱいに受けて走るのはとても気持
のいいものです。

いよいよ花いっぱいの季節です。サロマ湖のほとり、原生花園の素朴な花でも見
に行ってみませんか。畑にもカボチャ、ジャガイモとあっちもこっちも花盛りで
す。収穫の秋も今から楽しみです。

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【ほぼ週刊さろま】2002.07.10(毎週水曜日発行)第103号
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