ほぼ週刊さろま2002.6.5 10:00発行 第98号

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 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.06.05  No.0098.................★□●
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

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【巻頭言】                                                    byももっち
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先週に引き続き、今週もまた雨の日曜日でした。運動会の予定だった学校は残念
でしたね。来週は、町内4つの小学校で運動会が予定されています。テルテル坊
主を吊るして晴れる事を祈りましょうか。

都会と違い、わざわざ山に入らなくとも聞く事の出来る虫の声。最近、すずめや
カッコーの鳴き声に混ざって、「ミーンミーン」と!一度は耳を疑ってみるので
すが、間違いなくセミの声です。更に子ども達が「近所でセミの抜け殻を見つけ
た」と!訪ねたところ“蝦夷春セミ”という紛れもなくセミの仲間でした。溢れ
るほどの自然の音と匂いに抱かれて、サロマは今最高に素晴らしい季節を迎えて
います。

サロマ名産のかぼちゃの植付けが行われています。ご承知の通り、寒さに敏感な
かぼちゃは育てるのが難しいそうです。農家の方が手作業でマルチをかけ丁寧に
扱っています。この手間のおかげで初秋にはホクホクの美味しいかぼちゃが食べ
られるのですね。

 ◎・・かぼちゃの苗
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_iku.html

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【町長のつぶやきコーナー】              byサロマバタフライ
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 ●・・恵みの雨

今年は例年になく好天が続き、農作業はことのほか順調に進んだが、思うような
雨が降ってくれないため、あらゆる農作物が水不足のため各地で被害が出始めた。

先週の金曜日、全町の作況を調査するべく現地に出向いてみたが、特に浜佐呂間
と幌岩方面の一部では、移植したビートが完全に枯れていたり、蒔いた種が発芽
しないままの状態のとろも多く見られ、麦も完全に成長しないまま穂が出始めて
おり、既に減収が心配される。

牧草類は追肥をしても分解して吸収されないため背丈が低く、このまま雨が降ら
ないと大変な事態になるのではと心配していたところへの日曜日の雨、まさに、
“金が降ってきた”と言えるのではないだろうか、まずは一安心である。

雨の降るのが少し遅過ぎのきらいはあるが、すべての作物はこれからが勝負であ
るため、今後の天候に期待するのみである。ただ、これまでの気温が余りにも高
過ぎて、肝心な夏の天気がどう成るのかが、これ又心配である。

今年の春は“こぶしの花”もたくさん咲いたから、こんなところで余り取り越し
苦労をするのは止めよう。

とりあえず恵みの雨に感謝である。

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【サロマ湖 浜だより】                     by海坊主
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先週のはじめに放流も無事に終わり、今はホタテの稚貝を採取する採苗器を垂下
しています。採苗器は通称ちょうちんと読んでいます。そのままで形は提灯にに
ていて、一本のロープに十個ほどついています。

またこのちょうちんを垂下する日は、サロマ湖養殖組合から送られてくるFAX
をもとに、自分の経験と判断で決めます。垂下する日によって、付着する量、大
きさも違ってきます。よって各自の腕の見せ所となっています。ちょうちんに付
着するのは200ミクロンというサイズで、そのため稚貝とは言わず、ラーバと
読んでいます。今年は暖かいせいか、例年よりも十日近く早い垂下となっていま
す。まーそれでも放流後の為ひと段落着いたせいか、朝方以外は港に人影も少な
くなっています。

それと先週末の土曜日には、漁組の婦人部と青年部が植樹をしました。場所は若
佐の旧パークゴルフ場と佐呂間の墓地のまわりです。この植樹は「豊かな森が豊
かな海を生む。」の考えのもと以前から毎年続けられて、全道の漁組が同じ考え
のもと取り組んでいますが、今は全国的なものになっています。サロマ湖を守る
には森を守ることからはじまっています。

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【あれは30年前】〜昭和47年6月号「広報さろま」より     byDon
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┌────“湖畔に1,500本の白樺”〜植樹祭も観光に一役〜─────┐
│                                  │
│今年も緑の季節を迎えて、先月植樹祭が行われました。         │
│植樹も例年は国有林に限られていましたが、今年は浪速、庭田さん前の平坦│
│な保安林で湖が木の間から一望できるところで、苗木には白樺が選ばれて、│
│1,500本が当日各事業所から集まった100名の関係者の手で植えられ│
│ました。                              │
│これが大きくなれば一面白樺林になり、観光にも一役買うことにもなり、国│
│道を走る人達に心地よい風情を与えてくれます。            │
│                                            │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_06_syokuzyu.pdf

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【今週のお知らせ】                       byなおき
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6月5・6日     結核住民検診(場所、時間は↓をご覧ください)
   http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/osir_020416kensin.html

6月 5日(水)   IT講習会(基礎講座)  若佐中学校    19時

6月 6日(木)   リサイクル資源収集    中地区

           寿大学          町民センター   10時

           心と体のリハビリ教室若  佐コミセン    10時

6月 7日(金)   特設人権相談       佐呂間コミセン  13時

           心配ごと相談       老人福祉センター 13時

           IT講習会(基礎講座)  若佐中学校    19時

           水泳指導員養成スクール  スター      19時

6月 8日(土)   家畜共進会        家畜市場     10時

           幌岩地区敬老会      幌岩公民館    11時

6月 9日(日)   運動会       佐小・若里・仁倉・知来・富武士

6月10日(月)   リサイクル資源収集    上地区

           ワードエクセル講習会   佐呂間中学校   19時

6月11日(火)   ツ反接種・風しん接種   若佐診療所 10時15分
                        小田医院  11時15分
                        佐呂間医院 13時30分
                        厚生病院  14時30分

           いきいき親子セミナー   児童館      10時

6月12日(水)   たまご教室        町民センター   10時

           ワードエクセル講習会   佐呂間中学校   19時

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【キリンのぶつぶつ】                      byキリン
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 ●・・6月2日(日)

雨がぱらついた日曜日、運動会があった学校は残念な天気になりました。

北見市東急百貨店(西正面入口)では午前11時より「えびすカボチャの苗」配
布が行われました。小雨模様の肌寒い天気にもかかわらず大勢の方が時間前から
待っていてくれました。

「開始時間を早めて欲しい。」との声も聞かれましたが「時間どうりに来たのに
終わっていた。」となっては申し訳ないということで、時間厳守。ほぼ11時きっ
かりに配布を開始し、ものの見事に数分で終了。あまりに早くに苗が無くなって
しまい、多少時間を過ぎて見えた方には「ゴメンナサイ」になってしまいました。

沢山花が咲いても1株に3〜5個ぐらい実らせた方がおいしいカボチャを育てる
には良いそうです。秋が楽しみですね。

同日、今年のシンデレラ夢2002(カボチャ祭り)の行灯用カボチャの植え付
け作業も行われました。あいにくの雨のため、1時間程で作業終了となりました。
カッパ姿が妙に似合う実行委員もちらほら(笑)。今年の祭りの成功と参加した
方皆さんが楽しめる事を願いつつ、苗も畑に腰を据えたようです。

 ◎・・かぼちゃの苗の配付と苗の移植
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_kirin.html

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【とものお気楽日記】                       byとも
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 ●・・○月○日(○)「散歩」

約1ヶ月の毎日の農作業が一段落し、やっと犬の散歩がゆっくりできる。近所の
子供たちの溜まり場となっている我が家では、「散歩」という響きに耳を立てて
敏感になるのは犬だけじゃない。犬の散歩だか、子供たちの散歩だかわからない
まま、どやどや、ぞろぞろと犬を先頭に行進する。

最近の散歩コースは、サロマベツ川の土手。アカツメクサや名前はわからないが
黄色いアブラナのような花が歓迎してくれる。子供たちは自転車で土手から川原
に続く坂を一気に転げ落ちていく。海老や小魚のいる小さな川を覗き込む。イタ
ドリの枯れ枝を振り回し、大きなサロマベツ川のほとりに立って、水鳥を見つめ
る。頭上をオオジシギが急降下する。朽ちて倒れた大木を足で転がし、慌てふた
めいているアリたちを観察する。

散歩のごとに発見し、驚き、感動する彼らを見つめているのはうれしく思う。学
校でも家でもなく、自然の中で駆け巡り何かをつかんで帰っていく。ダニや、ノ
ミもきっと体につけて帰っていくだろうから、お母さんたちの怒りを買わないよ
う、玄関に入る前には体をたたいて家に入ってね。

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【今週の話題】                         byうめこ
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 ●・・ホタテの稚貝放流、回顧録

しつこく放流の話を続けます。それだけ強烈な経験でした。今回で終わろうとは
思いますが。

まず、あの早朝、浜のあの賑わいは本当に不思議でした。どこにこんなに人がい
たかと思うくらいたくさんの人々ヒト。そして若い人の応援も多く、サロマにも
こんなに若い人がいたんだという変な感動もありました。そして当たり前ですが
若いもん、男衆の力が強いのには感動感激感謝と尊敬でありました。

一方おばちゃんや貫禄あるキャリア組の姿も力強いものがありました。わたしの
行ったところのジージなどは、足は痛いは手には力が入らないわの高齢にも関わ
らず「おら仕事をしないと死ぬべ。」と言うので手伝ってもらわない訳いかず、
船に乗ってはわたしらをちゃんと指揮してくれるのでこれまたとても尊敬です。

何をしてもおもしろかったのですが、まず仕事人らしく作業手袋とゴム手をはめ
るのもうれしく、その黒い手袋は「黒潮」とネーミングがあるのもうなずける話。
船に乗る際は必ず救命胴衣をつけなければならず、その襟にあるタグに書いてあ
った商品名はなんと「ウクンダ」、こりゃ安心だ。もうひとつ見つけたのは船の
上でクルクルまわるもの、きっとレーダーかと思うのですが、それにはおそらく
メーカーの名前「FURUNO」とあって、同船したある御仁のお名前と同じなので、
「あんたの船?」と聞くと喜んでいたとかいないとか。

そんなこんなで何でも楽しい放流でした。仕事は箸より重いものを持ったことの
ないわたしには大変でしたが、船がビュンビュン走るのにも慣れ、でも我が相棒
はこわくて自分の座ったカゴにしがみついていたけれど、カゴにつかまったって
飛ばされるのになぁとわたしは冷たく見ていたのでした。

「酔わなかったよ。」と威張り散らしていましたが、一日中目が回ってクラクラ
していたのはアレは船酔いだと後で知り、十分に酔っぱらっていたわたしでした。
でも本当にいい経験で、サロマにいる限りは一度はやってみるべきだと強くお勧
めします。来年のこの時期には『海坊主と放流体験希望者募集』でもしようかね。

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 ●・・新生さろまにあんスタートする。

サロマの住民のみならず、オホーツクファンや旅好きの間では超有名な民宿「さ
ろまにあん」が新生オープンする運びとなった。これは元オーナーHさんが故郷
苫小牧に帰ってしまわれたあとを、新人“前川さん”ご夫婦にバトンタッチして
新しい「さろまにあん」の誕生となったのである。

前川さんは三重県出身。つい最近までは外航タンカーのエンジニアだったという。
もちろん旅好きで、北海道にも何度も訪れ「さろまにあん」に滞在したことも一
度ではない。民宿をやりたいという夢はあったものの、本当にそれが実現しこの
地サロマの住民となってしまった今、やはり縁と運命を一番感じているのではな
いだろうか。

注目は新婚の奥さん!清楚でさわやかで久々のヒット商品である。こっそり教え
てあげよう、彼女は“ヨッチ”というのである。浜サロマの白い建物のドアを開
け、大声で『ヨッチ!』と呼んでみよう。麦わら帽子とすそをひるがえすスカー
トの似合いそうな彼女に会えるかも。

ご主人の話をうかがっていると、何だか旅に出たくなるから不思議である。しか
し今は若い旅人が少なくなったと言う。大学の卒業旅行で外国へは行ってもわざ
わざ国内をまわる若者の姿は減っている。しかし前川さんは「さろまにあん」に
たくさんの若者を迎えたいと思っている。

「さろまにあん」は通過する宿ではなく留まってゆっくりとサロマ湖を楽しんで
欲しいとのこと。ワッカでもキムワネップでも自転車で行き風を感じて欲しい。
幌岩山も登山口までチャリこいで、そして登ればすばらしい景色が待ってますよ
とおっしゃる。これからのシーズンはサロマ湖にカヌーを浮かべるのもよし、ま
た冬にはパラセーリングももちろん可能である。

北見、網走、遠軽そして女満別と紋別の3市2空港には連絡をいただければ迎え
に行くこともできるし、色々なサロマ、そしてオホーツクの楽しみ方を相談して
欲しいとこの若きオーナーは張り切っている。浜サロマに若者達の笑顔と明るい
声が響く日が間近だ。

「さろまにあん」、それはサロママニアのことだと言う。それならわたし達地元
人も十分さろまにあんである。サロマを愛し、これからもサロマを応援し続ける
者同士の連帯を感じつつ、ハマナスの咲き始めた新生「さろまにあん」を後にし
たのだった。イヌの『テツ』!吠えるんでないよ!

 ◎・・さろまにあんの写真です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_wadai1.html

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 ●・・夢ふうせんに夢のせて

同じ日、同じく浜サロマに、これこそ本当に新しい“介護支援事業所”がオープ
ンした。これは以前紹介したと思うが、元看護婦だった本見さんがぜひ在宅介護
の仕事をと新たに立ち上げたシステムである。事前にスタッフも勢揃いしてカン
ファレンスが行われていたのでお邪魔した。

浜サロマのパークゴルフ場の真ん前にかわいい色の事務所が建っていた。スタッ
フは所長以下8名。よくもこんなに揃えられたと感心する精鋭達である。今のと
ころ女性ばかりであるが、20代から年齢不詳までバラエティーに富み、しかし
意欲に燃える人材ばかりである。

「なぜ今、民間か。」を問われることが多いそうだが、介護保険導入と同時に政
府は民間の介入を許可していたその裏には、事業所同士の競争の結果サービスの
充実と向上が期待できるというのがあったらしい。まさに“夢ふうせん”設立の
目的もそれであり、地域にいらっしゃりながらサービスにもれている方、もっと
して欲しいことがあるのに十分でないと思われる方たちにも満足いただけるよう、
力になりたいとのことである。「地域のために」を大切にしたいので、パークゴ
ルフ帰りのみなさんも気軽に寄ってお茶でも飲むサロンも目指すそうだ。

事業内容をあらためて説明してもらった。

○居宅介護支援事業  〜ケアマネージャーが様々な相談に応じ、ケアプランを
            作成します。
○訪問看護ステーション〜訪問看護師が利用者の健康保持のため訪問します。
○ホームヘルプサービス〜有資格のヘルパーが身体介護と家事援助にうかがいま
            す。

すべて質の高いサービスの提供のため、優れたスタッフを揃え、自信を持って仕
事に当たりたいてとのことだ。

あるヘルパー経験者が語った。「行くたびに『おれはしじみ取りがうまいんだ』
と言うおじいちゃんがいたんです。しじみ取りに行きたくてたまらない、連れて
行ってあげたかった、でもそれはヘルパーの仕事ではないと言われたのです。」
確かに介護保険の仕事内だけでやっているうちはしじみ取りは可能ではない、け
れど利用者がして欲しいことに答えるサービスの提供をしたい、と言うわけで、
この“夢ふうせん”では介護保険外のあらゆるサービスを行いたいと、温泉旅行
をはじめとしたお出かけプランなど、楽しい暮らしに向けての支援を心掛けたい
と計画している。

またこれは“エム・リンク”という事業の一部門であり、“エム・リンク”の本
見社長の談話によると「エム」はミリオンのMであり、リンク、つまり多くの人
をつなぐ仕事を展開したいということであり、得意のパソコンを駆使しての展開
に期待したいと思う。聞くところによると“夢ふうせん”にもインターネットの
利用を考えているそうで、その何かは次回のお楽しみにすることにしよう。

まずはこの素敵な事務所に遊びに行くなり、電話の1本もあればなんでも相談に
ものってくれると言うので、気軽にのぞいてみてはいかがでしょうか。

 ◎・・ここが「夢ふうせん」です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_wadai2.html

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【釜爺の丸太小屋便り(22)】                  by釜爺
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 ●・・釜爺のアンビリバボ

車の走行キロ数がいつも気になる人はいませんか。

なにごとにも無頓着な釜爺は、走行メーターがあることさえ気づかないぐらいだ。
ところが、今朝はちがっていた。おんぼろランクルを運転して街に買いだしにで
かける。いつものパターンで缶ビールに蒟蒻畑…今日ははリンゴ味…ログにたど
り着いてエンジンを止める。ナナナント、存在すら気づかなかった走行メーター
がワイドに視界にせまってきたのである。

123456…目を凝らす。123456…123456…123456…目を
こする…やはり123456。機械にも意志があるかのようにランクルは釜爺に
伝えたのだ。

 「十二万三千四百五十六キロ、これからもよろしくネ…」とランクル…
 「こいつ、人間年齢でいったら何歳になるなのかな…」と釜爺…
 「元気なうちはつきあおう」と記念写真をとった。

 ●・・ゴンベェ

名無しのゴンベェのカラスの子に名前がついた。ゴンベェだ。三羽ともゴンベエェ
では、あまりにも無精過ぎるかとも思うけれど一斉に飯食わせろとわめくのを見
ていたらどれもがゴンベェにみえてくるのだ。五月七日に丸太小屋にやってきた
のだから、早いもので一月近くになる。

1日の午後、カラス小屋の戸をあけておいたら、一羽がとんで、湖の林に消えた。
巣立ちの時期がきたのだとホットしながらも、少し寂しい想いもあった。このゴ
ンべェは、一番よそよそしいかわいげの無い子だったけれど、飯時だけは一番に
近づいてきて戸口でなきわめいていた。二羽になったカラス小屋はにわかに閑か
になった。

翌朝、沢のこかげから、鳴き声がきこえていた。その日は遠出の用事で夕方帰っ
てみると、けたたましい三部合唱が迎えた。よほど後悔したのか、その後は戸を
開けておいても飛び立たずに釜爺の背にとびのっては耳元でわめき散らす。一番
行動的でみがってなゴンべェだ。

三羽のゴンベェと釜爺の関係は、少しずっ親子の関係から友の関係になりつつあ
る。よろこんでいいのか…かなり複雑な想いだ。

まぁ…餌の切れ目が縁の切れ目なんだろうけれど…ネ

 ◎・・釜爺のアンビリバボ記念写真
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_jiji.html

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★★【注目の新コーナー『サロマ湖ウルトラ100キロマラソンへの道』】★★
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今年もまたサロマ湖100キロウルトラマラソンが近づいて参りました。町民の
中にもたくさんの参加者があり、また「ほぼさろ」読者の方々の中には、このウ
ルトラマラソンをきっかけに、ネットでサロマにアクセスなさって来られた方が
多いのを知り、一月前となった今、特集を組んでみたいと思います。

さて今週は『魔のワッカ』について・・・。

サロマ湖100キロウルトラマラソンに参加した方は必ずと言って「魔のワッカ」
のことを口にする。それって何だ?とずっと思っていた。去年、サポーターと称
してコースを辿っていた時、最後についにそこへとたどり着いた。それは我らの
サロマ湖のワッカと呼ばれる砂州なのだ。原生花園もある美しいところに違いな
いはずなのに何が『魔』なのか。

その答えは、もちろん最後のとても疲れているところであることに違いないが、
何よりも単調な長いコースであることがネックらしい。最後の20キロ、同じ道を
往復するのだ。行けども行けども同じような景色が続き、やっとやっとで折り返
してもまだ同じだけ変わらない景色が続くのだと言う。しかしここを抜けられれ
ばすぐにゴールインできるとも言える、確かに『魔のワッカ』である。

今日、今年のソコへ行ってみた。車の乗り入れ禁止はマラソン中のみと思いきや
そこは自然保護専用道路で自動車も二輪車も入れない区間であったのだ。しかし
今日のワッカはとてもとてもさわやかで、一人で散歩するの勿体ないような素晴
らしい遊歩道であった。どうか当日もいい天候に恵まれて、ランナーみんなが気
持ち良く走れるコースであるよう祈らずにはいられなかった。歩いているすぐ傍
らで、いい声の鳥が鳴き交わし、本当に極楽のようであったのだ・・・。

 ◎・・魔のワッカ(極楽のようなワッカ)の様子はこちらから。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0605_marason.html

 ◎・・webnews「サロマ湖100キロウルトラマラソンの掲示板」はこちら。
    http://www.webnews.gr.jp/CgiBin/bbs-marathon.cgi

 ◎・・「サロマ湖100キロウルトラマラソン」についてはこちらを。
    http://www3.runnet.co.jp/info/a/Saroma/

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【あっちこっちのサロマニアン】         by今週は久々の小梅@沖縄
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私は今、大学で「特別活動の研究」という集中講議をとっている。毎週日曜、朝
9時から夕方16時までの討論方式の授業である。10〜12人が1グループを
作り、平日の空き時間なんかを利用して与えられたテーマについて資料を参考に
したり、自分達の話し合いを通してでた結論や疑問などを2枚程度のレジメ(自
分達でまとめたものの資料)にし、生徒みんなに配付して説明し、論点を与えて
討論してもらう形をとっている。先週の日曜は私のグループの発表の日であった。
その日までにほぼ毎日朝8:30から集まっては話し合い、夜の1、2時まで話
の折り合いがつかずにいたこともざらであった。これには全く骨が折れた。なか
なか全員が集まらない中、みんなの意見を取り入れた立派なレジメを作りたいと
言って切羽詰まっている者、リーダーという初めての大役を与えられ、大きな責
任を感じるあまり、多くの事をやり過ぎて空回りしていた者もいた。

私は今回の話し合いの場をとおして多くの事を感じていた。一番始めに思い出し
たのは高校時代の生徒会長をやっていた自分のことだ。ああ、あの時の自分みた
いだ、何から始めてゆけばいいのか、どうみんなをまとめたらいいのか、試行錯
誤していた。何もかもが自分の責任のように感じて抱え込み過ぎていた。今回の
リーダー役を任された男の子に昔の自分がかさなった。この講議のための話し合
いの場は、いろんな人間がいろんな環境の中で育ってきた上で形成された価値観
から意見を述べる。それに対して異論を唱えたり同調したりする。それをいかに
まとめるかが非常に重要だ。話し合いの場には客観的に物見る目を持つ人物が必
ず必要である。今回はその役をすべき人物が状況に飲み込まれてしまったものだ
から、大変なことになっていた。何度も話が同じ所をぐるぐる回ってしまってい
て、後から考えてみると同じことについて3〜4時間話し合っていたこともよく
あったみたいだ。(自分はバイトやら何やらでずっと話し合いの場にいることが
少なかった。)みんな頭が悪いのでないか、と思ってしまうほどだった。だがあ
えて手出しはしなかった。役を与えられたものにとって失礼と思ったし、実際な
んらかの役を与えられたものは彼らなりのやり方で一生懸命成功させようとがん
ばっていたし、何でもこういった失敗や困難があってこそ学びにつながってゆく
ものと思ったから。

たぶん私は一度高校の時に、生徒会で話し合いとかいう人間が正面から向き合う
といった経験をしたことがあるからそんなことを思ってしまったんだと思う。話
し合いに慣れていないみんなにとっては思い通りにいかないはがゆさとか、こう
いった話し合いの場では私情をはさむことほど意味がなくてキリのないものはな
い、ということや、それをふまえて個人対個人という視点で互いを認めあうこと
から始めなくてはいけないとかいうことを学んだと思う。そうであってほしい。

当日、話し合いに話し合いを重ねて迎えた発表は見事失敗に終わった。レジメを
作り上げることに夢中になってしまっていて、重要な話し合いの進め方や全体の
流れについて何も手を触れていない状態だったのだ。予想外の出来事にリーダー
はなげやり、司会進行役は泣きはじめる、で最悪の状態だった。さすがにここで
は黙ってみているのは酷だろうと思い、フォローはしたがここで意外にも今まで
黙っていた者が動きはじめてその場をうまく納めた。案外そんなのって普段黙っ
て物言わぬ者の方が状況把握してたりするんだよね。でもこいつらにはちょっと
頭来たな。土壇場になってやっと動くんじゃなく、もっと普段から入って来いよ
ー!って思った。ずるい。そんなこんなでやっと終わった発表。今回のいろんな
出来事でグループの中の人間がどんな子だ、とか意外な一面やら切羽詰まった時
に思わずでてきた本音とか、なんだか普段見れないものをたくさん目にしておも
しろかったなあ。大変だったけど。

と、いうことで。たんなる独り言。でした。(ちなみに今回私たちのグループが
話し合ったのは人権学習はどうあるべきか。答えのない物事について考えるのは
多大なエネルギーが必要でした。)

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【編集後記】                    by編集長さくらうめこ
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いやいや先週の編集中にお腹が痛いと言っていたうちの子が、結局急性腸炎とか
で入院してしまって、病気自体はそんなに重症ではないと思っていましたが放っ
ておく訳にもいかず(当たり前でしょうが)、この1週間病院と自宅を行ったり
来たり。具合の悪い時には泊まり込み、おまけに私事ですが仕事も始まりとても
忙しくて大変な、でもなぜかとても充実した日々でした。

おかげで入院生活の一端を垣間見、看護や介護のどうあるべきかを考えるとても
いい機会でもありました。サロマが本当にやさしい町であるよう、多くの人達が
真剣に考え努力するようでありたいと思います。

そう言えば先週の大事件、マイパソ雷にやられるの巻にたくさんのお見舞いメー
ルをありがとうございました。また色々なご意見もお寄せくださいね。心よりお
待ち申し上げます。

こうやってキーボードを打ち始めると止まらないから文が長くなって他の原稿が
入らなくなって今週は「懐かしのサロマ」もないし・・なのでこれにて終了する
ことにいたしましょう。

みなさま、パソコンとお腹をお大事になさってくださいね。

毎日のサロマを写真にて紹介しています。佐呂間町のHPをご覧ください。

 ◎・・佐呂間町ホームページは
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/

また「編集裏話」をwebnews編集長の部屋に掲載、こちらものぞいてみて下さい。

 ◎・・webnews編集長の部屋は
    http://www.webnews.gr.jp/CgiBin/light-tomy.cgi

………………………………………………………………………………………………
 《佐呂間町の関連サイトはこちら》
 ◎サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
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【ほぼ週刊さろま】2002.06.05(毎週水曜日発行)第98号
 マガジンID:0000040784
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 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
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