ほぼ週刊さろま2002.5.8 10:00発行 第94号

◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html

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 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.05.08  No.0094.................★□●
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

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【巻頭言】                                                    byももっち
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桜の花が風に舞い、道端に集まっています。薄桃色はすっかり葉桜になってしま
いましたが、代わりにたんぽぽやチューリップなどで色とりどり、春を賑わす草
花が咲き乱れています。辛夷の白はまだまだ健在、山の中腹にグッと目を引く白
が良いですね。

連休中、観光客で混雑していた国道は平日の穏やかさに戻りました。天候も穏や
か、たまに吹く冷たい風がまだまだ初夏にはほど遠いように感じます。オホーツ
クの春をひとり占め、休みボケを解消するためにサロマ湖まで足をのばしてみま
した。抜けるような青空がどこまでも続き、海と空が同じもののように感じてし
まいました。ボーっと眺めていると、つい時間を忘れてしまうので、休みボケの
解消には無効でしたが・・しかも沢山撮った写真はどれもピンボケ。オホーツク
の美しい春をお伝え出来るような写真がありません。

 ◎・・今週のサロマ、平常に戻ったサロマの道路
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0508_iku.html

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【町長のつぶやきコーナー】              byサロマバタフライ
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 ●・・ オホーツク圏の魅力

今年のG・Wは前半と後半があったが、いずれも好天に恵まれ多くの人達が動いた
ようである。今年の春は例年に比べ全国的に気温が高く良い天気が続いため、こ
のオホーツクにおいても、あらゆる春の花が一斉に咲いた。温根湯のツツジ、滝
上町、東藻琴村の芝桜、更に上湧別のチューリップが時を同じくして見頃を迎え
た。

今年は、その時期がG・Wと重なったこともあって何処の地域も記録に残る程の人
出で賑わった。その影響もあってか。我が佐呂間町の道の駅“みのり”や湧別の
“愛ランドYou”の駐車場は車がはみ出ていた。いずれの地域にあってもその経済
効果は少なからずあったであろう。

現在、北海道に於ける観光は一兆円産業となり農業生産と肩を並べるまでになっ
ている。我々が住むこのオホーツクの地域は北海道を代表する観光地でもある。
その中心は何と云っても豊かな自然に恵まれていることであり、食べ物は何を食
べても美味しい。

この自然の素晴らしさに、少し人間の知恵を働かせることによって多くの人達が
来てくれる。それは、子どもから大人までみんなが楽しめ、癒されるところでな
ければならないと思う。

オホーツク圏26市町村は、それぞれが主役であり脇役となっていることが魅力
の根元である。この地域は多くの可能性を秘めているし、住んで良かったと実感
できるところであると小生は信じている。

この連休を利用して、伊豆大島より友人が今年も来た。知床で乗った遊覧船から
熊の親子を見たと興奮して話していたが、そんな自然の素晴らしさもまた大きな
魅力のひとつであろう。

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【サロマ湖 浜だより】                     by海坊主
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連休中に稚貝の入れ替え作業もおわり、幾分浜の方も静かになりました。みんな
ゆっくりと連休を過ごしたのではないでしょうか。しかし、やはり心配していた
とおり、港のあちこちに釣り人の残していった空き缶、釣り餌のから容器などが
見受けられました。残念なことです。これからの浜は稚貝の入っていたザブトン
篭の手入れで、家の前あたりに青いザブトン篭が目に付くでしょう。

さて私も連休は家族サービスで岩見沢、富良野方面へ足を延ばしました。何処も
人であふれかえっていて、込み合っていました。連休中、ゆっくり疲れをとるは
ずが、逆に疲れてしまった人もいるのでは・・・。新緑のおいしい空気でもすっ
て、またがんばりましょう!

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【ゴミ問題とリサイクル】                    byd−b
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先日の春の大型ゴミでも、家電法で捨てられなくなったテレビが出されたりして
いて、まだまだ情報が浸透されていないのを感じましたが、リサイクルも勉強す
ればするほど奥が深いものですね。少しずつ覚えて、正しくゴミとつき合いたい
と思います。それではさっそく質問のコーナーにまいりましょうか。

 Q:お菓子が入っている箱などはダンボールと一緒に出せないのですか。あれ
   は一般ゴミになるのですか。

 A:佐呂間町では現在、紙類として回収しているのは飲料用紙パック、ダンボ
   ール、新聞紙、雑誌類となっています。本来これら以外に紙製容器包装と
   いう分類があり、これにお菓子の箱や包装紙等が該当になりますがますが
   佐呂間町(遠軽地区7町村)では紙製容器包装の回収をまだ行っていませ
   ので一般のごみ(燃えるごみ)として扱ってください。

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〈 d−bのリサイクル豆知識 〉

耳にしたことがあると思いますが、エコマークやグリーンマークといった商品に
付いているマーク、実はあまりよく知られていません。今回はこのマーク中の、
『エコマーク』についてです。『エコマーク』、よく耳にしますが実際には何の
マークなのか知らない人が多いと思います。このマークはリサイクル資源を使っ
て作られる商品だけではなく、有害物質の使用を制限・禁止している商品やリサ
イクルがしやすい商品、長期間使用できるよう設計されている商品、その他環境
にやさしい作りになっている商品に審査をした上で付けられているものです。資
源をリサイクルしても、新しい資源から作られる商品を買っていたので結局は同
じ事になってしまいます。リサイクルされた資源で作られた商品を購入して初め
て本当の意味でのリサイクルになるのではないでしょうか。

 ◎・・リサイクルカレンダーはこちら
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/020311/recycle.html

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 ●・・次回の質問は↓。d−bさんよろしく。

 Q:最近、観光地などでは、リサイクル資源(ペットボトル・缶など)と燃え
   るゴミ、燃えないゴミに分けてゴミ箱が置かれていますが、燃えないゴミ
   とはプラスチック類?でいいのでしょうか。

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【あれは30年前】〜昭和47年5月号「広報さろま」より     byDon
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┌────“火入れは必ず許可を”山へ入るときもとりましょう。─────┐
│                                  │
│                    無煙期間 5月10日〜20日│
│                                  │
│毎年この時期になると山火事が発生して、折角育てた山林を一瞬のうちに灰│
│にしてしまいます。去年は幸いにも大きな火事はなく、若里地区で一件あっ│
│ただけでとめています。                       │
│                                  │
│今年も、先日山火事を絶滅する関係機関が集まって、その対策を協議しまし│
│たが、山火事の予防対策実施期間を4月20日から6月30日と決めて、強│
│調期間を5月1日から31日まで、更に無煙期間を5月10日から20日ま│
│でと決定しました。                         │
│                                  │
│火入れをされる皆さんは、関係機関の許可を受けてからされますよう、特に│
│注意してください。また、山菜などを取りに山へ行かれる人は入林の許可を│
│受けて行きましょうまた、次のことをよく守り、お互いに山火事を予防しま│
│しょう。                              │
│                                  │
│・自分の山以外に入るときは、所有者の許可を受けましょう。      │
│・山に入るときは、特にたばこやマッチに気をつけ、たき火はやめましょう│
│・山菜とり、ハイキングなどで山へ入るときも所有者の許可を受けましょう│
│・火入れは必ず役場の許可を受けましょう。              │
│・火入れ跡地の残り火は、完全に消えるまで見守りましょう。      │
│・風の強いときや、乾燥するときは火入れ、ゴミ焼き、たき火などはやめま│
│ しょう。                             │
│                                  │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
     http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_05_hiire.pdf

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【サッカー教室開催】                          byあべっち
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 ●・・目指せワールドカップ 

サッカー大好き、でも仲間が集まらない。ちょっとサッカーをやってみたいけど
どこに行っていいかわからない。そんな皆さん、是非このサッカー教室に参加し
てみませんか。レベルに応じた指導で、サッカーがもっともっと楽しくなります。
お待ちしています。

 期 日:5月11日(土)から毎週土曜日
 場 所:百年広場多目的広場
 時 間:9時〜12時
 対 象:佐呂間町内の小中学生
 参加料:年間登録料1000円
 申込・お問合せ:
     佐呂間町サッカー協会 阿部(あべっち) Tel 090-3113-7535

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【今週のお知らせ】                       byなおき
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 ●・・今週のお知らせ

 5月 9日(木) 若佐ふれあい会 若佐コミセン 10時

 5月10日(金) 心と体のリハビリ教室 浜佐呂間活性化センター 10時

          心配ごと相談 老人福祉センター 13時

 5月13日(月) 献血車巡回 役場前    10:00〜11:50
                農協前    13:00〜13:40
                森永前    13:50〜14:20
                岸組前    14:30〜15:00
                佐呂間漁組前 15:20〜16:00

          IT講習会 佐呂間中学校 19:00〜21:00

          リサイクル資源収集 中地区

 5月14日(火) ポリオ・麻しん接種
                 若佐診療所 10:15〜10:45
                 小田医院  11:15〜11:45
                 佐呂間医院 13:30〜14:00
                 厚生病院  14:30〜15:00

 5月15日(水) IT講習会 佐呂間中学校 19:00〜21:00

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【平成14年度佐呂間町IT講習会のお知らせ】  パソコンと友達になろう!
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いよいよ来週からIT講習会が始まります。これからパソコンを始めようと思っ
ている方、少しはできるけど自信のない方、インターネット・メールは昨年受講
してできるようになったけど、ワード・エクセルを覚えたい方など、どんどんご
応募ください。

主  催 役場企画財政課・役場企画財政課
受講対象 町内在住で20才以上の方
実施時期 平成14年5月中旬から9月下旬までを予定
講習内容 <IT基礎講座>
     インターネットが使えるようになるために必要な基礎技能の習得
     <ワード・エクセル基礎講習会>
     ワープロソフトで簡単な文章、また表計算ソフトで簡単な計算を習得
講習時間 1講座12時間程度
会  場 佐呂間中学校、若佐中学校、浜佐呂間小中学校
申し込み 役場企画財政課(2ー1214)、役場企画財政課(2ー1295)
日  程 日程その他については上記にお問い合わせください。

         ※ 講師・アシスタント募集中 ※

 ◎・・詳しい内容はこちら
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/osir_020414it.html

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【告知板】                            byうめこ
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 ●・・日替わりお買得品(サンショップよしの)

    5月8日(水)限り
           金目鯛入りすり身  100グラム    69円
           松竹梅 上撰    1.8L    1280円
           冷凍食品・アイス  全品       2割引き
           みよしの餃子    12粒      178円

    5月9日(木)限り
           健康仕立て豆腐   木綿・絹各種    38円
           合成酒 呑蔵パック 1.8L     360円
           よつばロ−ファット 1L       108円
           香貴 野沢菜漬け  250g     168円
           味付け 酢イカ   1パック     228円

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 ●・・オホーツクサイクリングの参加者募集

昭和57年に始まり、今年で21回目を迎える「インターナショナルオホーツク
サイクリング」。初夏のオホーツクを舞台に、雄武町からサロマ湖、網走を経由
し斜里町までの212kmの道のりをサイクリストたちが駆け抜ける大会。みな
さんも一緒に参加しませんか。

今年の開催日は7月12日(金)〜14日(日)。12日は前夜祭、13日に雄
武町をスタートし、常呂町で一泊、翌日14日に斜里町をめざします。

参加申し込みは、5月10日まで。申し込みは、ほぼさろスタッフのあべっちま
で。

 ◎・・詳しい内容はこちらです。
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/osir_020414ohktsk.html

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 ●・・大石学トリオ JAZZCONCERT のお知らせ

    日  時 : 5月26日(SUN)18:00 open 18:30 start
    場  所 : サロマ町民センター
    チケット : 前売 3000円 当日 3500円
    問合せ先 : 佐呂間整骨院(尾崎 2-2444)
    主  催 : 夢造り集団パル

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【キリンのぶつぶつ】                      byキリン
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 ●・・5月のサロマ

行楽日和の大型連休、畑仕事は玉ねぎや甜菜(ビート)の苗植えが最盛期です。
春休み頃にハウスに植えた種が苗になって、連休頃が移植時期です。(今年は、
暖かくなるのが早かったのですでに終わったところもあると思いますが….。)
玉ねぎは、ビニールハウスで育った苗を一かたまりにゴムで束ねて、移植機に積
み込むロールの溝に数人で一本一本置きながら巻き取り、その苗ロールを移植機
に取りつけながら畑に植えていきます。今年こそは!こぶしも咲きました。

桜も今、満開ですね。骨や休みに桜の木の下で、花見は口実って言うのもありま
すが…(笑)。年に一度の終盤を迎えた春を楽しみたいですね。もうすぐホタテ
の稚貝放流も始まります。サロマ湖も春です。

 ◎・・タマネギの移植作業の様子
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0508_kirin.html

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【今週の話題】                        byももっち
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 ●・・手作りこいのぼり

若佐小学校の校庭に現れた児童手作りの“こいのぼり”です。クラスごとに
ゴミ袋を利用し、ポスターカラーなどで着色し完成させたようです。学校閉
鎖になったりして間に合わなかったクラスは連休明けの掲揚となりました。
ちょっと小柄ですが、元気に泳いでいましたよ。

 ◎・・かわいらしい手作り鯉のぼり
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0508_wadai.html

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【釜爺の丸太小屋便り(十七)】                  by釜爺
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 ●・・サクラ散る朝

5月、春の雪にサクラが散った年があった。淡雪にサクラの花びらの降る様は、
大舞台のフィナーレーの豪華絢爛な風情だった。

この春のサクラは一晩中吹いた西風にもまれて散った。早朝、花の残る小枝にヒ
ヨドリが一羽遊んでいた。根方に若芽が芽生えていた。老木に世代交代の意志が
働いたのだろうか…枯れ草を分けて陽を当ててやった。楽しみと心配事が、一つ
ふえた。

モンシロチョウが舞っていた。落花に触れて木立に消えた。道ばたにタンポポの
花が灯っていた。

花びらの積もる採餌場はめっきりにぎわいも失せて、ときおりムクドリが歩いて
やってくる。雪解けの季節には仲間と連れだって現れたミヤマカケスのケー助親
分も抱卵中の女房の世話に追われているのだろうか…

そんな、静かな朝、2階の寝室の窓辺から寝ぼけまなこで下を見た釜爺は目をこ
らした。採餌場に使っていた鳥かごのなかで2羽の小鳥が騒いでいた。あけてお
いた扉が閉じていた。黄色い風切り羽根がきわだつカワラヒワのカップルだった。

小屋に招き入れた。騒ぐ雌を尻目に雄が見上げている。目が合った…「あのとき
の…」釜爺は思い出していた。

あの日は釜爺の60回目の誕生日だった。北風に小雪が舞っていた。テレビで冬
季オリンピックの開会式が放映されていた。ガラスにあたり脳震とうをおこし震
えている小鳥を保護した。。暖かい小屋の中で一日を過ごし黄昏る冬の森へ振り
返りながら帰って行ったあいつだ。右目に強打の後遺症が残っていた。 

小鳥はあの冬の日と打ってかわった元気さで、留まり棒にとびのってピーッと一
声鳴いた。2羽の小鳥は一晩泊まり、若葉の森へと帰っていった。

サクラの散った春の終わりのころ、沢陰の小屋でヒトとコトリが旧交を温める…
そんなお伽噺話があったっていいじゃないか…

 ●・・樹霊の叫び

風の騒ぐ夜が続いている… 夜半、聞き慣れぬ音で目覚めた。今まで耳にしたこ
とのないけたたましい叫び声だった。

この丸太小屋を建てた頃は、頻繁にきこえる奇妙な音に脅かされた。泊るのが不
気味で夜半に街に戻ったものだった。今でもときおり正体不明の音に一瞬おびえ
る事があるがさすがに逃げ帰ることはなくなった。

早朝、カーテンをあけて音の正体がわかった。沢底からそびえ立つハルニレの大
木の枝が折れて、空中で隣の樹の幹によしかかっていた。「正体知ったり枯れ尾
花」と言った話なのに、あの声は片腕を失ったハルニレの樹霊の叫びだと釜爺は
信じている。

 ●・・切手のイラストに一言

ゴールデンウイークの客で、物産館「みのり」はてんやわんやの大にぎわいだ。
この施設ぐらい最初の予想を裏切ったのはないだろう。365日ほとんどこの前
を通過する釜爺も年ごとに大型バスの数も増えているのをみて関わる人たちの意
気込みに賞賛の念が湧く。

さて、ふらりと立ち寄った釜爺は郵便局のにわかづくりの売店をのぞいた。北海
道の花、動物の切手が並んでいた。丸太小屋にやって来る動物たちのもある。エ
ゾモモンガー、エゾシマリス、エゾシカ、キタキツネ、どれもお馴染みばかりだ…
ついつい買っていた。20枚1シールだから、結構奮発したものだ…丸太の壁に
でも飾ろうか…そんな想いが湧いてのことだ。

図柄をよく見て少しがっかりした。エゾシカの胸から、腹、尻にかけての白毛が
ない、体型も腰を落としたカモシカ風だ。エゾシマリスも、一見ネズミと見間違
いそうな雰囲気で何よりも縞が強調されいなかった。

元々はおおきい原画を切手大に縮小した物だろうから、難しさもあるのだろうけ
れど、特にエゾシカの嘘っぽさには落胆…。

食べ物コーナーは長蛇の列で、中でも暇そうなラーメン移動車で待たされること
20分、塩ラーメンを食べ釜爺のゴールデンウイークも終わリにちかづいた。

明日から鶏の燻煙開始だ…今度はどんな仕上がりになるか、漬け込み液のレシピ
を変えてみたのだけれど…。

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【懐かしの佐呂間】                           byももっち
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 ●・・佐呂間町開拓資料館

木造造りに歴史の重みを感じる、佐呂間町開拓資料館です。私はサロマに住んで
9年にもなるのに、この建物の存在を知りませんでした。小学校の見学旅行など
で訪れた方も多いのではないでしょうか?

 ◎・・佐呂間町開拓資料館
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0508_natukasi.html

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【あっちこっちのサロマニアン】            by小梅(久々の登場)
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 ●・・行ってきましたサバイバルキャンプ!!

4月27・28・29日の3日間、数多くある沖縄の離島の1つ、阿嘉島にてキャ
ンプをしてきました。持ち物はサバイバルナイフ・米4合・寝袋・シュノーケル・
モリ・網・ライターにタオル。テントや鍋などの必要最小限の物をジープに積み
込み、友人4人とフェリーにゆられて小1時間。エメラルドグリーンの海と白い
砂浜に囲まれた美ら島(ちゅら島)が私たちを待っていた。

港についてすぐジープに乗り込む。車内は荷物でいっぱいで、3人乗るのが限度
だったため2人が屋根部分と後ろのタイヤ部分にしがみつく形でキャンプをする
浜へと向かった。狭くて急で、上り下りの激しい山道は外にしがみついていたふ
たりにとっては死ぬ思いだったよう。全開に開け放った窓から、「ぎゃーーー!
!」「落ちるううううううう!」のおたけびが途切れることなく聞こえていた。
(到着時には、もう言葉も発することが出来ない状態だった。)

目的地の浜についてから、テントを張り、大きな石を運び集めてかまどを作り、
薪となる木の破片を拾った。(薪には竹状の物は適さないらしい。燃やすとパン
パンはじけて危ないそうだ。)さて、環境を整えたところで、次にすべきは食料
調達。海パンとラッシュ(水中で体温低下を防ぐスーツ)、シュノーケルに身を
包み、モリ片手に海へ出動。魚が好んで集まる場所は、珊瑚が群生している場所
・・・つまりリーフである。かなりの干潮だったため、大きめの熱帯魚がリーフ
内を悠々と泳いでいた。しかし、彼らはそう簡単にはつかまえられない。魚獲り
は相当難しい。

    ポイント1・お魚さんの気持ちになって泳ぐ。
         (つまり相手に敵意を見せてはいけない。)
   ポイント2・魚が自分の存在に違和感を持たなくなるまでねばる。
         (あせりは禁物。)
   ポイント3・冷静な判断と、瞬発力。
         (数少ないチャンスを逃がさない。)

水中では魚が断然有利。そんな中での人間と魚の壮絶な頭脳バトルである。ちな
みに今回、自分の食料は自分で獲るのが原則。なにも収穫がなければご飯は白米
のみである。これは深刻だった。自分のために必死にお魚さんたちと何時間も格
闘していた。でもこの日、私は魚におちょくられまくりで、(近寄ってきてはシュ
ンッと逃げる。これを何度もやられていた。挑発されてたのか…??ちくしょう
め。)結局ただただ体力と精神力と時間だけがどんどん消費されていったのだっ
た…。もう仕方ないから魚は諦めて貝を拾って帰った。

こうして動き回った後に口にするごはんのなんとおいしいことか!!拾った数個
の貝は塩焼きにしておかずとした。「うわあーうわあー!やっばい、おいしい!
!」開放的な気分になっていたからか、行動1つにしても、出来事1つにしても、
なんだか感極まってみんなでことあるごとに「ひょうーひょうー!」と叫びまくっ
ていた。はたから見たら変態集団である。

ペコペコだったおなかも落ち着いて周りが闇に包まれた頃になると、焚き火の周
りに集まって雑談をし、歌を口ずさんでまったりとしたひと時を楽しんだ。

ここで今回のキャンプメンバーを軽く紹介しよう。1日目は私以外は男ばかり。
(わたしも半分男のようなものだけれど…いいかげん女らしくならなくては。年
を重ねるごとにこの問題は深刻化している)沖縄の自然や動物にやたらめったら
に詳しく、キャンプなどの野外生活の知恵にも富んでいる最年長のヨウヘイ。今
回のキャンプを企画した張本人。何かと頼れるが、最近エロ親父化傾向が激しい。
今回のキャンプでは後々釣りで大漁を成し遂げみんなに大きく貢献したピヨ。
(この面白い名前はキリスト教のもとでつけられた名前)行動力は人1倍あるが、
人の忠告を聞かない性分のため危険にさらされることの多い危険人物。目が離せ
ない。かなりの雑学・智識家。普段おとなしいのに、酒の場となると目の色が変
わる厄介者ケン。今回のキャンプで普段見られない1面を多々見せられた。ご飯
を炊くことに関してはプロ並み。細い体ではあるがロッククライミングを趣味と
する隠れアウトドア。今年東京から沖縄にやってきた同じ学科の後輩(1年)ト
オル。初めての海キャンプの中で得たものは1番多かったようだ。初めて流れ星
を見ては大喜び、ヤドカリの行進を見ては大興奮、夜は得意の歌で場を盛り上げ
てくれた。私がハリセンボンをついた時、「かわいそう…」といっていたくせに
後々もりもりとお魚さんたちを食べ尽くしていた(そんなもんだよね。)のが印
象的。

2日目からはもう一人の女の子、しっかり者ヒロコも加わって(彼女は冬休み中、
わざわざ私のおうちにやってきてくれたことがある)楽しい時間を過ごした。し
かし時計の針を気にせずに過ごす時間は心地よい。朝目覚めて塩水で顔を洗い、
早速海に潜り、遊びながら食料取得に励む。昼はさんさんと照る日差しの中、疲
れた体を浜に横たえてうとうとお昼寝をしながら体を休める。夕方頃に再び各自、
モリを片手に海へ出たり、釣り竿片手に港へ行ったり、網を持って潮干狩りに行っ
てそれぞれ食料を集めてくる。夜は火を囲んで、波の音をバックサウンドにいろ
んな話に耳を傾け、満面に星が輝く夜空に目を見張り、月明かりの中とめどなく
歌を口ずさむ。実にゆったりとした時の流れの中、心身ともに浄化される思いだっ
た。好きな時に好きなことをしながらもしっかりと生活を営む。時間・仕事・人
間関係…普段何かに追いまわされることの多い現代に生きる私たちにはこんな心
の余裕が持てる時間が絶対に必要だと感じた。多すぎず、少なすぎず、必要最小
限の中での無駄のない生活を経験することで、本来の生き方が、人間の在り方が
見えた気がした。今まであたりまえのことがとても贅沢なことに思えたり、遠い
世界のように感じたり、見るべきものが違っていたように思えたり…。はっと気
づくことがあまりにも多かった。

そうそう、私、この何もない離れ島で20歳を迎えました。星に囲まれ、月明か
りに包まれて、友人たちの素敵なバースデーソングを頂いて、なんともいえぬ生
まれてから史上最高の誕生日でした。ああなんて幸せなんだろう!!生きるって
すごい、素晴らしい!!

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【編集後記】                    by編集長さくらうめこ
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みなさん連休はいかがお過ごしだったでしょうか。サロマも多くの観光客で賑わっ
たようですね。好天に恵まれて、気持ちのいいサロマをご堪能いただけたかと思
います。

サロマ湖100キロウルトラマラソンにおいでになる大阪のM氏より「くらわん
か餅」が送られてきました。本日の編集にてスタッフのお腹に入りましたので、
ご報告申し上げます。

餅を食べながら考えました。内地にはこのような古くからの伝統と言われるもの
が数あるけれど、北海道に住むわたし達には先住の人達のものをのぞけば歴史は
新しく、今がその歴史と伝統を自分達の手で作っている時なのだなあと思った時、
北海道の子ども達にできるだけいいものを残してやりたいものだと、熱々のくら
わんか餅をほお張りながら思いました。

きれいなサロマ湖の夕陽の様子をキリンさんが撮ってくれました。webnewsのサロ
マのデジカメスケッチにアップされていますのでご覧ください。

 ◎・・webnewsサロマのデジカメスケッチ
        http://www.webnews.gr.jp/today/saroma/02_0507_1saroma.html

毎日サロマの様子を写真にてお届けしています。のぞいてみて下さい。

 ◎・・佐呂間町ホームページは
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また「編集裏話」をwebnews編集長の部屋に掲載、こちらものぞいてみて下さい。

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【ほぼ週刊さろま】2002.05.08(毎週水曜日発行)第94号
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 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
   編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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