ほぼ週刊さろま2002.4.24 10:00発行 第92号

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 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.04.24  No.0092.................★□●
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

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【巻頭言】                                                    byももっち
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気温の高い日が続いています。オホーツク地方でこれほど暖かい春は珍しいので
はないでしょうか?総合公園裏山の芝桜は、上の方がくっきりピンク色に染まっ
ています。中腹に書かれた“さろま”の字も浮き上がって見えます。

農作業の方も、ビートの直撒や肥料撒きなど本格的に始まりました。例年よりも
わずかに早いスタートですが、秋の実りはいかがなるものか。天候に恵まれ良い
収穫期を迎えられるよう願います。

今週末から大型連休に突入しますね。みなさん計画は立てられましたか?私はと
申しますと、間違いなく計画倒れに終わりそうな無謀な計画ばかり。家族でサロ
マ湖一周サイクリングとか、北見歩こう会の登山に参加しようとか・・・実際は
恐らく、何の目的もなく家でゴロゴロする事になりそうな予感がします。

 ◎・・今週のサロマ、ピンクに染まる芝桜です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_iku.html

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【町長のつぶやきコーナー】              byサロマバタフライ
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 ●・・ 悲しいお通夜

仕事柄数多くのお通夜、葬儀等に出席する機会が多い。そのたびに、遺影を見つ
めながらお経やお説教を聴き故人の生涯を走馬燈のように思い浮かべながら冥福
を祈っているが、今夜のお通夜は余りにも悲しい。

1歳10ヶ月の幼い女の子が、インフルエンザに感染し両親の懸命な看護と先端
医学の粋を持って治療にあたった医師のの努力もむなしくついに、快復すること
なく短い生涯を閉じてしまったのである。

彼女の将来を想像し、両親とその家族の心中を思うとき、我が家の孫に思いが重
なり、遺影が見えなくなった。

人寿定め有りとはよく言われるが、まさに無常である。心より冥福を祈り、若い
両親の一日も早い立ち直りを願うのみである。

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 【特集〜「夢ふうせん」を訪ねて】             byうめこ
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いつだか突然のように「夢ふうせん」スタッフ募集のチラシが入ったのは、まだ
記憶に新しいと思う。そこにあった“民間の介護支援事業”とは何であるのか、
興味を持った方も多いだろう。

わたしの大事な友人が兼ねてから介護の仕事につきたくて、この「夢ふうせん」
の門を叩くことになった。その結果、太鼓判いい人達であるから是非会ってきて
と言われ、さっそく訪問してお話を聞くことができた。

彼女“本見さん”は想像していたよりずっとお若い方であった。神戸生まれで、
東京の学校を出て札幌の病院に勤め、ご主人と結婚。そしてサロマへと北上する
人生を歩んで来られた。その本見さんがどうして介護支援の仕事を立ち上げよう
と思ったかを聞いてみた。

  介護支援事業はかねてからの目標というより、佐呂間へ来て人口形成や地域
  への貢献を考えたとき、必要性を感じた。札幌にいたままだと、今まで通り
  病院で働いていたと思う。

と答えて下さり、また、

  介護保険法成立の際に民間もオッケーにしたことの意味は大きい。それは 
  競争を生み、結果、介護サービスの質の向上となり、受ける側はより安く、
  質のいいものを選択することができる。                

  これから立ち上げようと思っている介護支援事業は、優秀なプロ集団が町民
  の切実なニーズに対応し、より細かな、そして安心できるサービスの提供を
  していきたいと思っている。                     

と語ってくださった。ご主人も、得意分野の力量をフルに活かして、これからの
サロマの町の活性化につとめたいという熱い想いがあり、久々に心が踊った。

「夢ふうせん」にわたしの夢までがふくらみ、この新しい事業の可能性に大いに
期待したいと思ったのである。

 ◎・・「夢ふうせん」の“本見さん”です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_yume.html

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【冠婚葬祭】                         byももっち
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 ●・・お亡くなりになった方
         栄  直子さん(96) 西富

        佐々木雄次さん(72) 西富

        佐藤吉太郎さん(91) 富武士

        西村 優花ちゃん(1) 北

    心よりお悔やみ申し上げます。

 ●・・お誕生

    2/ 9  村岡 拓(たく)ちゃん       純さん・和枝さん

    2/20 石川 陽捺(はるな)ちゃん     豊さん・美佳さん

    2/26 藤原 杏香(きょうか)ちゃん    幹也さん・美香さん

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【サロマ湖 浜だより】                     by海坊主
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先週末にホタテ養殖施設の浮上作業も終わり、今週からはホタテ稚貝の入れ替え
作業も始まっています。ウニの試験操業もはじまっているようです。冬の間怠け
ていた体に、みんなスイッチがONになったかのように、忙しく動き回っています。

青い海に青い空、湖面を走り回る船、こう言うと綺麗に思えますが、みんな冬に
なまった体にムチをいれ、日に焼けながら、泥だらけになって仕事してるのがほ
んとの姿です。でも、4ヶ月ぶりに船に乗って、湖面を走り回るのは確かに気分
はいいです。

天候もそれなりに暖かいせいか、釣り人も増えてきました。チカが釣れているみ
たいです。連休になるともっと増えるのでしょう。それはそれでいいのですが、
問題はマナーです。漁民の仕事の邪魔になるようなとこに車を止めたり、ゴミを
その辺においていったりと言うことがあります。是非ともマナーだけは守りましょ
う。どこへ行ってもですけど・・・。

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【ゴミ問題とリサイクル】                    byd−b
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新年度が始まりました。今年、わが町の大きな課題のひとつにリサイクルの処理
があります。いろいろな工夫を重ねて良い方法で実施できるよう、町民のみなさ
んの協力もお願いしたいと思います。

それではさっそく質問のコーナーにまいりましょうか。

Q:リサイクル品を入れるビニール袋はもう配布されないのですか。

A:今年度は6月上旬に配布する予定があります。昨年までの在庫の確認があり
  若干遅れてしまいすみません。リサイクル専用袋がなくなってしまった場合
  透明か半透明で中身が確認できるごみ袋でだしてください。今年は新たに、
  その他プラスチックのごみ袋が加わり(別配布になります。)5種類の袋を、
  配布する予定です。来年以降については未定です。

Q:その他プラスチックは収集後どうするのですか。

A:プラスチック製品のリサイクルは、もう一度プラスチックの製品を作る原料
  にしたり、油に戻したり、燃料として使うのが主な例です。プラスチックの
  原料は皆さんご存知のとおり石油ですので、燃料として適正に加工され大型
  の工場などで灯油や重油の代わりに使われています。

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〈 d−bのリサイクル豆知識 〉

今回はリターナブルびんについてです。リターナブルびんといわれても何のこと
か?となりますが、ビールびんや一升びんのように何回も使われるビンのことで
す。もっと分かりやすく説明するとお店に持っていけばお金がもらえるびんのこ
です。このびんはいったい何回ぐらい使うことが出きるのでしょうか?
答は、ビールびんだと約15回、一升びんだと約12回、牛乳びんはなんと50
回から60回も再利用できるですね。これを一般のびんと一緒に出すと、一緒に
割られてしまい又作りなおさなければなりません。リターナブルびんはお店やさ
んに返すようにしましょう。但し、物によっては引取ってもらえないびんもあり
ますので、お店屋さんに確認してください。

 ◎・・リサイクルカレンダーはこちら
    http://www.TOWN.saroma.hokkaido.jp/osirase/020311/recycle.html

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 ●・・次週の質問は↓。d−bさんよろしく。

 Q:お菓子が入っている箱などはダンボールと一緒に出せないのですか。あれ
   は一般ゴミになるのですか。

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【温水プール Star情報☆彡】           問合せ先 2ー2261
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 ☆・・ベビースイミング教室

    ★ 対 象 ★  1〜3才の子どもと保護者
    ★ 日 程 ★  5/9(木)〜9/26(木)
    ★ 持 物 ★  水着、水泳帽子、バスタオル
    ★ 申 込 ★  必要なし

 ☆・・マスターズスイミングスクール大募集!!

    ★ 対 象 ★  中学生以上の方(今年から町外からも受け入れ)
    ★ 日 程 ★  5/9(木)〜7/18(木) 第1期スクール
    ★ 申 込 ★  町民先行予約受付中

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【あれは30年前】〜昭和47年4月号「広報さろま」より     byDon
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┌─────── “献血功労者として9名表彰される” ────────┐
│                                                                    │
│毎月、採血車「ひまわり号」がきて、定期的に採血しておりますが、町内で│
│10回以上献血した人が日本赤十字社から表彰されました。       │
│                                  │
│■表彰者                              │
│     永代町   金 沢 福 美 さん  川 田 武 稔 さん  │
│    西 富   鴨 井 益 子 さん  浅 沼   幸 さん  │
│     北    川 村 英 一 さん              │
│    宮前町   小 池   栄 さん  小 西 ふじ子 さん  │
│          佐 藤 栄 敏 さん  為 広 好 孝 さん  │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
     http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_04_kenketu.pdf

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【今週のお知らせ】                       byなおき
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 ●・・今週のお知らせ

 4月24日(水) 粗大ゴミ収集 栄・富武士

          無医地区巡回診療 幌岩公民館 14時30分

          剣道少年団父母の会総会 佐呂間コミセン 18時

          市街自治会婦人部班長会議 町民センター 18時

          社会教育委員会議 町民センター 19時

 4月25日(木) 乳幼児健康審査 佐呂間コミセン 13時

          シンデレラ夢2002実行委員会 佐呂間コミセン18時

 4月26日(金) 粗大ゴミ収集 宮前町・永代町・幸町

          寿大学 町民センター 10時30分

          日赤奉仕団総会 佐呂間コミセン 14時30分

          野球協会総会 佐呂間コミセン 19時

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【平成14年度佐呂間町IT講習会のお知らせ】  パソコンと友達になろう!
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主  催 役場企画財政課・役場企画財政課
受講対象 町内在住で20才以上の方
実施時期 平成14年5月中旬から9月下旬までを予定
講習内容 <IT基礎講座>
     インターネットが使えるようになるために必要な基礎技能の習得
     <ワード・エクセル基礎講習会>
     ワープロソフトで簡単な文章、また表計算ソフトで簡単な計算を習得
講習時間 1講座12時間程度
会  場 佐呂間中学校、若佐中学校、浜佐呂間小中学校
申し込み 役場企画財政課(2ー1214)、役場企画財政課(2ー1295)
日  程 日程その他については上記にお問い合わせください。

         ※ 講師・アシスタント募集中 ※

 ◎・・詳しい内容はこちら
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/osir_020414it.html

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【告知板】                            byうめこ
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 ●・・オホーツクサイクリングの参加者募集

昭和57年に始まり、今年で21回目を迎える「インターナショナルオホーツク
サイクリング」。初夏のオホーツクを舞台に、雄武町からサロマ湖、網走を経由
し斜里町までの212kmの道のりをサイクリストたちが駆け抜ける大会。みな
さんも一緒に参加しませんか。

今年の開催日は7月12日(金)〜14日(日)。12日は前夜祭、13日に雄
武町をスタートし、常呂町で一泊、翌日14日に斜里町をめざします。

参加申し込みは、5月10日まで。申し込みは、ほぼさろスタッフのあべっちま
で。

 ◎・・詳しい内容はこちらです。
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/osir_020414ohktsk.html

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【キリンのぶつぶつ】                      byキリン
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 ●・・4月21日〈日〉

仁倉の林道を少し奥の方に入って行くと水芭蕉の群生地があります。町内に他に
群生しているところもあるかもしれませんが「今日あたり見頃です。」と教えて
もらい、行ってみると「見つけた〜。」湿地に咲く花と思っていたのに、比較的
乾いた場所にも咲けるのですね。長靴を持参していましたが、スニーカーのまま
で近くまで歩いて行って撮影。満足して林道にもどると道を挟んだ山側の湿地一
面が水芭蕉。目がテン(笑)。林道を走っていたので道幅に気を取られて片側し
か見てなかったんですね。

〔へびのまくら〕などと、ちょっと気の毒なニックネームを持っていますが、こ
れだけ見事に咲いていたら、蛇も寝るのに困るだろうに..(笑)。

 ◎・・見事なミズバショウの群生です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_kirin.html

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【今週の話題】
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 ●・・消防の春期演習

去る20日、佐呂間町消防団の春期演習がおこなわれました。まずは町営グラン
ドにて開会式、その後町内にて本番さながらの放水をともなった演習などが行わ
れ、パレードとともに今年の火の用心を合わせてアピールしていました。

 ◎・・市街で行われた放水演習の様子。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_syoubou.html

 ●・・佐呂間高校参観日

丘の上にある佐呂間高校。道立であるけれども「町立」をうたい、町民に親しま
れる学校をめざしている(はずだ)。参観日にお邪魔してみた。

お天気も良かったが、教室はどこも明るく、生徒達の表情も良かったように思う。
以前気になった服装の乱れもあまりない。服装のことをとやかく言いたくはない
が、以前廊下で見た男子はズボンを下げて柄物のパンツをしっかり見せていた。
あれがオシャレなのかなぁ・・というような子はいなかったように思う。

授業もあちこちのぞいてみたが、まず先生がどことなく楽しそうで、当然、その
雰囲気が生徒に伝播し楽しそうな学校の様子をうかがうことができた。(なんと
結婚間近な先生も“ふたり”もいらっしゃるそうで、そこはかとなく幸せムード
がまん延しているのだろうか、でも決して浮ついたものではなくいいね。

『英語』設問〜6月15日はなんの日でしょう。答え〜It is the wedding day.
そうですか、そうですか。『化学』気温を温度計で測れるのはどういうことか。
『保健』平均寿命について。『政治経済』法の拘束力とは。『古典』1192いい国
鎌倉時代、1338いざ都の室町。あれ、日本史になっちゃった。かつてはイヤにし
か思わなかった勉強が、今となっては学んでみたくてたまらないのはなぜだろう。
丘の上の学校として、町民に大きく開かれて欲しいと強く思う。

 ◎・・授業の様子(家庭科 被服の実習の様子)
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_koukou.html

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【とものお気楽日記】                       byとも
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 ●・・○月○日(○)「『美しい』と感じる物差し」

先日の金曜日、札幌に子供を連れて急遽向かった。土曜日に当別町での「NPO設
立フォーラム」に参加するためだった。土曜日は主人も消防演習で家に朝からい
ない。だから「出かけておいで」と快くOKしてくれた。感謝である。NPO−特定
非営利活動法人。最近よく耳にする言葉だが、よくわからない。当別は「当別エ
コロジカルコミュニティー(TEC)」という団体が今回NPOに認定。活動をスター
トした。当別を主な活動フィールドにして環境教育、環境保全事業などを行うと
いう。

どうして北海道を横断してまで私がそれに参加しようと思ったのか。それは、い
ろんな理由がある。TECの代表の山本さんやフォーラムの司会を務めていた大学
院生の関本君も面識がある。毎年ここ数年夏にサロマのユースホステルで、東京
と大阪の子供たちに「自然体験村」というものを開催している。都会から来た子
供たちに自然に触れ合ってもらおうという企画であり、その中で私は子供たちと
染をして、染めた羊毛でぬいぐるみを作ってみたり、草木から顔料をとって、絵
の具を作って絵を描かせている。この体験村をサポートしていたのが、TEC代表
の山本さんであり、関本君だった。私の染めは、所属するグループが「環境を考
えた染め」を基本としているため、私も自然とそういう方向を進んでいる。だか
ら山本さんや関本君が今回のフォーラムに声をかけてくれたのだろう。この染め
のグループはその上にアースネットワークという組織団体がある。地球規模で環
境を考えた活動をしている組織が集まってできた団体で、今、この団体はNPOに
申請をする準備を始めている。どういうわけか、染めのグループのメンバーだけ
でなく、その上のネットワークのメンバーにもなってしまった私は、NPOが何な
のか、環境とはどうすべきなのか、知らなければいけなくなった。山本さんたち
が誘ってくれた話はこれ幸いだと、この機会に勉強することになったのだ。

フォーラムではっとしたことは、「環境問題とは、対自然だけではなく、対人で
もある。人とのコミュニケーションがうまくいかなければ、環境問題は解決しな
い」当然のことだったが、改めてそういわれて、自分を顧みてしまった。自分の
染めは自分だけが環境を考えていると思い過ごしていないか、人との出会いや付
き合いを大切にしているだろうか、そこからたくさんの人たちとコミュニケーショ
ンが図れているだろうか。反省すべき点が山ほどある。

NPOがどういうことなのか、まだよくわからないままだが、多くの問題提起を私
に投げかけてくれたフォーラムだった。

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【釜爺の丸太小屋便り(十六)】                  by釜爺
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 ●・・ハクセキレイのカップルの場合

作業小屋の窓の中でセキレイが騒いでいるのが目にはいった。どこからか潜り込
んだらしい。出してやらなければと外に出ると、軽トラがやってきた。トシ爺だっ
た。椎茸のほだ木を運んで来て、沢の中にキノコ園を造るのだと言う。二年後の
春には仲間でキノコパーティをやるのだと張り切っている。「種をまかなきゃ生
えないのさ…」当たり前の事だけど、トシ爺が言うと重みがある。あれやこれや
で、すっかり閉じこめられているセキレイのことをわすれていた。

翌朝、小鳥がけたたましく鳴いた。部屋の中かと見渡すほどの声だった。テラス
の囲いの上をセキレイの雌がいそがしく歩き回っていた。雄の姿が見えない。釜
爺は作業小屋のセキレイを思い出した。「もしや…」と不安が湧く。小屋の中を
探したが、セキレイの姿は消えていた。

どこへ消えたものやら…今朝も一羽のセキレイが相手を捜して鳴いている。道ば
たのこぶしの花が咲いた朝だ。

 ●・・イヤイライケレ

暖かい日が続く…しらかば樹液を採取に出かける。ペットボトルに樹液が溢れて
いる。釜爺は唖然とする。そこにはキラリと輝く「森の雫」はなかった。白濁し
小さな浮遊物すら認められる。甘みも薄れていた。これは何かの合図だと察した。

木の栓を打ち込み終わると、しらかばは凛とした姿にもどった。幹から管を下げ
ている姿は思えば痛々しかった。無意識に手のひらで、純白の幹を叩き先住の民
の言葉で「ありがとう」と囁いていた。

イヤイライケレ…     ありがとう…

そうそう、ニンニクの水耕栽培の実験、予想に反して水の勝ちでした.

 ●・・こわい話

餌採場にめっきりと小鳥の姿が少なくなった。代りにヒトの訪問が多くなった。
トシ爺がきこり道具を軽トラに積んでやってきた。沢を整理するといって沢の中
にきえた。

高校の若い先生が訪ねてきた。新たに始まる総合学習の講師依頼だった。サロマ
の歴史を2年生53人が5つの班に分かれ学習するのだと言う。「面白い話の出
来るヒトと言う事で…」白羽の矢が立ったのだと言う。それが気にいってOK…

知床のホテルの若い営業マンがやってきた。釧路の高校の宿泊研修で、小枝アー
トの講習を頼むと言う。二百五十人が対象だと言う。少しお金になりそうだった
けれど人数にビビッて丁重にご辞退した。

西興部の「木夢」の指導員がやって来た。私事で「木工辞典」とか言う本の取材
だった。ついでに「木夢」での一月間の作品展示と期間内の「小枝アート教室」
の開催を約束させられた。

こんな「こわい話」が続く日は珍しい…

 ●・・怖い話

見渡すと、沢は様相を一変していた。釜爺は耳のあたりの長い毛を思わず引っ張
る…ボウボウ髪が刈り上げられた気分だった。「してやられた…」と涼しげな景
色を眺める。トシ爺が汗ばんだ顔で沢をはい出てきた。「飲むには、ちと早いか…
」と二人は頭上の太陽をみあげる。そこへ、「アイヌネギを採に来た帰りだ」と
言いながら、マコ爺がやってきた

エゾエンゴサクの紫の花が熱した油に藤色に鮮やかにひろがった。ヨモギが、大
きな雪の結晶のように浮いてくる。ツクシ、フキノトウ、イラグサ、と次々と天
ぷらに変身…最後にアイヌネギがプックリ膨らんで浮くと甘い香りが小屋をみた
した。沢縁の春を肴に早すぎる飲み会が始まった。

トシ爺が「樹殺し」の話をはじめた。自生して大きくなったしらかばの樹が邪魔
になるので殺してくれ」と頼まれた。手口はこうだ。「ドリルで幹に斜め下に穴
をあけて灯油を流し込め、放置しておくと一年もたっと立ち枯れてしまう」と言
う。「伐れと言うのなら伐った…でも、それは可哀想で出来なかった」と、トシ
爺は怖そうにブルッと肩をふるわせた。

マコ爺が続ける…「木材屋の秘話だ…」山で一番見事なセンの大木の払い下げが
認められなかったオトコが、密かに樹の根に数箇所穴をあけて灯油を流し込んだ。
そして、立ち枯れの銘木をまんまと手に入れた…三人の爺、大いに憤慨する…

しらかば樹液の恵みに浴して過ごした春の始まりだった。水割りもコーヒーも樹
液ご飯も極上だった。生きて自然との共生を堪能した日々の中で、「樹霊」の気
配を感じていた。

二足歩行のヒトは生き場所を定める自由がある。生き方もだ…しかし数百年もの
悠久の刻を寡黙に生き続ける樹と比べるとなんと希薄な存在だろう。老木に「樹
齢」が宿って不思議はない…と三人のアル中爺の意見は一致した。「樹殺し」の
話はとてもとても怖い話だった。

キミ婆の向かいの車で、ヘロヘロに酔った二人は賑やかに帰っていった。

静けさの戻った丸太小屋に夕暮れが忍びよる。トシ爺に散髪された沢の木々が風
に騒いでいる。囁くような…叫ぶような、「樹霊の声」がきこえる…

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【懐かしの佐呂間】                           byももっち
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 ●・・宮前公営住宅

宮前公住と言われていますが、実は住所は西富であるというこの住宅。けっこう
古くて、かつて大雨の時など良く床上浸水の被害にもあいましたが、徐々に建て
直しされ、すっかりきれいになりました。新しい住宅は2階建てで、ハイカラな
外観を呈し、このあたりの雰囲気も一新しました。今も建て替え工事は続いてい
て、一部古い住宅も残っていましたのでご覧ください。

 ◎・・建て替え中の宮前公住
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0424_natukasi.html

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【編集後記】                    by編集長さくらうめこ
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本当に初夏を思わせる暖かな、と言うより暑いくらいの日が続いています。青柳
の芽吹きの色が本当にきれいです。

そんな命の息吹を感じる時に、小さな命が亡くなりました。風邪は本当にわいで
す。わたしも自分の子を同じ病気に見舞われて、たとえどんな状態になろうとも
命だけはお助けくださいと神に祈った昔があります。若いご両親がかつてのわた
しと同じ気持ちで祈ったであろうに、その願いむなしく召されてしまった幼い子
を思うと、なんとも切ない気持ちでいっぱいです。優花ちゃんのご冥福をお祈り
し、せめて神様が若いご両親をお守りくださるよう祈りたいと思います。

サロマは花が一斉に咲き始めました。ツツジ、芝桜、水仙・・・。きれいです。

毎日サロマの様子を写真にてお届けしています。のぞいてみて下さい。

 ◎・・佐呂間町ホームページは
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/

また「編集裏話」をwebnews編集長の部屋に掲載、こちらものぞいてみて下さい。

 ◎・・webnews編集長の部屋は
    http://www.webnews.gr.jp/CgiBin/light-tomy.cgi

………………………………………………………………………………………………
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 ◎サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
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【ほぼ週刊さろま】2002.04.24(毎週水曜日発行)第92号
 マガジンID:0000040784
   発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
   編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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