ほぼ週刊さろま2002.2.6 10:00発行 第81号

◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.02.06  No.0081.................★□●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【巻頭言】                                〜ももっち
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

吹雪の後の静けさとでも言いましょうか、ここ数日は穏やかに経過していますね。
気温が高いため、屋根に積もった雪が何本もの氷柱をぶら下げて今にも落ちそう
に垂れています。それがまぁ〜、その尖った氷柱の先を我が家の窓に向けている
のですから恐ろしい。突付いて落とす勇気もなく、ポトポトと少しづつ落ちる水
滴をじっと見つめ、ハラハラ・ドキドキの日々を過ごしております。

みなさん、鬼退治はしましたか?我が家では節分の日、鬼が不在だったので一日
遅れで豆まきをしました。保育所の豆まきで本物のような鬼の迫力に大泣きして
きただけに、紙のお面をかぶった鬼は全然怖くはなかったようです。一年の厄・
自分の中の鬼を追い払い「今年も一年元気に過ごせますように!」という願いを
込めて。

暦の上では立春ですね。しかしこのまま春が訪れるはずもなく・・(ウィンター
スポーツを満喫してない私は、まだまだ冬で良いと思ってみたりもするのですが
・・)もう一度や二度は吹雪を経験する事になるのでしょうね。

 ◎・・保育所での豆まき。
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/02_0206_iku.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【町長のつぶやきコーナー】              〜サロマバタフライ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・人生を全う。

今日、わたしはある方の葬儀に参列した。筒井楠さん、享年104才。わが町の
最高齢者を亡くして残念な思いで出かけたのだが、おばあちゃんの遺影を前に、
違う思いを胸にいだいた。彼女は明治30年に生まれ、大正9年に佐呂間に移住、
まさに佐呂間町とともに、大正、昭和、そして平成ヘの開拓の歴史を歩んできた
のである。

おばあちゃんの100才のお祝の時の写真も見せていただいた。素晴らしい人生
を全うした人の顔であった。しわの1本1本に、しっかりと歴史が刻まれていた。
こうした素晴らしい先人に出会い、今、わたしは何をしなければならなかを思い、
また次の世代に何を残したら良いのかを真剣に考えたいと強く思いながら弔辞を
読ませてもらった。

筒井楠さん104才、今まで本当にありがとうございました。心からのご冥福を
祈りながら、人生を全うすることの素晴らしさを思い、晴れ晴れとした気持ちに
なったのも事実である。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【釜爺の丸太小屋便り(五)】                   〜釜爺
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・雪ん子の 「花と夢」

吹雪が屋根裏部屋の三角の明かり窓をたたいて、裸木の梢が黒く影絵のように騒
いでいる…釜爺はベットで眠れぬままに、天窓に降り積もっていく雪をボンヤリ
と眺めていた。

釜爺はその時、不思議なもの音を耳にした。

つぎはなにを演奏しますか…北風小僧の寒太郎を 演奏しま〜す トシ爺の孫の
「花」の声だ…

ポコポコトン  ポコポコ トン きれぎれに聞こえてくる音は「花と夢」の得
意なコンガのリズムだった。

シュルル〜ン〜丸太の壁の隙間から時折粉雪が吹き込んでくる…
ポコポコ トントン ポコトン 
釜爺は窓のカーテンをソーッと捲って地面を眺め下ろした。吹雪は気ままに駆け
めぐっていた。ホロイワ山の裾野を吹き下ろして来た風と、沢づたいに,凍てつ
いた湖から吹き上げる風とがぶっかりあって、暗い夜空から降りしきる雪を、渦
を描いて舞いあげていた。

シユルル〜ン シュルル〜ンシュルル〜ン たびでござん〜す かんた〜ろ〜お〜

吹雪の奥に消えていく子供の歌声を、釜爺は確かに耳にしたと思った。
(雪ん子だったんだ…花と夢は…)釜爺は窓辺を離れると缶ビールをプシュッと
あけた。ポコポコトン  トコポンポン   釜爺は「雪ん子」の叩く太鼓の演
奏を子守唄がわりに、いつしか寝入っていた。 
   
沢ぞえの裸木の幹の小鳥の巣箱が、巻き上げる雪と風にもて遊ばれている。
蝶番で止められた巣箱の屋根板が、そのたびに開閉してリズムカルに鳴っていた。
ポンポン  トントン  ポコトン  トン

(な〜んだ いい加減にしやがれー)ケー助親分の啖呵が聞こえたような…
丸太小屋の吹雪の夜の出来事でした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【懐かしの佐呂間】                       〜うめこ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・ひょうたん池のあった明覚寺

今回はひょうたん池跡をお見せしたいと、ちゃんと写真まで撮ってはきたのです
が、カメラが悪いのかはたまたパソコンのせいか、うまくパソに取り込めなくて
掲載することができませんでした、ごめんなさい。神社の横の明覚寺、おぼえて
いますか?来週をどうぞお楽しみに。

みなさんも、懐かしい場所、見たいところがあればお知らせ下さい。取材班が、
飛んで行って懐かしのサロマの今をお伝えしたいと思います。

 ◎・・取材のリクエストはこちらまで。
    mailto:umko@webnews.gr.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週の話題】                         〜海坊主
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・クロネコカップ

週明けの日曜日、北見総合体育館において『クロネコカップ春の全国ドッジボー
ル選手権北海道大会北見予選』が開催されました。3月に札幌で行われる全道大
会への切符をかけての大きな大会です。佐呂間では唯一のチーム“佐呂間ドッジ
ボール少年団”が出場し、熱戦を繰り広げました。

リーグ戦形式で行われましたが、他のチームはどこも身長150センチを超す選
手ばかり。小学生とは思えぬ体格のよさに我が佐呂間チームは少々畏縮ぎみで、
なかなか緊張がほぐれない様子。しかしそこは、気持ちの柔軟な子ども達、コー
トチェンジを重ねるごとに普段の調子を取り戻し、順調に(中にはハラハラする
試合もありましたが)勝ち進み決勝戦進出。惜しくも決勝戦で敗退し、準優勝で
終わってしまったものの見応えのある大会でした。

ドッジボールの試合を初めて観戦した私は、ルールなどほとんど分からず、「当
たったんだから外野に出なさいよ!」とか「外野の人がどうして中に入るのよ!」
などと興奮していましたが、オーバーラインとかダブルタッチだとか意味の分か
らない用語を教えられました。寒さを理由に運動不足になっていた私ですが、観
戦するのがこれほどエネルギーの必要な事だと身をもって感じました。子ども達
のおかげで心まで温かくなった一日、なんとか冬眠から抜け出せそうです。

この大会のために選手達は、連日遅くまで町体での厳しい練習に臨みました。昨
年結成されたばかりのチームですが、ドッジボールの基礎知識やマナーなど本格
的に学習してきました。それだけに、決勝戦で涙を飲んだ時の気持ちを汲むと、
こちらまで胸が痛くなります。しかし、今回の悔しさをバネに今後力を伸ばして
いくだろうと確信しています。小粒ながらも、体以上に“ガッツ”のあるチーム
ですし、指導陣も公式の審判免許を持った方ばかりで頼もしい限りです。一個人
として、これからの活躍に期待しエールを送りたいと思います。

 ◎・・試合の様子はこちらから。
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/02_0206_1.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【好評ワカの〜ちゅらさん、サロマを斬る】             〜ワカ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・沖縄のワカ、スキーに挑戦するの巻

最近、道を歩いてて目に入った木に凛としたたくましさと美しさを覚えた。
その時、この一年佐呂間にきて少しは成長したかな、変わったかなと初めて思え
た。というのも、大学四年生の頃、佐呂間出身の友人と一緒に東北を旅した時の
自分とは変化があったからだ。

移動の汽車の窓から目に飛び込んでくる広大な田園風景にふと、「淋しい風景だ
ね」と漏らすと、その友人は驚いたような顔で、「えっ、淋しい!?私はすごく
豊かな土地だなと思って見てたよ」と話した。沖縄という島国で土とは縁のない
生活をしてきたワカは、人々の生活の跡のない風景に淋しさを感じたのに対し、
田がある生活は豊かだと言い切る彼女の感性と、それを育んだ土地に少しの憧れ
と、羨ましさを覚えた。あれから時を経て、ワカが初めて佐呂間に訪れたのがち
ょうど1年前。その時も雪景色の中、ひっそりと立っている木々に叙情的なもの
を感じながらも淋しさを覚えたのに、今は違う感じ方ができたことに、佐呂間に
育ててもらったな、としみじみしている今日この頃であります。

と、そんなワカが最近やり始めたのが北海道民なら誰でもできる!?スキー!!
就学前の小さな子がびゅんびゅん滑っていくを見て、北海道に来たからには滑れ
るようになって帰ろう!と、意気込んで編集長うめこさんに連れて行ってもらい
ました佐呂間スキー場!気持ちだけは滑っているのに、実際は心だけが上滑り。
それでも、編集長に教えてもらって、えんやこら。始めてから1時間後には、リ
フトに乗ってみようという事になった。

スキー場の閉まる時間は午後9時。ワカがリフトに挑戦したのがその30分前。
30分もあれば余裕で滑り降りれるだろうと、トンビが高を括って頂上から下を
みると、足が竦んで動けない。

精一杯のかわいい声で「降りれなーい」と言うと、「降りなきゃ、どうすんの!」
とピシャリ!!どうやら自力で降りなきゃ帰れない。腹をくくっていざ、出陣!
ブレーキもままならず、止まる時にはひたすら転び、何度も、滑るよりは転げ落
ちた方が早いと思いながら、すでに止まっているリフトを横目にどたどた滑り。
でも、火照った体と冷たい風が心地よく、滑れなくともスキーの楽しみは十二分
に味わって帰りました。

誰もいなくなったスキー場でどたどた滑るワカにひやひやしながらも、温かく見
守ってくれた佐呂間スキー場のみなさん、ありがとうございました。これからも、
しつこく通うと思いますのでよろしくおねがいします。
絶対滑れるようになってやるーーー!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あれは30年前】〜昭和47年2月号「広報さろま」より     〜Don
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・昭和47年2月号「広報さろま」より

┌────“乳牛能力検定で2年連続全道一”大成 芝 昭夫 さん────┐
│                                  │
│大成の芝昭夫さん所有の乳牛ヘイセンコーネリス号(5才)が45年、46│
│年度全道乳量、乳脂量の能力検定で全道一の栄冠を受けました。     │
│この牛は、2ヵ年に亘って1位の座を確保する優秀な牛で、43年5月23│
│日生まれ、体審得点78.5点(2才1ヶ月)3回搾乳1産305日、  │
│8,787kg、40.7%、能力指数260、最終立会いの第7回目にな│
│んと25.5kgを搾乳し、普通初産牛の分娩後最高時より高いという、驚│
│くような記録です。                         │
│                                  │
│なお、この牛は二種検定で年検(365日)では10,119.6kg、乳│
│脂量406kg、40.1%となっております。            │
│この牛が圧倒的な優秀性を示しておりますが、この牛の一族がすべて優秀な│
│成績を上げており、いわゆる血統が証明されます。           │
│因にこの牛の従姉牛でコランサーバターコネリス号は79.0点(3才9ヶ│
│月)305日、10,492kg、能力指数230となっており、また、本│
│牛の産仔牛のコランサーアライアンスコーネリス号は708点(2才4ヶ月│
│)305日、7,929kg、能力指数209と、いずれも優秀な乳牛ばか│
│りです。                              │
│                                  │
│特にコランサーバターコーネリス号は、ホル協の検定員の強い勧めによって│
│現在再検中で、14,000kgの威力に挑戦しており、実現可能の見込で│ 
│あります。                             │
│                                  │
│なお、3頭の乳牛については、先にホルスタイン会報に紹介されております│
│が、血統的には母系セニョネリー及びスコキーチャンプ等のオームスビーバ│
│ークの血液が強く、配合においてはバークの血液の強い種牡牛を選んで配合│
│されています。                           │
│                                  │
│飼主はいう「適切な配合と粗飼料を良く喰い込める乳牛づくり、それは育成│
│技術だ」と、そして牛群全頭を能力指数200、体審得点は80点が目標だ│
│そうで、これも決して夢ではなく、現に初任体審においても、すべて78点│
│以上であり、成牛80点は間違いないものと思われます。        │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_02_buraku.pdf

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ブルームボールジャパンカップ2002佐呂間大会開催!!】   〜Don
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月9日・10日の2日間、ブルームボールジャパンカップ2002佐呂間大会
が開催されます。道内は、雄武町、北見市、網走市、佐呂間町、道外からは東京
が参加、計13チーム(Mens4チーム・Mix9チーム)による熱戦が繰り
広げられます。

それぞれの部の優勝チームは、11月にアメリカで開催される「世界大会」への
キップを手にすることができます。

熱い格闘あり、珍プレーあり、氷上の格闘技“ブルームボール”をぜひご観戦く
ださい。

........................................................................

ジャパンカップ2002を目前に控え、昨日、佐呂間町ブルームボール特設リン
クで、カナダのブルームボール選手ピエール氏を迎えブルーム教室が開催されま
した。今週はその様子をお伝えします。

 ◎・・ブルーム教室
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/02_0206_2.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週のお知らせ】                       〜なおき
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・ブルームボールジャパンカップ2002

    2月9、10日(土、日) 9:00〜 総合グランド特設会場

 ●・・町民スキー大会

    2月10日(日) 9:00〜 町営スキー場

 ●・・ツ反・風しん接種

    2月12日(日) 10:15〜10:45 若佐診療所
             11:15〜11:45 小田医院
             13:30〜14:00 佐呂間医院
             14:30〜15:00 厚生病院

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【伝言板】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・『読書会 菊地慶一さんを囲んで 「赤毛のアン」の世界』〜クロスケ

     と き:2月9日(土)午後7時より
     ところ:佐呂間図書館

         雪に埋もれた冬のひとときを、アンの世界で遊びましょう…
                       子供時代にタイムスリップ…

     連絡先:上伊沢 電話(6−2350)
     メール:mailto:kamiizawa@nifty.com

........................................................................

 ●・・ペータ、ロビンのライブ開催について〜とも

昨年うめこ亭にて行われたペータさんのライブがパワーアップして戻ってきます。

 日 時 :2月20日 夜7時開場、7時半ライブ開催
 チケット:大人1500円、中高生500円、小学生以下無料
 場 所 :佐呂間キリスト教会(セイコーマートから西富団地に向かう途中)
 販売先 :ペータ&ロビンのライブを楽しむ会 代表 深尾(6−2443)

ペータさんは日本人!道東出身です。フィンガーピッキングというギターの弾き
方をし、やさしい歌を歌います。ロビンさんはイリノイ州出身。民俗楽器に興味
を持ち、世界中を旅してました。今回はペータさんの曲をもっと素敵にしてくれ
るパーカッションとして参加。二人の楽しいライブを、ぜひ、ご家族で聴きに来
てください。

ペータ&ロビンのライブを楽しむ会では、一緒に楽しんでお手伝いをしてくれる
人を募集中。ご連絡を。

........................................................................

 ●・・君もサイエンティスト!〜yama

2月23日10時から、町民センターで子供向けの科学の出し物をします。
昨年からの催し物ですが、今年は『雪を使ってアイスクリーム』『アメリカンフ
ラワー』『静電気を体験しよう』などの新ネタとスライム作りなどの定番ネタも
あります。前日の22日午後7時からはおもしろ科学屋台?もありますので、こ
ちらの方にもフルってご参加ください。

 ◎・・詳しくはこちら
    http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/020130/science2.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【とものお気らく日記】                      〜とも
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・○月○日(○)「足跡」

脂肪消費減少気味な冬真っ只中。妊婦気味なお腹を何とかするために、うちの犬
の散歩と題して、3キロほどの道を歩くことにした。国道から車のめったに来な
い細い道へと入ると、犬を放してあげる。小さいころから、ほとんど繋がずに裏
の公園で遊んでいたせいか、繋がれて散歩するのは苦手らしく、細い道に入ると、
うれしそうな顔をする。

今日は日曜日。こちらは退屈でごろごろして丸まっているこどもたちを連れ、犬
の散歩へと強制連行することにした。うちの犬はまだ多分7ヶ月。ワンパク盛り
でこどもたちはいつも襲われている。手袋を奪い遠くの畑の中に隠してしまう、
迷惑極まりない技をもってこどもたちの怒りを爆発させている。

そんな騒がしい散歩の途中、広い畑には点々と足跡がある。夕べ降った雪の後に
ついたのだから、今朝できた足跡だろう。「こっちは、野ウサギ、こっちはキタ
キツネ、これは猫、カラスの足跡は面白いなあ・・・」こどもたちは、足跡を指
差しながら、そこに確かにいただろう仲間たちを楽しそうに想像している。娘は
自分の足跡で雪に絵を描いてみる。かわいい花畑が雪に広がる。

さらさら雪は暖かい日差しを浴びて、湿った雪となる。それを知って道の両端に
できた除雪の山を早速基地にして、雪合戦をする。犬はどちらのチームにもなり
基地を行き来する。たいてい最後には息子が犬に襲われ雪合戦は終了する。息子
は犬と雪に沈み、大声を上げながら笑い楽しんでいる。

その横で、娘は後ろ向きにばたっと雪野原に体を沈める。広げた腕をばたばたと
上下に動かすと天使の形ができるのだ。しかし、今日は救助犬に突然変身してし
まった犬が、娘を助けに慌てて雪の中へ。嫌がる娘を強引に引っ張り上げたのに
娘に怒られていた。

広い雪野原は、たくさんの仲間の足跡と、息子や娘の暴れた(襲われた?)跡や
はしゃぐわが犬の足跡でいっぱいになった。皆が去って行ったあとも、きっとそ
こには笑いが残っているかのように、いつまでも楽しそうな足跡に見えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【キリンのぶつぶつ】                      〜キリン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・ 2月3日(日) 冬のサロマ湖の夕暮れ

畑も海も道も全部真っ白に見えた吹雪の先週。 道路沿いのポールを目印に走った
道も見事に開いて好天の週末。

水分が気体から一気に冷えると雪になり、液体(水)から固まると、雨や氷にな
るんですよね。雪も氷も出来る行程は科学的。ふわふわ雪が降る日は地面に着く
前に口でキャッチをしたくなる。路面が凍っていると、足は氷にお任せ状態で勝
手に空に向かう事もありますが…(笑)。

冬のサロマ湖は湖面に氷、その上に雪、夕日が綺麗でした。

 ◎・・きれいでした、サロマ湖。どうぞご覧下さい。
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/02_0206kirin.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あっちこっちのサロマニアン】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・冨田先生の思いで〜NO.5☆

「小学校の時の大きな出来事って何?」と聞かれると、私の答えは2つ。1つは
これまでに話してきた旧校舎から新校舎への引越し。そしてもう1つは冨田校長
先生の死です。

私が3年生になったと時だったと思います。新しい校長先生が、サロマ小学校に
やってきました。それが冨田校長先生でした。声が低く、メガネの奥の瞳がとて
も怖そうな冨田先生を始業式で初めて見た時、私は「この校長先生とは仲良くな
れるのかなぁ」と不安に思っていました。あまりにも最初の印象が怖かったので、
しばらくは冨田先生と話す事はおろか、目をみることもできませんでした。本当
に。

そんな冨田先生と私が仲良し(?!)になったのは、5年生の一学期の事です。
当時、とある交流プログラムに応募していた私。その結果が出たと言うので校長
室に呼ばれたのでした。開口一番の冨田先生の一言・・・。「あんた何か悪い事
しなかった?」「・・・えっ?!?!」私はきょとんとしてしまいました。真に
受けてしまった私は、最近の自分の行動を早送りで思い返していました。そんな
あせっている私を見て、校長先生はニコッとやさしく微笑みました。「あなたが
応募してた沖縄行きが決まったよ。おめでとう。」その時の先生のやわらかな笑
みは、今でも忘れる事ができません。コワオモテの冨田先生の顔がとてもやさし
い顔になって。応募に受かった喜びも重なり、冨田先生の笑顔は、まわりに花が
咲いたようにやさしい笑顔に感じました。それまで冨田先生の事をずっとコワイ
と誤解していた私でしたが、その日から、冨田先生の笑顔を見た日から冨田先生
の事が大好きになりました。

ところが、二学期に入ってから、その冨田先生が体調を崩されて入院したのでし
た。その間、サロマ小学校は2・3ヶ月近く校長先生が不在でした。先生の訃報
が私達の耳に入った時の事は今でも鮮明に覚えています。

私達は音楽の時間で、音楽室にいました。ドアを開けて入ってきた担任の山本先
生が心なしか悲しそうな顔をしている。はて、どうしたんんだろう?ぶ厚いメガ
ネのレンズを飛び越えて、目に何かごみでも入ったのかな?日直が号令をかけ、
私達は席に着きました。そこで、山本先生が重い口を開きました。「・・・えー、
体調を崩されて入院されていた校長先生でしたが・・・今日・・・先生はお亡く
なりになられました・・・。」「えっ・・・。」

誰もが息を呑み、一瞬時が止まったようにふっと物音が消えました。山本先生も
少し涙ぐんでいました。下を向いて、私達に涙を見せないようにしていたように
見えました。その時は、本当にショックでした。驚きと悲しみが一度に来ると、
本当にどうしていいのかわからなくなって、その日は、本当に何も集中できませ
んでした。

校長先生のお葬式には全校生徒がお線香を上げに行きました。町の体育館はたく
さんの人でいっぱいになりました。焼香のときは大きな先生の遺影を前に、私は
本当に胸の奥から悲しみが込み上げてくるのを感じました。先生とこれから仲良
くなれるのかなと思っていた矢先の出来事。本当にくやしくてなりませんでした。

天国の冨田先生お元気ですか?先生にお別れを言ってからはや10年。私も21
になりました。今でも先生のやさしい笑顔はしっかりと私の中にこびりついて残っ
ています。先生の笑顔は、これから先も絶対に忘れません。だから、先生も私の
事忘れないで下さいね。あ、それとお酒はほどほどに。タバコも減らさないとダ
メですからね!

........................................................................

 ●・・体育の授業、てんこもり〜小梅

大学の後期も終りを迎えようとしている。後期のほとんど毎日、わたしは体育館
へと足を運んだ。授業だったり、なにげに体を動かしたくなったら行っていた。

後期の授業でバスケ、バレー、バドミントン、ソフトボール、マラソンの5コマ
も体育を取るという偉業を成し遂げた私はその中でそれぞれの奥深さを学んだ。
ありきたりなものだからといってナメちゃあいけないものです。体を動かしなが
ら頭で相手の動きや次の状況を予測して動くのはとても難しくて大変だ。スポー
ツの根源に触れてみて体を動かすことのキモチよさや、仲間とのコミュニケーショ
ンの大切さを学びなかなか意義ある時間を過ごした。

スポーツっていいもんだ。なんでもちゃんと習ってみるとオモシロイ!たくさん
やってみたいのがあるな。体育大学並みの生活をした後期は思い出に残りそうだ
なぁ・・・。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】                    〜編集長さくらうめこ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

みなさん、お元気ですか。わたしは風邪の季節です。冬至にはカボチャを必ず食
べ、七草がゆも食べ、節分にはちゃんと豆をまいて恵方巻きも食べるのに、この
時期はどうしても風邪気味になってしまいます。立春を迎え、つい、気がゆるむ
せいでしょうか。

キリンさんのぶつぶつにもありますが、このところとってもきれいな景色を何度
も目にしました。一番寒い時に、一番きれいも見ることができるのでしょうか。
それにしても今さらのように、サロマの自然の美しさに目を見張り、そんな中で
暮らすことの幸せを感じ、また厳かな気持ちにさえさせられます。

さて今日は温かい鍋を口にし、風邪を吹き飛ばしながらの編集です。みなさんも
風邪には十分に気をつけて、あぶないなあと思った時は温かいおいしいものを食
べてゆっくりたくさん休んでくださいね。また来週、元気にお会いしましょう。

………………………………………………………………………………………………
 《佐呂間町の関連サイトはこちら》
 ◎サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ◎日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。
………………………………………………………………………………………………
【ほぼ週刊さろま】2002.02.06(毎週水曜日発行)第81号
 マガジンID:0000040784
   発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
   編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
………………………………………………………………………………………………
 ◎バックナンバーはこちら
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/backnumber.html
 ◎登録・解除などはwebnewsからも出来ます。
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html
………………………………………………………………………………………………
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
 発行しています。 http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000040784)





◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html