ほぼ週刊さろま2002.1.30 10:00発行 第80号

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 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.01.30  No.0080.................★□●
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

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【巻頭言】                                〜ももっち
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実によく降りましたねぇ〜。2日間降り続いた雪は、全てを真っ白に変え、あち
こちにその跡を残しています。屋根の雪は窓まで垂れ、軒下を埋めています。道
路の雪は歩道に寄せられ、道幅を狭くしています。通れるハズの道がふさがれ登
下校の子ども達は戸惑っている様です。やっとの思いで辿り着いた学校では、下
校時間を切り上げたり、登校時間を遅くしたり・・・頭のてっぺんから足の先ま
で、雪だるまのように真っ白になって帰宅した子ども達は、それでも足りないよ
うに雪の山へと飛び出していきました。大人にとって邪魔な雪でも、子ども達に
は友だちのような存在なのでしょうかね。

ついに行って来ました『わかさぎ釣り』。初めての経験に私も子ども達も大騒ぎ。
一匹釣れる都度、キャーキャー!ワーワー!こんなに騒いで氷のしたのお魚が驚
かないかと思ったくらいです。それにしても北海道という所は、冬を楽しむイベ
ントが沢山。家に閉じこもってるのがもったいないですね。

 ◎・・雪道を通学する子ども達とわかさぎ釣り
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 ●・・「ほぼ週刊さろま」の購読者が500人を越えました!!!

栄えある500人目の購読者に認定されたのは東京にお住まいのYさん。偶然に
も「パソコンをネットに繋いで購読を申込みました。わたしも参加させてくださ
い。」というメールをいただいたのです。というか、実は彼女は初代サロマっ子
でもあるのです。もうすでに今週号に原稿を寄せてくれて、「あっちこっちのサ
ロマニアン」に☆サロマっ子☆の名前で出ています。お祝と記念に“かぼちゃん
パイ”でもお送りしましょうね。おめでとうございます!!

┏━━━━━━━━━☆ とっても大切なお知らせ! ☆━━━━━━━━━┓
┃☆☆.。.:*・     “サロメルKIDS”が独立します!   ・*:.。.☆☆┃
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今まで毎月最終週の「ほぼさろ」に付随して配信してきた“サロメルKIDS”
が、いよいよ今週から独立したメールマガジンとして配信されました。初回購読
数が100部突破、これはすごい。ほぼさろの初回購読数は50部でした。

“サロメルKIDS”の配信日は毎月最終週の水曜日、午前10時です。「ほぼ
週刊さろま」同様、これからもよろしくお願いいたします。

 ◎・・“サロメルKIDS”の購読予約はこちらから
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【町長のつぶやきコーナー】              〜サロマバタフライ
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 ●・・今年も異常気象か

昨年の暮れから新年にかけてこんなに穏やかな天気は、佐呂間に60年近く住ん
でいるが余り体験したことがない。間もなく1月も終わろうとしているのに雪も
少なく、本当に寒いと感じた日は数えるほどであり、流氷も行ったり来たりのく
りかえしである。

暦の上で“大寒”となっても霙の降るしまつである。やはり異常気象としか思え
ない。考えようによっては雪も少なく、寒さも厳しく無いため何か得したような
気がするが、本当にこれでよいのかと考えてしまう。

思えば、昨年の春、殆ど辛夷の花が見られなかった。そしてやはり出来秋は余り
良くなかった。今年もどんな年になるのか本当に心配でならない。

佐呂間町の基幹産業は何と行っても第一産業であり、そのことは気象条件が一番
左右されるからである。

昔は麦の収穫時期など殆ど雨などは降らず天日乾燥で充分収穫できたが、最近は
いつも雨の時期に重なり満足な収穫が出来ていない。

農作物の栽培条件は適地適作が最も大切である。佐呂間の適地適作は何なのか、
真剣に考え直す時が来たのかも知れない。

 ※・・とバタフライさんが書いた途端に猛吹雪の大雪がサロマを襲いました。
    何か陰謀か?と思いたくなるような絶妙なタイミングの荒れ方でした。

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【釜爺の丸太小屋便り(四)】                   〜釜爺
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 ●・・釜爺 奮闘する

Mさんの家で、年に一度の鶏の処分があり、燻鶏用に分けてもらう事にした。今
年廃鶏にされる鶏は、200羽程で、手伝うならという条件付きだった。広いD
型の鶏舎の中には雄鶏一羽に数十匹の雌鶏のグループが囲いの中に放し飼いにさ
れていて平飼有精卵を生産している。

冷え込む朝だつた。近所の手伝いの人が集まって来て、作業がはじまった。庭先
に造られた炉に薪が焚かれ、血抜きされた地鶏がお湯の満たされた五右衛門に丸
まんまなげ込まれる。卵を生み続けて命を絶たれて、今度は人間様の胃袋に収ま
る運命である。まさしく「骨までしゃぶる」人間って奴は身勝手で残酷しごく…

釜爺の仕事は、羽抜器にかけられた丸裸の鶏のはらわたを、手で掻き出す役で、
茹で卵が出来そうな殻付き卵や、黄味だけの卵がでて来たりして、少し複雑な気
分になった。目の前で手伝いの奥さんが、鉈を振り上げて首と足を、トントンと
叩き切っていた。20羽をゲットして、釜爺は初挑戦の燻鶏づくりに想いを馳せ
た。

 ●・・トワニ(永遠)と言う名の会社

まず、燻煙材とソミュール液(つけ込み液)の調味料と香辛料を揃えることにし
た。 燻煙材はサクラのチップ。ソミュール液のレシピは水10リットルに塩を
1.1kg、果糖700g、白粒胡椒10g。水と塩以外は町で手に入らない。
釜爺の、燻鶏つくりはまず、捜し物からはじった。

「網走のトワニという食品卸屋で扱っているよ」と聞いた時、何度も何度も聞き
返したものだ。聞き慣れないない名だった。商号なのだろうが珍しい音韻の名前
に意味も計りかねた。電話に浜弁訛りの男の人が出た。取り寄せになるけれど、
揃えられると言う。一安心…塩は瀬戸の焼塩を使うとなめらかに仕上がると伝授
してくれた。

「トワニってどういう意味なんですか」釜爺は聞いてみた。「永遠だよ。会社が
永遠(とわ)に栄えるようにと願いを込めて社長が名付けたんだ」釜爺はなぜか
嬉しくなった。永い不況のつづく今を必死に乗り切ろうという経営者の心意気を
実感していた。

 ●・・釜爺 大木スモーカーに火入れ

果糖が一斗缶で送られて来た時には、釜爺は不信に思った。果糖が液であること
を知らなかったのである。ソミュール液はレシピ以外にレモン2個とオニオン2
個を入れて煮立て、冷やして漉した。レモンとオニオンは釜爺の隠し味のつもり
…鶏を48時間ソミュール液にドップリとつけ込んだ後、丹念に液を拭き取って、
足が開かないように凧糸で縛り、冷蔵庫内で48時間乾燥させた。

いよいよ、第1回目のスモーク開始である。9羽の鶏が、大木スモーカに収まる。
ガスコンロに点火…温度計と睨めっこで55度に保ち、4時間乾燥後、コンロの
上の空き缶に、20kg詰めの布袋の口を開き、サクラのチップを盛った。火種の
豆炭も入れた。ホンワリと小雪の舞い落ちる丸太小屋のテラスに青い煙がたなび
いた。55度で5時間…無事、1回目の燻煙が終了した時には、雪も降り止んで
冬空に丸い月が外灯の様にボンヤリ灯っていた。

 ●・・真夜中の失敗

大鍋でボイルが始まったのは午後の10時になっていた。実は酒飲みの友達が、
沖縄土産の泡盛を片手に遊びに来たのだ。鍋には一度に5羽しか入らないから、
2度ボイルしなければならない。ガスの火を調整して70度を保って2時間、最
初の5羽を取り出す。湯気が立って良い香りを放っている。残りを大鍋に入れて
引き続きボイルを開始した。2時間後は、真夜中の草木も眠る丑三つ時…午前2
時だ。睡魔が襲ってきた。

電話のベルが鳴った。「2時だぞ、起きれ…トットコがのぼせちゃうぞ…」泡盛
の友からだった。帰り際に電話で起こしてくれると約束していたのだ。「感謝感
謝…」これで燻鶏の1羽は彼の胃袋に直行する羽目になった。鍋を覗いて唖然と
した。ガスの火が消えて温度計は30度を示していた。ハタと気づいた。ガスの
メーター器は2時間以上連続して使用した場合、遮断する事を忘れていたのであ
る。釜爺としたことがなんたる失態…

 ●・・これぞ逸品 釜爺ご満悦

寝ぼけ眼をこすりながら、釜爺は部屋のストーブを焚きつけた。分厚い外套にく
るまると、まるで穴から出た熊のようにモソモソと大木スモーカーの扉を開けた。
両足を縛った凧糸にフックが掛けられ、9羽の鶏が丸太の空洞に行儀良くぶら下
がった。扉を閉じて24時間、鶏は寝かされた。乾燥と熟成の時が過ぎていく。

いよいよ2度目の燻煙、35度で16時間…釜爺は何も手がつかずに、円筒の煙
と温度計と睨めっこだ。早朝に開始した燻煙が終了したのは満天に星のきらめく
夜半だった。漬け込みから9日間が経過していた。

扉を開け放して流氷のオホーツクから吹いてくる風をあてた。懐中電灯の光の輪
の中に、琥珀色に照り輝く燻鶏があった。燻煙の香りに混じり、レモンのかすか
な酸味もただよってきた。

これぞ逸品…釜爺は達成感の中で、サクラ会の仲間と食べ会う、飲み会を思い描
いていた。

 ◎・・さて、今週の編集は釜爺の作品である鶏の薫製をかじりながらでした。
    雪かきで体を動かした後の鶏の薫製をつまみに飲むビールは絶妙の味で
    した、釜爺、うまかったよ!!
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0130_1.html

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【懐かしの佐呂間】                       〜うめこ
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 ●・・現在の営林署(網走中部森林管理署佐呂間事務所)

今回は現在の営林署がどうなっているか訪ねてみました。永代町のこの近辺には
古くからの官舎など当時の様子を彷佛とさせる建物がまだまだ残っていました。
わたし自身もここいらを探索したのは初めてです。なかなかおもしろかったです。

 ◎・・営林署官舎ほか
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0130_3.html

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【今週の話題】                         〜海坊主
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 ●・・ブルームボールオホーツク選手権結果

26、27日に開催されたブルームボールオホーツク大会の結果です。

佐呂間からクーガース(メンズ)、ゴーゴークィーンズ(ミックス)の2チーム
が参加しました。メンズは26日に網走のリンクで、ミックスは27日に北見の
リンクで熱戦をくりひろげました。結果は両チームとも予選リーグを突破し、上
位入賞だ!と意気込んでいたのですが残念ながら決勝トーナメントの初戦で敗れ
てしまいました。リーグ戦が始まったばかりでの大会で、まだボールやブルーム
に体が慣れていないなか、佐呂間のベテランプレヤーたちの活躍は結果以上のも
のでした。ミックスでは女性陣が人数不足で5人しかいなく、みんなヘロヘロに
なりながらも闘志あふれるプレーで大活躍でした。

女性でやってみたいなーと思う方はリンクへ来てみて下さい。今からなら2月9、
10日のジャパンカップに間に合うかも。リンクでは、かわいいトドやアザラシ、
オットセイが大歓迎してくれることでしょう。トドやアザラシって何だろうって?
それはリンクへ行ってみてのお楽しみ・・・。

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【好評ワカの〜ちゅらさん、サロマを斬る】             〜ワカ
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これぞオホーツク!これぞ佐呂間!やってくれましたどか雪!
最近は朝起きると、外気計をチェックするのが日課となっていたのですが・・・。
この日、目が覚めると、いつもと変わらない外気計と対照的にエキサイティング
な景色が飛び込んで来た。

辺り一面銀世界!といえば聞こえは良いけれど、家の屋根の色まで認識できない
雪の量に、朝食もとってないのに血糖値が急上昇!

朝はその迫力に押されながら、通勤し、帰りは除雪機の種類の多さに感心しなが
らうろうろ、のたのた。普段は10分でいける通勤路を1時間かけて帰宅してき
たワカ。

食事をとってから、今お世話になっている家族とワカ、6人総出で雪掻き。
酪農実習をしていたのもあって、人力での雪掻きは初めて。はりきって最初は楽
しくやっていのだけれど、だんだん腕と腰がきつくなってきて、みんなの口数も
少なくなって来た。けれど、動いただけじゃない、暖かさがホワッと。

温泉やキャンプに行くわけでもない、特別楽しいことをやってるわけでもない。
けれど、家族みんなで一緒に作業をする時間が必然的にあるのっていいなっと思
ってしまいました。

思えば、ワカが始めて佐呂間を訪れたのが去年の2月。その時に目にした佐呂間
の町がじわじわと蘇って来た。あの頃はまさか佐呂間に住み付くとは思ってなか
ったのに、初めて目にした町がそうなるまでの四季の変化まで見届けることがで
きた事に、嬉しさが外の景色と同じように降り積もった1日でした。

北海道万歳!佐呂間に乾杯!!まだまだ雪は天からの贈り物!!

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【あれは30年前】〜昭和47年2月号「広報さろま」より     〜Don
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 ●・・“第6回芸能婦人祭”町婦連協議会

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│第6回婦人芸能祭が1月29日公民館で開催され、観客300人を集めて盛│
│会裡に終わりました。                        │
│これは、町婦連の親睦と協調を図り、また、資金調達の目的も含めて毎年行│
│われているもので、唄あり、踊りあり、寸劇ありのバラエティーに富んだ、│
│ご婦人ならではの内容で、いつも好評をはくしています。        │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
     http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_02_huzin.pdf

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【今週のお知らせ】                       〜なおき
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 ●・・佐呂間少年フットサル大会

    2月2日(土) 14:00〜 さろまホワイトドーム

 ●・・赤ちゃん健康相談

    2月4日(月) 10:00〜 児童館

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【特ダネコーナー】                       〜うめこ
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 ●・・ライオンウサギの子、さしあげます。

度々この「ほぼさろ」にも登場する町内永代町のKさん宅では、飼っているライ
オンウサギが次々と赤ちゃんを生んで、かわいく育っています。写真をご覧いた
だいても、ただ毛の固まりとしか見えないかもしれませんが、そのフワフワなと
ころからライオンウサギの名前がついたと思われる通り、今はまるでマックロク
ロスケを大きくして色変わりさせたようなものです。ご希望の方にはいただける
ということですので、ふるってご応募ください。ウサギは鳴かないし散歩もいら
ないし、飼うのは楽ですし、なついて可愛いですよ。ご希望の方は下のアドレス
までメールでお申し込みください。

 ◎・・ライオンウサギの赤ちゃん写真です。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0130_2.html

 ◎・・ライオンウサギの赤ちゃんプレゼント希望の方はこちらへ
    mailto:umeko@webnews.gr.jp

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【とものお気らく日記】                      〜とも
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 ●・・○月○日(○曜日)「大雪」

「大変だ。ドアが開かない!このままでは春まで家の中で冬眠だ!」朝からご機
嫌な子どもたち。今日は吹雪。ひざまでの長靴が雪に埋まる。

そういえば、10年前、大学の後輩が近くに就職し、「オジロワシとオオワシの
生態調査があるんですが、参加してみませんか」という誘いを受けた。動物が好
きだったにもかかわらず、その天然記念物のワシがどんなものか恥ずかしながら
見たことがなかった。生態調査は2人一組に分かれ、網走近郊を5箇所ぐらいに
分けて、何羽いるか双眼鏡を持って調査する。わたしとペアになった人はその道
のプロらしく、姿かたち、いかにもアウトドアの雑誌から出てきたような人だっ
た。あいにく彼の名前も顔も忘れてしまい、申し訳ないが、あの時ワシの調査な
どしていなかったら、わたしは葉の落ちた殺風景な林の木の上や佐呂間湖の空を
今だに眺めるようなことはしていなかったかもしれない。

腰まで埋まる雪野原を歩き、ワシもトンビも区別のつかないような情けないわた
しを連れて、その人はあちこちと車で走り、丁寧に教えてくれた。その日はあい
にく思ったよりもワシの数が少なく、わたしたちが見つけたのはたった1羽だっ
た。それでも、大木の枝からバサッバサッとゆっくりと去っていったオオワシの
姿は今も脳裏に焼きついて、何度も何度も頭の中で飛びまわっている。

大雪が降るとあの日を思い出す。腰までの雪は最近体験しないけれど、その中を
歩くのは、変かもしれないが、今も好きである。今は、獲物を見つけたきつねの
ごとく、わたしの頭ほどもジャンプする我が家の犬が、その雪野原の中でスボッ
スボッっと雪の中に消える。子どもたちは雪の中にバサッと後ろに倒れ、自分の
形の穴の中で吹雪の空を楽しんでいる。

雪は厄介かもしれない。食料も買いにいけず、車社会の北海道では外にも出られ
ない。でも、のんきな我が家では雪が好きだ。親が楽しいものは子どもも楽しん
でくれる、そんな年齢の子どもたち。今だけだと思うが、除雪で汗をかきながら
苦労しているご近所さんのことなどそっちのけで、我が家は子どもと犬と雪で戯
れていた。

吹雪の次の日、白い砂漠の砂丘が広がるような外を朝見るのが面白い。道路は車
も走れないから、何の音もない。さらさらとしたガラス破片の雪が、砂丘の上を
滑っていく。静かな景色は、あの日、オオワシを探していた景色に似ている。あ
と2ヶ月ほどの雪景色。わたしは楽しんでいたいと思う。

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【キリンのぶつぶつ】                      〜キリン
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 ●・・1月27日(月)

昨夜からの雪と風で大荒れの今日。朝か、除雪に追われ、へとへとの方も沢山い
る事でしょう。  毎年、この季節には風邪やインフルエンザがはやります。

 ★予防には★

  ・バランスのとれた食事と充分な睡眠・部屋の中は乾燥しない様に加湿をし
  ・人ごみでは極力マスクをし、帰宅後は必ず手洗いとうがいをしてウイルス
   の進入を防ぎましょう。
  ・気をつけていても罹ってしまったら、病院で診てもらうのが一番です。

 ★風邪ひいちゃった時は★

  ・室温に気をつけ(18〜20℃が良い)
  ・加湿器等で室内が乾燥しないようにし(60〜70%が良い)
  ・お茶やスポーツドリンクで水分補給。(発熱や下痢で脱水症状にならない
                     ように。)
  ・牛乳や乳酸菌飲料・アイスクリーム・スープなどの流動食、食べられる様
   ならごはんやパンのほか、ジュースなど糖質の多いものでエネルギー補給
   をすると良いですよ。               【by 保健婦さん談】

   元気な冬を過ごしたいですね。

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【あっちこっちのサロマニアン】
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 ●・・新登場の☆サロマっ子☆でーす!

皆さんこんにちは☆私は去年佐呂間高校を卒業した者です。今は故郷、佐呂間を
離れ、東京の専門学校に通っています。上京してから約1年が過ぎようとしてい
ますが、本当にあっという間の一年で自分でも驚いています。

始めは慣れない都会生活での不安や戸惑い、家族・友人と離れた孤独感、様々な
思いに押しつぶされそうで、毎日家に帰りたいと思っていました。今でもよく思
うんですけどね・・・(笑)なんとか佐呂間に帰るのを励みに頑張っています!
(今度は2月の終わりに帰ります。頑張れ自分!!)

そんな常にホームシックの私でしたが、去年は色々な事にチャレンジしました。
海外研修・学生主催チャリティーコンサートのボランティアスタッフとしての参
加・初アルバイト(なんと佐呂間にはないマクドナルドですよ・・・)、あまり
言いたくないですがテレビ出演と・・・かなり充実した日々でした。

これから少しずつ私の近況をまじえながらお伝えしたいと思います。

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【編集後記】                    〜編集長さくらうめこ
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50部の配信で始まった「ほぼ週刊さろま」も、とうとう購読者数500人まで
になりました。みなさんの応援が毎週の編集の力です。これからも読者のみなさ
んに満足いただける内容になるよう努力したいと思います。(今日はまじめ。)

厳寒の時期を迎えたサロマ、湖では氷下漁がおこなわれ、夜はブルームの試合に
歓声が聞かれます。スキー場では学校のスキー授業も行われて子ども達の賑やか
な声が響いています。IT講習も相次いでいます。またたくさんの仲間が増えて
うれしい限りです。

今週は節分もありますね。鬼を追い出し、風邪に負けずに元気にこの時期を乗り
超えましょう。大雪に埋もれた編集室より。

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【ほぼ週刊さろま】2002.01.30(毎週水曜日発行)第80号
 マガジンID:0000040784
   発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
   編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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