2002.3.2号 07:00配信
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沖縄のちゅらさんワカ 留辺蘂小学校にて「沖縄に関する授業」をするの巻


突然きました1本の電話、「そちらに沖縄のこと分かる人いるでしょ。」

小学校4年生の社会科で「暖かい地方と寒い地方」と銘打って気候の違うふたつの土地の暮らしの比較をする学習があるそうな。それに載っているのが沖縄と根室で、取りあえず北海道の子は根室の暮らしは身近なので、それなら沖縄を調べようとなったという留辺蘂小学校4年生の二クラス。教頭先生がメールマガジン「ほぼ週刊さろま」をご購読くださっていて、沖縄のちゅらさんが今、佐呂間にいることをご存知だった。

「彼女に沖縄のことを質問したら答えてくれるだろうか。」「はいはい、それはもう勿論行きます、行きます!」と、頼まれてもいないのに押し掛け授業をすることに早々決定の運びとあいなった。本人も「おもしろそうだね。」と乗り気であったのがせめてもの慰め。話は早い、実行も早い。

留辺蘂小学校はけっこう大きな校舎で入り口もわからない有り様だった。(単にわたしが田舎者?)迎えてくださった校長先生は柔和でいい感じ。一挙に安心と勇気が湧いた。担任の先生というのがふたりとも若くていい男だったのにもビックリ!迎えてくれた子ども達も、想像のとおり素直でかわいらしい子達だった。これは何やら楽しみな予感。

4年生二クラス50人ほどが集まる中、沖縄のちゅらさんワカは自然にみんなの前に立ち、そして突然何やら大きな声で言い始めた。おそらくそれは沖縄弁の挨拶言葉だとは想像できたものの、何と言っているのかは全然わからない。その第一声で、すっかり子ども達の心を惹き付けてしまった、ワカ、すごい!!

それからは流れるごとくの自然な運びで授業は展開された。始めにワカが北海道に来て驚いたことを話し、それも一方的ではなく「どう思う?」という風に子ども達の興味をひき、考えさせ、楽しませてくれた。そのやり取りを聞きながら、わたし達にもたくさんの気付きがありおもしろかった。ジャガイモやアスパラガスの味が違うこと、家の様子も違うこと、沖縄は家には水を溜めるタンク、北海道は灯油を貯えるタンクがあること。北海道ではよその町に行くのに峠を通るのに驚いたこと。沖縄には大きな山がないし川もあまりないし湖もない。

沖縄の話はおもしろかった。良く家々にあるシーサー、ひとつは口を開け悪いことを出そうとし、ひとつは口を閉じいいことを漏らさないようにしているこのとこ。また沖縄の子はあまり自転車に乗れないこと。それは自転車で移動していたら暑くてたまらないだろうから。また沖縄は北海道より夜明けと日の入りが2時間は遅く、夕方と言えば7、8時のことを差すなど、もっともっとおもしろい話がたくさんあった。

子どもから質問も受けて、あっと言う間の40分は過ぎた。“生きた授業”と言われるが、これほど活き活きとした授業はないかもしれない、本当に立派な授業であったと思う。連れて行ったわたしも鼻高々。こうして沖縄のちゅらさんワカの「沖縄に関する授業」は終了した。給食も一緒に食べて、身も心もお腹も満足して帰路についた。大変良い経験をさせてもらて良かったです。



みんなの前で話し始めるワカ



熱心に耳を傾ける子ども達



子ども達に囲まれ質問を受ける



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