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2001.10.31 |
★旅立ちの朝/星テルコ |
丘の斜面に形よく枝を張り 秋の日を受け 紅葉した葉っぱを縮らせながら ところ一本の木は待っていた 風が大木を揺り動かし 旅立ちの朝を教える ざわざわざわざわ 子供たちの別れの挨拶の音がさざめく 6500年前新しい命を得て 地球での学びを終えた子供たち 風が勇んで案内してゆく 輝く空の向こうへ ところ一本の木は知っている 遠いい星にふるさとを重ねた 夏の夜のときめき 仲間とあや織りをした 秋の日の牧草ロール 過去の汚点を洗い出し 放り投げた冬の日の涙 どれも懐かしくて胸が詰まる地球の想い出 輪廻のサイクルを飛び出す子供を見送る日のために 水を吸上げ 葉を茂らせ 光を受け取り 枝を張り 子供たちの過誤の爪あと消し歩く 母の愛の木 今、オホーツク海を見下ろす丘に 晴れ晴れとして立つ くるくるくるくる 赤、黄、茶色の葉っぱが 母の腕を飛び立ってゆく 子供達が星になって舞い上がる 広い宇宙へ サロマ湖より愛と感謝を込めて 星テルコ(*^_^*) |
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