2007.12.18号 02:00配信




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音楽屋♪(コラム)

2007/12/17(月) 私の宝物 〜 こま 〜

15日土曜日に、北見市で活動中の若手バンド「ザ・ハイブリッド・カンパニー」が
札幌でライブをやると聞いたのはいつだったかな?
たぶん、私は行けないと思ったので札幌の友人にたのんで
「インディーズを応援する番組」に、紹介してもらおうとメールを出しました。
札幌の友人も、頑張っているインディーズバンドを応援している人なので
私の依頼を快く引き受けてくださり
12月4日、番組に電話で生出演と相成ったわけです。

番組名は「インジャナイトシャッフル」と言って、コミュニティーラジオ局
「さっぽろ村ラジオ」から放送されている番組です。
最初はライブの告知と音源紹介をお願いしていたのですが
まさかの電話で生出演!!
ここまで力を入れてくれるとは思ってもみなかったので
友人や番組パーソナリティの皆さんには
ホントに感謝の気持ちでいっぱいでした。

そんな事もあり、こりゃ〜私も札幌へ行って
依頼を引き受けて下さった友人へのお礼もかねて
彼らの応援をしてこなくては!!と、勇んで札幌へ向かいました。

せっかく札幌へ行くのだから、夏のDUSTツアーのときにお世話になった
あの方この方にもご挨拶がてらお店周りもしてこようと計画を練っていきました。

札幌には音楽繋がりでたくさんの友人・知人・恩人がいます。
特に、ふきのとうの【白い冬】を作詞した、工藤忠幸さんのお店
『BOSTON CLUB』には顔を出さないと!!という事で
ライブが終わった後、行く約束をしていました。

札幌に到着し、琴似にある「フリースペース・カフェ アミカ」へ遊びに行き
夏以来に会う店主の友達とおしゃべり。
その後、ホテルにチェックインして、ライブ会場となる「コロニー」へ。
会場には、ザ・ハイブリッド・カンパニーのメンバーとスタッフ。
そして、ラッテのベース藤田圭一郎さんがいらっしゃいました!
これにはびっくり!!藤田さんも「こまさんが来るとは思ってなかった!!」と
大驚きしてました。

ザ・ハイブリッド・カンパニーって?

説明が遅れました。
みなさんは、北見市の「勝手にご当地ソング・ホルモンマジック☆」をご存知ですか?
この歌を作り唄っている、細野圭一くんがバンドのメンバーとしてベースを弾いています。
そして、その弟くんで、細野篤くんがヴォーカル・ギターを務めているバンドです。
二人とも、私が風來山人に行くようになってからの顔見知りで、特に細野圭一くんとは
音楽を通して交流させていただいてる存在です。
そんなつながりもあって、今回、応援させていただいているバンドなのです。

彼らの演奏時間は30分と短いものでしたが、少々緊張感漂うなかでも
嬉しそうに、楽しそうに演奏していて、あっという間の内容の濃いライブになりました。
とてもバランスの良いバンドだな〜と感じました。
ひとりひとり、飛び出すことも無く、引っ込む事も無く、怖気づく事も無く
堂々と、伸びやかに演奏していたのがとても良かった。
リズムは最高によろしくて、ノリが良くて、聴きやすいメロディーと声は
嫌味の無いソフトロックに聴こえました。またスグにでも聴きたい!!

これまで、ひとりひとり、別な場所で活動してきて
今やっと、その経験・体験がバンドとして「ひとつ」になったんだな〜と思うと
初めて出会った頃の彼らの顔が、自然と浮かんできました。
そして、これまでずっと彼らを応援してきた周りの人達は札幌まで応援に行けずとも
親の気持ちになった気分で活躍ぶりを祈っていたのだろうな〜と思いました。

こんな風に、身近な若者達が、札幌という大都会で地元のバンドと一緒にステージに立つのは
田舎に住んでいるおばさんには、頼もしい、輝かしい星たちに感じます。
佐呂間にも、こんな風に音楽に対して真剣な『労働者バンド』が居たらいいのにな〜と思います。
どうして、佐呂間には居ないんだろう?
飲むこと、カラオケする事の方が楽しいのかな?
あ、若者が居ないのか。(笑)

さて、そんな彼らのライブも終わり、興奮覚めないまま約束のBOSTON CLUBへ行きました。
夏以来の再会である、工藤さんとその奥様に笑顔で迎えられ
長くて短い『ススキノ』の夜が始まりました。
ここには、工藤さんを慕って集まるミュージシャンたちがいっぱいいるようです。
私が行った時は、津軽三味線を弾く若者や、ファイターズの応援歌を唄っている人や
オフィースキューの小橋あきさんなどが来ていました。(私はカウンターに居たのでみてませんが…)
そして、なんと言っても嬉しかったのは、美幌のプチ・パーティで聴いたライブ
「関ヒトシ&千葉智寿」の、千葉さんに逢えた事!!
諦めかけながらも行ったライブで、初めて千葉さんに逢い、ご挨拶させていただき
連絡先を頂いていたこともあって、私から札幌へ行く話をしていたのですが
時間を合わせて逢いにきてくださいました。

こんな風に、ミュージシャンと繋がり、知り合えることが私にとって財産です。
『文化』は、常に身近にあるけど、それに近づこうとしないと「理解できない」
あるきっかけで、近づいてみたら「あら♪びっくり☆」
これまで暗黙だった目の前が、パーッと光で明るくなるような
そんな瞬間を見ることができるんです。

佐呂間町に来て16年経ちますが、最初の数年は町に馴染もうとして頑張ったけど暗黙の毎日でした。
親も親戚もなく、友達は出来ても何か足りない。仕事しても、何のためにしているのだろう。
目的が無かった私には、日々が苦痛でたまりませんでした。
そこに、コンサートへ行こう!ライブに行こう!と誘ってくれる人がいたのですが
貸す耳を持ち合わせていませんでした。

ある日、そんな私の耳に入ってきた音楽、ピアノマン・リクオの「雨上がり」でした。
夢中で聴いているうちに「パラダイス」と言う曲に出会って、目の前が明るくなる瞬間を感じました。
その時から私は「音楽に目覚めた」といって過言じゃないと思ってます。
リクオさんの情報をむさぼるようにかき集め、ある日札幌の三角山放送局でライブがあるのを知った私は
何を置いても聴きに行こう!と決めて、ライブに行きました。
あの時の感動は、今でも忘れていません。
私が「リクオライブをやろう!」と思い立ったのもこの頃。たった、5〜6年前の話です。

それから私は、音楽を求めて歩き回りました。
そして、得た人脈や、ミュージシャン、友人。宝物です。
今、私には目的があります。文化は、私に生きる光を与えてくれています。

ザ・ハイブリッド・カンパニー
彼らも、私の中の宝物になるでしょう。
「おバカ」と思われると思いますが、こんな「おバカ」も町に一人いてもいいんじゃないかな〜と。
だって、私の人生だもの!!

おっと、自分の話ばかりしてしまいましたが、興味あることに時間とお金を惜しまず動く事は
お金持ちにはなれないかもしれないけど、心は豊かになっていくと思います。
そんな、豊かな心にしてくれるのが、私が連れて来るミュージシャンたちだと自信を持って言えます。

地を耕し、種を植え、手間閑かけて「作物を作る」 出来た作物を、たくさんの人達に
「おいしい」と言って食べてもらえる。

豊かな心が芽生える。

そんな風に思いながら、明日も「ライブ」の準備をしていこうと思います。


「おいしい」と言えば、仁倉小学校の先生だった、ほんまかんた先生とその教え子達(網走小学校)が
作り上げたCD『おでんのうた』のダンスが、YOU TUBE にて見る事が出来るようになりました!!
ぜひ、いちど「おでんのうた」と「ダンス」を見てやってください。

http://jp.youtube.com/watch?v=JbApHGfZ1NQ


※ ザ・ハイブリッド・カンパニーが出演したラジオ番組(インターネットでラジオが聴けます)
http://www.inja.jp/813/

※ ザ・ハイブリッド・カンパニーのHP
http://thehybridcompany.tuzikaze.com/index.html

※ 工藤忠幸さんのHP
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=CHEW



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