2007.12.10号 01:00配信
■音楽屋♪(コラム) |
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2007/12/9(日)12月8日は・・・ 〜 こま 〜 1941年トラ・トラ・トラ!、日本の真珠湾攻撃で太平洋戦争が勃発した日であり 1980年ジョン・レノンが暗殺された日であり 1999年ハリー・ポッター「賢者の石」が日本で発刊された日である12月8日。 2007年のこの日の私は、9条の会主催の「辻村達生フォークライブ」で お手伝いをさせてもらいました。 そして、美幌町で開催された「関ヒトシ・千葉智寿ライブ」でジョン・レノンの曲を 2曲聴きました。でも、ハリー・ポッターの本は開かなかったなぁ…。(笑) 「今日は何の日?」じゃないけれど 9条の会主催のライブでは「平和」について考える時間を与えられました。 教会でのライブという事で、牧師先生の聖書から見る平和の話しを拝聴し 主役の辻村さんからは「フォークソングのフォークとは何ぞや?」の問いかけから フォークソングの始まりは、アメリカで指示を得ていた「反戦歌」である事を学びながら なつかしのフォークソングをたくさん聴かせてもらいました。 そして、奇しくも今日は「太平洋戦争が始まった日」でもあると教えてもらい 今回ももれなく「戦争」について考えました。 *** 私個人としては、争いごとは嫌いだし、旦那や息子を戦場なんかに送りたくない でも、子供や年老いた親を守る手段はどうなんだろう?と考えると 辻村さんがライブ中におっしゃっていた「ジレンマ」に落ち入ってしまう。 答えは、どこにもない。でもやはり、戦争は反対したいと思う。 つい最近なのですが、ジョン・レノンの『レノン・レジェンド DVD』収録されている 「ハッピー・クリスマス」を娘と見ました。 ♪戦争は終わったよ クリスマスを祝おう 平和を祈ろう♪ そんな歌詞と聴き慣れた緩やかで優しい曲が流れる中 戦争で倒れた老人や赤ちゃん、大怪我を負って泣き叫ぶ子供達 途方にくれた住民たちや、戦争に負けうなだれている兵士の姿。 痛いのか苦しいのか、悲しいのか辛いのか解らなくなっている人の 放心状態の目から頬につたわる涙。 そんな映像を見た娘は、言葉を失い、息も出来ず、紙に何かを書き始めました。 娘がずっと書きたかったという「詩」を、その時やっと書けたようでした。 書き終わった後、娘はその詩を私に見せながら目にいっぱい涙をためていました。 「この気持ちを忘れずにいてね」の私の言葉にやっと声を出して泣いた娘は きっと「戦争」に対する強い想いを初めて心に抱いたのだろうと思います。 *** 日本の憲法は、アメリカが勝手に作ったと誰かが言ってたけど そうではない事をインディーズ映画「日本の青空」で知り 憲法9条の「武器を持たない」には、日本女性の思いが込められている事を知った。 「戦争」に対する強い想いを持った娘にも、いつか自分の子供が授かるだろう。 その時はじめて、戦場に出す為に子を産むのではないと理解できるだろうと思う。 そして、何が良くて、何が悪いのか、誤った道を歩むことのないよう育てて行くだろうと。 *** 聖書から見た平和について語っていた牧師先生の話は まさに「それかもしれない」と思いました。 *** なんとも、考えさせられた12月8日の昼下がり。 そして、夜は諦めかけていたライブ「関ヒトシ&千葉智寿」を聴きに美幌町まで行きました。 お二人とも、友人から「素晴らしい音楽家」であることを随分前から教えていただいてました。 CDやライブ映像などは見聞きしていたので知ってはいたのですが ライブを体験したことがなかったので、美幌町のプチパーティでライブがあることを知った時は 行くぞ!と決めたのですが、日程をみたら… あらら「フォークライブ」と同じ日…。これは行けないかもしれない。と諦めていました。 プチパーティのマスターやママさんはとてもマメな経営者で 「ライブ情報」を携帯にメールで送って下さいます。 とても嬉しいのですが、なんともお返事が出来なくて困っていました。 「行けない」と言えない私は「うやむや」にしていました。 それでも「お待ちしています」の押しのメールには、苦笑い。 フォークライブは、思ったよりはやく後片付けも終わったので、よし!行くぞ!と心を決め マスターに「行きます」メールを送り、美幌まで車を走らせました。 ライブに行っていつも思うのは「来て良かった」です。 行かないと「良かった」事が流れてしまう。 わかっているから「行けないかもしれない」と思うのがとても悔しいし 行けなかったらヘコみます。(笑) そんな行きたくて行ったライブは、さすがの関さんと千葉さんの演奏で それはそれは思っていた以上に素晴らしかった☆ いい音と、楽しい人柄が溢れたライブで早いうちに、再び聴きたいと思うほどでした。 中央にあるステージに向かって、右に長髪を後ろで束ね帽子をかぶり黒っぽい衣装の関さん。 左に赤いシャツを羽織った、セミロングヘアの千葉さん。黒のインナーに見えるネックレスが 千葉さんってお洒落さんだな〜と思いました。 思ったよりも年配に見える関さんにくらべ、思ったよりも華奢で若く見える千葉さん。 そんなステキな両者とも、とにかくすごい。 すごい演奏とすごい音。すごいとしか表現できない。 2セットのライブで、オリジナルを含め、ラグタイムやブルースなどの インステゥルメンタルや、関さんが昔バンドを持っていた頃の歌を1曲。 後半はノリノリのリズムでテクニックいっぱい披露して疲労してしまう関さんには苦笑。 中でも、ゴスペルでも唄っている「アメージンググレイス」は必聴だと思いました。 船ではなく、まるで汽車にのってるみたいな、しかもどんこう。(笑) いや、トロッコとでも言うべきか?カントリー風で聴いててすごーく良かった。 だんだんと音が小さくなるハープとギターが 「どっかで音量のダイヤルを絞っているんじゃないの?」と思うくらい びたーーーーーっと合ってる。 もう、ためいきがでちゃうくらい素晴らしかったです。 そんな関さんと千葉さんは、夕張の出身。そして今は、それぞれ当別町と札幌市に拠点を置き 全国各地でツアーミュージシャンとして活躍している団塊世代。 過去の活動はあまりよく知りませんが、かなりの経歴を持つ方々のようで その熟練された演奏を、私のような初心者が聴いてもテンション高く感動するのは当たり前。 いい音楽と時間は、買ってでも得ろ。そんな気分です。 弦の上を指がすべるスライドギターの音色。 息継ぎは、いつしているの?と思ってしまうハープの流れるような音。 またまた、みんなにも聴いて欲しいな〜と思うミュージシャンとの出逢いでした。 私の12月8日は、もりだくさんの一日でした♪ |
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