2005.8.22号 00:00配信




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音楽屋♪(コラム)

2005/8/21(日)― こま ―


8/19 藤田貴光&小川力 〜真夏の夜の夢・スペシャルライブ〜


8月19日くもり。何をしていて思い立ったのか、思い出せないのだが「看板を作ろう」と朝っぱら
から看板創り。以前、リクオライブをやったときに作った駐車場の看板が、まんま保管してあったの
を思い出し、模造紙を張り替え、息子の絵の具で書いてみた。2時間ほどかけて出来上がった看板
は、お化け屋敷の看板のようになってしまった。こりゃ、雰囲気ぶち壊しかしら?
食欲は無いが昼飯を腹に入れる。荷物を車に積み込み、手の空いている子供たちを引き連れて会場の
掃除とセッティングしに尾崎さんちへ。尾崎さんちには娘さんの多美ちゃんと息子さんの太郎くんが
いて、お願いすると気持ちよく手伝ってくれた。ありがたい…。頭の中にイメージができていたス
テージは、思ったように出来上がり、イスやテーブルも狭く感じない程度にセッティング出来た。問
題は照明。どうも照明は外が暗くなってみないと分からない。後まわし。だいたいの準備が出来た頃
に、ひとり〜またひとり〜とスタッフが集まる。藤田さんと小川さんも会場入りする。機材セッティ
ングの後、音合わせ。マスミちゃんに軽食の焼きうどんを作ってもらった。あまのっちはテーブルの
セッティング。ミッチーは買出し。タケとマスミちゃんには、つまみの焼きそばと焼き鳥を焼いても
らった。そんなみんなとの作業中、嬉しかったのはオーくんが手伝いに来てくれた事だった。照明係
がやって来た!! 教会でのライブの時も、何も言わず終った後の方付けを最後まで手伝ってくれた。
音楽屋を辞めた後でもこうやって応援に来てくれるのはとても嬉しい。早く戻ってこないかナァ…。

こうして準備は整い、私は自分の仕度をしに一度帰宅。開場ギリギリの午後7時。戻ってみると早々
と尾崎父さんや草野さんがビールを飲んでテーブルでくつろいでいる。親父連中健在!!嬉しい!!。ご
挨拶をしたとき、面白いアイデアを頂く。そのアイデアを取り仕切ってくれる親父連中。感謝感謝。
その後、じわじわとお客様が集まる。あいにくの雨模様にも関わらず、集ってくれる。見る顔、知っ
てる顔。ニコニコと嬉しそうに来てくれる姿を見て、興奮してくる。会場の中は2台の扇風機を回し
ているにも関わらず、蒸し暑い。そろそろ冷たいビールが飲みたいよね…とビールに手を出す。これ
が後に後悔の種となる。と〜っても酔い気分になり、開場時間を10分過ぎた頃暗転。またまた人前
に出てご挨拶なんかしちゃったりして…。でも、何を話して良いのやら…お客さんにイジられとにか
くスタート。「藤田貴光さんです!」

期待の拍手の後、藤田さんがピアニカで演奏。ちょっと間を置いて小川さん登場!!
赤紫色したボブヘアーのかつらをつけ、美しすぎるメイクと黒いパンツスーツで現れた瞬間、まず第
一発目の豆鉄砲。お客さんの視線は釘付け。親父飲兵衛連中は顔がゆるゆる。そして第二発目の豆鉄
砲。男性とは思えない美しい歌声で呑む事を忘れる。藤田さん&小川さんのペースに乗った会場の雰
囲気は妖しげな夏の夜と変化していった。2部構成のライブ前半は、藤田さん&小川さんのトークを
交えてスタンダードナンバーを披露。いつになく迫力に欠けるなぁ〜と思ったのだが、それは後から
分かった。岩見&YAYOIライブの打上の時「地声で歌ってごらんなさい」とアドバイスを貰っていた
小川さんは、地声で歌うことを始めていたのだ。同じように藤田さんも「スタンダードを1000曲
覚えなさい」と言うアドバイスを頂いた事を実践していた。風来山人で聞いていたショー的なライブ
から、本格的なライブへと移行しているんだと気がついた。私も「アマチュアライブ」と言う感覚で
彼らを見ることは辞めようと思った。ライブ中はそこまでまで考えなかったけど。って言うか、もう
ハイテンションのうるさい客の一人と化していたのだから…。
ジャズスタンダードで知ってる曲が多くあって、嬉しかった。なんてったってラッキーだったのは、
かねてから知りたかった「私を月まで飛ばして」と言う歌。どんな曲なんだろう?と音源を捜してい
たときだった。酔っぱらいの私は、申し訳ないけど「月まで飛ばして」もらいました。なんも、聴い
たら「知ってる曲」だったのね。曲名を知らなかっただけで…。とっても楽しげで明るい曲のように
感じた。嬉しかった〜。そうそうトークも楽しくお客さんとのやりとりは最高に楽しかった。ライブ
後半はお色直しの小川さん。ブロンドのショートヘア。外はねが可愛らしい。薄い紫?ワンピースに
ゴールドのショール。得意のファルセットで始まった。と…外にいる真っ黒わんこのゴロウちゃん。
絶妙なタイミングで吠える。会場ひそかにクスクス笑い声。ソウルナンバーからR&B…ナイショの日
本語の歌などなど。夜もふけ大人の時間にピッタリな色気たっぷりのステージ。鼻血ブーしないでよ
かった…。途中、藤田さんのソロもあり、そのソロの間に小川さんは衣替え。

藤田さんの演奏には華がある。明るく楽しい。時に哀しい。プロになってから、それが前面に出てい
て気合を感じる。その分、私の耳は厳しくなっていく。そこで何かを伝えたいのだが、結局は失礼な
言動になっちゃう。ごめんなさい。もっと、適切にきちんと言葉を伝えたい。

紫色のドレスにシルバーのショール。衣替えした小川さんの歌は「蘇州夜曲」この歌って難しいの。
ただ美しく唄えばいいものではない。その当時の時代背景やその情景をかもし出しながら唄わなくて
はならない。それだけ大切にすべき歌なのだと、小さい頃から好きで大切にしてきた私にとって、心
許せる唄い方をするんだ。これが。ビジュアルも手伝っての事かもしれないが、小川さんが歌うこの
曲は、好き。後半も絶好調に流れ、テンション最高潮な感じで終盤へ。とにかく楽しかった。お客さ
んも楽しんでくれていたと思う。あまりにも乱れすぎた私は、実は後半よく覚えていない。だけど、
リクエストで答えてくれた曲は、覚えてる。私の好きなジュリア・フォーダムの「愛はミステリア
ス」この曲をプレゼントしてくれた小川さんの心意気が嬉しくって、号泣(?)。その後私は記憶喪失
…(笑)

「ジュリア・フォーダム」ご存知の方は少ないかと思うが、むかーしトレンディードラマと言われ始
めた時代のドラマの挿入歌として「ハッピー・エバー・アフター」と言う切ない歌があった。当時
けっこう売れていたはず。これにぞっこんだった私は、この曲を捜し求め数年後、なーんと、旦那の
実家である静岡へ行ったときにみつけ、即購入。それからこのCDだけでジュリアに惚れた。それか
ら10年以上経ったある日、マスミちゃんに誘われ行った先の喫茶店で歌っていた「歌姫」は、雰囲
気からしてジュリア。唄声も、低音から高音まで自在なヴォーカル。忘れかけていたジュリアへの想
いが再燃。いつか、ジュリアの歌を歌姫から聴きたい。そんなね、夢がね、叶った夜だったの。ごめ
んなさいね。私ごときの話しで…。ただね「求めよされば与えられん」と言う言葉がね、キリスト教
にあるんですがね、私はこの言葉が好きでね。だから人生頑張れるんだけどね。うれしいかな求めた
事はいつか与えられるのね。


ライブ終了後、打上。そのまんまの状態でライブの余韻を引きずりながら、それぞれ楽しんだと思
う。高校生が初々しく、素直な感覚で喜びを伝えてくれる。こんな酔っぱらいのオバサンの話を聞い
てくれる。ごめん、何を説教していたのか覚えてない。だけど、2人の澄んだ瞳は私に喜びを与えて
くれた。どうか、音楽から離れず、いつまでも生活の一部にして欲しい。

なんだかとっても失礼な言動をしていたような気がする打上…。あまりにもやりすぎ。反省。

尾崎さん、スタッフのみんな、そして会場に集まってくださったお客様、当日会場に来られなかった
協力者のみなさん、ありがとうございます。感謝です。さらに、佐呂間町まで足を運んでライブを楽
しませてくださった、藤田さん&小川さん、ほんとにほんとにありがとうございます。さりげなく、
音楽屋のこと、応援してくださりほんとにありがとうです。握手とハグのぬくもりがね、忘れられま
せん。出来る事なら、今後もこれからの人生の一部分をご一緒したいキモチです。ハメを外さない主
催者を目標にがんばります!

ありがとうございました。





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