2005.7.3号 21:00配信




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音楽屋♪(コラム)

2005/7/3(日)― こま ―

とき:2005/06/28(火)
場所:伊豆・伊東市「ポリトラッシュ演」

『伊太地山伝兵衛&佐山雅弘 DUOライブ』

この日、静岡は最高気温37度でございまして、家族旅行で静岡は伊豆方面へ行っていた私は
クソ暑いのに日光湿疹対策のため長袖を着て、一人ならきっと行かないだろう
「シャボテン公園」と言う、世界のサボテンが大きな温室の中で展示され
園内には孔雀やペリカン、サルやオウムなどが放し飼いされてる大きな公園へ行きまして
うわぁ〜と驚きながら公園探索。
チンパンジーの学習発表会などという催しもありまして
どんな事をして見せてくれるのだろう?と、休憩がてら発表会を見たりして。
まぁ〜それなりに、いろいろ見て周れて楽しかったのですが、私としては少しでも早く旅館に行き
お風呂にゆっくり浸かって、ビールでもクイッと飲んで、少しでも身体を休め
夜のライブに臨みたかったのです。しかし、そうは問屋は卸してくれませんでした。
宿に入ったのは午後4時頃。スグにお風呂に入り汗を流します。

すっきりしたところで、会場となるライブハウスを探しに外に出ました。
一緒に宿を出た子供たちはゲーセンに入り私は「湯ノ花通り」を散策。
風呂上りで散策はいけませんね。汗が吹き出る吹き出る。
子供たちはゲーセンで涼んでいるんだろうなぁ〜と羨ましく思いながら
ライブハウスを探すのですが、なかなか見つからない。
印刷して持ってきた地図を見ながら、通りを3回往復したところに「クスリ」の看板を見つけ
クスリ屋さんと喫茶店の間に、サイトで見た派手な扉を発見!「おぉーっあったー」
3〜4回はこの扉の前を行ったり来たりしたはずなのに…
やはり未知なる街は、ドコにお店が隠れているのか分からない。
いや、隠してたわけじゃないんだってばね。見つけられなかっただけで…あはは。

見つけたところで安心し、ゲーセンまで子供を迎えに行き中に入ると客が少ない。
そんな客の少ないゲーセンでプリクラを撮っていた子供たち。終るまで涼んでいようとしたら
刺青の入った腕をぶらぶらさせながら、黒いサングラス・黒いタンクトップ・黒い顔の
お兄さんとお姉さんカップル2組が目の前を通り過ぎていったのです。
ある意味、これで涼めました。(汗)

宿に戻り、直ぐに食事。マグロづくしのご膳は豪勢で、こりゃビールの一杯でも飲んで
ゆっくり堪能したいと、普通なら思うのですが
さっさと食わねば約束の時間に間にあわねーべさ〜と焦る気持で
とにかくチャッチャと食べ、汗かきながら化粧し服を着替え
ほとんどヘトヘト状態で宿を出ました。

地下にあるライブハウスに入ると、涼しい!!そして、スタッフの面々が若いっ!
ヘトヘト状態から興奮状態へ…。マスターのだいさんはじめスタッフの皆さんが
優しい笑顔で迎えて下さりテレテレでご挨拶。
あらかじめ宿に送っておいたグリーンアスパラのお土産を渡し
マスターの案内で佐山さんたちがお食事しているお店へ行きました。

約2ヶ月ぶりの再会となった佐山さんは、相変わらず「ドコにでもいらっしゃるオジサン風」
どうもどうもとご挨拶。伊太地山さんを紹介していただき、汗ばんだ手をオシボリでふきながら
「はじめまして」と握手。
お初にお目にかかりますの伊太地山さんは、写真でお見受けしたとおりの姿でシブイお兄さん風。
だけど、お話すると気取りの無い話し振り。私の興奮から覚めないべちゃくちゃおしゃべりを
食事をしながら聞いてくれたのでありました。何をしゃべったのか良く覚えてませんが…
食事を終え、まだ時間があると入ったカフェで
「こういうお店に入ったら、パフェとかソフトクリームでしょう」と伝兵衛さん。
甘い物がお好きな様子。
私の知らないサイエンスティックで不思議な会話をするお二人の間で思考回路めちゃくちゃ。
でも、話の中に入りたくて、しどろもどろに子供のような話し方をする自分にちょっと凹み。
なにをしてんだかなぁ…あんまりしゃべんないでおこうと思い直し
お二人の会話を楽しむ体制に。
佐山さんの「指揮者」のお話は面白かったなぁ〜。
話題が豊富なお二人。とにかく愉。

それから着替えに行くお二人を見送って、またライブハウスへ戻り
ピアノの鍵盤が見えて、唄う伝兵衛さんの姿もパッチリの場所を探し
いちばんA席をGET!
(クラップスのフォトギャラリーにライブの動画があります。動画の目線が私の目線と同じです)

しばらくして、佐山さんと伝兵衛さん登場!
はじめての「伝兵衛ライブ」を体験する時間となりました!
ウキウキワクワク…。
佐山さんのピアノ伴奏が入り、うっとり聞き惚れていると伝兵衛さんの声が…
あ?あれ?なんか…ヘンだぞ?
そう。マイク無しで唄っているのです。
うっそーっ!すんごいダイレクトなライブだ…。
こんなライブ、滅多に見られません。見た事無いし。マイク無しなんて考えられない。
楽器の音で消されてしまう…
でもそんな心配はいらんてば。だって生演奏と生声がバランスよく聞こえたのですから。

伝兵衛さんの歌唱力に圧倒されました。
男の人の低い声。少しハスキーなのがポイント。
上田正樹さんに似た感じ?そう言えば風貌もどことなく…
歌はアコースティックなブルース&ボサノバ調。
ラブソングが多かったかな。
カヴァーは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」西岡恭蔵さんの「コーヒー・ルンバ」と
「パラダイス・カフェ」近藤房之助さんの(?)「TRAVELLIN'」。
すべて伝兵衛さんのアレンジなのですが、ルンバじゃないコーヒー・ルンバには、驚き。
パラダイス・カフェも原曲と違うみたいに聴こえましたが味がある。
恭蔵さんには10年前にお世話になったようで、ゾウさんの事好きなんだなと…。
ゾウさんのお話、も少し聞きたかったな。

「伊太地山弦楽団」の一員として演奏している佐山さんのピアノは
伝兵衛さんのギターと歌とのかけあいが絶妙で、演出しているな〜と感じました。
佐山さんのピアノって今までも聴いてきたけど
こんなに曲を上手くアレンジしながら演出しているのは初めて聞くかもしれない。
これも佐山さんの人をひきつけるテクニックなのだな、きっと。
「嘘が8コ」では、歌詞に思いを寄せてしまい、軽快な「夢はいつも」では
佐山さんの軽妙なタッチのピアノが楽しくってしようがなかった。
カヴァー4曲を含めた全7曲で1部終了。少し長い休憩後、2部へ。

2部は、伝兵衛さんの中学生の頃の恋を歌った「川添いの帰り道」から始まり
オリジナル「帰る場所」「ヤシの葉陰」と
ちょっと悲しいラブソング「湘南RAINY DAYS」
その後に、この店の歌かな?「あと一杯」
この曲では、なーんと!佐山さんが唄うと言う場面が!
初めて聞く佐山さんの歌。ピアノから離れ、ちょっと照れながら
でもうれし楽しそうに歌う佐山さん。
シブイ!味がある!サービスしてくれたのか、自分で作っちゃった歌詞まで飛び出す。
この「あと一杯」と言う曲で、笑い泣きさせていただきました。
そして「いつものズブロッカ」では、手拍子も元気に、お客さんも一緒に唄い
みなさん聞きなれているせいかお上手…。私も負けジと唄いましたよ!
佐山さんのコロコロ転がるピアノも披露され、大盛り上がり♪
合唱の後は、ハイウエイをびゅーんと走りたくなるようなブルース。「またしてもHI-WEY」
熱気で溢れている会場は、2部が終っても手拍子が鳴り響き、アンコール!
にっこり笑顔で再び登場。伝兵衛さん、ギターを持ちません。おや?
佐山さんの心がこもった優しいメロディが流れ、なにかしらジーン。
そこへ伝兵衛さんの歌。
 
 ♪愛してることさえ 忘れてしまうほど
  日常の中でいつも 君が好きさ

  限りある生命が やがて幕をとじても
  永遠の夢のように 君に夢中さ♪

後で聞いた話ですが、この曲は佐山さんが作曲し、清志郎さんが作詞した歌で
「ヒム・フォー・ノーバディ」と言う曲でした。

とても感動的な歌でした。
伝兵衛さんのライブは、短い。40分+40分の2部制。アンコール入れて90分かな。


こうして、伝兵衛さんと佐山さんのライブは終了。
打上では、伝兵衛さんがサービス?で弾き語り
伝兵衛さんの演奏で佐山さんが「すんまへん・ブルース」を唄い大笑い。
しかも、オンエアできない歌まで飛び出し
ほっぺたが痛くなるほど笑わせてくれた伝兵衛さん。

そんな伝兵衛さんの事を、あまりリサーチして行かなかったんだけど
帰ってきてからいろいろ調べてみました。


伊太地山伝兵衛
 1957年、大分県別府市の生まれ。
 1994年は東芝EMIより「WESが聴こえる」で メジャーデビュー
 1987年にアコースティックトリオ伊太地山伝兵衛商会を結成し
 各地でツアーミュージシャンとしての活動を続ける。
 高田渡、中川イサト、 加川良、桑名正博、木村充揮(憂歌団)などの
 様々なアーティストと共演。
 音楽形態に捕らわれない独特のスタイルで全国各地多くの人々から支持。
 アコースティック・サウンドで都会的なラヴ・ソングを
 ブルースのフィーリングを感じさせるハスキーな声で唄う。

と、書かれてありました。(リサーチ先、忘れちゃった。汗)
なーんと良く聞くお名前がずらりとならんでるではありませんかっ!
こんな繋がり…もっと早く知っておけば伝兵衛さんとの会話に花が咲いたかも!?

帰ってきてからも、購入した「続・たびのつづき」を何度も聴き
伝兵衛さんの歌と、佐山さんのピアノを楽しみながら
クラップス・マスターとポリトラッシュ演のスタッフの皆さんの顔を思い出し
再び、伊豆は伊東市に行きたいと願うこまちゃんでございました。



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