2000.11.3号 07:00配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊
「食と生活の記録」より/by 西村淳


「第2次旅行隊帰還」

12日間に渡りドームを留守にしていた「第2次観測旅行隊」が帰ってきた。浅層掘削のサンプリングは56、435mまで掘り進み、貴重な資料を多々採取した。又今は使われていない、アメリカの「プラトー基地」は32mの鉄塔こそ視認できたものの、入り口を発見するまでには至らず、ちょっと残念・・。建物の屋根が一部露出していた所があり、福田ドクター、一生懸命掘ったとか。クリスマスの飾り付けの電飾ライトが建物に巻き付けられていたとかでドクター曰く「いやーああいう辺境の地でしかもメカニック的に今よりも余裕の無かった60年代でさえ、クリスマスを祝うため飾り付け用品を持っていく、アメリカ・USA・ユナイテッドステーツの凄さというか余裕というか、ユーモアと言うか、とにかく私は圧倒されました。 南極の思想とやらのわけのわからない事を、頭の上を通信衛星が飛ぶ 現代でさえ唱えている、某国の某研究機関に教えてあげたいような気持ちでしたヨ。とにかくアメリカ凄い!!!」

クリスマスの電飾だけでこんなに感動した人は、その後の人生でもまだ現れていない。福田ドクター一人だけである。南極の大自然は「鬼瓦 権三」の様な人でも瞳を少年に戻し、気持ちを天使のように洗ってくれたようだ。

ともかく帰ってきたら「宴会」をしなければ・・・・
この日のメニューは旅行中絶対食べられなかったでしょうメニューにした。「金ちゃんの誕生会」以来の寿司屋の2階で開く宴会料理を並べさせていただいた。お品書きは

・きんきと真鱈のちり鍋
・造り盛り合わせ(帆立・まぐろ・ぶり・紅トロ・牡丹海老)
・鳥皮の煮こごり
・牛たたき グリーンウエーブ添え
・北寄貝とワカメの酢物
・鯛の塩焼き

久しぶりの顔合わせで、白夜の南極に遅くまで? いや早くまで?とにかくずっとみんなの笑い声が続いていた。

帰ってきたぞ


歓迎宴会風景


注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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