2000.3.13号 07:30配信


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第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊

「食と生活の記録」より/by 西村淳



「隊員紹介2」

第38次ドーム越冬隊のメンバーを紹介しようツー!!。

林 隊員・・・「りんさん」「バイキンマン」
名古屋大学から参加の大気学者。エアロゾル等を計測するために大気球を持ち込んだ人。細い体にむち打って観測のためならば、5m四方の大雪洞を掘ったりー60℃の中で素手で気球のロープを結んだり、寝食を忘れて観測に打ち込んだ文字通り命をかけた人。風呂が大嫌いで、8日に一度回ってくる当直日にしか入浴せず「バイキンマン」の通称が後に一般的となる。場末の一杯飲み屋よりまだ侘びしいそれでも基地唯一のBAR「りんさん」のママさん?でもある。只かなりのからみ酒で飲みながら説教をくらった隊員もしばしば。

福田隊員・・・「ドック」
この人とは越冬中愚痴を言ったり、聞いたり最も密度の濃い時間を過ごした中である。鹿児島県出身の九州男児で、北海道は砂川市立病院から参加した麻酔科のドクター。46歳ながらトライアスロンで鍛えた頑健な体は乗鞍で実施された冬訓練、菅平で行われた夏訓練を通して、猛烈なパワーで他の隊員を圧倒した。基地生活でも自家製ビールの醸造主任、公式ビデオのカメラマン、水曜日恒例の「カレーライス」の調理人といった副業を精力的にこなし、ー60℃の時パンツ一丁での自転車こぎや、ー70℃の超低温の中、羽毛服でジョギングしたり、ー75℃・5m/sの風の中、ドラム缶を100m余りごろごろころがして基地に搬入したり、医者と言うよりも、人力・万能・全天候・ハイパワーロボットとして、ドーム越冬隊には貴重な人材であった。陰の声「人の言うことはほとんど聞かないアホおやじというのもありまっせ」

川村隊員・・・「浪速の兄ちゃん」
奈良女子大から雪氷部門のサポートで参加した人。その軽妙な浪速弁は長い越冬生活でともすれば落ち込みがちな越冬隊の潤滑油として、大いに役立ってくれた。無口な隊員の多い中、夕食時のしゃべりまくる部門の貴重なパートナー。



林隊員



ドクター&ほろ酔い顔



川村隊員×2枚

注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。



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