2002.4.8号 06:00配信


那須の方言

オホーツクのみなさまに那須をご案内します。





春霞といったところでしょうか?
先週よりも雪が随分と少なくなっている那須山です。



地方、地方にそれぞれ方言があります。
那須にも始めて耳にした方には「ん??」と思うような方言がたくさんあります。庭でハーブや花の手入れなどをしていると「おはたらき〜」と声をかけて近所のかたなどが通りすぎたりします。「がんばってはたらいてね」という意味。
また病気をしたり、怪我をしたりすると「だいじ?」と聞きます。「大丈夫ですか?」の略語です。娘は、東京で生活していますがこの「だいじ?」を言ったとき相手に通じなかった・・笑われちゃったわと言っていました。でも、風邪などをひいてつらいときに「だいじ?」などと顔を覗きこまれたりするとなんというか・・ホッとするんです。安心感のある言葉です。

「こじはん」という方言もあります。
「小時飯」と書きます。おやつとは違い夕ご飯前などのちょっと小腹がすいた時に軽くなにかを食べることを言います。スペイン地方のシェスタに似ているとも言われてます。農家に遊びに行って「小時飯にするべ」なんて言われるとほんわかうれしくなります。日の当たる縁側に座って漬物とゆでもちなどいただいちゃったりします。那須の人たちは都会の方などに比べるとぶっきらぼうとも思えるような話し方をします。ここに越して来たときまだ小さかった娘達は「怖い・・怒ってる・・・」とよく言ってましたが、慣れるとそんなぶっきらぼうな話し方にもやさしさが隠れているのがわかります。照れくさくなったりするとそんな話し方になる。「帰ってきたのけ?」「だいじけ?」語尾に「け」と付けたりするのもこの辺
だけの方言なのでしょうか?

そんな那須にもやっと春がきました。那須は関東といってもすぐお隣は福島県になります。ですから春の訪れも関東地方では一番遅いかもしれません。







寺子の桜




那須には、樹齢350年以上の桜の木があります。畑の真中にお墓があり、その墓守をするかのように高く高くそびえています。これはエドヒガン(別名アズマヒガン)という種類。ソメイヨシノよりも花びらが小さい桜です。「とちぎの名木百選」にも選ばれているとか、地元の人たちは住んでいる地名をとり「寺子の桜」と名づけています。この桜の木を撮っていたら「あなた、カタクリの群生地知ってる?」と年配のご婦人に話かけられました。「写真撮るなら、是非行くといいわよ。わたしも今行ってきたけどとってもきれいだった」・・・わたしって結構知らない方に話かけられたりします・・知らない人についていっちゃいけません・・冗談はさておき、早速場所を教えてもらいここから直行!車で10分ほど走ると黒磯公園があります。ここも桜の咲く時期はたくさんの見物人で賑わうところです。その公園の北側、雑木林のなかにカタクリの群生を見つけました。



カタクリの群生地
カタクリの花は北向きの斜面、アルカリ性の土地に多く咲くそうです。
落ちた実をアリが運んで上に上にと増えていく、
なのでこんなふうに斜面いっぱいに咲いていきます。




うつむき加減に花びらが反って咲いているカタクリ
別名「ごんべろ」とも呼ぶそうです。知りませんでした。




カタクリの花の近くには必ず咲いているというイチゲの花



やはり、一緒に咲いていたニリンソウ  
可憐な花です。





那須は観光地としても有名ですが、こんなふうに自然がまだまだたくさん残っています。那須を訪れる機会がありましたら、自然の良さも是非知ってほしいと思います。



黒磯公園の桜



帰りに公園に寄ってみました、春爛漫満開のソメイヨシノです。夜になるとボンボリにあかりが灯ります。夜店もたくさん出ます。



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