2002.10.14号 06:00配信
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だから大好きルパン三世
美幌在住のS 


エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。

番外編「カリオストロの城」その9

・待つ身。
 カーン。カーン・・・。
時計の鐘が4時(だと思うんだ。4回聞こえるからね。でも5時かもしれない)を打つ。五ェ門は颯爽と壁の上に立ち、カリオストロ城の方を見る。葉っぱでカムフラージュした対戦車ライフルの横に毛布をかぶった次元がいる。
時計を見ながら、
「う〜さむ。もうこんな時間か・・・。どうだ様子は?」
「まだ動かぬ。」
「ん〜、待つしかないか・・・。」
次元、五ェ門、寒空の下じっと待つ。

・そのころルパンは・・・。
 屍たちの横で、寝ている(ように見える)ルパンと銭形。
あやしげな影たちが近づく。
(しかしね、この影たち、手にあんなに重いものつけていて、泳げるなぁ。足の力だけでしょう?いくらフィンつけているからってさぁ、ちょっと疑問は残る、けど、影だからね。それですべて説明ついちゃう?)

ルパンと銭形を発見した影たち。さっと鉄の爪(燃えよドラゴンにも出てきたような爪ね)をだし、突き刺そうとした瞬間、ガバッと起きる、ルパンと銭形。骸骨になってる!!ひるむ影たち。(そりゃそうさ、中身は人間だもんね。スターウォーズじゃないから)
骨の中から飛び出る銭形とルパン。力いっぱい影をぶん殴る2人。あわれ影は2名気絶。残り1人の影にルパンが近づく。
「ケケケケケケケ。」
無気味に笑いながらルパンと骸骨ルパンが近寄る。銭形が殴りかかろうとした瞬間、水の中に飛び込む影。このときを逃すかぁ!と言わんばかりにルパンも飛び込む。

影を追って泳ぐルパン。
(かなりの潜水技術。よく息が持つね。みているこっちが苦しくなりそう・・・。)
ピッチを上げるルパン。
(パンツが脱げそう・・・)
ギリギリところで影の足を捕まえた。引きずり込み、格闘(したんでしょうね。音しか聞こえないけど)するルパン。パンツも脱げてしまうほど厳しい戦いだったんでしょう・・・。

・脱出成功。
 カンテラで水面を照らす召使とジョドー。
「遅い・・・。」
「ジョドー様!」
ポシャッと水から影の頭と、指輪が出てきた。
「おおっ!でかした!」
指輪に手を伸ばした、その瞬間に、手首をつかまれて水中に引き込まれた。銭形は召使の足をつかんで水の中へ。水中から飛び出してくる2人。2人協力して蓋を閉める。
「あ、そ〜れ!」

影の手や頭を階段から捨てて走り去るルパン。
「おのれ!ルパン!!」
と叫んでみてもどうしようもない・・・。
途中の鉄格子も絞めて、鍵絞めてと。

・地下工房。
「こりゃぁ、棺おけだぞ。」
2人脱出成功。
手すりの下を見るルパンと銭形。
「な、なんだここは・・・?」

ずらーりとならんでいる機械。すりかけの札束。駆け下りる銭形。札を手に取り、
「ヌヌヌ、1万円札ではないかぁ!なんと、これが全部そうか!」
札束の山を見て驚く銭形。
その札束の山をよじ登るルパン。
「こりゃぁ、よくできてるぜ。とっつあん見ろよ。」
と銭形に渡す。
「西ドイツの千マルク札!」
(今じゃ、使えないね。ユーロだもん。1万円札は使えます。100円札だって使えるもんね。)
「ポンド、ドル、フラン、ルーブル、ルピー、ペソ、クラウン、リラ!」
と札束を投げるルパン。受け取る(って言うか受け取らされている)銭形。
「うぉっ!ウオンまであるぜ!世界中あらぁな。」
(ところで、ポンド、ドル、フランはわかっても、ルーブルって?ロシアですね。ソ連って言った方がいいかな?ペソは?スペインですけど、アルゼンチンとかもそうですね。じゃ、クラウンは?イギリスだと思うけど・・・?1リラ2リラ3リラ4リラゴリラ!リラはイタリアですね。もし今なら、ポンド、ドル、ユーロ。でおしまいかな?)

「ニ、ニセ札作り!!ルパン!っこれがこの城の秘密かぁ!」
と、頭に乗っかってた札束を振り落として興奮気味に言う銭形。
「そうよ。かつて本物以上とたたえられたゴート札の心臓部がここだ。」

「中世以来、ヨーロッパの動乱の影に必ずうごめいていた謎のニセ金。ブルボン王朝を破滅させ、ナポレオンの資金源となり、1927年には世界恐慌の引き金ともなった・・・。歴史の裏舞台、ブラックホールの主役ゴート札。その震源地をのぞこうとしたものは、一人として帰ってこなかった。」
「ん〜。噂には聞いていたが、まさか独立国家が営んでいたとは・・・。」
冷や汗一筋。
(と、もっともらしいでしょう?世界恐慌とまで言われると、その当時は本当かなぁ、って思っちゃいました。今でも信じる人いるかもね)

「とっつあん、どうする?見ちまったいじょう後戻りはできねぇぜ。」
「判っておる。警察官の血がうずくわ!!」
「へへへ。ここから逃げ出すまで、一時休戦にすっか?」
「よかろう。だが盗っ人の手助けはせんぞ。脱出した後は、必ずお前を逮捕するからな。」
「上出来だぁ。ホンじゃま、握手ッと。」
「馴れ合いはせぬ。」
「あれま。」

・不二子ちゃんの正体。
 朝日がさす部屋に、クラリスいつものイスに腰掛けている。ドンとトランクを置く不二子。
ビックリするクラリス。「不二子さん!」
不二子ちゃん、変装を解きながら、
「潮時がきたので、お別れをいいに来たの。」
ぱっと服をむしりとると、そこにはまぶしいばかりの裸体が・・・見えるはずもなく、迷彩服に身を包んだお身体。それはそれで美しい。
「あなたはいったい・・・(何者?)。」
「クラリス様付召使いとして雇われた城内ただ一人の女。でも本当は。」
とピストル(あれはルガーだねぇ。なぜルガーなのか?ブローニングは?プーンを殺してしまったからルガーにしたのかなぁ?でもかっこいい。)を調べる不二子ちゃん。
「この城の秘密を探る女スパイなの。もうチョッといるつもりだったけど、ルパンが来たでしょ?めちゃくちゃになっちゃうからもう帰るの。」
「あの方をご存知なの!?」
「うんざりするほどね。時には味方、時には敵。恋人だったこともあったかな?」
「まぁ・・・。」
「彼生まれつきの女たらしよ。気をつけてね。」
(って言う時の不二子ちゃんの顔がおかしい。崩れてるぅ。宮崎さん!美しい不二子ちゃんに治してちょんまげ。)
「捨てられたの?」
「まさか。捨てたの。」
(言いきるねぇ。でもいつ?結婚までしようとしたのは第13話の「タイムマシンに気をつけろ」だったし、それ以降はずっと仲間だったでしょう?最終回なんて一緒に平泳ぎまでしてたのに。ねぇ。女って怖いねぇ。)

(ところで、このカリオストロ城には女は不二子ちゃん一人って言ったよね。そういや、このカリオストロの城には、女性の出番が極端に少ない。不二子ちゃんでしょう。クラリスでしょう。レストランのウエイトレスでしょう。結婚式に集まったおばさんでしょう。それぐらい。もしクラリスがルパンに遭遇しなかったら、クラリス一人?後はみんなホモなんでしょうか?おぉ、恐。)

「落とし穴から煙が!」
「火事?」
2人窓際に近づく。
「地下からだわ。」

五ェ門は手をかざして、
「動いた!」
「始めやがったか!」
次元の声も嬉しそう。

ルパンと銭形、地下工房からの脱出なるか!
クラリスの救出は成功するのか!ん〜。楽しみ。



つづく。




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