2002.3.25号 06:00配信
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だから大好きルパン三世
美幌在住のS 


第3話「さらば愛しき魔女」

青い月夜。ルパンは不二子とモーターボートでデートの真っ最中。
なんとビックリすることに、不二子のほうからルパンに口付けをしているではないか!しかも画面いっぱいに不二子の悩ましい唇がぁ!(大サービス?)しかし、不二子もただのギャルではない。しかっりとルパンのワルサーが不二子の手に。急にボートの先端に立つ不二子。こっちに向ってくるもう一隻のボートに向って不二子は撃った。(無茶なことしやがる)ボートは爆発して大破。ルパンは急いで海に飛び込む。びしょぬれになっていたのは、リンダという美女。そこに謎の船がやってきてルパンたちを撃つ。ルパンのワルサーは不二子が持っていってしまった。絶体絶命。と思いきや、崖の上から救いの銃撃が。次元だ。さすが相棒。ところが肝心の美人のリンダがいない。はて?

彼女と会った島は、海の殺し屋「キラーインキラーズ」という(ベタな)名前の犯罪組織の基地だった。最初は敵の激しい抵抗があったものの、次の朝は難なく上陸。あたりを漂う香りの中にあの美女リンダがいた。戯れるルパンとリンダ。次元あきれる。
島の世界的物理学者ハイライン博士は、組織に監視されていた。ハイライン博士はこの島にしか生息しない花「第3の太陽」を原料とする武器をキラーインキラーズに無理やり開発させられていた。しかも助手のリンダに(どんなのかは不明な)人体実験を行って、この花がないと生きていけない身体になってしまった。(という無理な設定)

そしてなぜか突如キラーインキラーズは花の刈り取ってしまう。そこでルパンは飛行機でガソリンを撒き、バズーカで花を焼ききってしまう。その炎の中にリンダの姿が。ハイライン博士は自ら引き金を引きリンダを殺す。博士は敵に狙撃され息も絶え絶え。博士はルパンに第3の太陽の弾頭を持ったミサイルをつんで沈んだ潜水艦の位置を知らせる。そのミサイルを日本の研究所まで運ぶ約束をしたルパン(ただ爆破してしまえばいいものをと思うのは素人なのかな?)は潜水艦の中へ。ところがまたもやキラーインキラーズが、マシンガンをルパンに向ける。またもや絶体絶命のピンチ。ここで登場したのが不二子。相手の頭をゴチン。万事Ok。不二子もロケットに乗りたがったが、コレは一人乗り様だった。不二子は悲しそうに潜水艦を後に・・・。
「なんていい娘なんだ・・・。」

一人乗り様のミサイルにルパンは乗り込みたった一つのボタンを押すだけで、ミサイルは潜水艦から飛び出していった。このままうまくいけば日本へ・・・。しかし、なぜかミサイルはどんどんさかさまに。

「ごめんねぇ。やっぱりのっちゃったぁ。」と不二子。

まっさかさまに海にドボン。結局いかだにルパンと次元が釣りをしながら漂流。不二子は後ろでのんびり日光浴。
「だから女には気をつけろって・・・。」
次元の愚痴が続く。いかだの後ろについている「SOS」がさみしい。


まぁ、シリーズ1は難解な物語が多いけど、コレは前半の1・2を争うほど何を言いたいのかさっぱりわからない作品。当初の「大人の漫画」というコンセプトであった点からみたら・・・。いや、それでもなんだかわからん。よく言えば奥深く、悪く言えば、散漫でまとまりが全くない。ってとこ?

お楽しみコーナー。
・ルパンのキャッチフレーズ。そんなものあったのかと感心するね。
 「飛ぶ鳥のごとく獲物を襲い、風のごとく消え去る。」
だって。こんな設定は今回だけだったなぁ。

・キラーインキラーズの親分スターンが「ルパン・シンジケート」なるのを使って、第3の太陽を売りさばいてほしいみたいな事といってるけど、いったいルパンシンジケートって何?次元と不二子だけ?もっと大きな組織があるのかしらん?楽しみ。

・乗り物系では、飛行機。不二子ちゃんが島を脱出しようとして乗った赤いラインの飛行機は富士重工製の「エアロスバル」らしい。ほれ、レガシーとか作ってるスバルですよ。あの会社はもともと飛行機作ってたんだね。エンジンの音が普通の車と違うもんね。

・で、ルパンとハイライン博士が乗ってた飛行機がセスナです。いまや軽飛行機といえばセスナですが、セスナって会社の名前よ。飛行機単体の名前じゃないんだって。

・次は車。不二子がリンダと会った時に乗ってた車は、M38ジープです。車体の右横に排気管があるのが特徴。マニアックでしょ?この車は、実際に監督をしていた大塚さんが持ってたらしい。

・そしてルパンと次元が乗っていたバギー。コレはフォルクスワーゲンのバギー。カブト虫が有名なフォルクスワーゲンです。ゴルフって言う車もあるね。昔、徳大寺さんが、「間違いだらけの車選び」(だっけ?)で絶賛してたのを覚えてます。


さて、今回の謎。

それは「次元、なぜそこまで。」です。最初、不二子とルパンがモーターボートに乗っていたとき、次元はいない。しかし、不二子が撃ったリンダを助けにルパンが行き、そこでキラーインキラーズに狙われた時、狙撃し助けたのは、相棒次元大介。彼はなぜそこにいたのか?ルパンがリンダを助けるとわかっていたからなのか?いや。次元はリンダがそこにいたことを知らなかった。ルパンを助けたに過ぎなかった。だって、「女?」ってルパンに聞いてるでしょう?う〜む。次元は一部始終を見ていたというわけではなかったんだね。きっとルパンの服に発信装置とかあって、レーダーを見てたんでしょう。そうでなけりゃ、ね。しかし、まだあるぞ。ハイライン博士を乗せてセスナでガソリンを撒き、「もッと低く」と叫ぶルパンのいうことを聞き、炎ギリギリに飛んでみたり、ルパンが海に飛び込んだ後は、きっと撃たれたハイライン博士を埋葬(火葬?)もしたんでしょう?そして、バカ不二子がミサイルに乗ったもんだから、ミサイルは100メートルも進まずドボン。なのに、ラストシーンでは、ぼろぼろのスーツ姿の次元。なぜそこまで・・・。
相棒というより、愛情だね。不二子より深い愛でルパンを包み込んでいる。そんな感じがするなぁ。ホモじゃないと思うけど。

あぁ、今回の評価は「E」です。見る価値なし。
次週は、シリーズ1の前半の名作。ハードボイルド調の「脱獄のチャンスは一度」
チャンネルは決まったぜ。





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