2001.6.25号 07:00配信


熊オヤジの目に涙!「キハ56系ラストラン」

(写真とレポート:熊オヤジ)

6月24日、ディーゼル機関車「キハ56系」現役引退のラストランを追いました。「キハ56系」は20世紀を代表するディーゼル車両「キハ58系」の北の大地使用として誕生。北海道の大地を急行列車やお座敷列車、ミッドナイトなどで大活躍しましたが、時代とともに快速や普通列車にとまわり、いよいよ今日、ファンに別れを告げる最後のラストランとなりました。

6月24日旭川8:30発120名のファンを乗せて留辺蘂11:59着。折り返し旭川までのラストランは12:20常紋信号所着。ここから遠軽町瀬戸瀬付近まで、熊オヤジが炎天下、走って撮した「キハ56系」をご覧ください。


たまの日曜日、ゆっくり朝寝坊を楽しんでいると、またまた山中に車、人、車、人・・・
スワ何事と、我が住み家から林道をチャリンコで追うこと8KM。常紋トンネルを越え13:20常紋信号所に到着。

山は得意の熊オヤジ。いつもなら簡単に入れる常紋信号所へ通じる道には、JR職員がニラミをきかせて車で封鎖。「今日は通行できません!」


それではと、未舗装道路から笹ヤブの斜面を下り、樹々のあいだから線路を見ると、なんと懐かしい、ディーゼル機関車「キハ56系」の雄姿が・・・乗客のファンら120人が機関車を取り囲んで、最後の雄姿をパチリパチリ。この写真は、周辺を警備していたJR職員の目を盗み、怒られながら撮影したパパラッチ熊オヤジの1枚。


大急ぎでチャリンコをコイで生田原駅へ。常紋信号所を15:00出発した「キハ56系」は15:10生田原駅付近を通過。(この写真は生田原町U氏撮影)


15:11ルピナス満開の生田原駅構内から撮影。生田原温泉ノースキング前を颯爽と通過。


チャリンコから車に乗り換え追走。15:28マーガレット満開の生田原町安国駅付近を通過。


15:29撮影に夢中になりすぎ、「ウワァ!!」。接近した「キハ56系」に轢かれそうになる。熊オヤジの身体に鳥肌がたつ・・・
15:40遠軽町瀬戸瀬ダム付近の救世橋で、「キハ56系」をまつ鉄道マニア。熊オヤジとともに、常紋トンネルから追っかけてきた帯広市のS氏は、お手製の列車ダイヤを手に「あと2分で通過するぞ」

15:42、時間通り「キハ56系」は瀬谷牛山をバックに鉄道橋を通過。この1枚を撮影するために、わざわざ札幌からきたファンもいたほど。珍しくピントもロケーションもバッチリの写真。さっそくデジカメで確認していると、「そうだ!この汽車は、その昔、修学旅行でお世話になったあの汽車だ!」遠くで汽笛を聞きながら、脳裏に浮かんだ懐かしい記憶に思わず、「熊の目に涙」・・・
「キハ56系」は目の前を疾風のごとく走り去ったのでありました。
昭和は遠くなりにけり・・・



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