2000.10.15号 06:00配信


めっちゃ田舎のお菓子屋さんの独り言


by 高砂屋菓子舗の渡邊

◆「資格について・・・」
世の中、いろんな資格がありますよね。で、お菓子屋にも当然資格があります。まずほとんどの菓子職人が持っているであろう「製菓衛生士」
これは、調理師の菓子版ですね。違いは、平たくいうと製菓理論と調理理論の違いでしょうか・・・

「製菓衛生士」は、菓子屋として最低限の知識と技術を認識してる目安みたいなものですから、自分が菓子屋をするにあたって最低限の資格です。「製菓衛生士」は、厚生省の管轄です。

それと「製菓技能士」

技能士の試験は、和菓子と洋菓子に別れていて「学科試験」と「実技試験」があります。(製菓衛生士は、学科試験のみ)級別になっていて、1級と2級があり、1級が労働大臣、2級が知事が交付します。(パンの技能士は、特級・1級・2級があります)「製菓技能士」は労働省の管轄です。

「製菓技能士」については、多分知らない人のほうが多いと思います。例えば、「建築技士」とかなら、聞いたことはあると思います。それと同じものなのですが、あまり知られていません。(もっていても、あまり商売上メリットがない・・・)

自分が思うに、菓子屋の資格は商売をするにあたってはあまり意味がないような気がします。といっても、持たなくていいというわけではないですが・・・
つまり、製菓衛生士の資格を持ってなくても菓子屋はできるのです。資格がないからといっても、菓子屋を営業できますしおとがめもありません。ただ、業界の流れとしては資格をもたないと営業が出来ないようにしたいみたいです。

自分も一応、「製菓衛生士」と「製菓技能士1級(洋菓子)」を取りました。なんで取ったのかというと自分のレベルがどれくらいなのかと思い取ってみたのです。

技能士の試験は、やっぱり難しかったですねー。普段やらないことばかりでしたから・・・。一応、それなりに勉強や練習もしたので合格通知をもらったときは、うれしかったなあー(^^)

技能士を受験するときに、同業者の方にいろいろ言われました。
「メリットがないから、取ったってしょうがないだろう?」「個人事業者なんだから、別に資格なんていらないなあ、まあ、看板にはなるかなー」「技術よりも、商売に専念したほうがいいんじゃないの?」「うん、是非取ったほうがいいぞ!」「あれ、まだ取ってなかったの?」いろんな事を言われました。

たしかに、サラリーマン職人をしていれば資格をもつことで給料の面では違ってきます。でも、資格は持たないよりは持ってても、損はしないだろうと思って取りました。確かに、今は技能士の資格は看板でしかないかもしれません。でも、技能士の資格をとって自信がつきました。

しかし、あくまでも技術的にはまだまだ未熟ですからもっと勉強や努力をしていかなければ、と思います。



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