1999.8.19号 07:30配信


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わたし達の挑戦
紋別市中心市街地活性化への取り組み

【第2号】



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わたし達の挑戦 〜紋別市中心市街地活性化への取り組み〜 
 
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第2号

みなさんこんにちは、イマムーです。
前回に引き続いて、第4条以降を読み下しているところですが
なかなか、解りやすくなくて、ちょいと困り気味。そんなわけで
また、少々軌道修正をさせてください。法律の主要なところは
第3条までで、実際に私達がどのように、かかわってきている
のか、そこんところを載せながら、以降の法律を説明していき
ます。

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わたし達のまちだけと言うことではないのですが、やはり思い
入れを許していただくと、このまちは特にか、時代の変遷の波
をたくさん被ってきていると思わずにはいられないのです。
というのは、紋別市は間違いなく漁業立地のまちです。
その漁業立地のまちが、北洋漁業環境の変化に伴う減船問題で
揺れたとき、紋別市も同様に揺れました。
漁業就労の場が狭められ、俗に「陸に上がる」と寂しく話しな
がら、網を繕う手をおいた魚取りの名人達が、一人消え、二人
消えとなり、また、国鉄からJRへと一大変化の時には、市政を
ひいているにもかかわらず駅のない市へとなり、交通アクセスを
道路と空路に求めざるを得ず、浮島峠の(旭川・滝上紋別間の
道路)整備により旭川紋別間は約2時間半、北見市への消費時
間とほぼ同じ時間で、行き来ができるようになりました。
また、紋別丘珠間の飛行機は、利用低迷にあえいでいました。
しかし、現在、多くの関係諸子の攻撃的なテコ入れで、かなり
利用促進が図られてきています。今年度11月には新空港の
利用供用ができるようになり、ゆくゆくは紋別羽田間の直行便
も可能ではないかとの論議も、市内のあちらこちらでもたれています。
同時に、今までは少々独立商圏的な、生き方をしてきた紋別市
の商業環境は、旭川市や北見市の重層商圏下に入りつつあるように
なってきました。消費時間を考えるとき、ややもすると、札幌市の
商圏下に帰属する人々も現れてきています。
そうした中、今を遡ること約10年、紋別市の駅跡地を−駅が本来
保持していた求心力らしき心の拠を−なにか適切な再開発の手法を
用いて構築しようと言う構想が策定され、オホーツクニューシティ
構想と名付けられました。幾ばくかの話し合いと時間の経過の中で、
当時は画期的な「特定商業集積法」(略称)との兼ねあわせも含んで
その緒につくことができました。
しかし、紋別市における特定商業集積法による都市化の再開発は、
各方面での多くの議論の蓄積を持ち、運用上の手法を精査する
判断基準を得、市民各層の合意形成を得ようとするところで、
行き場を失ってしまいました。
独断で乱暴に言ってしまうと、社会環境激変に、ちょっとついて
行くスピードが足りなかったのでしょう。
その結果、策定された計画は日の目を見ることはなく、今年度
「まちづくり3法」(略称)へとその姿を預けているところなのです。

平成10年12月3日に紋別商工会議所主催で通産省から、伊藤英喜
北海道通商産業局産業部商業振興室室長補佐− (--;) ウ〜ン長い
肩書き −を、お招きし「中心市街地市街地活性化対策について」と
題する講演会を開催いたしました。
わたし達がこの挑戦にかかわるようになった最初の契機です。

高齢少子社会の急激な移行スピードは、中心市街地の持つ意味を、
もう一度わたし達に投げかけています。それは次の点においてです。

1. 生活弱者にとって、関係する生活環境の改善。
2. 市民にとって、情報交流の拠点。
3. 経済活動の集積にとって、利点の供与。
4. 経済活動の集積にとって、時代要請に先んじる新規事業の苗床。
5. 行政にとって、市民や事業者へのより良好なサービスの提供。
6. 行政にとって、投資効率の向上。
7. 取り巻く環境にとって、身の丈にあった住処が構築できる。

他にもまだまだ、切り口はありますが、参考書からの抜粋で、
とりあえず進めてみたいと思います。
では、どのようにして、紋別市はこの事業に対して、システムづく
りを進めてきたのかと言うところを駆け足で、かいつまんで著して
みますと、(詳しくは別項で、取り上げていきます。)
最初に、紋別市と紋別商工会議所から人員を選出し、「まちづくり
推進室」を起ちあげました。市の優秀な職員4名と会議所の優秀な
職員1名、可愛いい女性の事務員さん1名、総勢6名です。
次に、市役所庁内に横断的な意見交換グループを起ちあげました。
次に、「まちづくり3法」についての説明会を開催した後、「基本計
画策定委員会」「TMO計画策定委員会」両委員会の委員を各々約
40名づつ選出、もちろん公募という手法を採り入れながらです。
その間、市内各層・各団体・各事業所で、出前ワークショップと名付
けているワークショップを開催しました。−現在も続いています−
次に、市民参加の市民ワークショップ開催・運営にむけて、幹事グル
ープ会を構成しました。推進室の事務局を併せ総勢18名ほどです。
次に、市民ワークショップを開催し、その間に市会議員対象の意見
交換会を持っています。

スキームは、
市町村が基本構想を策定します。車の両輪の様に、中心市街地の整備
改善と商業の活性化が相互に関わりを、認められるものでなくてはな
りません。
法律上では、『一体的推進』という文言が用いられています。
さて、市町村は行政と言うことではありません。もう繰り返しお伝え
していますのでおわかりですよね。地域住民皆さんの合意に基づいて
ということです。
次に、基本構想を国に送付します。欠落部分があれば、北海道ですので
北海道を通じて、国から助言という形で、戻され、部分補修をしなさい
とのメッセージを咀嚼し送付を重ねます。
国の認定を得た後、基本計画を同様に進め、国の認定を得、次に事業化に
入っていくことになります。
事業化には、市町村から市街地整備事業構想とTMO事業構想を認定
される必要があり、認定後、市街地整備事業計画、TMO事業計画を
構築そして策定して、優先順位の高いものから、取りかかっていくことに
なります。

いま、紋別市の階段は、市街地整備事業構想とTMO事業構想を作って
いくための市民合意を得るために、市民各層のお考えをひろい集めて
いるところです。
一般的には、今年度国の予算総枠で、約一兆円といわれています。
その枠に対し日本全国で約3300といわれる自治体の、ほぼ半数が
手を挙げるのではという
見通しです。いろいろな条件があるにせよ、極めて有利な資金と
ノウハウを、この機会にと思うのは、どこもそれだけ辛い環境に
おかれていることの証明です。

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次回は、各ワークショップの中身についてアップしたいと思います。

では次回まで   See you next time



わたし達の挑戦
〜紋別市中心市街地活性化への取り組み〜 
第2号 99年08月19日 木曜日



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