webnewsおよび週刊webnewsへの情報投稿はこちら▲


2003.3.29号 07:00配信


「伊藤彰規展」開催のお知らせ



北見市出身の現代画家伊藤彰規君は、この度文化庁「新進芸術家海外留学生」に選ばれ、この6月からフランスへ渡り勉強する事となりました。

北見北斗高校を卒業し多摩美術大学に学んだ伊藤君は、横浜の養護学校の教員として子供たちに絵画や工芸を教える傍ら、精力的な創作活動を進めてきました。今回、文化庁の留学生に選定されましたのも、彼の創作活動が認められ、将来が嘱望されたからに違いありません。彼はこの間、自分の生まれ育った「北海道」や「北方」を一貫して主題とし、自らの記憶によって呼び起されるものを作品にしてきました。90年代後半からは「Land」という明確な画題をもって現代日本美術展、上野の森美術館大賞展、リキテックスビエンナーレ展など数々の公募展に出品し多くの賞を得ると共に、1995年には安井賞候補になるなど現代美術界の精鋭としてその活動が注目されています。

しかし、今まで北見市民が彼の作品に接する機会はほとんどありませんでした。唯一の例外が芥川賞作家玄侑宗久氏の単行二作(芥川賞候補作「水の舳先」新潮社刊、最新作「御開帳綺譚」文芸春秋刊)の装画を通してということでありました。装画は確かに、彼が「北方の地の記憶」をその創作の拠り所としている事実を伝えてはくれます。しかし、彼の「記憶」をそれを観る者が「具体的五感によって捉える」といった感動はやはり原画との出会いなしにはありえません。

この度北見において「伊藤彰規展」を開催しようとする第一の理由は、彼の「記憶」の拠り所が北方の地であるなら、そこに暮す私達こそ彼の「記憶」に共鳴する可能性の最も高い存在であると確信するからです。人々が彼の作品と出会うことで、それぞれの「記憶」が共鳴し合い五感が刺激される、そうした感動の場を北見市民はじめ多くの人々に提供したいと考えます。(「伊藤彰規展」実行委員会委員長 林 弘堯)
開催日 平成15年4月15日から4月20日
    午前9時30分〜午後4時30分(最終日午後3時まで)
場 所 北網圏北見文化センター(北見市)

入場券:一般・大学生 300円(高校生以下無料)
問合せ:01587-2-2444(hikko@titan.ocn.ne.jp)尾崎
主催:渡仏支援「伊藤彰規展」実行委員会


【伊藤彰規君の略歴】
1955年 小樽市生まれ
1967年 北見市立西小学校卒業
1970年 北見市立光西中学校卒業
1973年 北海道北見北斗高校卒業
1978年 多摩美術大学油画科卒業
1992年
新制作展(以後95年まで)
1993年 現代日本美術展(以後94年、97年、98年 00年)
軽井沢ドローイングビエンナーレ展
神奈川県美術展洋画部門特選(以後毎年)
1994年 三渓展佳作
横浜現代美術展(中国上海市美術館)
1995年 安井賞展 賞候補
1996年 上野の森美術館大賞展(以後99年まで)
1997年 角田房子著「悲しみの島サハリン」(新潮文庫)装画
1999年 昭和会展(日動画廊)
リキテックスビエンナーレ展(以後01年、02年)
Japan New Art `99 in Wien(オーストリアウィーン市)
2000年 豊穣の海〜現代美術の精鋭展
春の祭典〜現代美術の旗手展
西脇市サムホールビエンナーレ展(以後02年)
2001年 玄侑宗久著「水の舳先」(新潮社)装画
日本カナダ交流展(在日カナダ大使館・カナダチリワット市美術館)
2002年 玄侑宗久著「御開帳綺譚」(文芸春秋)装画
 
1980年より東京銀座を主として個展24回、グループ展多数 公募団体展に所属せず現在に至る。本年、文化庁「新進芸術家海外留学生」として「アカデミー ド ポルロワイヤル デザール」(パリ)にて研修予定

パブリックコレクション

北見工業大学(寄贈)
所沢市民文化センター
ヴィトゲンシュタインハウス(ウィーン市)



みなさんからの情報をお待ちしております。
投稿フォームからお寄せください。
また、直接メールでも構いません。


総合index




Home
(C) 2001 webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで