2004.11.14号 07:00配信


手術をする治療法と手術による合併症について

(ダヤンママ)


【「切る」(手術をする)治療法】
切るだけが治療法ではありませんが、ここでは「切る」治療法を選んだ場合についてです。
子宮筋腫の手術には、子宮ごと摘出する方法と、筋腫だけを取り除く方法の2種類があります。

筋腫と一緒に子宮をすべて取ってしまう「子宮全摘手術」にはお腹を切って操作を行う「開腹手術」と、膣から操作を行う「膣式手術」、さらに、新しい手術法として「腹腔鏡下手術」があります。
開腹手術は、筋腫の種類や位置を問わず行うことができます。膣式手術は、原則的に自然分娩(経膣分娩)の経験者が対象で、筋腫が大きい場合や癒着がある場合は適していません。腹腔鏡下手術は、実施している医療機関が限られているのが現状です。

私の場合は、開腹手術を行いました。手術前に医師が説明してくれた合併症について・・・参考になればと思います。

【手術による合併症について】
1、輸血
大量出血の場合、命にかかわることもあるので輸血が必要になること。輸血を行うと、献血者が持っていた感染症に何千〜何十万の一の確率でかかる可能性もある。その予防として、X線照射した血液を使う。
2、臓器損傷
子宮は、前方に膀胱、後方に直腸と接しており、すぐ横には尿管がある。近くに腸や大きな血管もある。手術操作が難しい時、癒着などがあった時、視野がとりにくい時に、これらの臓器が傷つく事がある。その場合は、その場で適切な対応を行う。また、後日になって判明した時は再手術が必要になることもあり、状況によっては入院期間の延長も必要となる。
3、感染症
手術によりお腹が開放されると、場合によっては細菌が繁殖して腹痛や発熱を伴う腹膜炎が起きることもある。手術後は、抗生物質を使って予防をする。無効な場合は手術的な対処が必要な事もある。
4、血栓、塞栓症
手術中や、手術後は寝たままの状態が続くため、脚や、骨盤内などの静脈が固まり血栓を作る場合がある。この血栓がはがれ、血液に乗って流れ、肺や重要な臓器の血管をつまらせてしまうなが、「塞栓症」。下半身の血行をよくするため、圧迫ストッキング(コンプリネット)をはいてもらう。手術中からは足のマッサージ器(インパルス)を使うようにしている。手術後は、早めの歩行開始に努めている。
5、その他
個人差によるが、術後から退院までに頭痛・腹痛・腰痛などの痛み、発熱、排尿障害、肝機能障害、出血・貧血などの症状が起こることもある。また、まれに「腸閉塞」がおこることもあるが、そのつど適切な対応を心がける。
「少しでも気になることがあれば、いつでも申し出で下さい。」 とのことでした。

先日8日、退院後の(手術から1ヶ月後)診察がありました。「順調な回復で問題なし。」との診察結果でした。ほっとしました。



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