2004.11.2号 01:00配信


入院10日目 10月15日金曜日

(ダヤンママ)


手術してから1週間目。昨夜もぐっすり眠れた。今朝は、血液検査と検尿があった。それから、8:45から経静脈腎盂撮影検査もあった。なので、朝食は半分だけにして下さいとのことだった。朝食メニューは、ホットケーキだったので、「え〜っ、半分なのぉ。」と淋しくしていると先輩患者さん達が、ラップや、ビニール袋をくれた。むふふ、検査が終わったら食べよっと!

今日の回診は私の担当医のO先生です。どの先生も回診の担当日以外でも、病室に顔を出し様子を訊いてくれる。O先生も時々、病室に来てくれていた。さて、今日は手術から7日目なので抜針だ。ピンクのカーテンを閉めて準備。腹帯をべリベリはがす。防水テープを取る。先生が、「おー、きれいな傷だー。」と言った。首を持ち上げて見てみたかったが、腹筋はまだそんなに使っちゃいけないのでガマンした。先生がベッドに座り、長ーいピンセットでプチプチ取っていく。体の力を抜いてリラックスしたほうが痛くないと先日抜針した人が言っていたので、そのとおりに力を抜いていた。そんなには痛くはなかったが、おへそに近づくにしたがってチクッとする。30個近く抜いてる感じ。今は糸ではなくて、ホッチキスの針みたいなもので止めているので抜針というのでした。

昼食は、おそばだった。麺類は嬉しい!午後から、病室の人と散歩した。1階外では、園芸市をやっていた。3時半、うつらうつらする。その後、先輩Sさん・PTA仲間だったAさんとHさん・仕事仲間のIさんとHさんがお見舞いに来てくれた。たくさんおしゃべりをした。

夕方、お腹が張ってきた。ガスが溜まっている感じがする。夜、看護師さんにカマ(酸化マグネシウム)をもらい飲む。にがりに似た成分で便をおだやかにゆるやかにする薬なんですって。

夜、隣のベッドのKさんがBSの映画「ウェストサイドストーリー」を観ていて昔の話をしてくれた。19歳の時、ジョージチャキリス似の人とお付き合いをしていたんですって。(お付き合いといっても今から40年以上も前のことだから、清いお付き合いだったそうです。) 3年くらいお付き合いしてる間に色々な所へ旅したり、歌声喫茶で一緒に歌を歌ったり、彼のギターを聴いたり、映画を一緒に観に行ったり とても楽しかったのですって。でも、家族の反対にあってその人とは別れて結婚しなかったんですって。その後、しばらくして今のご主人と結婚をして ある日お子さんの手をひいて歩いていたら、通り掛かりの車から声を掛けられて そちらを見てみたらその元彼だったんですってー。
私:「彼、なんて言ったの?」
Kさん「僕も結婚して女の子がいるんだ。君の写真持ってるんだけど・・・どーしょうか。」って言ったさー。
私:「それで、なんて答えたんですか?」
Kさん:「捨ててくださいって言ったよ。」
その後、二度と会うことは無かったんですってー。その人と結婚してたらどうだったかと思うこともあったけど、しなくて良かったと思ってるよ。良い思い出だけど。・・・・・なんだか、しっとりとした秋の夜でした。

今夜から痛み止めのボルタレンは飲まずに寝てみることにした。



取った針



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