2002.2.11号 07:00配信
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『攻撃命令』(1978年製作)


名探偵や刑事には相棒がつき物であります。ホームズとワトソン、ポワロとヘイスティング、古畑と今泉。十津川刑事に亀井刑事。コロンボの相棒といえば、クレーマー刑事が一応相棒って言う下部かって言うか。そういうことになってんのかな?って思うけど、彼もたまにしか出ないしね。コロンボの相棒というと、私は名前のない犬君だと思うんですよ。今回も出てますが、全く事件解決には役立っていませんね、さすがコロンボの犬。

大変有名な心理学者のエリック(でも講義内容はたいしたことなかったな)は、愛していた奥さんを半年前に交通事故で失った。(でも、後からコロンボが言うにはその犯人もこのエリックさんだという。全く証拠もないのにね)奥さんには愛人がいたのだった。その愛人とは親友の心理学者チャーリーだった。エリックはチャーリーを殺すために自分の犬(ドーベルマン)を使うことにした。ある日エリックは、チャーリーとテニスの約束をした。3時に健康診断が終わるから、それまでにドーベルマン2匹を連れてイに聞いてくれと。このドーベルマン、ローレルとハーディと言うけど、いつもは大変人なつっこいいい犬たち。3時になって、エリックが病院からチャーリーに電話をかける。電話のベルでドーベルマンが集まり、「バラのつぼみ」という言葉ともに言った本人に飛び掛るって言う訓練を受けていて、見事に成功。電話の向こうでは、ドーベルマンにかみ殺されている叫び声が聞こえる。その受話器を置いて、エリックの計画殺人成功。犬がおこした犯行なら、犬が処分されて一件落着のはず。アリバイもあるし。浮気をした天罰だぁぁぁぁぁとね。

さて、コロンボさん登場。コロンボはまたもや電話に固執する。なぜなら、殺人現場では受話器がはずれていたままの状態であった。その電話は向こうからかけてきた形跡があった。(音が違うって言ってたけど、日本でもそうかな?)その電話をかけてきた人物はきっとチャーリーさんの叫び声が聞こえているはずだと。しかし、警察に連絡がない。おかしいでしょって。エリックピンチ。あの時警察に連絡したらどうなるか?真っ先に疑われるか?いや。たまたま電話したら、チャーリーが犬に襲われたようだとか言っておけばなんにも疑われなかった・・・。とおもうけど、それでもコロンボは矛盾を見つけるかな?

コロンボは、犬の訓練士(コレが結構な美形の訓練士のコーコランさん)に利口な犬ならば(って言うところがいいでしょう?コロンボの犬君はダメなの)人を襲う攻撃命令を訓練で覚えさせられるって聞く。ドーベルマンの攻撃命令がなんと言う言葉なのかコロンボはエリックと言葉のゲームをしながらその声をテープにとる。言葉のゲームでは攻撃命令が何なのかはわからなかったが、コロンボがふと聞いた門のマークについて話していたとき、エリックは図らずも「バラのつぼみ」って言ってしまった。コレはコロンボにはわからないだろうと思ったのか、犯罪者の心の緩みなのか。犬がもう処分されるであろうと知っていたのか(実際上部の人からコロンボは圧力をかけられてた)それはわからんところだけど、心理学者にしてはお粗末。コロンボは殺人当日の様子を再現する。電話近くには宙吊りの人形。1箇所しかならない電話。集まるドーベルマン。そして、次々とビリヤードの弾の落ちるところから証拠が・・・。最後にエリックは自白し、ドーベルマンに「バラのつぼみ」といってコロンボを殺そうとする。しかし、コロンボは、美人な訓練士コーコランさんんい「バラのつぼみ」というとキスするように再訓練させておいたのだった。まんまとコロンボの罠にかかったエリック。めでたしめでたし。

まずね、自分の愛犬を殺人の道具に使うって言うところが頭いいというか、変だって言うか。もう少しやり方があったろうに。しかも、奥さんが死んで(殺して)半年で、奥さんの愛人がまた死ぬって、疑われるのは必至。心理学者って頭弱いなぁ。それにつけても、このエリックさんの離れに住んでいるジョーンって言う女性。この人は何?エリックの愛人でもないけど、一応肉体関係にはあったのかしらん?おかしいね。たいした女性でもないし、くまのぬいぐるみと相談してるって言うから、まぁ、エリックさんでもよかったのか?それにさ、最後のクライマックスシーンは、コロンボが殺されるのかとドキドキするけど、「バラのつぼみ」って言ったのはエリックだよ。コロンボは何にもいってないでしょう?それなのに、エリックが「ころせっ!!」言ったらドーベルマンが飛び掛るなんておかしくないか?そんな設定じゃないだろ?「バラのつぼみ」ってチャーリーが言ったから飛び掛ったんであって、攻撃命令を訓練されているんだから、言った人に飛び掛るんじゃないの?旦那様といたら、別の人に襲い掛かるってこと?な〜んかおかしい。それとも、電話が鳴ってなかったからいいのかな?謎。

お楽しみコーナー
・犬の美人訓練士コーコランさん。彼女は大変有能な訓練士だけど、その犬がまたすごい。コロンボに飛び掛って顔をなめようとしたら、コロンボとおんなじくらいの大きさあるんだよ。でかいのなんのって。あんな犬に飛び掛られたら、いちころだね。

・このコーコランさんにコロンボは勇敢にも、番犬として自分の愛犬を訓練してくれと頼む。しかしコーコランさんに「奥さんに空手を教えた方が早い。」といわれる始末。みじめ犬君。

・離れで住んでいるジョーンって言う娘。あの設定必要だったかな?最後にもう出て行くって時にエリックさんから首絞められそうになってるでしょう?あの時さ、コロンボが入ってこなかったら殺されてたかな?でもジョーンさんはあんまり抵抗しなかった。普通あそこまで首絞められたら大声出すぞ。これ見てわかったね。エリックさんとジョーンさんは出来てるって。そうでなければ黙ってないぞ普通。

・エリックとコロンボが最後のほうで、コロンボの性格分析をしてるシーンあるでしょう。暖炉の前でサ。その座ってるいすは何者?ものすごくでかいなぁ。悪趣味と言うかアメリカ人はでかい物すきと言うか。何もあそこまでって言うくらいでかいよ。

・エリックの奥さんと愛人関係にあったチャーリーさん。2人でベットでいちゃついてるところをさ、セルフタイマーで写真撮っちゃうなんてどうかしてない?その写真どうする気だったんだろう?あとで2人っきりになってみるわけ?チャーリーさんは自分のデスクにかなりの枚数置いていたけど、仕事の合間見てにやけてるわけ?ん〜。そういういい加減さがわからんね。おおらかといってしまえばそうなんだろうけど、日本人にはわかりませんな。

・それにしても今回もコロンボは、犯人に殺されかけましたな。この前は毒入りワインを飲まされそうになったし、今回はドーベルマンに殺されかけてる。危ないね。コロンボはきっと悪のリストに要注意人物と書かれているんだね。

・ところでドーベルマン。ドイツの軍用犬として有名ですが、私にはその昔週間「少年ジャンプ」で連載していた「ドーベルマン刑事(デカ)」が印象に残ってます。バイオレンスたっぷりで、こんな事件が起こったらいやだなぁ、と子供心に思っていました。

・最後に。この作品のことじゃないんだけど。このビデオのパッケージの裏に、この作品の写真がいつも載ってるんだけど、2枚とも違う作品の写真が載ってる!!どういうこっちゃ?1枚は、「死者のメッセイージ」のおばぁちゃん。まぁ、コレはつい最近だから間違えてもと思うけど、、もう1枚はなんと「2つの顔」(双子の兄弟が協力して殺人を行うってアレ)ですよ。30作ぐらい前の写真を使ってサ、金返せって。もう!銀の食器見たらわかるでしょうって。まぁ、コロンボ映ってるからいいかってなもんでしょうなぁ。

さてさて評価でありますが、もう最後の方の作品なのに一向にコロンボの魅力は落ちてませんな。あと一つまでしっかり見ていこうを心に決めたので、87点ぐらい。まずまずってところ。来週はもう最終回。第45作目になります。お楽しみに。

コロンボのインデックス




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