2002.1.28号 07:00配信
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『美食の報酬』(1978年製作)


今回はね、「見たことない」とまでは言わないけどほとんど覚えてない作品。ビデオを買ったときから、封印していた作品で、すごく楽しみにしてたんです。結果はあとで書くけど、まぁ、たとえば昔の初恋の人とか、思い焦がれていた人に実際に会うとさ、たいしたことなかったりするでしょう?そんな感じ。(って書くと分かっちゃうかな?)


イタリアのレストランのオーナー(か、シェフなのか分からんけど、割腹のいい、いかにもイタリア〜ンな)ビットリオは、有名ないやみったらしい料理評論家のポール・ジェラードを自分のレストランの厨房に呼び、食事をともにする。しかし、このときは、もうジェラードと縁を切るつもりで話をする。ビットリオは、怒りに任せて話を続けるが、ボーイさん(マリオ君。甥だったかな?)はイタリア語しか理解できず、2人が何をしゃべっていたのかが分からない。ジェラードは料理もそこそこに立ち去る。その後でマリオがワインセーラーから持ってきたワインを一人で飲んで苦しみながら死んでいく。(ここまではね、何で死んだのかさっぱり分からない。料理かワインかはたまた吹き矢か?それとも心臓の病で・・・?)

ジェラードは空港からの家に帰ったらビットリオが中毒死したことを知らされ、急いでレストランへ。そこには大変おいしそうなスープを飲んでいるコロンボがいた。コロンボはさかんにまっすぐここに来たのかと聞く。ジェラードの答えはイエスだ。さて、毒殺されたのはわかったとして、誰が何の目的でビットリオを殺したのか?コロンボは「動機主義」だからね。調べていくうちに、ビットリオの厨房から、怪しい領収書が見つかる。あて先はレストラン振興協会。合計してみると10万ドルはくだらないほどの額。ジェラードはレストランをテレビや雑誌でほめる変わりに大金を要求していた。断ればその店を最低ランクに評価するあくどいやり方をしていた。(まぁ、彼一人がやっていたのではないけど、他の2人にはおとがめなし)ビットリオはその要求を断り悪事を暴くと言っていたのだった。コレが動機。

毒はふぐの毒と判明。ワインのコルク抜きのカートリッジ(これは一般的なコルク抜きじゃなくて、ガスで抜くやつ。コルクの下のほうまで注射針のような針を刺して、ガスを一気に入れ、コルクをガスの力で上に飛び出させる方法のやつ。皆さんの家にはないでしょう?)に毒を仕込んでおいてビットリオのレストランにきてコルク抜きをすり替えビットリオは毒入りワインを飲んで死ぬ。んで、捜査中のレストランに再びきたとき堂々とすり替えていた(姿は映ってない。コロンボの話からこういうことだろうなって)のだ。ジェラードはコロンボを毒殺しようと食事を一緒にするが、コルク抜きのすり替えが得意なジェラードさんにコロンボはグラスのすり替えをしてしまう。観念したジェラードはコロンボにこう聞く。

「いつから私を疑ったのだ?」

「あって2分後です。」

「まさか。」

「あなたは警察からビットリオさんが毒殺されたと聞いて、どこにもよらずここに来たでしょう?ふつうね、一緒に食事した相手が毒殺されたといったら、真っ先に自分のことを心配しますよ。それなのに、あなたは病院にも行かず、警察に精密検査をしてくれとも言わず、平然とここに来たでしょう?」
(つまり自分が毒を飲んでないことを知っていたってこと)

素晴らしい。コレはジェラードでなくても観念しますわな。


最後の解決編は全く素晴らしい。特に、ジェラードが毒入りのワインを入れコロンボがそのワインを飲んだときはどうなるか!っておもったけど、ちゃんとコロンボは計算済みだったんだね。今回も、証拠はあるし、動機もあるし、皆さん納得の解決でした。よいよい。



お楽しみコーナー

・今回の目玉はジェラードさんの秘書(なのかな?)のイブさんでしょう。まぁ、話の中では結構重要な役でもないけど、まぁ、キーになる存在でした。お顔はコレがまたいつもの昆虫顔じゃなく、結構美形。しかも、スタイル抜群。そしてパンツ(スラックス?パンタロン?)がピチピチ。なんか頭悪そうな役。良いねえ。で、何でこんな人が目玉かって言うと、この女性こそがコロンボの2度目の奥さんになったひとです。(コロンボって言ってもピーターフォークだよ。)やっぱりコロンボも昆虫顔は嫌いだったんですね。(ただし、前の奥さんが誰なのか、そして今はこの奥さんと暮らしているのかな知りませんし、知りたくもない。そういうことは知らないほうがいいのかも。だって皆さんはピーターフォークの奥さんじゃなくて、コロンボの奥さんを見たいでしょう?)

・で、コロンボの奥さんが今回は見れるかと思ったら、またパーティーに欠席。そうやってドキドキさせて今日まで・・・・。

・今回の毒はふぐですが、あのふぐは何ふぐ?とらふぐではなさそう。ふぐと言うより、ハリセンボンみたいだったなぁ。

・今回レストランのボーイがイタリア語しか話せないという設定で、コロンボのイタリア語が聞けるんです。が、イタリア語でしゃべっているので、さっぱり内容がわからない。そこんところは字幕スーパーを入れてほしかったなぁ。

・で、このボーイのマリオ君。なんか、水曜どうでしょうや夕方ドンドン(街角選手権だったかな?)でちょっと有名なヤスケンに似てたなぁ。おどおどしていたところとか、顔つきとか、髪型とか。

・市場でジェラードさんと「カミサンに頼まれた」買い物をする時、後ろで立って荷物を持っている人は誰?市場のおじさん?それにしては買うなあぁ。袋二ついっぱいだよ。それにでかいビーマン。アメリカは何でもでかいんだね。

・最後のほうで日本の男性と「芸者さん」と呼ばれる女性が出てくるけど、きっとあの当時日本のイメージはあのような感じでしょうなぁ。男性は威勢がよくてちょっと足りなくてはっぴを着ているって言う。確かビートルズも飛行機から降りるとき、はっぴ着てましたな。しかもこの男性確か名前は「小津」さんと言ってましたが、顔は爆笑問題の太田君みたいでした。なんかボケてくれないかなぁって思ったりして。(1億本飲んだのは私ですってね)

・女性は多くを語らずおしとやかで、顔真っ白。(あくまでイメージですからね)コロンボはかなり芸者さんが気に入ったみたいでした。


この作品を見ると必ず、おなかが減ります。美味しそうな料理ばっかり。あんなの食べているから、イタリア人はでぶっちょが多いのかなぁ?私は一番最初に出てきたスープがお気に入り。でもイタリアのワインっておいしいのかなぁ?有名なのですか?さてさて評価は、先ほど書いたとおりたいした事はなかった。しかしよく練りこまれていて、作品的にはよかったし、前作のダサダサ3部作に比べれば雲泥の差。そうですな。ということで、90点。犯人も魅力ないけど、コロンボのイタリア語、料理姿、そしてイブさん見れただけめっけもんですね。

さぁて、来週は、後半作品の中では名作の部類に入るあの作品が!あと3つ!!!!

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