2001.11.5号 07:00配信
Home


『ビデオテープの証言』(1975年製作)


今回の作品は、久々の74分もので、あっという間に終わってしまいました。最近力の入った作品が多かったので、たまにはこんな腰抜けの作品も良いかも。登場人物はいいんだけどね、作品もまずまずなんだけど、ちょっと急ぎすぎたかな?

電子機械工業会社(だったかな?)の社長さんのハロルド。車椅子の生活を余儀なくされているエリザベス(会社の会長の娘)と結婚していつから社長の座についたような彼はハイテクが大好きで、会社の金を使い、自分の家を最新式の警備システムで固め、専門のビデオモニター室まで作っていた。会長さん(エリザベスの母)はエリザベスが彼をかなり愛しているので、社長の座にいることを苦々しく思いながらも許していた。しかし(やらなけりゃいいのに)ハロルドの素行を探偵を雇って監視させると、ほかに愛人もいて(それも複数。お金持ちは良いですな)エリザベスを愛していないと判断し、社長を首にすると言い放つ。その夜、ハロルドは、泥棒が入ったように見せかけ、その泥棒が会長さんを撃った様にVTRを工作し、実際に監視カメラに映らないような位置に立ち、会長さんを撃った。(その撃った音が解決の糸口になるんだけど)そして、上手にタイマーでセットし、自分は画廊のパーティーに出席する。その間にVTRが動き、会長が撃たれたシーンを見て警備員が駆けつける。ハロルドのアリバイ成立。めでたしめでたし。
さて、コロンボさん登場。コロンボさんは、監視モニターのどれにも犯人が映ってないこと、こんなに警備が厳重な屋敷をわざわざ選んだこと、しかも何にも盗んでなく会長さんだけ殺していったこと、警備員が駆けつけているのに、急いだ形跡もなく悠々と入ってきた窓から逃げていること、などに疑問を持つ。(私だって持つけど、他の刑事はさっぱり。ロス警察ってぼんくらばっかり?)しかも、奥さんの証言より、夢だと思った銃の音が現実だと確信する。そこで、ハロルドから借りたVTRを繰り返し見てやっと動かぬ証拠を見つける。(見てのお楽しみ。驚くぞ)そしてめでたく御用。

奥さんかわいそうなの。自分の母親が撃たれて死んだこともショックなのに、その犯人が自分の愛していた夫だったことを知らされて、ダブルショック。あぁ、この奥さんどうなっちゃうんだろ・・・。と思う暇なくテロップが流れる。おい!!私は、しっとり打ちひしがれているのに、早くないか?終わり方が。もっと余韻に浸らせてくれよ。この奥さんシリーズ始まってい以来の、犯人以外でショックが隠しきれないひとなんだぞ。悲しい音楽流して、もっとコロンボが奥さんに慰めの言葉かけてあげてくれよ。あぁ、デリカシーがないなあ。だってこの奥さん、すごく綺麗だしさ、夫を愛していたし、悩ましいお姿だし、足が悪くて車椅子だし、もうすんごく良いのにさ。なんだい?、この終わり方は!がっかり。むしろいつもの昆虫顔のお姉さんだったらどんなによかったと思うよ。この回にこんないい女優さん使うことないだろ、といいたい。

今回は、お楽しみもほとんどないけど、奥さんが綺麗で悩ましいので、それ見れただけでも良いか。背中の肩甲骨まで見えるお洋服姿なんて良かったあ。でもあれ誰が着せているんでしょうか。着せてあげたいなあ。んー。そう思うと、このハロルド、なんて卑劣な男なんでしょ。見てるときはそう思わなかったけど、こうやって書いていると、やな野郎だね。この奥さんに私が行って慰めてあげたい・・・。と思った男性は星の数ほどいたでしょうなあ。(まぁ、星の数のほうが若干多いけど)それほどいい女性でした。

さてさて。今回は物申すほどの作品でもなく、時間も短く、犬しか登場しなかったので、評価としては24点ぐらいなんですが、あの奥さんがとてもかわいそうなので74点差し上げます。(一気に50点アップ!!)まぁ、憎たらしさを存分に出したハロルドさんも、製作者の思惑通りかなって。



コロンボのインデックス




Home
(C) 2001 webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで