2001.10.22号 07:00配信
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『祝砲の挽歌』(1974年製作)


今回の作品は最初に言っときますが、時期的に良くないかも。何でかっていうと、陸軍幼年学校のお話。戦争の話がたくさん出てくるので、最近の情勢を見るとちょっといけないかもね。でも決して撃ち合いとか爆撃とかないから、安心してください。

皆さんは、子どものころの体験(食べたり、見たり、感動したり)が大人になってもかなり印象に残ってるっていうものありませんか?私は「ベビースターラーメン」なんですよね。昔は20円ぐらいで、「ベビーラーメン」というネーミングでした。ものすごく美味しくて、大人になっても時々食べてます。幼児体験って重要ですね。ファーストフード店が子どもにタダ券配ったり、サービス価格で御奉仕するのも、子どものころ体験したことって、大人になっても印象が薄れないからですってよ。ほれ、CMでもいってるでしょ。「ものより体験。」って。あれはやらされているかわいそうな子どもが映ってますけどね。

何でこんなことを最初から語ってるかというと、今回の作品の評価がもう決まってるんです。もちろん100点なのです。だって、子どものころ見たコロンボの強烈の印象がこの作品。コロンボが地面に這いつくばって何かを見つけるシーンと、今回重要なファクターになる「窓から下げているリンゴ酒」なんです。コレは誰にも分からない、美幌のSの幼児体験なのです。ですから、見る前からほとんど評価は決まっていました。そして、今見終わりました。やっぱり100点。あの強烈に残ってるシーンをしっかり見れて満足、満足。

で、今回は内容をほとんど明かさない。見てほしいもの。それほどいいんだ。

お楽しみコーナーはあるよ。
・コロンボが宿舎に入ってお世話係に体育館のことを聞くシーン。コロンボの肩にハエが一匹飛んでくるんだな。しっかりと映ってる。コレはNGでしょう。日本じゃNG大賞とれそうだよ。でも、ごく自然にハエが出てきているからいいかな?
・その泊まった夜。コロンボはあることが気になって眠れず、検死官に電話する。夜中の3時にね。そのとき、初めてコロンボのメモ帳の中身が見れる。なんとコロンボはいつも熱心にメモしていると思いきや、いたずら書きをしてました。漫画風の絵。面白いよ。TV放送ではカットされていたから、知らない人も多いんじゃないかな?
・次の日の朝。朝の訓練をしているとき、この学校の生徒たちが行進して整列する時。一番左端の男は思いっきり整列の仕方を間違ってる。しかも、大佐の前で。しかしこの大佐(校長らしいけど)全くそれには触れない。コレもNGでしょう。コロンボ結構いい加減だね。(いつものことさ)
・その訓練が終わりのころ大佐がコロンボに「何かいるものは?」と聞くと「靴下の変えを」といい「サイズは25か6」といってる。結構足小さいんだね。
・後半で、なぜか大佐はコロンボに葉巻を差し出し、自分は戦争がなくなったら庭の手入れをしたいとか話している時。「こいつは最高級品ですね。」とコロンボが言ったフロントショットは葉巻が右手。次のバックショットでは、左手に持ち替えてる。すごい早業。コレもNGだよね普通。
・いけない青年スプリンガーが学校を逃げてしまい、行方をコロンボが追って、スプリンガーの彼女の学校(女子大?)に行ったらすでに彼女は下校中。大学生ぐらいの年齢なのに、スクールバスで(それもバスじゃなくバン)帰る。アメリカは恐いね。そうしないと誘拐されちゃうからでしょ。
・クレイマー刑事登場。この回から部下のクレイマー刑事が出てくるんだけど(彼は計6回出てる。犬の次に登場回数が多い、準レギュラーだね)彼は、以前「毒のある花」で、研究室のお掃除屋さんだった。転職したんだね。良かったね刑事になれて。

まぁ、こんなところ。もちろん殺人的には、計画も博打みたいなところがなって、間違ったらあんた死ぬでしょうっていう殺し方だし、最後の証拠だって結構いい加減。犯人が厳格な性格のもちぬしだったからいいようなものの、へそ曲がりなら、ちょっとね。というところは多々ありますが、100点なの。コレはゆるぎない。ただね、ものの本によると英語では、「大佐がコロンボのファーストネームを聞こうとしている」らしいんだよね。聞きたいなぁ。やっぱDVD買わんとダメかな?あれ字幕も出るって。冬のボーナス何ぼ出るかで決まるな。

次週はのほほんとした作品。コロンボのアロハシャツ姿が見れますよ。お楽しみに。

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